JPS5837290B2 - アルデヒド、ケトンの除去方法 - Google Patents

アルデヒド、ケトンの除去方法

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JPS5837290B2
JPS5837290B2 JP48009461A JP946173A JPS5837290B2 JP S5837290 B2 JPS5837290 B2 JP S5837290B2 JP 48009461 A JP48009461 A JP 48009461A JP 946173 A JP946173 A JP 946173A JP S5837290 B2 JPS5837290 B2 JP S5837290B2
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JP
Japan
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acrylic acid
acetic acid
hydrazine
water
ketones
Prior art date
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JP48009461A
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JPS4995920A (ja
Inventor
進 古橋
久五 田中
淳 青島
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアクリル酸製造時に副生するアルデヒド、ケト
ン及び水を含むアクリル酸溶液より無水のアクリル酸あ
るいは無水の酢酸を含有するアクリル酸を得る方法に関
する。
さらに詳しくは、プロピレンあるいはアクロレインを酸
化して、アクリル酸を製造する際に酢酸などの副生物以
外に、かなりのアルデヒド、ケトン類が副生ずるが、こ
れらアルデヒド、およびケトンを含有するアクリル酸の
凝縮液あるいは水吸収液、あるいはその他の方法による
捕集液から、水を除去する際にアクリル酸と同程度の揮
発性のアルデヒドおよび/あるいはケトンをヒドラジン
ヒドラードあるいはヒドラジンの誘導体と反応せしめ、
不揮発性物質とし、次いで蒸留により、無水のアクリル
酸、あるいは無水の酢酸を含むアクリル酸を取得する方
法に関する。
すなわち、本発明は酢酸を含むアクリル酸水溶液より、
水あるいは水と酢酸とを蒸留塔頂より留出除去する際に
、前記アクリル酸水溶液に含有されるアクリル酸と同程
度乃至それ以下の揮発性を有するアルデヒドおよび/あ
るいはケl・ンと該蒸留塔の回収部乃至塔底に供給され
るヒドラジンヒドラーl・あるいはヒドラジンの誘導体
とを反応させて、前記アルデヒドおよびあるいはケトン
をヒドラゾンおよびあるいはアジンに変換せしめ、実質
的に水を含まない酢酸を含むアクリル酸あるいはアクリ
ル酸を塔底より得、次いで該塔底液を蒸留することによ
りヒドラゾンおよびアジンをも含まない酢酸を含む無水
のアクリル酸あるいは無水のアクリル酸を取得する方法
をその要旨とするものである。
プロピレンあるいは、アク口レインを酸化してアクリル
酸を製造する際に各種のアルデヒドおよび/あるいはケ
トンが副生ずる。
アルデヒドおよび/あるいはケトンは、低分子量の物質
の場合、比較的揮発度が大きいので、簡単な蒸留操作で
、除去しえる。
しかるに副生アルデヒドおよび/あるいはケトンの中に
は、アクリル酸と同程度の揮発成分が含まれており、通
常の蒸留では分離困難なものが混在する。
この様なアルデヒドおよび/あるいはケトンを除去する
場合に、これらの物質が比較的反応性に富むことを利用
して、例えば亜硫酸水素ナトリウム(NaHS0 3)
と付加反応を行なわしめ、亜硫酸塩化合物を生或させる
、あるいはヒドロキシルアミン(H2NOH)と反応さ
せてオキシムを形或させる事が考えられる。
しかしこれらの反応はアクリル酸あるいは酢酸が存在し
ていると容易には完結せず、十分な結果が得られない。
ところでこの様なアクリル酸あるいは酢酸が存在してい
ても、アルデヒドおよび/あるいはケドンと反応するも
のとしてヒドラジンあるいはヒドラジンの誘導体が知ら
れている。
それ故、アクリル酸より揮発性の大きいアルデヒドおよ
び/あるいはケトンを除去したアクリル酸水溶液を例え
ば、特公昭46−18967あるいは特公昭46189
66の如き発明に従って無水のアクリル酸あるいは無水
の酢酸を含むアクリル酸を得、次いでアクリル酸と同程
度の揮発性を有するアルデヒドおよび/あるいはケトン
を除去するためにヒドラジンあるいはヒドラジンの誘導
体を添加し該アルデヒドおよび/あるいはケトンと反応
せしめ揮発性の低いヒドラゾンおよび/あるいはアジン
とし、蒸留により該アルデヒドおよび/あるいはケトン
を含まない、アクリル酸あるいは酢酸を含むアクリル酸
を得ることが出来る。
しかるに無水のヒドラジンは非常に危険な物質で通常水
加ヒドラジンの形で取り扱われるのが安全であり、この
様な場合アクリル酸あるいは酢酸を含むアクリル酸には
水が混入する、さらにヒドラジンあるいはその誘導体が
アルデヒドおよび/あるいはケトンと反応し、ヒドラゾ
ンおよび/あるいはアジンを形成する際に同時に水を生
成しやはりアクリル酸あるいは酢酸を含むアクリル酸に
水を混入する。
ところで以上の操作で生或したヒドラゾンおよび/ある
いはアジン、および水のうち、ヒドラゾンおよび/ある
いはアジンは蒸留によりアクリル酸あるいは酢酸を含む
アクリル酸と分離することは容易であるが、水の分離は
容易でない。
即ちアクリル酸一水系、酢酸一水系の比揮発度が1に近
《分離が著しく困難であって、多くの段数を有する塔と
、還流を大きくする操作が必要になり、これを工業的に
実施しようとすれば分離不十分のため、塔頂からアクリ
ル酸の損失が多く、しかもその場合においてもなお多く
の段階を使用することになるため生ずる圧損失により、
塔底温度が上昇し、アクリル酸の低分子量または高分子
量の重合物が生威し、そのためアクリル酸の損失が避け
られない。
そこでヒドラジンあるいはヒドラジンの誘導体はアクリ
ル酸の水溶液に対し、抽出あるいは共沸蒸留にて脱水す
る工程の前工程で添加することが考えられるが、経済的
に有利でない。
即ち、脱水工程以前、例えば反応生成物を凝縮する場合
に、ヒドラジンあるいはヒドラジンの誘導体を添加する
場合、反応生成物のすべてのアルデビドおよびケトンと
、反応せしめるため、かなり多量必要となることによる
以上の観点から鋭意研究した結果、脱水工程にて、ヒド
ラジンあるいはその誘導体を共沸蒸留塔の塔底あるいは
実質的に揮発性アルデヒドが存在しない回収段に添加し
た処、アクリル酸と同程度の揮発性を有するアルデヒド
および/あるいはケトンのみを対応するヒドラゾンおよ
び/あるいはアジンとなし得、脱水蒸留塔の塔底からは
実質的に水のないアクリル酸あるいは酢酸を含むアクリ
ル酸を取得しえ、且つこの際、揮発性に富むアルデヒド
および/あるいはケトンは、ヒドラジンあるいはヒドラ
ジンの誘導体と反応することなく、脱水塔々頂より留出
しえる。
またヒドラジンあるいはヒドラジンの誘導体とアクリル
酸と同程度の揮発性を有するアルデヒドおよび/あるい
はケ)・ンとの反応は極めて速やかに完結する特徴が認
められた。
またこれら塔底液に関して蒸留操作を行なった処、留出
物中には、アクリル酸あるいは酢酸を含むアクリル酸が
存在するのみで、水、ヒドラジンあるいはヒドラジンの
誘導体、ヒドラゾンあるいはアジンのいずれも存在しな
かった。
以下に、本発明の方法を実施例をあげて説明する。
百分率(%)はすべて重量百分率である。実施例 フロピレンの気相接触酸化で生或するガスを凝縮して得
られたアクリル酸および酢酸を含む水溶液(アクリル酸
50.0%、酢酸3.42%、アク口レイン0.92%
、アセトアルデヒド0.23%、ホルムアルデヒド0.
78%、アクリル酸と同程度の揮発性を有するカルボニ
ル基を有する物質0.10%)にフエノチアジン及びハ
イドロキノンを加え1 2 0 ′?/Hrで、塔底3
5間、25段の棚段塔の塔頂から15段目に連続的に供
給した。
エントレーナーとして酢酸n−ブチル581を使用した
ヒドラジンヒドラード(80%)を0. 4 0 ?l
Hr連続的に棚段塔々底に供給した。
棚段塔は607WfflHg(絶対圧)、塔頂温度44
.1℃、塔底温度89℃で操作し、塔頂のエントレーナ
一層全量及び水層のうち30′?/Hrを還流した。
残りの水層は重合防止剤を加えて抜き出され、アクロレ
イン、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒドの殆んどが
塔頂の水層を抜き出した液の中にあり、一方塔底からは
酢酸0.05%、水0.04%、酢酸n−ブチル0.0
8%および不揮発戒分その他0.43%を含む実質的に
無水のアクリル酸を6 0.0 5 P/Hrで連続的
に得た。
次いで罐出液60rn7MHgで蒸留したところ上記不
揮発或分を含まない純度99、9%のアクリル酸を取得
しえた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 酢酸を含むアクリル酸水溶液より、水あるいは水と
    酢酸とを蒸留塔項より留出除去する際に、前記アクリル
    酸水溶液に含有されるアクリル酸と同程度の揮発性を有
    するアルデヒドおよび/あるいはケトンと該蒸留塔の回
    収部乃至塔底に供給されるヒドラジンヒドラートあるい
    はヒドラジンの誘導体とを反応させて、前記アルデヒド
    およびあるいはケトンをヒドラゾンおよびあるいはアジ
    ンに変換せしめ、実質的に水を含まない酢酸を含むアク
    リル酸あるいはアクリル酸を塔底より得、次いで該塔底
    液を蒸留することによりヒドラゾンおよびアジンをも含
    まない酢酸を含む無水のアクリル酸あるいは無水のアク
    リル酸を取得する方法。
JP48009461A 1973-01-24 1973-01-24 アルデヒド、ケトンの除去方法 Expired JPS5837290B2 (ja)

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JPS4995920A JPS4995920A (ja) 1974-09-11
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JPS4930312A (ja) * 1972-07-17 1974-03-18

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