JPS5976977A - 光沢と異色模様を銀面に付与する方法 - Google Patents

光沢と異色模様を銀面に付与する方法

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JPS5976977A
JPS5976977A JP18297582A JP18297582A JPS5976977A JP S5976977 A JPS5976977 A JP S5976977A JP 18297582 A JP18297582 A JP 18297582A JP 18297582 A JP18297582 A JP 18297582A JP S5976977 A JPS5976977 A JP S5976977A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光沢のあるアニリン調異色模様を銀面に付与す
る方法に関する。
従来、銀付人工皮革の多様化技術として、銀面を形成す
るポリマ表面膜の上に、さらに異なる着色を行なって、
天然皮革でいうアニリン調仕」二。
アトパン加工などに対応する人工皮革を得る試みがなさ
れてきた。異色付与の方法として異なる顔料を配合した
弾性高分子を表面ポリマ膜の上に重ね塗りするとか、グ
ラビアロール法あるいはスプシー法などのコーティング
によりムラ付きさせるとかの方法が用いられてきた。し
かし、かがる方法で−、伺与した異色層が変色したり、
はげ落ちる欠点があり、得られるアニリン調効果として
も。
人工礁の強い外観と、ビニル感の強い光沢を示すものし
か得られなかった。
本発明者らは従来の銀付人工皮革のこのような人工礁の
強い外観やビニルライクな光沢を防ぎ。
高級天然皮革のアニリン仕上げのような、自然感の強い
異色効果と、気品ある光沢を付与することを目的に鋭意
検討を重ね9本発明に到達した。
すなわち本発明の目的は、高級天然皮革のアニリン仕」
−げに匹敵するような、自然感のある異色模様とビニル
感のない気品ある光沢を9人工皮革銀面に伺馬すること
にある。
本発明の目的は、極細繊維および/まだはその東の交絡
から成る繊維構造体によって主として構成される銀面層
に、鏡面体によるプレス加工を施し、又はシボ伺けをし
だ後更にプレス加工を施すことにより達成される。
本発明においては、極細繊維および/またはその束の交
絡からなる繊維構造体が主として銀面層を形成している
ような特別な構造を用いるため。
鏡面体によるプレス加工によシ、従来のゴム状ポリマー
が表面に積層されている人工皮革では到底得られなかっ
た気品ある光沢が得られ、かつ表面に生じている自然な
凹凸、もしくはシボ付けにより人工的に生じた凹凸が鏡
面体によるプレス加工によジアニリン調の異色模様とし
て浮び上ってくるという従来前えられなかった効果が発
現するのである。このような効果は従来のポリウレタン
などのポリマ膜が表面に積層された人工皮革の銀面では
得ることが不可能である。
本発明に使用される極細繊維には、スーパードローなど
の方法で直接製造した極細繊維を用いてもよいが、繊維
が細くなると紡糸が不安定になること、加工がむつかし
く取扱いにくいことなどから、つぎに述べる極細繊維形
成型繊維を用い加工工程中の適当な時期に極細繊維に変
成して用いることが好ましい。すなわち2本発明に使用
される極細繊維形成型繊維は、たとえば、紡糸直後で極
細繊維を集束し部分的に軽く接着して1本にした繊維、
1成分を他成分間に放射状に介在せしめた菊花状断面の
繊維、多層バイメタル型繊維、ドーナツ状断面の多層バ
イメタル型繊維、2成分以上の成分を溶融混合して紡糸
した海島繊維、繊維軸方向に連続した極細繊維が多数配
列集合し他の成分で結合および/または一部結合され1
本の繊維を形成し/ヒ高分子相互配列体繊維などであり
、こ□□J 結合および/または一部結合された横断面を有する極細
繊維形成型繊維は物理的作用を加えるあるいは結合成分
の除去などにより比較的容易に極細繊維が得られるだめ
好ましく用いられる。また。
少なくとも1成分を溶解除去したとき0.2デニール以
下好ましくは01デニール以下の極細繊維を主体とする
繊維の束が得られる多成分からなる極細繊維形成型繊維
は2本発明の目的とする気品ある光沢とアニリン調の異
色模様を発現しやすいため、さらに好ましく用いられる
。また1本発明における極細繊維は繊維形成能を有する
高分子物質からなり9例えば、ナイロン6、ナイロン6
6゜ナイロン12.共重合ナイロンなどのポリアミド。
ポリエチレンテレフタレート、共重合ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート。
共重合ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル
、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン
、ポリウレタン、ポリアクリロニトリルおよびビニル重
合体などがあげられる。まだ。
該極細繊維形成型繊維の結合成分あるいは溶解除去成分
としては9例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリアミド、ポリウレタン、アルカリ溶液
に易溶出型の共重合ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ビニルアルコール、共重合ポリビニルアルコール、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体、スチレンとアクリル
酸の高級アルコールエステルおよび/またはメタクリル
酸の高級アルコールエステルとの共重合体などが用いら
れる。紡糸のしやすさ、溶解除去の容易さの点でポリス
チレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレ
ンとアクリル酸の高級アルコールエステルおよび/また
はメタクリル酸の高級アルコールエステルとの共重合体
は好ましく用いられる。さらに延伸倍率が高くとれ強度
の高い繊維が得られるという点でスチレンとアクリル酸
の高級アルコールエステルおよび/またはメタクリル酸
の高級アルコールエステルとの共重合体はさらにりIま
しく用いられる。また、該極細繊維を枝分かれしやすく
するという点で、結合成分あるいは溶解除去成分にポリ
エチレングリコールなどの重合体を0.5〜30重量係
混合して用いることが好ましい。かかる極細繊維形成型
繊維の繊度は特に限定されるものではないが、紡糸にお
ける安定性。
シート形成のしやすさなどから1〜1oデニールのもの
が好ましい。
本発明の銀面層における極細繊維は、繊度が02デニー
ル以下のものが好ましい。更に好ましくは0.05デニ
ール以下である。0.2デニールより太い場合は、繊維
の剛性が過大で銀面層の柔軟性や表面のしわ形態が損わ
れるばかりでなく2本発明の目的とする気品ある光沢が
得に<<、また細かな天然皮革様のアニリン模様も得る
ことが難しい。
本発明で用いる銀面層における繊維構造は極細繊維およ
び/まだはその束が相互に緻密に交絡していることが必
要である。すなわち繊維の交絡密度が高いというこみで
ある。繊維の交絡密度を測る一つの方法として、後述す
る繊維交絡点間距離を測定する方法があるが、銀面層の
繊維は、この方法での測定値が200μ以下の交絡密度
を有していることが好ましい。この値が200μより大
きい構造のもの、たとえば繊維の交絡をニードルパンチ
だけで行なった絡みの少ない繊維構造のもの。
あるいは極細繊維またはその束が雫に面配列した構造の
もの、あるいはまた極細繊維まだはその束が暴利表面に
毛羽状に密生しこれをねかぜて進向した構造のものは、
繊維の交絡がほとんどないかまだは少ないため、擦過、
揉み、くり返しせん断力などを受けたとき2表面が毛羽
立つ〆とり亀裂が発生したりしやすいだめ好捷しくない
。こうした欠点をなくすだめには、繊維交絡点間距離は
200μ以丁であることが好ましい。100μ以下の場
合はより好ましい結果が得られる。
ここで、繊維交絡点間距離とは、っぎの方法で求めた値
のことであり、繊維の交絡の緻密さを示す一つの尺度と
して値が小さいほど交絡が緻密であることを示すもので
ある。第1図は銀面層における構成繊維を表面側から観
察したときの構成繊維の拡大模式図である。構成繊維を
f+ + f 2+ f 3+・・・・・・・・・とし
そのうちの任意の2本の繊維f+、 f2が交絡する点
をalとし+a1で十になっている繊維f2が他の繊維
の下になる形で交差する点捷でたどっていき、その交差
した点をa2(f2とf5の交絡点)とする。同様にa
s、a4,85曲曲・とする。つぎにこうして求めた交
絡点の間の直線水平距離flla2+  a2a3+ 
 a5a4.a4a5+  a5a6+  a6ayl
  a7a5+a5 aB、 as a7+ a7 a
g+ a9 a6・++++を測定し、これら多数の測
定値の平均値を求めこれを繊維交絡煮出1h’巨肉1t
とする。
捷だ、銀面層の下層は極細繊維束が主体に交絡しており
、銀面層の極細繊維および/またはその束は該下層の極
細繊維束が枝分かれしてさらに緻密に交絡したものであ
り、銀面層と該下層では繊維は実質的に連続しており、
かつ該両層の境界は枝分かれの程度が連続的に変化した
繊維構造のものは1本発明の目的の光沢およびアニリン
調異色効果が得られやすい上、一体感のある風合のシー
ト物が得られ銀面層と下層が剥離することがないことか
ら好ましく用いられる。ここで、銀面層の極細繊維束の
束の太さは全ての束が同じである必要はないが、該下層
の束の太さにくらべできるだけ細い(束に含まれる繊維
の本数が下層の束にくらべできるだけ少ない)方が光沢
やアニリン調模様を付与しやすいので好ましい。もちろ
ん銀面層および/またはその下層にはポリウレタンニジ
ストマーなどの樹脂が付与されていてもよく、たとえば
、ポリアミド、ポリエステル、ポリ塩化ヒニル、ポリア
クリル酸エステル共重合体、ポリウレタン、ネオプレン
、スチレンブタジェン共重合体。
アクリロニトリルブタジェン共重合体、ポリアミノ酸、
ポリアミノ酸ポリウレタン共重合体、シリコン樹脂など
の合成樹脂まだは天然高分子樹脂。
またはこれら樹脂の混合物などが用い得る。更に必要に
よっては可塑剤、充填剤、安定剤、顔料。
染料、架橋剤等を添加してもよい。ポリウレタン樹脂ま
たはこれに他の樹脂や添加剤を加えたものは、特に柔軟
な風合や感触をもち本発明の目的の光θくやアニリン効
果が良く得られるため好ましく用いられる。銀面層の樹
脂の付着構造については格別な限定はなく目的によって
変わりうるが、衣料用など柔軟性ややわらかな感触が特
に要求される場合は、銀面層の表面に近くなるにつれて
樹脂が多く伺着した構造のもの、銀面層の最表面のごく
薄い層の樹脂付量が特に多く、その他は全く樹脂がイ」
着してい々いか付着していてもわずかの量であるような
構造のもの、あるいは9表面部分の樹脂は非多孔質でそ
れ以下は多孔質である構造のものなどが好ましい。また
、耐傷性の特に高いことが要求される場合は、銀面層の
空隙部分にほとんどすきまなく樹脂が充填された構造の
ものが好ましい。
本発明の光沢およびアニリン調異色模様を付与する方法
としては2例えば、まず極細繊維形成型繊維を特公昭4
4−18669号公報に示された紡糸装置で製造し、ス
テープルにしだ後カード、クロスラッパーを通してウェ
ブを形成し、さらにこれにニードルパンチを行ない該極
細繊維形成型繊維を三次元絡合させ繊維シートを形成す
る。または。
該極細繊維形成型繊維の紡糸に引き続いて延伸を行ない
金網上にランダムに載置し、得られたウェブに前記と同
様にニードルパンチを行ない繊維シートを形成する。あ
るいは、普通繊維または別の極細繊維形成型繊維からな
る不織布、織布1編布に該極細繊維形成型繊維を載置し
、からませ不離一体にして繊維シートを形成する。つぎ
に、こうして得られた繊維シートに高速流体流を接触さ
せて銀面層に相当する部分を極細繊維および/ま/こは
その束に枝分かれさせると同時に緻密に交絡させる。こ
こでいう流体とは、液体あるいは気体であ抄、特別な場
合は、きわめて微細な固体を含むものであってもよいが
、取り扱いやすさ、コスト。
流体としての衝突エネルギー量の点から水が最も好まし
く用いられる。さらに目的に応じて、該極細繊維形成型
繊維の一部成分を溶解可能な種々の有機溶剤あるいは水
酸化ナトリウムなどのアルカリまたは酸の水溶液なども
使用できる。これらの流体を加圧し、孔径の小さいノズ
ルあるいは間隔のせ1いスリン(・から噴射させ高速の
柱状流あるいはカーテン状流とし、繊維シートに接触さ
せ繊維の枝分かれおよび交絡を行なう。液体にかける圧
力は、該極細繊維形成型繊維あるいは極細繊維束の枝分
かれのしやすさによって異なシ、枝分かれしやすい繊維
では、5〜70沌/■2の比較的低圧でよいが、枝分か
れしにくい繊維では、70〜300 kg/an2の高
圧が必要である。まだ、接触回数をふやすことにより枝
分かれおよび交絡の程度を高めることも可能であり、接
触のたびごとに圧力を変化させてもよい。しかる後、使
用した該極細繊維形成型繊維を極細化するのに必要とさ
れる場合は、該極細繊維形成型繊維の一部成分を溶解す
る溶剤で得られた繊維シートを処理し該一部成分を溶解
除去する。また、必要に応じてポリウレタンニジストマ
ーなとの樹脂の溶液又は分散液を含浸し湿式又は乾式に
よって凝固させる。ここで。
高速流体流で処理する前に該一部成分を溶解除去しても
よく、この場合は、該一部成分の溶解除去によって繊維
シートの該極細繊維形成型繊維が極細繊維の束に変成さ
れているため、低い流体圧で容易にしかも高度に枝分か
れおよび交絡させることができることから好ましい方法
である。また。
該一部成分の溶解除去の工程の前と後で高速流体流の処
理を行なってもよい。まだ、樹脂を伺与する工程は、前
記のほかに、高速流体流の処理工程と該繊維の一部成分
の溶解除去工程の間にもってくることが可能で、この場
合は、該一部成分の溶解除去に使用する溶剤で付与した
樹脂が溶解しないことが必要であるが、得られた繊維シ
ートの極細繊維束と樹脂との間に該一部成分が存在して
いた空間ができ相互の動きに自由度が増すだめ風合を柔
軟にするのに好ましい方法である。一方、樹脂を(+4
しだ後で高速流体流の処理を行なうことは、樹脂の(−
1量が多いときは繊維が樹脂で束縛されているだめ枝分
かれおよび交絡がほとんど行なわれず、9.1″?!シ
い方法とはいえない。しかる後。
得られた繊維シートの極細繊維および/まだはその束が
交絡した層へ前記した銀面層用樹脂の溶液又は分散液を
リバースロールコーティング、グラビアコーティング、
ナイフコーティング、スリットコーティング、スプレー
などの方法で付与し。
湿式又は乾式によって凝固させて繊維構造体と樹脂とか
らなる複合体層から形成された銀面層を得る。
次いで表面にシボ模様のあるエンボスロールもしくはシ
ボ賦型シートなどによシ、上記の銀面層にシボ(=jけ
を行なっても良い。前操作として平滑ロールもしくは平
滑シートによりあらかじめ平滑化処理しておくことも良
い。まだ、前述の極細繊維形成型繊維の一部成分の溶解
をかかるシボ伺は処理の後に行なうことも、風合の柔軟
化に有効であり好ましい方法である。
本発明ではかかる方法で得られた銀面層の自然な凹凸も
しくはシボ模様の凹凸のある表面に、鏡面体によるプレ
ス加工を施すことにより、光沢とアニリン調の黒色模様
を発生させる。鏡面体の形態は平板でもロールでも良い
。また、プレス時のバックロールに凹凸のついたロール
を用いることによって上記銀面層の凹凸無くしてアニリ
ン調の異色模様を得ることもできる。
鏡面体によるプレス加ニジの適当な条件は、繊維を構成
するポリマ一種および樹脂の種類により選択されるので
一部にはいえないが大体常温〜30[1°C,クリアラ
ンスとして銀面層を有するシート状物質の厚みの10g
)〜90チの厚みが適当な範囲である。温度、クリアラ
ンスおよび通過速度2回数を組み合せることにより、光
沢の程度、アニリン調異色模様の濃さ、風合をコントロ
ー11・することが可能である。
染色処理を鏡面体によるプレス加工の前に行なうことが
光沢とアニリン調を顕著にするので特にQ’F−?zし
いが、プレス加工後に染色することも可能である。プレ
ス加工後の染色の場合はやや光沢が乏しくなる傾向にあ
る。さらに必要に応じて、工程の適当なところでスライ
ス、パフ、仕上げ剤塗布、揉みなどの処理を行なっても
よい。
こうして得られた本発明の銀面は、気品ある光沢と天然
皮革様のアニリン調異色効果を示し2人工皮酸どしても
しなやかな風合、なめらかな表面感触を有し、耐屈曲性
、酬せん断疲労性、耐傷性が良好なだめ衣料用の銀イ」
人工皮革をはじめ、靴用甲范、ハンドバッグ、カバン、
ベルト、袋物。
手袋、ボールの表革など各種の用途に好ましく用いられ
る。
寸だ7以上の如き原理を応用すると、鏡面体によるプレ
ス加工を行なわずに、銀面に異色模様を伺与することも
できる。すなわち、前述の銀面層にシボ付けをした後に
、更にエンボス加工を施すのである。この場合は当然の
ことながら光沢性は得らねないが、凹凸状態の銀面に、
更にエンボスにより凹凸を付与する結果9部分的に前述
の如き鏡面体によるプレス効果が発現し、−風変わった
独特の異色模様が得られる。
以下に示す実施例は1本発明をより明確にするだめのも
のであって1本発明はこれに限定されるものではない。
実施例において2部および係とあるの’d特に記載の々
いかぎり重量に関するものである。また平均交絡点間距
離の値は100個の測定値の平均値とした。
実施例1 2−エチルへキシルアクリレート20部、スチレン80
部の割合で共重合させたビニール系ポリマ(以下As樹
脂という)を結合成分として60部、極細繊維成分とし
てナイロン6が40部からなる割合で1フイラメント中
に16本の島成分を有し、さらにその島成分中に極細繊
維成分が多数含まれる形態の特公昭47−37648に
示されたごとき高分子相互配列体繊維の40デニール、
51皿のステープルを用いてカード・クロスラッパーを
通してウェブを形成し、しかる後フックの数が1個ノ二
一ドルを用いてニードルパンチをして該高分子相互配列
体繊維を絡合させ不織布をつくった。
核子織布の目付は405 gJ’ m2.見掛密度は0
.20g/□3であった。
孔径0.1 mmの孔が孔の中心間距離0.6 mmの
ピッチで一列に並んだノズルから100 kg/an2
の圧力をかけた水を、該不織布を移動させながら、その
表向に高速で噴射接触させ同じ条件で5回処理し。
つぎに圧力を50鞄/an2に下げノズルを振動させな
がら同様の処理を2回行なった。得られた不織布は表層
の高分子相互配列体繊維が極細繊維やその束に枝分かれ
しており、かつ相互に緻密に交絡した繊維構造を有する
ものであった。
つぎに、ポリエチレンアジベートトポリブチレンアジペ
ートとの混合ジオールとpIり’−ジフェニルメタンジ
イソシアネートのプレポリマーをエチレングリコールで
鎖伸長して得られたポリウレタンの7チジメチルホルム
アミド(以下DMFという)溶液を含浸し表面に刺着し
だ液をスフレイパーで除去して水中へ導入して凝固した
。しかる後80°Cの熱水中で十分洗浄しDMFを除去
した。
乾燥後トリクロルエチレン中につけ、浸漬、絞液をくシ
返し、As樹脂をほぼ完全に抽出除去し。
ついで乾燥を行なって残留トリクロルエチレンを蒸発除
去した。
つぎに、これらのシートの表面から、含浸に用いたポリ
ウレタンと組成は同じであるが硬さをやや硬くしたポリ
ウレタンの10係溶液に顔料を添加した溶液をグラビア
コータで付与し乾燥後加熱エンボスロールに通してプレ
スし皮革様シボ模様を型押ししだ。さらに常圧で液流染
色機を用いてベージュ色に染色した。
得られた皮革状シートは皮革様シボの凹凸が付与された
光沢のない表面をしていた。このシートを温度150℃
でシート厚みの50チのクリアランスで速度1.0 m
7分でカレンダー加工したところ。
銀面部は非常にきれいな光沢を発生し、かつ皮革様シボ
模様に泪って濃茶とベージュの入り交ったアニリン調異
色を示す表面となった。
この皮革様シート物に付与されているポリウレタンを溶
剤で抽出除去し、銀面層表面の構成繊維の繊維交絡点間
距離を測定した。平均繊維交絡点間W1→離1t”h 
77 /jであった。
実施例2 ポリクチレフ95部とポリエチレングリコール5部の混
合物を結合成分として45部、極細繊維成分としてポリ
エチレンテレフタレート55部なる割合で1フイラメン
ト中に16本の極細繊維が含まれるごとき形態の高分子
相互配列体繊維の68デニール、51mmのものを用い
て実施例1と同様の方法で不織布をつくった。この不織
布の目付は540 g/’ + 厚みは2.8閣であっ
た。
得られた不織布を95℃に加温したポリビニルアルコー
ル(以下PVAという)の5チ水溶液に浸漬しPVAの
含浸と同時に不織布の収縮をイテない乾燥して水分を除
去した後、トリクロルエチレン中につけ、浸漬、絞液を
くり返し結合成分を抽出除去し乾燥した。得られた不織
布は極細繊維力;実質的に束のま−ま交絡した不織布で
あり、この両面に実施例1と同じノズルを用いて50 
kg1m2の圧力をかけた水を高速で噴射させ、同じ条
件でそわ。
ぞれの面に合計6回ずつの処理を行ないPVAの溶解と
同時に枝分かれ、交絡を行なった。それぞれ最後の1回
はノズルを振動させながら処理し。
PVAを除去後水を含んだ状態のままマングルを通して
ニップした後乾燥した。得られた不織布の表層はもとの
極細繊維束が高度に枝分かれしており、かつ緻密に交絡
した繊維構造を有するものであった。しかる後、1.1
−にスライスい水流処理した側の表層にポリウレタンの
溶液にカーボンブラックと染料を添加した塗料をグラビ
アコータで付与し、乾燥、プレスして一体化して複合体
を形成し皮革様シボのエンボスロールでシボ賦型を行な
った。反対面はポリウレタンエマルジョンをグラビアコ
ーターで付匈、乾燥後ノくフイングをイ1ない極細繊維
を毛羽立たせ、ついで分散染料を用いて120°C高温
染色を行ない橙色に染色を行なった。
得られた皮革状シートは皮革様シボの凹凸が付与された
光沢のない表面をしていた。このシートを温度185°
Cでシートの厚みの70チのクリアランスで、速度1.
0 m7分で2回カレンダー加工したところ、銀面層は
非常にきれいな光沢を発し、かつ皮革様シボ模様に沿っ
て橙色と濃茶の入り交ったアニリン調異色を示す表面と
々つだ。このものをさらにタンブラ−で湿熱揉みを加え
柔軟化したところ、光沢とアニリン調異色効果を保った
i!’t。
柔軟かつ揉みしぼが入つだ羊皮調の銀付人工皮革となっ
た。
この皮革様シート物の銀面層のポリウレタンおよび仕」
二げ剤を除去し構成繊維の平均繊維交絡点間距離を測定
したところ9811であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は銀面層における構成繊維を表面側から観察した
ときの構成繊維の拡大模式図である。 特許出願人  東 し 株 式 会 社3 第1図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)極細繊維および/=!、たはその束の交絡から成
    る繊維構造体によって主として構成される銀面層に、鏡
    面体によるプレス加工を施すことを特徴とする異色模様
    を銀面に伺与する方法。
  2. (2)銀面層が、該銀面層の下層を支配的に構成する極
    細繊維束が枝分かれした極細繊維および/またはその束
    の交絡により形成されたものであることを特徴とする特
    許請求の範囲第(1)項に記載の異色模様を銀面に伺与
    する方法。
  3. (3)繊維構造体が、極細繊維束形成型繊維から成る三
    次元絡合体、もしくは極細繊維および/まだはその束か
    ら成る三次元絡合体の表面を、高速流体流に接触させて
    枝分かれおよび/まだは交絡せしめたものであることを
    特徴とする特許請求の範囲第(1)項まだは第(2)項
    に記載の異色模様を銀面に0烏する方法。
  4. (4)極細繊維および/またはその束の交絡から成る繊
    維構造体によって主として構成される銀面層に、シボ付
    けをした後、更にプレス加工を施すことを特徴とする異
    色模様を銀面に付与する方法。
  5. (5)  プレス加工が鏡面体によるプレス加工である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第(4)項に記載の異
    色模様を銀面に付与する方法。
  6. (6)  プレス加工がエンボス加工であることを特徴
    とする特許請求の範囲第(4)項に記載の異色模様を銀
    面に付与する方法。
JP18297582A 1982-10-20 1982-10-20 光沢と異色模様を銀面に付与する方法 Granted JPS5976977A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54157801A (en) * 1978-06-01 1979-12-13 Asahi Chemical Ind Raising finish of leather like sheet article
JPS5643479A (en) * 1979-09-13 1981-04-22 Kuraray Co Leather like sheet material and production thereof
JPS56128367A (en) * 1980-03-10 1981-10-07 Teijin Ltd Production of nuback like artificial leather

Patent Citations (3)

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