JPS60252446A - メタクリル酸の精製方法 - Google Patents
メタクリル酸の精製方法Info
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- JPS60252446A JPS60252446A JP10747184A JP10747184A JPS60252446A JP S60252446 A JPS60252446 A JP S60252446A JP 10747184 A JP10747184 A JP 10747184A JP 10747184 A JP10747184 A JP 10747184A JP S60252446 A JPS60252446 A JP S60252446A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はメタクリル酸(以下MAAと■す。)の精製方
法に関する。詳しく述べると、本発明はインブチレン、
ターシャリ−ブタノール、メタクロレインまたはイソブ
チルアルデヒド(以下これらをC4類と記す。)の接触
気相酸化反応によってMAAを製造する■プロセスにお
いて、酸化反応器より出たMAA含有反応生成ガスの冷
却凝縮操作によってえられたMAA水溶液から、高純度
および高品質のMAAを工業的に精製取得するだめの方
法に関する。
法に関する。詳しく述べると、本発明はインブチレン、
ターシャリ−ブタノール、メタクロレインまたはイソブ
チルアルデヒド(以下これらをC4類と記す。)の接触
気相酸化反応によってMAAを製造する■プロセスにお
いて、酸化反応器より出たMAA含有反応生成ガスの冷
却凝縮操作によってえられたMAA水溶液から、高純度
および高品質のMAAを工業的に精製取得するだめの方
法に関する。
上記04類を1段または2段以上の反応で接触気相酸化
してMAAを製造しうろことは、酸化触媒の開発やプロ
セスの開発に関する多くの文献により公知である。しか
しながらMAAが接触気相酸化反応によって工業的に製
造されるまでには長年月を要した。その原因は反応生成
ガス中に種々な多くの副生物が存在していて、該副生物
のあるものが粗MAA溶液に随伴してくるためMAAの
精製プロセスにおいて種々のトラブルを生じたり、また
製品MAAの品質低下を招いたりすることにあった。換
言すれば、反応生成ガス中には、MAAの他に、メタク
ロレイン、アクロレイン、アクリル酸、酢酸、アセトア
ルデヒド、酸化炭素類などの如き比較的沸点の低い物質
やマレイン酸、グロトアネモニン、テレフタール酸、ト
ルイル酸、安息香酸などの如き芳香族カルボン酸類およ
びタール状物質などがそれぞれ少量ながら存在しており
、これらのうち粗MAA溶液に溶解してくる比較的高沸
点な副生物(芳香族化合物やタール状物質)が以後のM
AAの精製工程において種々のトラブルの原因となった
り、さらにこれら不純物のため高品質のメタクリル酸を
取得することが困難となることが判明している。
してMAAを製造しうろことは、酸化触媒の開発やプロ
セスの開発に関する多くの文献により公知である。しか
しながらMAAが接触気相酸化反応によって工業的に製
造されるまでには長年月を要した。その原因は反応生成
ガス中に種々な多くの副生物が存在していて、該副生物
のあるものが粗MAA溶液に随伴してくるためMAAの
精製プロセスにおいて種々のトラブルを生じたり、また
製品MAAの品質低下を招いたりすることにあった。換
言すれば、反応生成ガス中には、MAAの他に、メタク
ロレイン、アクロレイン、アクリル酸、酢酸、アセトア
ルデヒド、酸化炭素類などの如き比較的沸点の低い物質
やマレイン酸、グロトアネモニン、テレフタール酸、ト
ルイル酸、安息香酸などの如き芳香族カルボン酸類およ
びタール状物質などがそれぞれ少量ながら存在しており
、これらのうち粗MAA溶液に溶解してくる比較的高沸
点な副生物(芳香族化合物やタール状物質)が以後のM
AAの精製工程において種々のトラブルの原因となった
り、さらにこれら不純物のため高品質のメタクリル酸を
取得することが困難となることが判明している。
本発明者らは上記した困難を克服するため、該酸化反応
によってえられたMAA酸溶液に重亜硫酸塩を接触させ
ることを特徴とするM A、 A酸の精製方法を種々検
討し、これまで特開昭58−128337号、特開昭5
9−44337号、特開昭59−44338号、特願昭
57−200345号および特願昭59−7937号等
の発明においてMAAの精製方法を確立し、それぞれ提
案してきた。本発明はこれら提案の改良法に関するもの
である。
によってえられたMAA酸溶液に重亜硫酸塩を接触させ
ることを特徴とするM A、 A酸の精製方法を種々検
討し、これまで特開昭58−128337号、特開昭5
9−44337号、特開昭59−44338号、特願昭
57−200345号および特願昭59−7937号等
の発明においてMAAの精製方法を確立し、それぞれ提
案してきた。本発明はこれら提案の改良法に関するもの
である。
前述したごとく該酸化反応によって主生成物のMAAの
他に数多くの副生物が生成しておシ、これらがMAAの
分離精製工程においてトラブルの原因となっているが、
上記特開昭58−128337号、特開昭59−443
37号、特開昭59−44338号、特願昭57−20
0345号および特願昭59−7937号等の発明は、
MAA水溶液あるいはMAA有機溶媒液に重亜硫酸塩を
添加し、MAA水溶液あるいはMA人有機溶媒液に含有
されている副生不純物、とくに高沸点なアルデヒド類を
主成分としたタール状物質を重亜硫酸塩と反応させ、こ
れら反応物を水性層に残してMAAを精製することを骨
子としたものである。これら提案の方法を採用すること
によって精製プロセスにおけるトラブルが解消し、かつ
えられるMAAの品質に関しても重合性能が、よく、プ
ロトアネモニン、マレイン酸などの含有量の非常に少な
い製品をえることができた。しかしこれらの方法でえた
MAAを使用して種々のエステルを合成精製したとき、
見られたメタクリル酸エステル類の品質が十分満足でき
るものとはいえないことが判明した。
他に数多くの副生物が生成しておシ、これらがMAAの
分離精製工程においてトラブルの原因となっているが、
上記特開昭58−128337号、特開昭59−443
37号、特開昭59−44338号、特願昭57−20
0345号および特願昭59−7937号等の発明は、
MAA水溶液あるいはMAA有機溶媒液に重亜硫酸塩を
添加し、MAA水溶液あるいはMA人有機溶媒液に含有
されている副生不純物、とくに高沸点なアルデヒド類を
主成分としたタール状物質を重亜硫酸塩と反応させ、こ
れら反応物を水性層に残してMAAを精製することを骨
子としたものである。これら提案の方法を採用すること
によって精製プロセスにおけるトラブルが解消し、かつ
えられるMAAの品質に関しても重合性能が、よく、プ
ロトアネモニン、マレイン酸などの含有量の非常に少な
い製品をえることができた。しかしこれらの方法でえた
MAAを使用して種々のエステルを合成精製したとき、
見られたメタクリル酸エステル類の品質が十分満足でき
るものとはいえないことが判明した。
すなわち、上記提案の方法によってえられた精製MAA
と種々のアルコール類とを公知の方法によシ合成精製し
て、えられるメタクリル酸エステル類を使用して重合物
を調製すると重合物が経時的に着色するという欠点を有
することが判明したのである。
と種々のアルコール類とを公知の方法によシ合成精製し
て、えられるメタクリル酸エステル類を使用して重合物
を調製すると重合物が経時的に着色するという欠点を有
することが判明したのである。
本発明者らは上記欠点を克服すべく鋭意検討を進めた結
果、当該酸化反応によってえられるMAAK含有されて
いる微量の不純物が着色原因物質となることを知見し、
その有効な除去法を見出し、かくして工業的にきわめて
効率のよい新規なMAAの精製法を確立した。
果、当該酸化反応によってえられるMAAK含有されて
いる微量の不純物が着色原因物質となることを知見し、
その有効な除去法を見出し、かくして工業的にきわめて
効率のよい新規なMAAの精製法を確立した。
本発明は、C4類の接触気相酸化反応によりえられた粗
製MAA中の不純物類をその精製工程において重亜硫酸
塩水溶液で処理したのちに、ヒドラジン類化合物で処理
することを特徴とするMAAの精製法を提供する。
製MAA中の不純物類をその精製工程において重亜硫酸
塩水溶液で処理したのちに、ヒドラジン類化合物で処理
することを特徴とするMAAの精製法を提供する。
すなわち、本発明は以下の如く特定される。
(1) インブチレン、ターシャリ−ブタノール、メタ
クロレインまたはイソブチルアルデヒドを接触気相酸化
してメタクリル酸を製造するプロセスにおいて、酸化反
応器より出るメタクリル酸含有反応生成ガスの冷却凝縮
操作によってえられたメタクリル酸水溶液を、まず該水
溶液に含まれる軽沸点物質を蒸留または放散操作によっ
て除去し、ついでえられたメタクリル酸水溶液を抽出工
程、溶剤分離工程、軽沸点物分離工程、重質物分離工程
および再蒸留精製工程で処理し精製するに際し、抽出工
程に供給されるメタクリル酸水溶液および/または該工
程から見られる抽出溶剤とメタクリル酸とを含有する抽
出液に重亜硫酸塩水溶液を添加混合処理し、さらに溶剤
分離工程、軽沸点物分離工程、重質物分離工程および再
蒸留精製工程のうち少なくとも1つの工程でメタクリル
酸含有溶液にとドラジン類化合物を添加混合処理するこ
とを特徴とするメタクリル酸のnI製製法法 (2) 重亜硫酸塩がアルカリ金属塩およびアンモニウ
ム塩よりなる群から選ばれた少なくとも1種であること
を特徴とする上記(1)記載の方法。
クロレインまたはイソブチルアルデヒドを接触気相酸化
してメタクリル酸を製造するプロセスにおいて、酸化反
応器より出るメタクリル酸含有反応生成ガスの冷却凝縮
操作によってえられたメタクリル酸水溶液を、まず該水
溶液に含まれる軽沸点物質を蒸留または放散操作によっ
て除去し、ついでえられたメタクリル酸水溶液を抽出工
程、溶剤分離工程、軽沸点物分離工程、重質物分離工程
および再蒸留精製工程で処理し精製するに際し、抽出工
程に供給されるメタクリル酸水溶液および/または該工
程から見られる抽出溶剤とメタクリル酸とを含有する抽
出液に重亜硫酸塩水溶液を添加混合処理し、さらに溶剤
分離工程、軽沸点物分離工程、重質物分離工程および再
蒸留精製工程のうち少なくとも1つの工程でメタクリル
酸含有溶液にとドラジン類化合物を添加混合処理するこ
とを特徴とするメタクリル酸のnI製製法法 (2) 重亜硫酸塩がアルカリ金属塩およびアンモニウ
ム塩よりなる群から選ばれた少なくとも1種であること
を特徴とする上記(1)記載の方法。
(3) ヒドラジン類化合物が下記の一般式を有するも
のから選ばれた少なくとも1穫であることを特徴とする
上記(1)または(2)記載の方法。
のから選ばれた少なくとも1穫であることを特徴とする
上記(1)または(2)記載の方法。
Ro
/N−NHt
2
(式中、R2、R2は水素原子、C1〜、−のアルキル
基、フェニル基、置換基を有するフェニル基あるいは脂
環式炭化水素基を示す。)本発明を採用することにより
、MAAの分離、精製工程におけるトラブル、とくに蒸
留塔における重合物の発生およびスケールの析出が大巾
に低減されるし、またえもれたMAAの品質に関しても
重合性能がよく、プロトアネモニン、マレイン酸などの
含有量の非常に少ない製品をえることができた。さらに
この精製MAAを使用して合成精製したメタクリル酸エ
ステル類の重合物の経時的着色性も改善された。
基、フェニル基、置換基を有するフェニル基あるいは脂
環式炭化水素基を示す。)本発明を採用することにより
、MAAの分離、精製工程におけるトラブル、とくに蒸
留塔における重合物の発生およびスケールの析出が大巾
に低減されるし、またえもれたMAAの品質に関しても
重合性能がよく、プロトアネモニン、マレイン酸などの
含有量の非常に少ない製品をえることができた。さらに
この精製MAAを使用して合成精製したメタクリル酸エ
ステル類の重合物の経時的着色性も改善された。
以下、本発明方法の態様について詳しくのべる。
モリブデン酸化物またはその複合酸化物を主体とする酸
化触媒を用い、インブチレン、ターシャリ−ブタノール
、メタクロレインまたはインブチルアルデヒドを一段酸
化ないし多段酸化反゛応に供すると、MAAを主体とす
る反応生成物かえられる。そしてMAAは通常は、MA
A水溶液として冷却凝縮捕集される。この水溶液には、
若干量のメタクロレイン、アセトンなどの軽沸点物質が
含有しているので、蒸留操作などの放散工程にかけられ
、これら軽沸点物質が除去される。ついで、この粗MA
A水溶液は、特定の有機溶媒によって抽出され、MAA
を含有する抽出液かえられる。本発明が特定する抽出溶
媒としては実質的に水に不溶性で水と共沸組成を形成す
るものが挙げられ、具体的にはベンゼン、トルエン、キ
シレン類、エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素や酢酸
エステル、メタクリル酸メチル々どのエステル類、ルー
ヘキサン、n−ヘプタンなどの炭化水素類およびイソホ
ロン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類などが使
用でき、とくに上記芳香族化合物および脂肪族炭化水素
類が好適に使用される。
化触媒を用い、インブチレン、ターシャリ−ブタノール
、メタクロレインまたはインブチルアルデヒドを一段酸
化ないし多段酸化反゛応に供すると、MAAを主体とす
る反応生成物かえられる。そしてMAAは通常は、MA
A水溶液として冷却凝縮捕集される。この水溶液には、
若干量のメタクロレイン、アセトンなどの軽沸点物質が
含有しているので、蒸留操作などの放散工程にかけられ
、これら軽沸点物質が除去される。ついで、この粗MA
A水溶液は、特定の有機溶媒によって抽出され、MAA
を含有する抽出液かえられる。本発明が特定する抽出溶
媒としては実質的に水に不溶性で水と共沸組成を形成す
るものが挙げられ、具体的にはベンゼン、トルエン、キ
シレン類、エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素や酢酸
エステル、メタクリル酸メチル々どのエステル類、ルー
ヘキサン、n−ヘプタンなどの炭化水素類およびイソホ
ロン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類などが使
用でき、とくに上記芳香族化合物および脂肪族炭化水素
類が好適に使用される。
抽出装置、抽出条件などに関しては通常の方法を広く用
いることができる。
いることができる。
本発明方法においては、これら工程においてMAAを含
有する水溶液または抽出液に重亜硫酸塩水溶液を添加し
て、よく混合接触させた後二層に分離し、見られる有機
層は後工程の蒸留精製操作にかけられる。
有する水溶液または抽出液に重亜硫酸塩水溶液を添加し
て、よく混合接触させた後二層に分離し、見られる有機
層は後工程の蒸留精製操作にかけられる。
本発明で使用する重亜硫酸塩としては、ナトリウム、カ
リウム、セシウムなどのアルカリ金属による塩、あるい
はアンモニウム塩が挙げられ、とくにナトリウム塩、カ
リウム塩、アンモニウム塩が好適に使用される。これら
の塩は通常10重量%ないしその飽和濃度捷での水溶液
の形で添加され、その添加量は対象とする粗MAAに対
し0.05〜15重量%、好ましくは0.1〜8重量重
量重亜硫酸塩として)の範囲でちる。
リウム、セシウムなどのアルカリ金属による塩、あるい
はアンモニウム塩が挙げられ、とくにナトリウム塩、カ
リウム塩、アンモニウム塩が好適に使用される。これら
の塩は通常10重量%ないしその飽和濃度捷での水溶液
の形で添加され、その添加量は対象とする粗MAAに対
し0.05〜15重量%、好ましくは0.1〜8重量重
量重亜硫酸塩として)の範囲でちる。
重亜硫酸塩の水溶液を添加処理された粗製MAAからM
AAを分離回収するには、抽出溶媒を共存せしめ二層に
分液すればよく、とくに水不溶性の有機溶媒の存在が不
可欠であシ、二層分離後、大部分のMAAが油層に残る
ように溶媒層を決定し、また水層へ移行するMAAの割
合が10重量襲以下、好甘しくは5重量係以下となるよ
うに重亜硫酸塩に伴って添加される水量を決定する必要
がある。したがって、そのためには、有機溶媒量は全体
の10〜50重量%、好ましくは20〜40重量%とな
るように共存せしめられねばならない。
AAを分離回収するには、抽出溶媒を共存せしめ二層に
分液すればよく、とくに水不溶性の有機溶媒の存在が不
可欠であシ、二層分離後、大部分のMAAが油層に残る
ように溶媒層を決定し、また水層へ移行するMAAの割
合が10重量襲以下、好甘しくは5重量係以下となるよ
うに重亜硫酸塩に伴って添加される水量を決定する必要
がある。したがって、そのためには、有機溶媒量は全体
の10〜50重量%、好ましくは20〜40重量%とな
るように共存せしめられねばならない。
本発明方法を最も容易に実施する方法としてはM A
A含有の抽出液に重亜硫酸塩の水溶液を混合接触する方
法がある。この場合、両溶液をラインミキサーあるいは
連続的ないしけ半連続的な撹拌槽で十分混合させた後、
二層分離槽に送り分液するやり方とか、塔式の連続抽出
装置を使用する方法が好ましい。さらにこの水性層を上
記撹拌槽にリサイクル使用することもできる。両液の接
触時間は混合方法によって変わるが通常0.1〜1時間
でよい。また接触温度は特別な高温度を必要とせず、通
常は常温〜60°Gの範囲である。
A含有の抽出液に重亜硫酸塩の水溶液を混合接触する方
法がある。この場合、両溶液をラインミキサーあるいは
連続的ないしけ半連続的な撹拌槽で十分混合させた後、
二層分離槽に送り分液するやり方とか、塔式の連続抽出
装置を使用する方法が好ましい。さらにこの水性層を上
記撹拌槽にリサイクル使用することもできる。両液の接
触時間は混合方法によって変わるが通常0.1〜1時間
でよい。また接触温度は特別な高温度を必要とせず、通
常は常温〜60°Gの範囲である。
ヒドラジン類化合物の添加方法は、重亜硫酸塩水溶液で
処理されたあとのM A、 A含有液であれば特に限定
されない。
処理されたあとのM A、 A含有液であれば特に限定
されない。
抽出液、抽剤分離、軽沸分離、高沸分離の各蒸留塔のい
ずれの工種で添加しても効果かえられるが、とくに高沸
分離塔の留出液に添加して再精製蒸留するのがすぐれて
好ましい。
ずれの工種で添加しても効果かえられるが、とくに高沸
分離塔の留出液に添加して再精製蒸留するのがすぐれて
好ましい。
本発明に用いるヒドラジン類化合物は、下記R,ハ水水
速原子C1〜、のアルキル基、フェニル基、置換基を有
するフェニル基あるいは脂環式炭化水素基を示す。) 特に、これらのヒドラジン類化合物の中でも、モノ置換
ヒドラジン類化合物が好ましい結果を与える。具体的に
はヒドラジンヒトレート、フェニルヒドラジン、p−ニ
トロフェニルヒドラジン、2,4−ジニトロフェニルビ
ドラジンナトが効果的である。
速原子C1〜、のアルキル基、フェニル基、置換基を有
するフェニル基あるいは脂環式炭化水素基を示す。) 特に、これらのヒドラジン類化合物の中でも、モノ置換
ヒドラジン類化合物が好ましい結果を与える。具体的に
はヒドラジンヒトレート、フェニルヒドラジン、p−ニ
トロフェニルヒドラジン、2,4−ジニトロフェニルビ
ドラジンナトが効果的である。
これらのヒドラジン類化合物は1種類でもよいが2種以
上の混合物として添加してもよい。
上の混合物として添加してもよい。
また添加量は処理されるMAAに対して0.001〜1
重量%、好ましくは0.01〜0.5重量%の範囲であ
る。
重量%、好ましくは0.01〜0.5重量%の範囲であ
る。
本発明方法は、従来公知の重合防止剤たとえばハイドロ
キノン、メトキシハイドロキノン、メチレンブルー、フ
ェノチアジン、サリチル酸塩、シアルギルジチオカルバ
ミン酸塩および分子状酸素の存在下に遂行される。
キノン、メトキシハイドロキノン、メチレンブルー、フ
ェノチアジン、サリチル酸塩、シアルギルジチオカルバ
ミン酸塩および分子状酸素の存在下に遂行される。
以下、例をあげて本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1
前段反応用触媒としてモリブデン系複合酸化物を用い、
後段反応用触媒としてモリブデン−リン系へテロポリ酸
を基盤とする触媒を用いてインブチレンを水蒸気の存在
下に空気による接触気相酸化反応を行ない、えられる反
応生成ガスをハイドロキノンを重合防止剤として用い冷
却凝縮せしめ、メタクリル酸含有水溶液をえた。
後段反応用触媒としてモリブデン−リン系へテロポリ酸
を基盤とする触媒を用いてインブチレンを水蒸気の存在
下に空気による接触気相酸化反応を行ない、えられる反
応生成ガスをハイドロキノンを重合防止剤として用い冷
却凝縮せしめ、メタクリル酸含有水溶液をえた。
えられた水溶液からメタクロレインなどの軽沸点物質を
蒸留除去し、メタクリル酸24重量%、酢酸3.6重t
%、フタル酸類(o−、m−’、P )1.4重tチ、
マレイン酸0.8重量%、タール状物質1.0重量%、
プロトアネモニン(以下PANと略す) 100 pp
mを含む水溶液20 kg/Hrをえた。
蒸留除去し、メタクリル酸24重量%、酢酸3.6重t
%、フタル酸類(o−、m−’、P )1.4重tチ、
マレイン酸0.8重量%、タール状物質1.0重量%、
プロトアネモニン(以下PANと略す) 100 pp
mを含む水溶液20 kg/Hrをえた。
この水溶液を抽出塔上部より供給し、抽出塔下部からは
トルエンを20 kg/ Hrの割合で供給し向流連続
的に抽出を行なった。抽出操作は常温常圧にて行なった
。抽出塔は内径70H1全高1800 unの回転円根
基である。抽出は十分に抽出平衡に達せしめたのち、抽
出塔上部より抽出液(有機層)を24.9 kg/i(
rと抽出塔下部より抽残液(水性層)を1 s、 11
ψ/Hrの割合でえた。
トルエンを20 kg/ Hrの割合で供給し向流連続
的に抽出を行なった。抽出操作は常温常圧にて行なった
。抽出塔は内径70H1全高1800 unの回転円根
基である。抽出は十分に抽出平衡に達せしめたのち、抽
出塔上部より抽出液(有機層)を24.9 kg/i(
rと抽出塔下部より抽残液(水性層)を1 s、 11
ψ/Hrの割合でえた。
抽出液中のPANは78 ppmであった。
えられた抽出液には35重量%濃度の重亜硫酸ナトリウ
ム水溶液を0.075 kg/ Hrの割合でラインミ
キサーにより混合して撹拌槽に供給し、0.5時間の接
触時間を保ったのち二層分離槽で有機層24.9に9/
Hrと水性層O0085kg74(rに分離した。えら
れた有機層を溶剤分離塔(内径6、シープトレー30段
、SUS 304製)の15段目に供給し、塔頂圧75
−旬、還流比1.0で蒸留C2kg/ff1Gスチーム
リボイラー加熱)した。
ム水溶液を0.075 kg/ Hrの割合でラインミ
キサーにより混合して撹拌槽に供給し、0.5時間の接
触時間を保ったのち二層分離槽で有機層24.9に9/
Hrと水性層O0085kg74(rに分離した。えら
れた有機層を溶剤分離塔(内径6、シープトレー30段
、SUS 304製)の15段目に供給し、塔頂圧75
−旬、還流比1.0で蒸留C2kg/ff1Gスチーム
リボイラー加熱)した。
塔頂よシ留出した溶剤は抽出塔で再使用した。
缶出液としては98.2重量%のメタクリル酸かえられ
た。この缶出液はさらに軽沸点物分離塔(内径6B1シ
一ブトレー40段、SUS 304製)の15段目に供
給し塔頂圧35朋Hgs還流比15で蒸留(2kg/i
oスチームリボイラー加熱)しだ。
た。この缶出液はさらに軽沸点物分離塔(内径6B1シ
一ブトレー40段、SUS 304製)の15段目に供
給し塔頂圧35朋Hgs還流比15で蒸留(2kg/i
oスチームリボイラー加熱)しだ。
缶出液は重質物分離塔(内径6 、シーブトレー15段
、5US304製)の塔底に供給し、塔頂圧35闘Hg
、還流比0.5で蒸留(2に!9〜Gスチームリボイ
ラー加熱)した。
、5US304製)の塔底に供給し、塔頂圧35闘Hg
、還流比0.5で蒸留(2に!9〜Gスチームリボイ
ラー加熱)した。
留出液にヒドラジンヒドレー )80%水溶液をメタク
リル酸に対して0.1重量%になるように添加l−1精
製塔(内径6B、シーブトレー15段、5US304製
)の塔底に供給し、塔頂圧35md(g還流比2.0で
蒸留(2kg/、ff1aスチームリボイラー加熱)シ
、精製メタクリル酸をえた。ガスクロマトグラフィーで
分析したところ製品の純度は99.9重量%以上であっ
た。
リル酸に対して0.1重量%になるように添加l−1精
製塔(内径6B、シーブトレー15段、5US304製
)の塔底に供給し、塔頂圧35md(g還流比2.0で
蒸留(2kg/、ff1aスチームリボイラー加熱)シ
、精製メタクリル酸をえた。ガスクロマトグラフィーで
分析したところ製品の純度は99.9重量%以上であっ
た。
えられた精製メタクリル酸を使用してn・−ブタノール
とエステル化反応(硫酸触媒、ベンゼンエントレーナー
使用)を行い、蒸留精製したループデルメタクリレート
(BMA)をキシレン溶媒中で重合開始剤とし、て2,
2′−アゾビスブチロニトリル(AIBN)を用いて、
115℃で5時間溶液重合を行い、えられた重合物の色
相の経時変化を50°Cでテストしたところ第1表のよ
うな結果をえた。
とエステル化反応(硫酸触媒、ベンゼンエントレーナー
使用)を行い、蒸留精製したループデルメタクリレート
(BMA)をキシレン溶媒中で重合開始剤とし、て2,
2′−アゾビスブチロニトリル(AIBN)を用いて、
115℃で5時間溶液重合を行い、えられた重合物の色
相の経時変化を50°Cでテストしたところ第1表のよ
うな結果をえた。
比較例1
実施例1で用いたのと同じメタクリル酸水溶液を実施例
1におけると同じ装置および方法で精製処理した。ただ
しヒドラジンヒトレートは加えなかった。
1におけると同じ装置および方法で精製処理した。ただ
しヒドラジンヒトレートは加えなかった。
えられた精製メタクリル酸を用いて実施例1と同様にし
てえられたBMAの重合物の色相変化テストをしたとこ
ろ第1表のような結果をえた。
てえられたBMAの重合物の色相変化テストをしたとこ
ろ第1表のような結果をえた。
実施例2
実施例1でえられた精製メタクリル酸を使用してメタク
リル酸鉄触媒下でエチレンオキサイドを付加させてエス
テル化反応を行い、蒸留精製してえられる2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート(HEMA)をブタノール溶媒
中でAIBNを重合開始剤として、95℃で5時間溶液
重合を行い、えられた重合物の色相変化テストは第1表
のような結果をえた。
リル酸鉄触媒下でエチレンオキサイドを付加させてエス
テル化反応を行い、蒸留精製してえられる2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート(HEMA)をブタノール溶媒
中でAIBNを重合開始剤として、95℃で5時間溶液
重合を行い、えられた重合物の色相変化テストは第1表
のような結果をえた。
比較例2
比較例1でえられた精製メタクリル酸を用いて実施例2
と・同様にし7てえられたHEMAの重合物の色相変化
テストは第1表のような結果をえた。
と・同様にし7てえられたHEMAの重合物の色相変化
テストは第1表のような結果をえた。
比較例3
実施例1で用いたのと同じメタクリル酸水溶液を実施例
1におけると同じ装置および方法で重亜硫酸す) IJ
ウムは加えず精製処理した。すると、溶剤分離塔、軽沸
点物分離塔および重質物分離塔の各リボイラーで重合が
起り、精製操作を10時間で停止せざるをえなかった。
1におけると同じ装置および方法で重亜硫酸す) IJ
ウムは加えず精製処理した。すると、溶剤分離塔、軽沸
点物分離塔および重質物分離塔の各リボイラーで重合が
起り、精製操作を10時間で停止せざるをえなかった。
なお、えられた精製MAAを用いて実施例2におけると
同様にI−I E M Aを合成したがすぐれた色相の
I■EMAの重合物はえられなかった。
同様にI−I E M Aを合成したがすぐれた色相の
I■EMAの重合物はえられなかった。
第 1 表 50℃色相変化
Claims (3)
- (1) インブチレン、ターシャリ−ブタノール、メタ
クロレインまたはイソブチルアルデヒドを接触気相酸化
してメタクリル酸を製造するプロセスにおいて、酸化反
応器よシ出るメタクリル酸含有反応生成ガスの冷却凝縮
操作によってえられたメタクリル酸水溶液を、まず該水
溶液に含まれる軽沸点物質を蒸留または放散操作によっ
て除去し、ついでえられたメタクリル酸水溶液を抽出工
程、溶剤分離工程、軽沸点物分離工程、重質物分離工程
および再蒸留精製工程で処理し精製するに際し、抽出工
程に供給されるメタクリル酸水溶液および/または該工
程からえられる抽出溶剤とメタクリル酸とを含有する抽
出液に重亜硫酸塩水溶液を添加混合処理し、さらに溶剤
分離工程、軽沸点物分離工程、重質物分離工程および再
蒸留精製工程のうち少なくとも1つの工程でメタクリル
酸含有溶液にヒドラジン類化合物を添加混合処理するこ
とを特徴とするメタクリル酸の精製方法。 - (2)重亜硫酸塩がアルカリ金属塩およびアンモニウム
塩よりなる群から選ばれた少なくとも1種であることを
特徴とする特許請求の範囲(1)記載の方法。 - (3) ヒドラジン類化合物が下記の一般式を有するも
のから選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする
特許請求の範囲(1)または(2)記載の方法。 (式中、RいR,は水素原子、CI〜3のアルキル基、
フェニル基、置換基を有するフェニル基あるいは脂環式
炭化水素基を示す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10747184A JPS60252446A (ja) | 1984-05-29 | 1984-05-29 | メタクリル酸の精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10747184A JPS60252446A (ja) | 1984-05-29 | 1984-05-29 | メタクリル酸の精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60252446A true JPS60252446A (ja) | 1985-12-13 |
JPS644505B2 JPS644505B2 (ja) | 1989-01-25 |
Family
ID=14460037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10747184A Granted JPS60252446A (ja) | 1984-05-29 | 1984-05-29 | メタクリル酸の精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60252446A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6314752A (ja) * | 1986-07-07 | 1988-01-21 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd | メタクリル酸の精製方法 |
US5961790A (en) * | 1994-12-14 | 1999-10-05 | Basf Aktiengesellschaft | Separation of (meth) acrylic acid by rectification |
US6179966B1 (en) * | 1997-11-17 | 2001-01-30 | Sumitomo Chemical Company, Ltd. | Method for producing acrylic acid |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4995920A (ja) * | 1973-01-24 | 1974-09-11 | ||
JPS58128337A (ja) * | 1982-01-27 | 1983-07-30 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd | メタクリル酸の精製方法 |
-
1984
- 1984-05-29 JP JP10747184A patent/JPS60252446A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4995920A (ja) * | 1973-01-24 | 1974-09-11 | ||
JPS58128337A (ja) * | 1982-01-27 | 1983-07-30 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd | メタクリル酸の精製方法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6314752A (ja) * | 1986-07-07 | 1988-01-21 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd | メタクリル酸の精製方法 |
JPH0324459B2 (ja) * | 1986-07-07 | 1991-04-03 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Kk | |
US5961790A (en) * | 1994-12-14 | 1999-10-05 | Basf Aktiengesellschaft | Separation of (meth) acrylic acid by rectification |
US6228227B1 (en) * | 1994-12-14 | 2001-05-08 | Basf Aktiengesellschaft | Separation of (meth)acrylic acid by rectification |
US6179966B1 (en) * | 1997-11-17 | 2001-01-30 | Sumitomo Chemical Company, Ltd. | Method for producing acrylic acid |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS644505B2 (ja) | 1989-01-25 |
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