JPH0333718B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0333718B2
JPH0333718B2 JP58001259A JP125983A JPH0333718B2 JP H0333718 B2 JPH0333718 B2 JP H0333718B2 JP 58001259 A JP58001259 A JP 58001259A JP 125983 A JP125983 A JP 125983A JP H0333718 B2 JPH0333718 B2 JP H0333718B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cyclohexanone
acid
caprolactone
peracid
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58001259A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58124781A (ja
Inventor
Puraru Misheru
Kuroodo Rukokyuu Jan
Pieeru Shiruman Jan
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arkema France SA
Original Assignee
Atochem SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Atochem SA filed Critical Atochem SA
Publication of JPS58124781A publication Critical patent/JPS58124781A/ja
Publication of JPH0333718B2 publication Critical patent/JPH0333718B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D313/00Heterocyclic compounds containing rings of more than six members having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D313/02Seven-membered rings
    • C07D313/04Seven-membered rings not condensed with other rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D315/00Heterocyclic compounds containing rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom according to more than one of groups C07D303/00 - C07D313/00
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/582Recycling of unreacted starting or intermediate materials

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は粗製の有機過カルボン酸溶液によりシ
クロヘキサノンを酸化してε−カプロラクトンを
製造する改良法に関する。 本出願人のフランス特許出願第8103374号にお
いて、本発明者はシクロヘキサノンの酸化に過プ
ロピオン酸溶液の如き粗製の過カルボン酸溶液を
用い得ることを証明した。これらの過酸溶液はフ
ランス特許出願第2464947号に記載された技術に
より得られる。 この過酸溶液製造技術は、1,2−ジクロロエ
タンの如き不活性有機溶剤を用いて共沸随伴によ
り反応媒質から水を連続的に除去しながら、触媒
としてホウ酸の存在下に過酸化水素を水に混和性
のカルボン酸と反応させることに在る。共沸蒸留
塔に水を注入することに在るこの技術の改良はフ
ランス特許出願第8200407号に記載されている。 かくして得られる過カルボン酸の粗製溶液をフ
ランス特許出願第8103374号の教示によりシクロ
ヘキサノンの酸化に用いる時には、1と5との
間、好ましくは1と1.5との間のシクロヘキサノ
ンと過カルボン酸とのモル比を用いる。これらの
条件下では、用いた過酸化物の酸素に基いて92%
の程度の収率でε−カプロラクトンを得る。 シクロヘキサノンと過酢酸との間の反応の動力
学的研究(Journal of Applied Chemistry U.S.
S.R.49,No.:92035(1976))が示す所によればこ
の反応は反応剤の各々について一次の二分子反応
である。しかしながら、過酸でのシクロヘキサノ
ンの酸化に関する従来技術では過酸について過剰
のケトンを用いることが常に推奨される。この過
剰のケトンは反応体の希釈剤として作用し且つ望
ましくない過酸化物の形成を防止し、この過酸化
物の形成は実施に重大な危険を与える。 即ち、2〜15の範囲のシクロヘキサノンと過酸
とのモル比が、以下に記載の如き用いた過カルボ
ン酸を調製する方法に拘らず推奨される: 過酸水溶液(日本特許出願第45−15737号及び
西独特許第1258858号明細書)、 シクロヘキサノンとアセトアルデヒドとの共酸
化によりその場で生成した過酸(工業化学雑誌
73,943,(1970))、 無水の有機過酸溶液(Journal of American
Chemical Society,80,4079,(1958))。 過カルボン酸についてモル過剰のシクロヘキサ
ノンを用いると実施の容易性及び安全性の見地か
ら若干の利点を有することが多いけれども、然る
にこの技術は酸化反応後に残留シクロヘキサノン
を蒸留して分離し、これを再循環させることを必
要とする欠点を有する。 例えばドイツ連邦特許第2920436号明細書の如
く用いた過カルボン酸が過プロピオン酸であるな
らば、蒸留によりシクロヘキサノン及びプロピオ
ン酸の分離を実施するのが必要であり、これらの
反応剤の各々を本法の相異なる段階に再循環させ
る。減圧下にシクロヘキサノンとプロピオン酸と
の間で共沸物が存在することは前記の分離を尚更
困難とさせる。何故ならばこれらは沸点がきわめ
て類似した化合物であるからである。例えば100
mmHg(13.3kpa)の圧力下では化合物の沸点は次
の如くである: プロピオン酸 86℃ シクロヘキサノン 93℃ 共沸物 93℃ 更には常圧でシクロヘキサノンからプロピオン
酸の分離を行うのはできない。何故ならば上昇し
た温度の作用下ではまた種々の触媒特に酸触媒の
影響下では、Journal of American Chemical
Society,61,3359(1939))に示された如くシク
ロヘキサノンはそれ自体で容易に縮合するからで
ある。最低の縮合生成物のうちでは、特に2つの
異性体、シクロヘキセン−1−イル−2−シクロ
ヘキサノンとシクロヘキシリデン−2−シクロヘ
キサノンとの混合物よりなる二量体が形成され
る。 高沸点を有するこれらの副生物は次いでε−カ
プロラクトン中に不純物として生起する。 フランス特許出願第2464947号により得られた
如き過カルボン酸の粗製有機溶液を用いる研究を
続行して、本発明者が今般見出した所によると従
来技術の全ての教示とは反対に装入したケトン及
び過酸化物の酸素に関して高度の選択率を保持し
ながら且つ有害な過酸化物の形成を回避しなが
ら、シクロヘキサノンに対して過剰の過酸を用い
てこれらの粗製の過酸溶液でシクロヘキサノンを
酸化する反応を実施し得る。これは本発明で用い
た有機過酸溶液が実質上無水でありしかも硫酸の
如き強酸触媒のコン跡量をも含有しないことから
のみ可能である。 シクロヘキサノンの酸化工程後に、反応混合物
の種々の成分を分離することは残留過酸化物の酸
素を多大に失なうことなく実施する。装入したシ
クロヘキサノンは酸化反応で実際上完全に消費さ
れるので、粗製酸化生成物の蒸留で得られた頂部
フラクシヨンは過酸溶液の合成工程に直接再循環
させ得る。 ε−カプロラクトンより本質的になる底部フラ
クシヨンは次後の簡単な蒸留操作で有利に精製さ
れる。 それ故本発明の方法の利点はきわめて低いエネ
ルギー消費できわめて良好な収率な収率でε−カ
プロラクトンを得るという簡単で有効な方法であ
ることである。 シクロヘキサノンを粗製の過酸溶液で酸化する
反応は大気圧で行うのが好ましいが、より低い又
はより高い圧力でも同等に充分に実施し得る。反
応温度は20〜120℃であり、40〜80℃であるのが
好ましい。 用いたシクロヘキサノンと用いた過カルボン酸
とのモル比は0.50〜0.99、好ましくは0.75〜0.90
である。このモル比の上限を0.99としたのは、従
来技術の教示に反して、シクロヘキサノンに対し
て過剰の過カルボン酸を絶えず用いることを表わ
し、下限を0.50としたのはシクロヘキサノンと過
カルボン酸との反応を円滑に進行させるためにま
た過カルボン酸を余りにも過剰量としないためで
ある。 前記の酸化反応は断続的に又は連続的に行い得
る。後者の場合には、1つの反応器又は直列に設
けた多数の反応器にシクロヘキサノンと粗製の過
カルボン酸溶液とを同時に供給する。反応時間は
反応に選んだ温度に応じて30分〜4時間である。 シクロヘキサノンの酸化反応の終了時に、常法
により反応生成物を蒸留して分離する。一方では
残留過カルボン酸と、カルボン酸及び共沸随伴溶
剤よりなる混合物とを回収し、他方では製造した
ε−カプロラクトンを回収する。本明細書で使用
される“共沸随伴”という用語はある化合物(本
発明の場合、過酸化水素とカルボン酸との反応で
生ずる水)を、これを含有する混合物から共沸蒸
留により除去することを意味し、また“共沸随伴
溶剤”という用語は上記化合物(水)と共沸混合
物を形成し得る溶剤を意味する。蒸留は過酸化物
の酸素の損失を制限し且つε−カプロラクトンの
熱分解を制限するために減圧下で行うのが有利で
ある。薄層蒸発器又は流下フイルム蒸発器の如き
工業的に現在用いられている型式の蒸発器を用い
るのが好ましい。 次の実施例により本発明を説明するがこれに限
定されるものではない。これらの実施例におい
て、最終溶液中のε−カプロラクトン及びシクロ
ヘキサノンの含量はガスクロマトグラフイーによ
り測定され、然るに残留の過酸化物の酸素は化学
的に測定される。 実施例 1 本出願人のフランス特許出願第2464947号によ
り、1重量%のオルトホウ酸の存在下に過酸化水
素の70重量%水溶液をプロピオン酸と反応させ、
然るに水を1,2−ジクロロエタンとの共沸随伴
により反応媒質から連続的に除去しながら粗製の
過プロピオン酸溶液を製造する。 得られた溶液は次の重量組成を有する: 1,2−ジクロロエタン 16.0% プロピオン酸 59.9% 過プロピオン酸 22.8% 過酸化水素 0.3% オルトホウ酸 1.0% この粗製過プロピオン酸溶液150.7gを、撹拌
機を備え、冷却器を載置し且つ温度制御系を備え
た容量250cm3のガラス製反応器に装入する。この
反応器を50℃の温度に加熱し、次いで33.6gのシ
クロヘキサノン即ち過酸化物の酸素の1モル当り
0.86モルのシクロヘキサノンを30分以内で加え
る。 3時間の反応後に撹拌を停止し、反応器を冷却
する。溶液を抜出し、これは次の重量組成を有す
る: 1,2−ジクロロエタン 13.6% プロピオン酸 62.0% シクロヘキサノン 0.4% ε−カプロラクトン 20.4% 過プロピオン酸 2.8% ホウ酸 0.8% シクロヘキサノンの転化度は98%であり、ε−
カプロラクトンへの選択率はシクロヘキサノンに
ついて97.5%であり、装入した過酸化物の酸素に
ついて96%である。 実施例 2 シクロヘキサノンを酸化する予備操作からの反
応生成物を蒸留することにより回収した混合物を
用いて粗製の過プロピオン酸溶液を製造する以外
は実施例1を反復する。 即ち次の重量組成: 1,2−ジクロロエタン 16.4% プロピオン酸 79.5% シクロヘキサノン 0.2% 過プロピオン酸 2.9% ホウ酸 1.0% を有する溶液630gを、撹拌機を備え且つ還流コ
ンデンサー付きの15枚のオルダーシヨー
(Oldershaw)板の蒸留塔を取付けた1のガラ
ス反応器に装入する。 この溶液を100mmHg(13.3kPa)の圧力下に還
流しながら沸点に加熱し、20分の期間に亘つて92
gの過酸化水素を70重量%水溶液の形で加える。
凝縮し且つ傾シヤした水と1,2−ジクロロエタ
ンとよりなるヘテロ共沸物の有機相を蒸留塔に再
循環させる。同時にフランス特許出願第8200407
号の方法により17.5g/時の水を蒸留塔の頂部か
ら2時間注入する。反応器の温度は68℃である。
2.5時間の反応後に、撹拌を停止し、反応器の加
熱を停止する。操作全体に亘つて連続的に抜出し
たヘテロ共沸物の凝縮及び傾シヤから得られた水
性相は114gの秤量であり、0.2重量%の過酸化水
素を含有し、即ち装入した過酸化物の酸素の約
0.3%を含有する。 得られた粗製の過プロピオン酸溶液は26.3重量
%の過酸と0.3重量%の残留過酸化水素とを含有
する。 この過酸溶液600gを撹拌機と冷却手段と温度
制御系とを備えた1のガラス製反応器に装入す
る。反応器の温度は50℃に上昇し、次いで30分の
期間に亘つて143gのシクロヘキサノンを加え、
即ち装入した過酸化物の酸素の1モル当り0.8モ
ルのシクロヘキサノンを加える。 2時間の反応後に撹拌機を停止し、反応器を冷
却する。 得られた溶液は主に20.8重量%のε−カプロラ
クトンと4.6%の残留過プロピオン酸とを含有す
る。 シクロヘキサノンについてのε−カプロラクト
ンへの選択率は99%である。 実施例 3 ε−カプロラクトンの製造を添附図面に図解し
た装置で行なう。図面は本発明の方法を行うに適
した装置のフローシートである。 a15枚のオルダーシヨー板付きの蒸留塔2と還流
コンデンサーとを備えた1のガラス製反応器
1に次の重量組成: 1,2−ジクロロエタン 19.8% プロピオン酸 79.2% オルトホウ酸 1.0% を有する溶液3 636gを装入する。 この混合物を100mmHg(13.3kpa)の圧力下に
還流しながら沸点に加熱し、20分の期間に亘つ
て70重量%の過酸化水素と0.7重量%のジピコ
リン酸とを含有する水溶液4 92%を加える。
同時に蒸留塔の頂部5から21g/時の水を2時
間半に亘つて加える。反応器の温度は65℃であ
る。ヘテロ共沸物の凝縮した有機相を6から再
循環させて還流が生起するのを確保する。凝縮
した水性相を傾シヤし7から連続的に抜出す。
反応は3時間続行させた後に停止する。 8から抜出した過酸の粗製溶液は23.7重量%
の過プロピオン酸を含有し、これは装入した過
酸化水素について92%の転化率を表わす。 bこの粗製の過酸溶液を反応器9に通送し、そこ
で10からシクロヘキサノンをシクロヘキサノ
ンと過プロピオン酸とのモル比が0.83であるよ
うな量で加える。50℃で2時間半の反応(この
時間はシクロヘキサノンの添加の30分を包含す
る)後に、次の組成: ε−カプロラクトン 19.8% 1,2−ジクロロエタン 13.8% プロピオン酸 62.6% 過プロピオン酸 3.4% シクロヘキサノン 0.4% を有する粗製のカプロラクトン溶液を得る。 シクロヘキサノンの転化率はかくして97%で
ある。ε−カプロラクトンへの選択率はシクロ
ヘキサノンについて96%であり過プロピオン酸
について92%である。 cこのε−カプロラクトンの粗製溶液を、365
g/時の割合で、通路11を通つて、25枚のオ
ルダーシヨー板を備えしかも10mmHg
(1.33kPa)の圧力下に操作する蒸留塔12に
連続的に装入する。この蒸留塔にはボイラーと
して作用する流下フイルム型蒸発器13を取付
けてある。温度は蒸留塔の頂部で33℃であり底
部で141℃である。0.15の還流率を用いる。塔
の頂部14から凝縮後に290g/時の溶液を抜
出し、これは73.4重量%のプロピオン酸と16.3
重量%の1,2−ジクロロエタンと4重量%の
過プロピオン酸とを含有する。この溶液は過酸
の合成工程(a)に直接再循環させ得る。この蒸留
での過酸化物の酸素の回収率は93%である。 d蒸留塔の基部15からは93.7%のε−カプロラ
クトンと100ppm以下のシクロヘキサノンと
700ppm以下のプロピオン酸とを含有する溶液
75g/時を連続的に抜出す。 この溶液は蒸発器13と同一の流下フイルム型
蒸発器16で10mmHg(1.33kPa)の減圧下に簡単
な蒸発により精製する。底部フラクシヨンを18
から除去し、17からε−カプロラクトンを回収
し、その濃度(99.3重量%)は工業的な用途仕様
に対応する。 試験例 過剰のシクロヘキサノンを用いることが好まし
いという従来技術の教示に反して、本発明により
特定の過剰の過カルボン酸(シクロヘキサノン/
過酸のモル比:0.5〜0.99、特に0.75〜0.90)を用
いることにより有利な結果が得られることを例証
する。 過剰の過酸から得られる利点を証明する一連の
実験を実施した。 過剰でない方の反応剤の転化率(%)は次の如
くである。 (A):過剰の過酸:実験No.(1)及び(2) (B):過剰のシクロヘキサノン:実験No.(4)及び(5) (C):化学量論量:実験No.(3) 【表】 これらの実験において、用いた過酸即ち過プロ
ピオン酸は、前記実施例1で調製した過プロピオ
ン酸の粗製溶液の形で用いた。 実験(1),(2)(A欄)及び(3)(C欄)においては
シクロヘキサノンを50℃で30分に亘つて過酸に導
入した。30分の期間は前記表の第1欄の時間に含
まれている。 実験(4)及び(5)(B欄)においては、過酸を50℃
で30分に亘つてシクロヘキサノンに導入した。30
分の期間は前記表の第1欄の時間に含まれてい
る。 かくして、過剰でない反応剤の転化率は過酸を
過剰量で用いた時に明らかに改良されている。 過剰でない反応剤に関してε−カプロラクトン
の選択率は、過酸を過剰量で用いた時に明らかに
改良されている。 更には、これらの実験で過剰の過酸を用いる
と、従来技術で過剰のシクロヘキサノンが添加さ
れた様に、過酸化物の形成を防止した。これらの
過酸化物はそれらの形成を防止する処置を採らな
いならば爆発の危険性がある。シクロヘキサノン
よりもむしろ過剰の過酸(例えば過プロピオン
酸)を用いると、過剰のシクロヘキサノンを蒸留
し且つ回収する追加の処理工程の必要性を解消す
る。この簡素化により本法の経費を低下させ、大
規模の工業操作では有意な程大きい因子となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の方法を行うに適した装置系のフ
ローシートであり、図中、1及び9は反応器、2
及び12は蒸留塔、10はシクロヘキサノン、1
3及び16は蒸発器、17は得られたε−カプロ
ラクトンをそれぞれ表わす。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 共沸随伴により水を連続的に除去しながら触
    媒としてホウ酸の存在下に過酸化水素をC2-4カル
    ボン酸と反応させることから得られた反応の過カ
    ルボン酸の粗製溶液によりシクロヘキサノンを酸
    化してε−カプロラクトンを製造する方法におい
    て、用いたシクロヘキサノンと過カルボン酸との
    モル比は0.50と0.99との間であることを特徴とす
    るε−カプロラクトンの製造法。 2 未転化のカルボン酸と過剰の過カルボン酸
    と、共沸による随伴溶剤とを、シクロヘキサノン
    の酸化後の反応混合物から蒸留により分離し、過
    カルボン酸の合成よりなる工程に再循環させる特
    許請求の範囲第1項記載の方法。 3 前記の蒸留から得られる粗製のε−カプロラ
    クトンを減圧下での簡単な蒸発により精製する特
    許請求の範囲第1項又は第2項記載の方法。 4 用いた過カルボン酸は過プロピオン酸である
    特許請求の範囲第1項〜第3項の何れかに記載の
    方法。 5 共沸による随伴溶剤は1,2−ジクロロエタ
    ンである特許請求の範囲第1項〜第4項の何れか
    に記載の方法。 6 操作は連続的に実施する特許請求の範囲第1
    項〜第5項の何れかに記載の方法。
JP58001259A 1982-01-15 1983-01-10 ε−カプロラクトンの製造法 Granted JPS58124781A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR8200564A FR2519985A1 (fr) 1982-01-15 1982-01-15 Procede perfectionne de fabrication de l'e-caprolactone
FR8200564 1982-01-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58124781A JPS58124781A (ja) 1983-07-25
JPH0333718B2 true JPH0333718B2 (ja) 1991-05-20

Family

ID=9270004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58001259A Granted JPS58124781A (ja) 1982-01-15 1983-01-10 ε−カプロラクトンの製造法

Country Status (12)

Country Link
US (1) US4994583A (ja)
EP (1) EP0084286B1 (ja)
JP (1) JPS58124781A (ja)
KR (1) KR860000134B1 (ja)
AU (1) AU553595B2 (ja)
BR (1) BR8300166A (ja)
CA (1) CA1186323A (ja)
DE (1) DE3266444D1 (ja)
ES (1) ES8400421A1 (ja)
FR (1) FR2519985A1 (ja)
MX (1) MX162208A (ja)
ZA (1) ZA83231B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002179667A (ja) * 2000-12-14 2002-06-26 Daicel Chem Ind Ltd ε−カプロラクトンの製造方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0798816B2 (ja) * 1990-04-25 1995-10-25 宇部興産株式会社 ε―カプロラクトンの製造法
JPH11322740A (ja) * 1998-03-19 1999-11-24 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 精製ε−カプロラクトンの製造法
DE60034303T2 (de) * 2000-01-31 2008-01-03 Solvay (Société Anonyme) Verfahren zur Oxidation mit einem Katalysator von einer Antimontrifluorid und Siliziumdioxid enthaltenden Zusammensatzung
SI1718258T1 (sl) * 2004-02-23 2009-08-31 Euro Celtique Sa Naprava za transdermalno dajanje opioida, varna pred zlorabo
EP2254561A2 (en) * 2008-03-26 2010-12-01 AllTranz Inc. Abuse deterrent transdermal formulations of opiate agonists and agonist-antagonists
CN104211675B (zh) * 2014-09-22 2016-06-08 四川大学 一种由环己酮一步制备ε-己内酯的方法
CN104370873A (zh) * 2014-11-21 2015-02-25 南京工业大学 一种由环己酮催化氧化制备己内酯的方法
GB2548138A (en) * 2016-03-09 2017-09-13 Perstorp Ab Production equipment (II) for production of a caprolactone
GB2548137A (en) * 2016-03-09 2017-09-13 Perstorp Ab Production equipment (I) for production of a caprolactone

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3064008A (en) * 1962-11-13 I i i i i i
FR1160882A (fr) * 1955-11-23 1958-08-12 Union Carbide & Carbon Corp Epsilon-caprolactones et procédé pour leur préparation
FR1368139A (fr) * 1963-04-24 1964-07-31 Electrochimie Soc Procédé de préparation de dérivés d'acides hydroxy-6 caproïques
FR1474098A (fr) * 1966-01-25 1967-03-24 Electro Chimie Soc D Procédé de préparation d'epsilon-caprolactone
DE2038455A1 (de) * 1970-08-01 1972-02-10 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von epsilon-Caprolacton
DE2920436A1 (de) * 1979-05-19 1980-12-04 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von epsilon -caprolacton
FR2464947A1 (fr) * 1979-09-07 1981-03-20 Ugine Kuhlmann Procede de fabrication d'acides percarboxyliques
FR2500453A1 (fr) * 1981-02-20 1982-08-27 Ugine Kuhlmann Procede d'obtention de l'epsilon-caprolactone

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002179667A (ja) * 2000-12-14 2002-06-26 Daicel Chem Ind Ltd ε−カプロラクトンの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0084286A1 (fr) 1983-07-27
ES519017A0 (es) 1983-10-16
DE3266444D1 (en) 1985-10-24
ES8400421A1 (es) 1983-10-16
BR8300166A (pt) 1983-10-04
MX162208A (es) 1991-04-08
KR840002823A (ko) 1984-07-21
US4994583A (en) 1991-02-19
FR2519985B1 (ja) 1985-04-12
EP0084286B1 (fr) 1985-09-18
JPS58124781A (ja) 1983-07-25
AU553595B2 (en) 1986-07-24
AU1050183A (en) 1983-07-21
CA1186323A (fr) 1985-04-30
FR2519985A1 (fr) 1983-07-22
ZA83231B (en) 1983-10-26
KR860000134B1 (ko) 1986-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5250707A (en) Process for preparing ε-caprolactone
US2814641A (en) Process for producing peracids from aliphatic carboxylic acids
US2877266A (en) Preparation of peracids
US3428656A (en) Method for producing the derivatives of 6-hydroxycaproic acids
JPH0333718B2 (ja)
US4381222A (en) Process for the distillative separation of tertiary alkyl hydroperoxides and ditertiary alkyl peroxides
JPS61130247A (ja) 1,2‐ペンタンジオールの連続的製法
US4087623A (en) Catalyst recovery process
EP0501374A1 (en) Process for purifying dimethyl carbonate
US4381973A (en) Process for the preparation of pyrocatechol and hydroquinone
JPH0150227B2 (ja)
JP4204097B2 (ja) メタクリル酸メチルの製造方法
US5334771A (en) Peroxidation of secondary carbon in alkanes and cycloalkanes
JP2544745B2 (ja) α−メチルスチレンの製造方法
JP2533980B2 (ja) 過プロピオン酸の製造方法
RU2540334C2 (ru) Способ получения катализатора депероксидирования
US4529550A (en) Hydrolysis of anhydride in the production of C5 -C9 saturated aliphatic monocarboxylic acids
US4082777A (en) Glycidol process
JPH01132573A (ja) プロピレンオキサイドの製造方法
JPH0730015B2 (ja) 過プロピオン酸の製造方法
US3957730A (en) Recovery of pure 2-methyl-2-hydroxy-heptanone-6
JPS6050170B2 (ja) クレゾ−ルの分離方法
JPH0749383B2 (ja) モノクロルアセトンの製造方法
JPH0730014B2 (ja) 過プロピオン酸の製造方法
JPH0784448B2 (ja) プロピレンオキサイドの製造方法