JPS5952727B2 - 熱電対式安全器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱電対式安全器の始動操作時に押圧操作を継続
することなく簡単な操作で確実な点火が行なえるように
しだ熱電対式安全器に関する。

従来熱電対式安全器を有するガス器具の操作方法は押し
回し式が最も一般的であった。

この方式は操作軸を押圧することで安全弁を開放し次い
で押圧状態を保ったまま回動してパイロット弁を開き、
パイロットバーナに近接して設けた熱電灯が安全弁の弁
体と連結されている吸着板を電磁石に保持させるに充分
な起電力を発生するまで押圧を継続しなければならない
。

又、回動操作のみで制御する熱電対式安全器も考えられ
ているが、この種のものち熱電対が充分な起電力を発生
するまで押圧を継続していなければならない。

そのため押圧力不足や時間不足による点火ミス及び煩雑
な手順による操作ミス等が往々にして発生している。

本発明は熱電対式安全器の始動操作時における上述した
ような点火ミスや操作ミスを防止するため、安全弁の押
圧操作を所定の時間継続することなく、一定の方向に一
定の角度だけ回動するのみで直ちに手を離しても自動的
に確実な操作が行なわれ、そのままの状態でメインバー
ナの燃焼まで行なえるようにしだ熱電対式安全器を提供
するにある。

これを図面の一実施例について説明すると、１は安全器
々筐を示し該器筐１には熱電対の起電力により励磁開放
する安全弁２を有し、該安全弁２より後方の力゛ス通路
にはエアパージ弁３とパイ四ツ１〜バーナに連なるパイ
ロット弁４とメインバーナに連なる電磁弁５とが設けら
れ該電磁弁５は商用電源に接続した電磁コイル６への通
電時には可動片７を介して弁体の反撥ばね５ａに抗して
押圧し開弁状態になり、非通電時には閉弁になる如く設
けられている。

８は操作軸で該操作軸８にはガス通路内において操作カ
ム９を固定して設け、該カム９には軸８の往路において
パイロット弁４を継続して押圧する第１カムプロフイル
９ａと、同じく軸８の往路において安全弁２を一時開放
すべく第１押圧片１０を介して押圧する第２カムプロフ
イルタｂと軸８の往路において第２押圧片１１を介して
閉弁状態にある電磁弁５の押圧を解除すると共に軸８の
復路において電磁弁５を閉弁すべく第２押圧片１１を介
して押圧する第３カムプロフイル９Ｃと、軸８の往路に
おいて前記第１押圧片１０による安全弁２の押圧状態を
ロックすべくばね１２と共にロック機構を構成するロッ
ク片１３を介してこれをロックすると共に軸８の復路に
おいてロック片１３のロックを解除すべき第４カムプロ
フイル９ｂとが形成されている。

なおロック片１３の解除は操作軸８の復路によって解除
されるのみならず、電磁弁５の開弁によっても解除され
るようになっており、そのため第２押圧片１１の後端は
ロック片１３の」一面に対向して設け、第２押圧片１１
が電磁弁５の開放によって傾動するときロック片１３を
ばね１２に抗して押圧して第１押圧片１０をフリーの状
態とする。

更にエアーパージ弁３は第１押圧片１０の傾動時のみこ
れに押圧されて開放するよう第１押圧片１０に対向して
設けられ、又第１押圧片１０にはばね１４を介して係止
される補助片１５が設けられていて、該補助片１５には
第１押圧片１０が安全弁２を押圧する方向にのみ係合す
るように突片１６が設けられて、操作軸８の往路のみ第
２カムプロフイル９ｂによって安全弁２は押圧される。

１７は電源スィッチを示し、該スイッチ１７は操作軸８
の回動により閉成するよう操作軸８にはスイッチカム１
８が設けられている。

然して、該スイッチ１７で閉成される電源回路には第７
図に示すように前記電磁コイル６と、パイロットバーナ
点火用の自動点火装置即ち連続放電のイグナイター１９
と、電磁弁５の閉弁状態を所定時間保持するタイマー即
ち電解コンデン→カー２０、抵抗２１、トランジスター
２２及び刃レー２３とが接続され、該リレー２３の開接
点２３ａがイグナイター１９に、閉接点２３ｂが電磁コ
イル６にそれぞれ直列に接続されている。

２４は温度感知装置で、該温度感知装置２４に接続した
リレー２５の閉接点２５ｂが電磁コイル６に直列に接続
されている。

２６は電磁コイル６に並列に接続したファンを示し、強
制吸排気式のガス器具や暖房装置等においてメインバー
ナ燃焼時に作動して燃焼用ファンあるいは放熱用ファン
等に使用される。

本発明は上述の如く構成されるものであるから、操作軸
８の往路によってスイッチ１７は起動し、電源回路は閉
成されるため、これに設けたタイマーの設定時間までイ
グナイター１９は放電し、電磁弁５はリレー２３の閉接
点２３ｂの開放により閉弁状態を保持すると同時に、操
作カム９は第３〜第４図に示すように回動して、その第
１カムプロフイル９ａによるパイロット弁４の開放と、
第２カムプロフイル９ｂによる第１押圧片１０を介して
の安全弁２及びエアーパージ弁３の開放と、第３カムプ
ロフイル９Ｃによる第２押圧片１１を介しての電磁弁５
の押圧解除と、第４カムプロフイル９ｄによる押圧を解
かれてばね１２により上昇するロック片］３を介しての
第１押圧片１０のロックとが行なわれる。

次いでタイマーの設定時間の経過によｉ） ｌ）レー２
３への通電が停止すると閉接点２３ｂは閉成して電磁コ
イル６に通電されると第５〜第６図に示すように電磁弁
５は反撥ばね５ａに抗して開弁することにより第２押圧
片１１に強く衝合し、これに基づく第２押圧片１１の傾
動によりロック片１３は降下して第１押圧片］０のロッ
クを解きエアーパージ弁３を閉じると同時に安全弁２の
押圧を解くが該安全弁２は熱電対の起電力により開放位
置に保持されかくて電磁弁５に連なるメインバーナの燃
焼が行なわれる。

その後温度感知装置２４の作動で閉接点２５ｂを開閉す
ることによりメインバーナは点滅をくり返すものである
。

そしてバーナの燃焼を停止すべき操作軸８の復路におい
て第２押圧片１１は第３カムプロフイル９Ｃに係合して
、電磁弁５を閉じると共にタイマーの設定時間内であれ
ばロック片１３は第４カムプロフイル９ｄに係合して始
動位置に戻る。

このように本発明によるときは、操作軸の往路に連動し
て安全弁の押圧状態をロックするロック機構と、該ロッ
ク機構を商用電源に接続した電磁弁に連動して解除する
解除機構とを設けたので、始動時の操作は任意の角度に
設定された操作角度の回動だけで上動的に行なわれ、更
に安全弁及び電磁弁の押圧と解除とを一軸の操作で関連
させたので、操作軸の一回の操作だけで点火からメイン
バーナの燃焼まで上動的にセットすることができて始動
操作を一層簡単にできる。

又、ガス通路の閉塞を安全弁と電磁弁の２重構造とした
ので気密性が一層向上しガス洩れ等の事故が防止できる
。

更に電源回路には温度感知装置を設けてメインバーナ及
びファンの点滅を自動的に行なうようにしたから、その
操作が省（訃ると共にガスや電源の無駄な消費が避けら
れ、而も電源回路には自動点火装置を設け、該装置の始
動は操作軸に関連させ、停止はタイマーで設定したから
、点火は確実となりその操作が省けると共に電源の無駄
な消費を防止できる等の種々の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は閉弁状
態を示す横断面図、第２図は閉弁状態を示す縦断面図、
第３図は作動時の第１段階を示す横断面図、第４図は作
動時の第１段階を示す縦断面図、第５図は作動時の第２
段階を示す横断面図、第６図は作動時の第２段階を示す
縦断面図、第７図は電源回路図である。 ２・・・・・・安全弁、５・・・・・・電磁弁、８・・
・・・・操作軸、９・・・・・・カム、１３・・・・・
・ロック片。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 熱電対の起電力により励磁開放する安全弁を有する
   熱電対式安全器において、操作軸の往路に連動して前記
   安全弁の押圧状態をロックするロック機構と、該ロック
   機構を商用電源に接続した電磁弁に連動して解除する解
   除機構とを設けたことを特徴とする熱電対式安全器。