JPH03133972A - 非水溶性エポキシ・アルコールの回収方法 - Google Patents

非水溶性エポキシ・アルコールの回収方法

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JPH03133972A
JPH03133972A JP2272499A JP27249990A JPH03133972A JP H03133972 A JPH03133972 A JP H03133972A JP 2272499 A JP2272499 A JP 2272499A JP 27249990 A JP27249990 A JP 27249990A JP H03133972 A JPH03133972 A JP H03133972A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は非水溶性、結晶性エポキシ・アルコール、例え
ばフェニル・グリシドールをエポキシ化反応混合物から
回収する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
有機ハイドロパーオキサイドを酸化剤として用いてエチ
レン性不飽和基材の遷移金属接触エポキシ化はエポキシ
化物製造の公知方法である。この技術の一態様では、光
学的活性エポキシ・アルコ−ルがカイラル配位子含有遷
移金属触媒の存在下アリル・アルコールと有機ハイドロ
パーオキサイドとを反応させて製造される。この光学的
活性エポキシ・アルコール生成物は生理学的活性の高い
化合物の合成での中間体としての価値が高いが、エポキ
シ化反応粗混合物からのエポキシ・アルコールの回収は
混合物中に典型的に存在する数多くの成分のため複雑で
ある0通常、反応混合物はエポキシ・アルコール、未反
応有機ハイドロパーオキサイド(通常過剰に用いられる
)、未反応アリル・アルコール、遷移金属触媒、反応ハ
イドロパーオキサイドから誘導された有機アルコール共
生成物、溶媒を含有する。エポキシ・アルコールは高度
に反応性があり、高温度で、特にルイス酸、例えばエポ
キシ化反応での触媒として典型的に用いられる遷移金属
の存在下で分解される傾向にある。
水溶性で、非結晶性のエポキシ・アルコール、例えばグ
リシドールの回収方法はこれまで開発されてきた。この
ような方法は例えば米国特許第3,374.153号、
ソ連発明者証第480.695号に記載されているが、
−IIにこれらの方法はエポキシ・アルコールを水性相
に抽出するか、またはエポキシ・アルコールの蒸留に依
存するため、非水溶性、結晶性エポキシ・アルコールの
回収には適していない。非水溶性エポキシ・アルコール
は水溶性エポキシ・アルコールよりも著しく分子量が高
く、連発性が低いという傾向性があり、顕著な分解を起
さずには容易に蒸留できない。
シャープレスは各種の多工程手順で非水溶性、結晶性エ
ポキシ・アルコールの精製を教示している [J、Am
、Ches、Soc、LL5765(19B?)]、こ
れらの手順は固有の安全上の危険性、硫酸マグネシウム
、曹 ケイソウ土のような埴質を多量に使用すること、または
いくつかの処要工程の面倒な性質により商業的エポキシ
・アルコールの製造にはあまり適切でない。
明らかに、非水溶性、結晶性エポキシ・アルコールをエ
ポキシ化反応混合物から分離する実用的で経済的な方法
が必要とされている。
〔発明の概要〕
本発明はアリル・アルコールと脂肪族ハイドロパーオキ
サイドとを遷移金属の存在下、ハロゲン化脂肪族炭化水
素、脂肪族炭化水素、およびこれこの混合物から成る群
から選ばれた第一の有機溶媒中で接触させて得たエポキ
シ化反応混合物(有機溶媒はエポキシ化反応混合物の7
5〜95重量%である)から非水溶性、結晶化性エポキ
シ・アルコールを回収する方法を提供するものである。
一般に、エポキシ化反応混合物はエポキシ・アルコール
、脂肪族ハイドロパーオキサイドから誘導された脂肪族
アルコール、未反応アリル・アルコール、触4゜ 過剰のハイドロパーオキサイド、袖、および有機溶媒を
含有する。
本方法の第一工程では、エポキシ反応混合物を脂肪族ア
ルコールと未反応脂肪族ハイドロパーオキサイドの少く
とも一部を除去するのに有効な容積の水で洗滌する0次
いで、少くとも約50%の有機溶媒はエポキシ・アルコ
ールの顕著な分解を起さずに均質性を維持するのに充分
な温度で真空蒸留してこの洗滌反応混合物から除去する
。次いで、第二の有機溶媒をストリッピング溶液に加え
、第二の有機溶媒の重量が混合物のはじめの重量に少く
とも等しい希釈溶液を形成する、この第二の有機溶媒は
脂肪族炭化水素と芳香族炭化水素から成る群から選ばれ
る。エポキシ・アルコールの顕著な分解、または蒸留を
起さずに均質性を維持するのに充分な温度でこの希釈溶
液を真空蒸留して、残留脂肪族アルコールと未反応脂肪
族ハイドロパーオキサイドの実質的全量を除去する。ま
た、充分な量の有ta溶媒を除去して、約50〜75重
量%の全有機溶媒を含有するim溶液を得る。この4縮
溶液はエポキシ・アルコールが結晶化するのに充分な温
度まで冷却し、次いでエポキシ・アルコールを濃縮溶液
の残りから分離する。
また、本発明は脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、およ
びこれらの混合物から成る群から選ばれた有機溶媒を含
有するエポキシ化反応混合物から非水溶性、結晶化性エ
ポキシ・アルコールを回収する方法を提供するものであ
る。エポキシ化反応混合物は反応混合物中に存在する脂
肪族アルコールと未反応脂肪族ハイドロパーオキサイド
の少くとも一部を除去するのに充分な容積の水で洗滌す
る。次いで、エポキシ・アルコールの顕著な分解、また
は蒸留を起さずに均質性を維持するのに充分な温度でこ
の洗滌混合物を真空蒸留して残りの脂肪族アルコールと
未反応脂肪族ハイドロパーオキサイドの実質的全量を除
去する。また、充分な量の有機溶媒を除去して約50〜
75重量%の有機溶媒を含有する濃縮溶液を得る。この
濃縮溶液はエポキシ・アルコールを結晶化するのに充分
な温度に冷却し、次いでエポキシ・アルコールを濃縮溶
液の残りから分離する。
〔発明の詳細な説明〕
本発明の方法で精製するのに適したエポキシ・アルコー
ルには少くとも一つのエポキシ基と、少くとも一つのア
ルコール官能性があり、実質的に非水溶性で、結晶化性
のある有機化合物が含まれる。好ましくは、エポキシ・
アルコールの水溶性は約50g/ 1以下であり、更に
好ましくは約10g/l以下である。エポキシ・アルコ
ールの結晶性融点は好ましくは少くとも約25℃である
。一般に、結晶性融点が少くとも約40’Cあれば回収
は更に完全となる。
エポキシ・アルコールは任意の型の置換基を含有しても
よい、但し置換基はエポキシ・アルコールを水溶性にし
たり、非結晶化性にしないものとする0本発明の方法は
例えばフェニル・グリシドールのような芳香族エポキシ
・アルコールの回収に特に適している。ラセミ体、非カ
イラル、またはカイラル・エポキシ・アルコールは本発
明により精製できる。非対称性エポキシ化混合物からエ
ポキシ・アルコールを回収する場合、本発明の方法を用
いると光学的純度が、他の方法で回収した生成物に較べ
て向上することがよくある。
本発明の方法で精製される適切なエポキシ・アルコール
、には下記の一般構造: 更に好ましくは、エポキシ・アルコールは下記の一般構
造を有する: (式中、n = 5−3 ; R’、R”、R″、R’
、R’は同一 または異なったもので、水素、C4〜C
I2の直鎖状、または分枝状の飽和、または不飽和アル
キル、シクロアルキル、アラルキル、アリール、置換ア
リール、ハロ・アルキル、アルコキシアルキル、アリー
ルオキシアルキル、およびアラルコキシアルキルから成
る群から選ばれたラジカルである)の化合物が含まれる
が、これらに限定されるものではない。
非水溶性で結晶化性であるためには、R1,R1R3R
4,R5の少くとも水素以外のラジカルでなければなら
ず、好ましくはアリール、アラルキル、置換アリール、
アリルオキシアルキル、またはアラルコキシアルキル・
ラジカルで、またはアルキル、ハロアルキル、シクロア
ルキル、または少くとも炭素数からのハロ・アルキル・
ラジカルである。
R富    Ra (式中、R1,R1,Rffの一つはフェニル、または
置換フェニルであり、残りのR基は水素である)。
非水溶性、結晶化性エポキシ・アルコールの例としては
フェニル・グリシドール(3−フェニルオキシラン・メ
タノール)、3−(4−ニトロフェニル)オキシラン・
メタノール、3−(4−ブロモフェニル)オキシラン・
メタノール、3−へブチルオキシラン・メタノール、3
−オクチルオキシラン・メタノール、3−(ベンジルオ
キシメチル)オキシラン・メタノール、2−テトラデシ
ルオキシラン・メタノール、2−メチル−3−フェニル
オキシラン・メタノール、2−フェニルオキシラン・メ
タノール、2,3−ジフェニルオキシラン・メタノール
、3−ナフチルオキシラン・メタノール、2−シクロヘ
キシルオキシラン・メタノール、l−フェニルオキシラ
ン・メタノール、3−フェニルオキシラン・エタノール
、および2−(4−メチル)オキシラン・メタノールが
含まれる。
本発明の方法による精製に適したエポキシ化反応混合物
の製造方法は技術的に公知である。一般に、かかる方法
は例えばアール・ニー・ジェルトンaspects H
omogeneous Catal+土 3(1981
)およびケー−x−・ヨルゲンセンChe+*、Rev
、 89431(1989)に記載の如き遷移金属触媒
と有機溶媒の存在下での脂肪族ハイドロパーオキサイド
とアリル・アルコールとの反応を含む、これらの雑文の
教示はこれを引用することによりその全部が本明細書に
組み入れられているものとする。脂肪族ハイドロパーオ
キサイドはその価格が安いことヒ安定性のため第三級ブ
チル・ハイドロパーオキサイドが好ましい、遷移金属触
媒はチタン、モリブデン、ジルコニウム、バナジウム1
.タンタル、およびタングステンから成る群から選ぶの
が好ましい。
本発明の方法はエポキシ化反応混合物からのカイラル、
非水溶性、結晶化性エポキシ・アルコールの回収に特に
有用である。有機ハイドロパーオキサイドとカイラル、
遷移金属錯体触媒、例えばチタン・テトラアルコキサイ
ド/カイラル酒石酸イオン触媒を用いるアリル・アルコ
ールの非対称性エポキシ化は下記の文献に記載さている
。米国特許第4,471.i30号および第4.764
,628号;ヨーロッパ特許第197.766号、第7
0,618号、および第255、379号:ニー・フェ
ニンガ−5yuthesis 89(1986) ;ワ
イ・ガオ等J、^−,Ches、Soc、109.57
65(1987) ;ティー・カツキ等J、Am、Ch
@…、Soc、UL5974 (1980)  ;エム
・シイ−・フィン等:非対称性合成 (ジエー・デー・
モリソン編集、ニューヨーク・アカデミツク・プレス刊
行(1985)) 、第5巻、第8章、247:ビー・
イー・コシター:非対称性合成〔ジェー・デー・モリソ
ン編集、ニューヨー り・アカデミツク・プレス刊行(
1985) )、第5巻、第7章、193゜これらの特
許および雑文の教示はこれらを引用することにより本明
細書に組み入れらi吃ものとする。
エポキシ化反応は芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、お
よびハロゲン化脂肪族炭化水素から成る群から選ばれた
有機溶媒中で実施される。この有機溶媒はエポキシ化反
応温度で液体であり、エポキシ化反応原料および生成物
(すなわち、脂肪族炭化水素、アリール・アルコール、
エポキシ・アルコール、脂肪族ハイドロパーオキサイド
から誘導された脂肪族アルコール、等)と混合、または
溶解できるものとする。好ましくは、この有機溶媒の沸
点は大気圧下で約25°C〜175°Cにあり、凍結点
は約−25゛C以下である。この有機溶媒はエポキシ化
反応の反応原料と生成物に実質的に不活性なものとする
適切な芳香族炭化水素にはベンゼン、トルエン、キシレ
ン(o、+mまたはp)、クメン、エチルベンゼン、ク
ロロベンゼン、メシチレン、t−ブチルベンゼン、等、
およびこれらの混合物が含まれるがこれらに限定される
ものではない。
本発明の方法での有機溶媒として用いるのに適当な脂肪
族炭化水素にはC9〜C10の直鎖状、分枝状、および
環状の脂肪族炭化水素、およびこれらの混合物が含まれ
る。脂肪族炭化水素の例としてはペンクン、ヘキサン、
ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、2−メチルブタ
ン(イソペンタン) 、2,2.4− )リメチルペン
クン(イソオクタン)、シクロヘキサン、メチルシクロ
ヘキサン、2−メチルペンタン(イソヘキサン) 、2
.2−ジメチルヘキサン、2.5−ジメチルヘキサン、
2メチルへブタン、4−メチルへブタン、等である。
例えば石油エーテル、ヘキサン、ナフサ、リグロイン、
ベンジンの如き脂肪族炭化水素の混合物を使用してもよ
い。
本発明の有機溶媒として有用なハロゲン化脂肪族炭化水
素には塩化メチレン、ジクロロエタン、クロロホルム、
四塩化炭素、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、
クロロプロパン、ジクロロプロパン、トリクロロプロパ
ン、等、およびこれらの混合物が含まれるが、これらに
限定されるものではない。また、ハロゲン化脂肪族炭化
水素、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素も本方法で使用
できる。
もしエポキシ化反応混合物がたとえばヨーロッパ特許第
197,766号に記載の如き不均質系遷移金属触媒、
または分子篩を含むときは、はじめに混合物を濾過して
洗沿工程前にこの不溶性物質を除去することが一般に望
ましい。
洗滌工程では、エポキシ化反応混合物は脂肪族アルコー
ルと未反応脂肪族ハイドロパーオキサイドの少くとも一
部を除去するのに充分な容積の水と接触される。一般に
は用いる水の容積はエポキシ化反応混合物の約0.05
〜2倍である。好ましくは、洗滌工程では脂肪族アルコ
ールとハイドロパーオキサイドをそれぞれ少くとも約2
5%除去する。
また、この水洗は混合物中に存在する水溶性で酸性の不
純物を少くとも部分的に除去するのに役立つ。これらの
不純物はもし除去されないときは回収工程での後続段階
でエポキシ・アルコール生成物の分解を促進する。この
ため、存在する如何なる酸性種を中和するため水は塩基
をこれに溶解して含有することが好ましい。塩基は例え
ばプルカリ金属の水酸化物、炭酸塩、または重炭酸塩で
あり、約0.5−5重量%の濃度で水中に存在すること
が好ましい。
水洗工程は技術上公知の任意の液−液抽出法を用いて行
ってもよい。例えば、水を反応混合物と単に攪拌混合し
て、相分離をしてもよい、これは新しい水で数回繰返し
てもよい、また、水と反応混合物を竪型管、または塔中
を互に反対方向に流通させる向流抽出を用いてもよい、
水洗工程の温度は重要ではないが、反応混合物の均質性
を維持するのに充分高(する必要があるが、エボキ シ
・アルコールの分解を生ぜしめる程高くてはいけない。
便利の上から、約10°C〜75°Cの洗滌温度が一般
に適切である。
エポキシ化反応混合物中に存在する有機溶媒が芳香族炭
化水素、または脂肪族炭化水素であり、この溶媒が本方
法の結晶化工程での使用に適しているならば、次の工程
は残留脂肪族ハイドロパーオキサイドと脂肪族アルコー
ルの実質的全量を除去するための真空蒸留によりこの洗
滌反応混合物をストリッピングにかけることとなる。一
般にははじめのエポキシ化反応混合物中に存在するこれ
らの成分量の約90%を除去することが好ましい。
同時に、約50〜75重量%の有機溶媒を含有する濃縮
溶液を形成するのに充分な量の有機溶媒を除去する。用
いる正確な温度と真空度は重要でなく、勿論溶媒、アル
コール、ハイドロパーオキサイドの沸点により変わるが
、濃縮溶液の均質i生が維持され、目的のエポキシ・ア
ルコール生成物の分解、または塔頂蒸留による損失を極
小となるように調整する。−船釣には約0°C〜100
°Cのポット温度、約0.5−350mmHHの圧力が
適当である。更に好ましくは、蒸留は約20°C〜75
°Cの温度、約1.0〜200nm1gの圧力で行う。
理論で縛られたくないが、濃縮工程中に有機溶媒が存在
すると脂肪族ハイドロパーオキサイドとアルコールの有
効沸点低下を助長すると考えられる。従って反応混合物
からこれらの成分の除去はこの有機溶媒によって容易と
なる。有機溶媒なしでは更に高いポット温度が必要と考
えられ、エポキシ・アルコールのより実質的な分解が起
きる。
結晶化によるエポキシ・アルコールの回収はアルコール
とハイドロパーオキサイドをはじめに除去しておかない
と困難になることを見出した。
次いで、′eAm溶液はエポキシ・アルコールの少:9
スフ くとも一部が結晶化するのに充分な温度に徐咳する。正
確な温度は重要ではないが、この有機溶媒の凍結点以上
とする。好ましくは濃縮溶液中のエポキシ・アルコール
の少くとも25%を結晶化する。
更に好ましくは、少くとも約40%を結晶化する。
約−30°C〜30°Cの温度が一般には適しているが
、温度は濃縮溶液中のエポキシ・アルコールの濃度と溶
解度により所望の通りに変えることができる。
結晶性エポキシ・アルコールの種結晶をこの濃縮溶液に
添加して結晶化工程を促進してもよい。
次いで、結晶化エポキシ・アルコールを任意の適切な方
法により濃縮溶液の残りから分離する。
濾過、傾斜分離、遠心分離がこの目的で用いられる分離
法の例である0分離したエポキシ・アルコールは追加目
的に有機溶媒を用いて洗滌して結晶表面上の不純物を除
去してもよい。この有機溶媒は結晶化に用いた溶媒と同
一 または異なっていてもよいが、エポキシ・アルコー
ルの溶解度が制限されたものであることが必要である0
例えば、もし高沸点溶媒を結晶化溶媒として用いるとき
は、洗滌溶媒は低沸点溶媒としてエポキシ・アルコール
を更に乾燥させるようにしてもよい。乾燥は任意の便利
な方法で行うことができるが、好ましくはエポキシ・ア
ルコールの融点以下で少くとも約10°Cの温度で行う
上記と同様な蒸留手順により濾過を濃縮し、次いでこの
濃縮溶液を冷却してエポキシ・アルコールを溶液から晶
出させて更にエポキシ・アルコールを一般的に回収でき
る。
または、エポキシ化反応混合物中の有機溶媒がハロゲン
化脂肪族炭化水素であるか、または本方法の結晶工程で
別の芳香族溶媒、または脂肪族炭化水素を用いたいとき
は、第一の有機溶媒を一部、または全部下記の手順で水
洗工程後の第二の有機溶媒で置換えてもよい。水洗反応
混合物を真空蒸留して少くとも約50%(更に好ましく
は少くとも約75%)の第一の有機溶媒を除去する。次
いで、その重量がストリッピング混合物の重量と少くと
も等しい第二の有機溶媒を添加して希釈溶液を形成する
0次いで、約50〜75重量%の全有機溶媒を含有する
濃縮溶液が得られるまで真空蒸留により追加有機溶媒を
除去する。この蒸留工程の終わりまでに実質的全量の残
留脂肪族炭化水素とアルコールが除去される。次いで、
この濃縮溶液を冷却して上記のようにエポキシ・アルコ
ールを結晶化する。本方法のこの態様でのストリッピン
グ/蒸留工程の両方では混合物の温度は充分高くして均
質性を維持するようにするが、蒸留、または分解でエポ
キシ・アルコールの顕著な…失を生ぜしめるほど高くし
ていけない。最適条件は特定の溶媒、反応原料、関係す
る生成物によって決まるが、約0°C〜100°C(更
に好ましくは約20°C〜75°C)のポット温度と約
0.5−350amHgの圧力が一般的に好ましい。
本方法の特に好ましい態様では第一の有W1’t6媒は
ハロゲン化脂肪族炭化水素、例えば塩化メチレン、第二
の有機溶媒は芳香族炭化水素、例えばトルエンである。
しかし、上記の説明から専門家は本発明の必須の特徴を
容易に確認でき、本発明の精神と範囲を逸脱せずに本発
明をいろいろと変化、改変して、本発明を各種の用途、
条件、態様に適合させることができる。
(実施例〕 以下の実施例は本発明を更に説明するためのものであっ
て、同等本発明を限定するためのものではない。
実施例1 この実施例は本発明の方法を用いてエポキシ化反応混合
物からフェニル・グリシドールを回収することを説明す
るものである。
A、無水ハイドロパーオキサイド溶液の調製70%t−
ブチル・ハイドロパーオキサイド水溶液114kgを、
−度に2.2.4−トリメチルペンタン中に回分抽出し
た。相分離後、水性層を抜きとり捨てた。有機相中の残
留水分を共沸蒸留(40°C;100m5+Hg)で除
去し、2.2.4− )リメチル・ペンタン留分を水分
分離後t−ブチル・ハイドロパーオキサイド溶液に戻し
た。取得無水TBH3溶液は242gあり、28重量%
のTBHPと0.4重量%の水を含有していた。
B、シンナミル・アルコールの非対称性エポキシ化 300ガロンのガラス・ラインニングを施した反応容器
にシンナミル・アルコール50kg、酒石酸D(=)−
ジイソプロピル6 kg、塩化メチレン1000眩、4
大分子篩20kgを投入した。反応混合物を一10°C
に冷却したのち、チタン・イソプロポキサイド(5,3
kg) 、次いで無水TBIIP溶液(242kg)を
撹拌上添加した。反応器含有物を−10〜−20°Cの
温度に保って約8時間連続撹拌した。少くとも約80%
のシンナミル・アルコール転換が達成された。
これは毛細管GCとTLC分析で測定した。このエポキ
シ化反応粗混合物は約3.1重量%の未反応TBI(P
、0.8重量%の未反応シンナミル・アルコール、3.
4重量%のフェニル・グリシドール、1.7重量%のL
−ブチル、アルコールを含有していた。
C,フェニル・グリシドールの回収 分子篩を濾過により除去してから、反応混合物を水/給
液比=0.3/1 v/vを用いた往復移動板カー塔で
水抽出した。この水洗によりTBHPが約51%、t−
ブチル・アルコールが32%除去された。
次いでこの洗滌反応混合物を掻取り式薄膜蒸発器を用い
て、フラッシュ温度が50°C以下で真空下ストリッピ
ング処理して実質的に全量の2.2.4トリメチルペン
タンと塩化メチレンを除去した。
このストリッピング反応混合物(重量:約101kg)
をトルエン170kgと混合し、真空下加熱(20〜5
0’C; 20n+mHg)  シて再濃縮して実質的
に全量の残りのTBHPとt−ブチル・ハイドロパーオ
キサイドと、トルエンの約半分を除去した。この濃縮溶
液はフェニル・グリシドール約30重量%、トルエン5
6重量%を含有しており、約0°Cに冷却して、結晶性
フェニル・グリシドールを析出させた。この結晶性生成
物を濾過して捕集し、冷トルエン/ヘキサンで洗滌し、
次いで冷ヘキサンで洗滌して融点が55−52°C(文
献: 51.5〜53℃)の無色(R)−フェニル・グ
リシドール29kg l:収率52%、回収率65%)
を得た。”CNMRモシャー・エステル法により測定し
たところ対掌体過剰量(e、e)は〉95%であった〔
ゾール等: J、Org、Chem、 34.2543
(1969) iガオ等:J、A+m、Chem、So
c、+ Hリー、5765(1987) )。
実施例2 この実施例は全工程中車−の溶媒を用いてエポキシ化反
応混合物からアルキル置換エポキシ・アルコールを回収
することを示すものである。
2.2,4.− トリメチルペンタン400g、  t
−アミル・ハイドロパーオキサイド50g(0,48モ
ル)、 (Z)  −2−テセ7−1−、t−ル42.
95g (0,27モル)アセチルアセトン酸バナジル
0.10gの混合物を窒素雰囲気下11の内底フラスコ
中に撹拌しなから80°Cで45分間加熱する。約25
℃に冷却後、この混合物を未反応t−アミル・ハイドロ
パーオキサイドとt−アミル・アルコールがそれぞれ少
くとも約25%除去されるまで分M漏斗中で1%炭酸ナ
トリウム溶液50IIiで数回抽出する。
次いで、実質的に全量の残留バイトロバ−オキサイドと
アルコールを真空蒸留(40〜60’C;100mmH
g)で除去する。また、充分な量の2.2.4− トリ
メチルペンタンを除去しく約25%)、溶媒約60%含
有濃縮溶液を得る。この濃縮溶液を一20’Cで18時
間冷却し、結晶性シス−3−ヘプチル・オキシラン−エ
タノールを得、これを濾過捕集し、冷石油エーテル(b
、p:30〜60°C)25 dで3回洗滞する。
実施例3 ジクロロエタン450g、 (E)  −3−(4−ニ
トロフェニル)−2−プロパツール35.8g(0,2
0モル)。
t−ブチル・ハイドロパーオキサイド27.0g(0,
30モル)  モリブデン−ヘキサカルボニル0.05
gの混合物を窒素雰囲気下11の丸底フラスコ中で攪拌
下60°Cで2時間加熱する。約25°Cに冷却後、未
反応も一ブチルーハイドロパーオキサイドとt−ブチル
・アルコールのそれぞれが少くとも約50%除去される
まで分離漏斗中で水50m1で数回洗H6する。
洗滌有機層の約300gを次いで真空蒸留(40〜60
’C)で除去して、ジクロロエタン約30重量%含有濃
縮溶液を得る。この溶液をm−キシレン300gで希釈
し、次いで真空蒸留(40〜60°C)  して実質的
に全量の残留し一ブチル・アルコールとも一ブチル・ハ
イドロパーオキサイドを除去して約70重量%の最終溶
液濃度を得る。この混合物をO′cで24時間冷却し、
濾過し、冷ヘキサン25戚で2回洗滌し、真空下(10
0+wmHg)25°Cで12時間乾燥して結晶性(ト
ランス)−3−(4−ニトロフェニル)オキシラン・メ
タノールを得る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)アリル・アルコールと脂肪族ハイドロパーオキサ
    イドとを遷移金属触媒の存在下、ハロゲン化脂肪族炭化
    水素、脂肪族炭化水素、およびこれらの混合物から成る
    群から選ばれた第一の有機溶媒中で接触させて得られた
    脂肪族アルコール含有エポキシ化反応混合物から非水溶
    性、結晶化性エポキシアルコールを回収する方法に於い
    て、前記第一の有機溶媒はエポキシ化反応混合物の約7
    5〜95重量%であり、前記方法が (a)エポキシ化反応混合物を脂肪族アルコールと未反
    応脂肪族ハイドロパーオキサイドの少くとも一部を除去
    するのに有効な容積の水で洗條し、 (b)エポキシ・アルコールの顕著な分解を起こさずに
    均質性を維持するのに充分な温度で真空蒸留して前記工
    程(a)の洗滌反応混合物から第一の有機溶媒を少くと
    も50%除去することによりストリッピング溶液を形成
    し、 (c)脂肪族炭化水素と芳香族炭化水素から成る群から
    選ばれた第二の有機溶媒を前記ストリッピング溶液に添
    加して第二の有機溶媒の重量が前記ストリッピング溶液
    の重量に少くとも等しい希釈溶液を形成し、 (d)エポキシ・アルコールの顕著な分解を起こさずに
    均質性を維持するのに充分な温度で前記希釈溶液を真空
    蒸留して残留脂肪族アルコールおよび未反応脂肪族ハイ
    ドロパーオキサイドの実質的全量と、全有機溶媒の約5
    0〜75重量%を含有する濃縮溶液を形成するのに充分
    な量の有機溶媒とを除去し、 (e)エポキシ・アルコールを結晶化するのに充分な温
    度まで前記濃縮溶液を冷却し、 (f)結晶化エポキシ・アルコールを分離することから
    成る方法。 (2)エポキシ・アルコールが芳香族エポキシ・アルコ
    ールである請求項1記載の方法。(3)脂肪族ハイドロ
    パーオキサイドが第三級ブチル・パーオキサイドである
    請求項1記載の方法。 (4)遷移金属触媒がチタン・アルコキサイド触媒であ
    る請求項1記載の方法。 (5)第一の有機溶媒が塩化メチレン、ジクロロエタン
    、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロプロパン、トリ
    クロロプロパン、トリクロロエタン、クロロプロパン、
    テトラクロロエタン、およびこれらの混合物から成る群
    から選ばれたハロゲン化脂肪族炭化水素である請求項1
    記載の方法。 (6)第一、または第二の有機溶媒がC_5−C_1_
    0の直鎖状、分岐状、および環状脂肪族炭化水素、およ
    びこれらの混合物から成る群から選ばれた脂肪族炭化水
    素である請求項1記載の方法。 (7)第二の有機溶媒がベンゼン、トルエン、キシレン
    、エチルベンゼン、クメン、およびこれらの混合物から
    成る群から選ばれた芳香族炭化水素である請求項1記載
    の方法。 (8)水は塩基を溶解して含有する請求項1記載の方法
    。 (9)芳香族アリル・アルコールと第三級ブチル・ハイ
    ドロパーオキサイドとをチタン・アルコキサイド触媒の
    存在下、ハロゲン化脂肪族炭化水素、脂肪族炭化水素、
    およびこれらの混合物から成る群から選ばれた第一の有
    機溶媒中で接触させて得られた第三級ブチル・アルコー
    ル含有エポキシ化反応混合物から非水溶性、結晶化性芳
    香族エポキシ、アルコールを回収する方法において、第
    一の有機溶媒はエポキシ化反応混合物の約75〜95重
    量%であり、前記方法が (a)エポキシ化反応混合物を第三級ブチル・アルコー
    ルと未反応第三級ブチル・ハイドロパーオキサイドのそ
    れぞれ少くとも約25%を除去するのに有効な容積の水
    で洗滌し、(b)芳香族エポキシ・アルコールの実質的
    分解を起さずに均質性を維持するのに充分な温度で真空
    蒸留して前記工程(a)の洗滌反応混合物から第一の有
    機溶媒を少くとも約75%除去してストリッピング溶液
    を形成し、 (c)脂肪族炭化水素と芳香族炭化水素とから成る群か
    ら選ばれた第二の有機溶媒を前記ストリッピング溶液に
    添加して、芳香族溶媒の重量がストリッピング溶液の重
    量に少くとも等しい希釈溶液を形成し、 (d)芳香族エポキシ・アルコールの顕著な分解を起さ
    ずに均質性を維持するのに充分な温度で希釈溶液を真空
    蒸留して残留第三級ブチル・アルコールと未反応第三級
    ブチル・ハイドロパーオキサイドの実質的全量と、全有
    機溶媒の約50〜75重量%を含有する濃縮溶液を形成
    するのに充分な量の有機溶媒を除去し、 (e)芳香族エポキシ・アルコールを結晶化するのに充
    分な温度まで濃縮溶液を冷却し、(f)結晶化芳香族エ
    ポキシ・アルコールを分離する ことか成る方法。 (10)芳香族エポキシ・アルコールがフェニル・グリ
    シドールである請求項9記載の方法。 (11)チタン・アルコキサイド触媒がチタン・テトラ
    アルコキサイド/カイラル酒石酸イオン錯体触媒である
    請求項9記載の方法。 (12)第一の有機溶媒が塩化メチレン、ジクロロエタ
    ン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエタン、ク
    ロロプロパン、テトラクロロエタン、およびこれらの混
    合物から成る群から選ばれたハロゲン化脂肪族炭化水素
    である請求項9記載の方法。 (13)第一、または第二の有機溶媒がC_5〜C_1
    _0の直鎖状、および分岐状脂肪族炭化水素、およびこ
    れらの混合物から成る群から選ばれた脂肪族炭化水素で
    ある請求項9記載の方法。 (14)第一、または第二の有機溶媒がベンゼン、トル
    エン、キシレン、エチル・ベンゼン、クメン、およびこ
    れらの混合物から成る群から選ばれる請求項9記載の方
    法。 (15)第一の有機溶媒が塩化メチレンであり、第二の
    有機溶媒がトルエンである請求項9記載の方法。 (16)水は塩基を溶解して含有する請求項9記載の方
    法。 (17)アリル・アルコールと脂肪族ハイドロパーオキ
    サイドとを遷移金属触媒の存在下、脂肪族炭化水素、芳
    香族炭化水素、およびこれらの混合物から成る群から選
    ばれた有機溶媒中で接触して得して得られた脂肪族アル
    コール含有エポキシ化反応混合物から非水溶性、結晶化
    性エポキシ・アルコールを回収する方法に於いて、有機
    溶媒はエポキシ化反応混合物の約75〜95重量%であ
    り、前記方法は (a)エポキシ化反応混合物を脂肪族アルコールと未反
    応脂肪族ハイドロパーオキサイドの少くとも一部を除去
    するのに充分な容積の水で洗滌し、(b)エポキシ・ア
    ルコールの顕著な分解を起さずに均質性を維持するのに
    充分な温度で洗滌混合物を真空蒸留して残留脂肪族アル
    コールと未反応脂肪族ハイドロパーオキサイドの実質的
    全量と、有機溶媒を約50〜75重量%含有する濃縮溶
    液を形成するのに充分な量の有機溶媒を除去し、 (c)エポキシ・アルコールを結晶化するのに充分な温
    度に前記濃縮溶液を冷却し、 (d)結晶化エポキシ・アルコールを分離する、ことか
    ら成る方法 (18)エポキシ・アルコールが芳香性エポキシ・アル
    コールでは請求項17記載の方法。 (19)脂肪族ハイドロパーオキサイドが第三級ブチル
    ・ハイドロパーオキサイドである請求項17記載の方法
    。 (20)遷移金属触媒がチタン・アルコキサイド触媒で
    ある請求項17の方法。 (21)有機溶媒がC_5〜C_1_0の直鎖状、分岐
    状、または環状脂肪族炭化水素、およびこれらの混合物
    から成る群から選ばれた脂肪族炭化水素である請求項1
    7記載の方法。 (22)有機溶媒がベンゼン、トルエン、キシレン、エ
    チル・ベンゼン、クメン、およびこれらの混合物から成
    る群から選ばれた芳香族溶媒である請求項17記載の方
    法。 (23)芳香族アリル・アルコールと第三級ブチル・ハ
    イドロパーオキサイドとをチタン・アルコキサイド触媒
    の存在下脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、およびこれ
    らの混合物から成る群から選ばれた有機溶媒中で接触さ
    せて得られた第三級ブチル・アルコール含有均質エポキ
    シ化反応混合物から非水溶性、結晶化性芳香族アルコー
    ルを回収する方法において、有機溶媒はエポキシ化反応
    混合物の約75〜95重量%であり、前記方法は (a)エポキシ化反応混合物を第三級ブチル・アルコー
    ルと第三級ブチル・ハイドロパーオキサイドを少くとも
    約25%除去するのに充分な容積の水で洗滌し、 (b)芳香族エポキシ・アルコールの顕著な分解を起さ
    ずに均質性を維持するのに充分な温度で洗滌混合物を真
    空蒸留して残留第三級ブチル・ハイドロパーオキサイド
    と未反応第三級ブチル・ハイドロパーオキサイドの実質
    的全量と、有機溶媒を約50〜75重量%含有する濃縮
    溶液を形成するのに充分な量の有機溶媒を除去し、 (c)芳香族エポキシ・アルコールを結晶化するのに充
    分な温度に前記濃縮溶液を冷却し、 (d)結晶化芳香族エポキシ・アルコールを分離する ことから成る方法。 (25)チタン・アルコキサイド触媒がチタン・テトラ
    アルコキサイド/カイラル酒石酸イオン錯体触媒である
    請求項23記載の方法 (26)有機溶媒がC_5〜C_1_0の直鎖状、分岐
    状、および環状脂肪族炭化水素、およびこららの混合物
    から成る群から選ばれた脂肪族炭化水素である請求項2
    3記載の方法。 (27)有機溶媒がベンゼン、トルエン、キシレン、ク
    メン、エチル・ベンゼン、およびこれらの混合物から成
    る群から選ばれた芳香族炭化水素である請求項23記載
    の方法。
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