JPS6052733B2 - ヒドロキノンの製造方法 - Google Patents

ヒドロキノンの製造方法

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JPS6052733B2
JPS6052733B2 JP55170878A JP17087880A JPS6052733B2 JP S6052733 B2 JPS6052733 B2 JP S6052733B2 JP 55170878 A JP55170878 A JP 55170878A JP 17087880 A JP17087880 A JP 17087880A JP S6052733 B2 JPS6052733 B2 JP S6052733B2
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water
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誠 安田
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C409/00Peroxy compounds
    • C07C409/02Peroxy compounds the —O—O— group being bound between a carbon atom, not further substituted by oxygen atoms, and hydrogen, i.e. hydroperoxides
    • C07C409/04Peroxy compounds the —O—O— group being bound between a carbon atom, not further substituted by oxygen atoms, and hydrogen, i.e. hydroperoxides the carbon atom being acyclic
    • C07C409/08Compounds containing six-membered aromatic rings
    • C07C409/12Compounds containing six-membered aromatic rings with two alpha,alpha-dialkylmethyl hydroperoxy groups bound to carbon atoms of the same six-membered aromatic ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C37/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C37/08Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by decomposition of hydroperoxides, e.g. cumene hydroperoxide
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C407/00Preparation of peroxy compounds

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、パラジイソプロピルベンゼンジヒドロペル
オキシド(以下、p−DHPと略称することがある)か
ら色相良好なヒドロキノンを高収率で製造する方法に関
する。
パラジイソプロピルベンゼン(以下、p一DIPBと
略称することがある)及び/又はパラジイソプロピルベ
ンゼンモノヒドロペルオキシド(以下、p−■椙Pと略
称することがある)を分子状酸素て液相酸化してp−D
HPとなし、これを酸触媒の存在下て分解することによ
つてヒドロキノンを製造する方法は古くから知られてい
る。
上記酸化反応においてp−DHPのみを選択的に生成さ
せることは難しく、また酸化反応混合物から高純度のp
−DHPを分離する操作は煩雑でしかも操作ロスを伴な
うものであるから、酸分解に供する原料としてp−DH
P以外に種々の副生物や未反応原料、中間体などを含む
ものを用いるのが一般的である。このような原料を酸分
解すると、p−DHP以外の成分あるいはこの成分に由
来する副生物のみならずp−DHPからの副生物が反応
生成物中に含まれてくるため、これから高純度のヒドロ
キノンを回収率良く単離することは必すしも容易ではな
い。 従来このようなヒドロキノンの回収方法についヨ
ていくつかの提案がなされているが、操作の容易性、精
製ヒドロキノンの品質及び精製ヒドロキノンのp−DH
Pに対する収率といつた総合的な観点からみた提案は少
なく、これら全てに優れているといえるものはなかつた
本発明者らは、高品質のヒドロキノンを簡単な操作で
しかも酸分解に供するp−DHPに対して収率良く製造
及び回収する方法を検討した結果、以下に述べる方法を
見出すに至つた。
すなわち本発明は、p−DHPを酸触媒の存在下で分解
し、酸触媒除去後、反応混合物を蒸留してアセトン、水
等の低沸点成分を除去し、その蒸留残よりヒドロキノン
を回収することからなるヒドロキノンの製造方法におい
て、酸分解混合物中のヒドロペルオキシド濃度を0.1
ないし1%に維持する如くに酸分解を行うとともに、水
除去時の蒸留塔内部又は蒸留塔下流において残存ヒドロ
ペルオキシドの酸分解を行い、その含有量を減少せしめ
てからヒドロキノンの回収を行うことを特徴とするヒド
ロキノンの製造方法である。p−DHPは、周知の如く
、p−DIPB及び/又はp−RVlHPを液相で空気
酸化によつて得るのが工業的に有利である。
このような酸化反応混合物は、p−DHP..p−MH
P..p−DIPBの他に、バラー2−ヒドロキシー2
−プロピルーα,α−ジメチルベンジルヒドロペルオキ
シド(以下、p−11HPと略称することがある)、そ
の他アルコール、オレフィン、タール状物質などを含む
ことが多い。本発明においては、このような酸化反応混
合物そのものを酸分解原料に用いてもよく、あるいはこ
れらに含まれるp−HHPをp−DF[Pに変換するた
め、過酸化水素のような酸化剤でさらに酸化したものを
用いてもよい。また未反応原料や副生物の一部又は全部
を分離除去したものを用いてもよい。酸分解においては
、ヒドロキノン及びp−DFIPを溶解する有機溶媒を
希釈剤として用いる.ことが望ましい。
このような有機溶媒としては、後処理操作を考慮すると
水に不溶性または難溶性で水より高沸点のものが好まし
く、また芳香族炭化水素と相溶するものが一層好ましい
。かかる要件を満足する有機溶媒としては、メチルイソ
ブチールケトン、ジイソプロピルケトン、ジイソブチル
ケトンのような炭素数6ないし1哩度のケトンが好適で
なる。またこのような有機溶媒と共に反応に悪影響を及
ぼさない他の有機溶媒、例えば芳香族炭化水素を併用し
てもよい。酸分解に用いられる触媒としては、硫酸、リ
ン酸、過塩素酸などの水溶性酸、あるいは固体酸などを
例示できるが、安価でしかも選択性の良好なところから
硫酸が好適である。
酸分解に供給する原料(溶媒を使用する場合はそれを含
めて)中のヒドロペルオキシドの割合は、反応の制御の
容易さと経済性を考慮すると40ないし80%程度とす
るのが好ましい。
なお本発明において、ヒドロペルオキシドは、種々のヒ
ドロペルオキシドの混合物であつても、沃化カリにより
滴定した値(遊離した沃素をチオ硫酸ナトリウムで滴定
)を全てp−MHPに基づくものであると仮定して、そ
の濃度(又は割合)を重量%で表L示した。また酸分解
に供する触媒の量は、触媒の種類や反応系中に存在する
水分量などによつても異なるが、例えば反応系中の水分
濃度が1ないし4重量%の範囲にあるときに、硫酸を用
いる場合には、その濃度を0.1ないし2重量%とする
のがよい。酸分解原料中にp−HHPのように過酸化物
によつてp−DHPに変換しうる化合物を含む場合には
、ヒドロキノン収率を高めるために、酸分解反応系に過
酸化水素の如き過酸化物を供給してもよい。反応温度は
20′Cないし90℃、とくに50℃ないし80℃の範
囲が好ましく、反応時間は5ないし6紛、とくに15な
いし3吟とするのが好ましい。そして本発明においては
これら反応条件を選択することにより、酸分解反応混合
物中のヒドロペルオキシド濃度を0.1ないし1重量%
、好ましくは0.2ないし0.5重量%に調整すること
が重要である。反応をヒドロペルオキシド濃度がOとな
るか又は上記範囲よりさらに少なくなるまで行つた場合
には、ヒドロキノンの総合収率が低下するのみならず、
ヒドロキノンの品質にも悪影響を及ぼすようになるので
好ましくない。一方、ヒドロペルオキシドが前記範囲よ
り多量に残存するような不完全な酸分解条件を採用する
ことは、蒸留などの後処理操作などにおいて異常反応を
起こす恐れがあり危険であるばかりでなく、ヒドロキノ
ンの総合収率も低下するので、避けなければならない。
酸分解反応は、酸触媒の除去によつて停止させることが
できる。
硫酸のような水溶性酸を用いた場合には、中性塩水溶液
、例えば硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩化ナトリウ
ム、リン酸ナトリウム、硫酸アンモニウムなどの水溶液
、好ましくは硫酸塩水溶液と反応混合物と接触させるこ
とにより、水溶性酸を水溶液層に抽出させる方法を採用
するのがよい。この際、中性塩水溶液を繰り返し使用す
るために、中性塩水溶液に少量の塩基性化合物、例えば
水酸化ナトリウム等を添加することにより、抽出と中和
を行えばよい。但し、ヒドロキノンの変質を防ぐために
過剰の塩基を使用することは好ましくない、中性塩水溶
液との接触後、ヒドロキノンを含有する油層が酸性側、
例えばPHで2ないし5程度の範囲に調節するように塩
基性化合物を使用するのが望ましい。なおここに油層の
PHとは、同一容量の水と良く振とうした後の水層のP
Hの測定値をいう。上記抽出においてヒドロキノンの水
層への溶解度を低下させ、しかも油層との分離を良好な
らしめるために、中性塩水溶液として高濃度のものを用
いるのが好ましく、例えば5ないし3鍾量%程度の濃度
のものを用いるのが好ましい。
また油層中に炭化水素類、例えは芳香族炭化水素を3な
いし2踵量%の割合で共存させると一層分離が良好に行
われる。上記芳香族炭化水素としては、トルエン、キシ
レン、エチルベンゼン、クメン、シメン、メシチレン、
プソイドクメン、ジイソプロピルベンゼンなどを例示で
きる。これらの中では、後の分離操作を考慮すると、酸
分解反応溶媒として好適例として示したケトンを使用し
た場合には、それより沸点の高いものを使用するのが好
ましい。酸触媒を除去した反応混合物は、アセトン、ヒ
ドロキノンの他に反応溶媒、副生物、水等を含むので、
これらを分離する必要がある。
このためには先ず蒸留操作を加えればよいが、その際、
水より沸点が高く、水に不溶又は難溶でヒドロキノンを
溶解させる溶媒を共存させ、アセトンや水を除去した後
にヒドロキノンが溶液として得られるようにするのが好
ましい。このような溶媒は、すでに述べたように酸分解
反応時に用いていれば必然的に共存させることになるの
で改めて添加する必要はない。またこのような溶媒は、
アセトン、水等を除いた後で蒸留除去せねばならないが
、ヒドロキノンの品質を低下させないために、タール、
その他の高沸点成分を溶解させた状態に保つために、該
蒸留に際し、前記溶媒より沸点の高い芳香族炭化水素を
共存させておくのがよい。酸分解反応や酸除去操作にお
いてこのような芳香族炭化水素を使用した場合は、同様
に改めて添加する必要はない。酸触媒を除去した反応混
合物からアセトン及び水を蒸留除去するには、一つの蒸
留塔によつてもよいし、また二つ以上の蒸留塔を用い、
アセトンを蒸留除去した後に、水を除去する方法を採用
してもよい。
水を除去した塔底液には、酸分解の際に完全に分解しな
かつたヒドロペルオキシドが含有されてくるが、これを
水を除去する蒸留塔内あるいはこの蒸留塔下流で、次の
蒸留工程に供する前に酸によつて分解させる。これによ
つて以下の蒸留工程におけるヒドロキノンの消費を抑制
すると共に、ヒドロキノンの品質低下を防止することが
できる。前記酸分解を行うには、酸分解反応に用いるの
と同様の酸触媒を存在させればよい。そのもつとも好ま
しい態様は、水除去のための蒸留塔に供給する原料に少
量の非揮発性の水溶性酸、例えば硫酸やリン酸を添加し
ておくことであり、これによつて酸触媒が均一に混合さ
れて副反応が防止てき、しかも水除去の蒸留塔下部にお
いて、水分濃度が低下せしめられて酸強度が高められ蒸
留条件における温度において酸分解が円滑に進む。硫酸
やリン酸などの添加量は、前記蒸留塔供給原料10唾量
部に対し、0.001ないし0.1重量部程度で充分で
ある。この処理によつて該塔底液中のヒドロペルオキシ
ドの濃度が原料濃度の半分以下又は0.0踵量%以下に
減少させられていれば充分な効果が認められる。かく処
理された塔底液は次いで前記した水難溶性又は不溶性溶
媒を除くための蒸留に付される。
このとき蒸留塔底温度を上昇させすぎると縮合反”応が
起こるためかヒドロキノンの損失を招く。一方塔底温度
を低くするとヒドロキノン結晶が析出し、蒸留塔の詰り
など種々のトラブルが生じる。これら問題を同時に解決
するためには、上記溶媒を水との共沸によつて除く一方
、ヒドロキノンは・水に溶解した状態て塔底から抜き出
せばよい。同時に油溶性高沸点副生物も芳香族炭化水素
類と共に塔底から抜き出されるが、これが水溶液をエマ
ルジョン化しやすく両者の分離が困難となる場合がある
。そのために、共沸のための水を添加するノ代りに、中
性塩の希薄水溶液、例えば1ないし5重量%程度の水溶
液を用いれば、このような問題は回避できる。塔底液は
静置すれば油層と水層に分れるので、両者を分離すれば
よい。
水層からヒドロキノンを回収するには、濃縮して晶析さ
せればよく、その純度、品質を高めるために適宜活性炭
処理、還元剤処理、再結晶などの操作を組合せることが
できる。かくして高品質のヒドロキノンを高収率で得る
ことができる。次に実施例により説明する。
実施例1 pージイソプロピルベンゼンを空気酸化して得られた酸
化生成物に、メチルイソブチルケトンを加え、pージイ
ソプロピルベンゼンジヒドロペルオキシド2鍾量%、p
−2−ヒドロキシー2−プロピルーα,α−ジメチルベ
ンジルヒドロペルオキシド1鍾量%、p−ジィソプロピ
ルベンゼンモレヒドロペルオキシド5重量%、メチルイ
ソブチルケトン5踵量%、水分1重量%、その他の生成
物9重量%の液を得た。
この液のヒドロペルオキシド濃度は6種量%であつた。
ここで言うヒドロペルオキシド濃度とは、酢酸酸性下で
飽和ヨウ化カリウムを加え、遊離したヨウ素を、チオ硫
酸ナトリウムで滴定して、ヒドロペルオキシド基の分析
を行い、これをすべてpージイソプロピルベンゼンモノ
ヒドロペルオキシドであると仮定して計算し、表示した
ものである。
このメチルイソブチルケトンを添加した酸化生成物1(
1)部に対して6唾量%の過酸化水素水を2.6部の割
合で添加し、硫酸0.5重量%、水分3.唾量%、反応
温度75℃の条件下て酸分解反応を行い、未反応ヒドロ
ペルオキシド0.35重量%を含む粗ヒドロキノン液を
得た。この時のヒドロキノン収率は、(p−DI(P+
p−HHP)に対し、98モル%であつた。一方、この
粗ヒドロキノン液の色相は、波長420nm1セル10
Twt1対照液、蒸留水で吸光度を測定した結果、0.
10と良好てあつた。この酸分解反応液に、クメンをw
重量%の割合となるよう添加し、その後、少量の水酸化
ナトリウム水溶液を含む2呼量%硫酸ナトリウム水溶液
と接触させ、硫酸を抽出、中和して油層のPHを3.5
とした。次に、この中和後の油層を常圧蒸留し、塔頂よ
りアセトンを留出させ、釜残としてメチルイソブチルケ
トン4鍾量%、ヒドロキノン15重量%、クメン14重
量%、高沸点不純物14.3重量%、水分8重量%、ア
セトン0.4重量%、ヒドロペルオキシド0.30重量
%の液を得た。
この塔底液1凹部に対して、硫酸0.0乾部加え、回分
蒸留塔に仕込み、塔底液中の水分が0.7重量%になる
まで、大気圧下のもとで水を塔頂より蒸留除去した。こ
の塔底液中のヒドロペルオキシドは0.07重量%であ
つた。次にこの塔底液(4)部とPHを3に調整した2
重量%の硫酸ナトリウム水溶液(支)部を加え、回分蒸
留塔に仕込み、メチルイソブチルケトンを水と共沸組成
で塔頂より蒸留除去した。
メチルイソブチルケトンと共沸組成で留出した水は、全
量蒸留塔内に還流した。こうして得られた脱メチルイソ
ブチルケトン塔の塔底液を静置して油層と水層に分離し
た。そして、ヒドロキノンを含有する水層の色相は、波
長420nm1セル10Tsn、対照液、蒸留水で吸光
度を測定した結果、0.80と非常に良好であつた。ま
たヒドロキノンの回収率も脱水塔、脱メチルイソブチル
ケトン塔を通じて100%であつた。更に、水層水のヒ
ドロキノンをメチルイソブチルケトンで抽出し、晶析、
再結晶して得られた製品5部を5重量%の酢酸水1(4
)部に溶解した時のハーゼン値は5と非常に良好であつ
た。実施例2 実施例1と同様に酸分解反応、中和、脱アセトンを行い
、メチルイソブチルケトン4踵量%、ヒドロキノン15
重量%、クメン14重量%、高沸点不純物14.鍾量%
、水分8重量%、アセトン0.4重量%、ヒドロペルオ
キシド0.鍾量%を含む釜残液を得た。
この液100部に対して、硫酸0.01部加え、実施例
1と同様に蒸留により塔底液中の水分が0.踵量%にな
るまで脱水した。この時の塔底液中のヒドロペルオキシ
ドは0.03重量%であつた。次に、実施例1と同様に
、メチルイソブチルケトンを、水と共沸させて蒸留除去
した。
この蒸留て得られたヒドロキノンを含む水層の色相を吸
光度て測定した結果、0.75と良好てあつた。そして
ヒドロキノンの回収率も脱水塔、脱メチルイソブチルケ
トン塔を通じて100%であつた。更に、脱メチルイソ
ブチルケトン塔の釜残の水層を、実施例1と同様に操作
して得られた製品のハーゼン値は5と非常に良好であつ
た。比較例1 実施例1と同様に、酸分解反応、中和、脱アセトンを行
い、メチルイソブチルケl・ン48重量%、ヒドロキノ
ン15重量%、クメン14重量%、高沸点不純物14.
鍾量%、水分8重量%、アセトン0.4重量%、ヒドロ
ペルオキシド0.鍾量%を含む釜残液を得た。
この液に硫酸を添加せず、実施例1と同様に釜残液中の
水分が0.鍾量%になるまで脱水した。次に、実施例1
と同様に、メチルイソブチルケトンを水と共沸させて蒸
留除去した。
この蒸留で得られたヒドロキノンを含む水相の色相を吸
光度で測定した結果、2.5と非常に悪化していた。そ
して脱水塔と脱メチルイソブチルケトン塔を通じてのヒ
ドロキノン回収率は、97.5%であつた。更に、ヒド
ロキノンを含有する水層を実施例1と同様に操作して得
られた製品のハーゼン値は30と非常に悪いものであつ
た。比較例2 実施例1のメチルイソブチルケトンを添加した酸化生成
物1(1)部に対して6鍾量%の過酸化水素水2.6部
の割合で添加し、硫酸2.5重量%、水分1.5重量%
、反応温度75℃の条件下で未反応ヒドロペルオキシド
が0.0鍾量%になるまで酸分解反応を行つた。
この時の酸分解反応におけるヒドロキノン収率は、(p
−DHP+p−HFIP)に対し、88モル%と実施例
1に比べ、非常に低いものであつた。そして得られた酸
分解生成物の色相を、実施例1と同様に吸光度て測定し
た結果、0.41と非常に悪い値を示した。実施例3 実施例1と同様にして得られた、メチルイソブチルケト
ンを添加した酸化生成物1(1)部に対して6鍾量%の
過酸化水素水を2.6部の割合で添加し硫酸0.35重
量%、水分3.0重量%、反応温度75℃の条件下で酸
分解反応を行つた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 パラジイソプロピルベンゼンジヒドロペルオキシド
    を酸触媒の存在下で分解し、酸触媒除去後、反応混合物
    を蒸留してアセトン、水等の低沸点成分を除去し、その
    蒸留残よりヒドロキノンを回収することからなるヒドロ
    キノンの製造方法において、酸分解反応混合物中のヒド
    ロペルオキシド濃度を0.1ないし1%に維持する如く
    に酸分解を行うとともに、水除去時の蒸留塔内部又は該
    蒸留塔下流において残存ヒドロペルオキシドの酸分解を
    行い、その含有量を減少せしめてからヒドロキノンの回
    収を行うことを特徴とするヒドロキノンの製造方法。 2 アセトン、水等の除去時の蒸留において、水より沸
    点が高く、水に不溶又は難溶でヒドロキノンを溶解させ
    る溶媒を共存させ、塔底液をヒドロキノン溶液として回
    収し、次いで水共存下で蒸留を行い、該溶媒を水との共
    沸によつて塔頂から回収すると共に、ヒドロキノンを水
    溶液として塔底から回収する特許請求の範囲1記載の方
    法。
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