JPS6021665Y2 - ガスコツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ガスコックに関し、閉子１を回動するコック
軸２の押圧力向と反対方向にばね力を付勢すると共にコ
ック軸と同軸上に電磁弁を配置してコック軸２の押圧に
て電磁弁３が開となるように設定し、コック軸２の外面
部あるいはコックカバー５側のいずれか一方にストッパ
ー４を他方に弾性係止部材６を設け、ガスが流れる閉子
１の回動範囲においてコック軸２の非押圧時にストッパ
ー４と弾性係止部材６とが係止するようにストッパー４
と弾性係止部材６との各位置を設定して成るガスコック
に係るものである。

従来のガスコックは、コック軸を押してまわすことによ
り、電磁弁を開いてパイロットバーナ及びメインバーナ
よりガスを出すとともに点火装置でパイロットバーナに
点火し、パイロットバーナにてメインバーナに点火し、
ガスバーナの近傍に配置した熱電対に熱起電力を発生さ
せて電磁弁を開に保持するようになっているので、この
状態でコック軸の押圧を止めると電磁弁が開に保持され
てメインバーナからガスが流出して燃焼状態を維持する
ようになっている。

ところでこの完全燃焼域のとき何かのアクシデントによ
ってメインバーナが消えたり、あるいは完全燃焼域から
コック軸をしぼって不完全燃焼域にすると熱電対の熱起
電力がなくなって電磁弁が閉となってメインバーナへの
ガスの供給が止まるようになっている。

しかしてこの状態でコック軸が押せると電磁弁が開とな
って生ガスが出ることとなり、このためあわててコック
軸を閉の状態にもどして再び押しまわして点火しようと
すれば、前に出た生ガスに爆発的に着火されてしまうお
それがあって、きわめて危険であった。

本考案は上記の点に鑑みて考案したものであって、その
目的とするところはガスが流れる閉子の回動範囲におい
てコック軸の非押圧時にストッパーと弾性係止部材とが
係止するようにストッパーと弾性係止部材との各位置を
設定することで、閉子のガス流通範囲でメインバーナが
燃焼のとき何かのアクシデントでメインバーナが消えた
り、あるいはガスコックをしぼってメインバーナが消え
て電磁弁が閉となっても、コック軸を押すことができず
に生ガスが出るおそれがなくて安全であり、更にこの生
ガスが出るのを防止する機構が簡単な構造でできて安価
となるガスコックを提供するにある。

以上本考案を一実施例により詳述する。

図中８はコック本体であって、閉子１が回動自在に納装
しである。

この閉子１はコック軸２の回動によって回動するように
なっている。

コック本体８にはコックカバー５がねじ３６にて取付け
てあり、コック軸２はこのコックカバー５の孔１０を貫
通しており、コック軸２の下部に設けた突出部１１が孔
１０の下縁側に当ってコック軸２が外方に抜けないよう
になっている。

コック軸２の外面の一部にはストッパー４が設けである
。

コックカバー５の上面とコック軸２の先端部との間には
ばね材９が設けてあってコック軸２に押圧力向と反対方
向のばね力が付勢しである。

コックカバー５には弾性係止部材６が取付けてあって、
弾性係止部材６の突部７がコック軸２の外面に弾接する
ようになっている。

ここでガスが流れる閉子１の回動範囲（完全燃焼域はも
ちろん不完全燃焼域においてもガスの流れるすべての範
囲）においてコック軸２を押圧していない時には弾性係
止部材６の突部７がコック軸２のストッパー４に弾性的
に係止するようにストッパー４と弾性係止部材６の突部
７との各位置が設定しである。

コックカバー５に弾性係止部材６を取付けるに当っては
例えば次のようにしておこなうものである。

第５図において弾性係止部材６は金属や合成樹脂等の材
料で形成してあって横路面略Ｃ字状をしており、上部に
は内方に向けて水平板状の突部７が突設してあり、外側
面には溝部１２を設けである。

一方コック力バー５には係止凹部１３と突部７が挿入さ
れる突部挿入部１４とが設けである。

ここで弾性係止部材６をコックカバー５の片側の外面に
被せ、溝部１２と係止凹部１３との間に弾性の割りリン
グ１５を嵌合すると共に突部挿入部１４から突部７をコ
ックカバー５内に挿入するものである。

このようにコックカバー５内に挿入された突部７がコッ
ク軸２の外面に弾接するものである。

図中１８はコック軸２に挿着したカム体であって、一端
が点火機構操作部１９、他端がマイクロスイッチ操作部
２０となっている。

カム体１８の下方には圧電点火機構２１が配設してあり
、圧電点火機構２１の側部にマイクロスイッチ２２が設
けである。

図中２３はコック軸２の下部にて押圧される弁棒であっ
てスプリング２４によって上方に弾発されている。

図中３は弁棒２３の下方に位置する電磁弁であり、この
電磁弁３への熱電対２５からの給電回路に上記マイクロ
スイッチ２２が設けである。

２６は電磁弁３に閉方向のばね力を与える電磁弁用ばね
である。

２７は弁棒２３に設けたパイロット用弁であり、弁棒２
３が押された場合間となるようになっている。

２８はガス入口、２９はガス出口、３０はパイロット接
続口であり、また３１は閉子１の側部孔、３２は下部開
口である。

しかして閉子１の閉状態にあっては、閉子１の側部孔３
１とガス出口２９が連通しておらず、ガス出口２９に接
続するメインバーナ３５にはガスが流れないようになっ
ている。

ここでコック軸２を押すと弁棒２３が押されて電磁弁２
５を開となり、閉子１の下部開口３２から閉子１内にガ
スが流入する。

このとき弁棒２３に設けたパイロット用弁２７も開とな
り、閉子１内に流入したガスがパイロット接続口３０側
に流れることとなる。

このようにコック軸２を押した状態で廻してやるとパイ
ロット接続口３０に接続したパイロットバーナからガス
が流れると共に閉子１の側部孔３１とガス出口２９とが
連通してメインバーナ３６にガスが供給される。

一方コツク軸２を押して廻すとコック軸２に取付けたカ
ム体１８が回動して一端の点火機構操作部１９が圧電点
火機構２１と係合してのち離脱して圧電点火機構２１が
衝撃作動し、これによってパイロットバーナを点火し、
さらにパイロットバーナ炎によりメインバーナ３５を点
火させるのである。

またカム体１８が回動するとカム体１８のマイクロスイ
ッチ操作部２０がマイクロスイッチ２２のアクチュエー
タ３４を押圧してマイクロスイッチ２２をオンとし、メ
インバーナ３５の近傍に配置してメインバーナの熱によ
って熱起電力を発生させる熱電対２５から電磁弁への給
電回路に通電させるのである。

電磁弁３は通電されることにより開状態を保持すること
となる。

ここでコック軸２に対する押圧を解除するとばね材９の
ばね力によってコック軸２は押圧方向と逆方向に移動し
、同時に弁棒２３もスプリング２４によって移動してパ
イロット用弁２７が閉じパイロットバーナへのガスの供
給が停止される。

この場合コック軸２が押圧力向と逆方向に移動すると、
コック軸２の押し廻し時にはストッパー４の上方のコッ
ク軸２外面に弾接していた弾性係止部材６の突部７がコ
ック軸２の押圧力向と逆方向への移動によってストッパ
ー４内に弾入することとなり、コック軸２を押圧するこ
とができないようになっている。

ところでコック軸２の非押圧時に突部７がストッパー４
に弾性的に係止する範囲はガスが流れる閉子１の回動範
囲であるため、ガスが流れる閉子１の回動範囲において
は完全燃焼域はもちろん不完全燃焼域においてもコック
軸２が押圧できないものである。

したがって全完全燃焼の状態において何かのアクシデン
トによってメインバーナ３５が消えた場合熱電対の熱起
電力が消滅し、電磁弁３が電磁弁用ばね２６によって閉
となるが、この時コック軸２を押すことができないので
、電磁弁３を開いて生ガスが流出することがないもので
ある。

また完全燃焼域からガスをしぼって不完全燃焼域にした
場合、メインバーナ３５が消えると同様に電磁弁３が閉
となるが、このときもコック軸２を押すことができず、
生ガスの発生がないものである。

なおマイクロスイッチ２２は閉子１の完全燃焼範囲内に
あるときのみ投入されるようになっており、不完全燃焼
域になるとマイクロスイッチ２２がオフとなって電磁弁
３への通電をたち、電磁弁３が閉となるものである。

なお上記実施例にあっては、コック軸２の外面部にスト
ッパー４を設け、コックカバー５側に弾性係止部材６を
設けた例を示したが、コック軸２の弾性係止部６を設け
、コックカバー５にストッパー４を設けるようにしても
よい。

この場合例えばコック軸に第７図に示すように弾性係止
部材６を取付け、コックカバー５の上面部の内周の全閉
位置に切り溝５ｂを設け、全閉時には切り溝５ｂの上方
に位置する弾性係止部材６を切り溝５ｂを通してコック
カバー５の面部５ａより下方に押し込み、この状態でコ
ック軸２を回動して点火と共にガス通路を開とし、ここ
で手をはなすとばね材９によってコック軸２が上方に移
動し、弾性係止部材６がコックカバー５の上面部５ａの
上面側にのり上がるものであり、この状態で仮にコック
軸２を押し込もうとしても弾性係止部材６がコックカバ
ー５の上面部５ａに当って押し込めないようになってい
る。

本考案にあっては、叙述のようにコック軸の外面部ある
いはコックカバー側のいずれか一方にストッパーを他方
に弾性係止部材を設け、ガスが流れる閉子の回動範囲に
おいてコック軸の非押圧時にストッパーと弾性係止部材
とが係止するようにストッパーと弾性係止部材の各位置
を設定しであるので、メインバーナに点火後コック軸が
非押圧状態となると完全燃焼域及び不完全燃焼域のいず
れの場合でもガスが流れる閉子の回動範囲においてはコ
ック軸を押圧できないものであり、この結果完全燃焼領
域のとき何かのアクシデントによってメインバーナが消
えたり、あるいは完全燃焼領域からコック軸をしぼって
不完全燃焼領域にして電磁弁が閉じてガスの供給が止ま
った場合、あわててコック軸を押そうとしても、ガスが
流れる閉子の回動範囲ではコック軸を押すことができず
、したがって生ガスが発生する恐れがなくなり安全であ
る。

また点火途中でコック軸の押圧を止めた場合に、あわて
てコック軸を押圧しようとしてもコック時を閉の状態ま
でもどさないかぎりコック軸２を押圧することができず
パイロットガスが生ガスの状態ででることがないもので
ある。

しかもこの生ガスが出るのを防止するのを防止するに当
って、コック軸あるいはコックカバー側のいスレか一方
にストッパーを他方に弾性係止部材を設けるのみでよい
ので、構造が簡単で安価となる利点がある。

また、閉子を回動するコック軸と電磁弁とが同軸上に配
設され、コック軸の押圧にて電磁弁が開となるように設
定しているので、コック軸を押す操作で電磁弁が開き、
コック軸を回す操作で閉子を開閉することができるので
あり、メインバーナに点火するときに、押し回しという
単純な操作をすればよいという利点を有するものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のガスコックの一部破断せる正面図、第
２図は同上の左側面図、第３図は同上の右側面図、第４
図は同上の上面図、第５図は同上のコックカバーと弾性
係止部材との斜視図、第６図は熱電対から電磁弁への給
電回路を示す回路図、第７図ａｔ ｂｔ Ｃ９ｄ・は本
考案の他の実施例の概略上面図、コック軸が閉の状態に
位置している概略断面図、コック軸を押し廻している状
態の概略断面図、ガスが流れる範囲においてコック軸の
非押状態の概略断面図であって、１は閉子、２はコック
軸、３は電磁弁、４はストッパー ５はコックカバー、
６は弾性係止部材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 閉子を回動するコック軸の押圧力向と反対方向にばね力
   を付勢すると共にコック軸と同軸上に電磁弁を配置して
   コック軸の押圧にて電磁弁が開となるように設定し、コ
   ック軸の外面部あるいはコックカバー側のいずれか一方
   にストッパーを他方に弾性係止部材を設け、ガスが流れ
   る閉子の回動範囲においてコック軸の非押圧時にストッ
   パーと弾性係止部材とが係止するようにストッパーと弾
   性係止部材との各位置を設定して成るガスコック。