JPS5838295Y2 - ガス器具の操作装置機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガス器具に用いられる電磁安全弁の操作制御を
含む操作装置機構に関し、操作軸を一定角度廻動させ電
磁弁を押圧拘束して開放維持すると共に、摘みから手を
離すのみで確実に電磁弁の押圧拘束を解除する操作装置
機構を提供することを目的とする。

以下に一実施例である図面を用いて具体的に説明する。

図例の操作装置はケーシング０１内に網袋した操作軸０
２の廻動により操作するもので、そのガス流制御機構は
電磁弁機構、主弁機構、パイロット弁機構及びパージ弁
機構から構成される。

各々の機構に設置された電磁弁３１．主弁４１．パイロ
ット弁５１、パージ弁６１は各々の軸３２，４２，５２
．６２を介して各々の軸受兼弁座３３．４３．５３．６
３に支持され、各弁の背面に設けたスプリングにて常時
閉弁方向に付勢されている。

操作軸０２に固嵌された主カム４４゜パイロットカム５
４は主弁４１．パイロット弁５１を各々の軸４２．５２
を介して駆動させ、ガス流路を開閉制御する。

なお、図中符号０３は点火器である。次に本考案要旨で
ある電磁弁操作機構について説明する。

下降時に電磁弁軸３２及びパージ弁軸６２を駆動するカ
ム２２を有する筒体２０に穿設した、上端が右方向に屈
曲した縦長の孔２１に、操作軸０２に植立したピン７を
嵌挿して、筒体２０を軸０２に装着する。

ピン７はカムフォロワの機能を持つものでケーシング０
１内に廻り止め且つ昇降可能に支承された筒状の上下動
制御カム０１と係合し、筒体２０を同時下降させる。

カム１０は下端に最下降位置でカム２２の切断部２３と
かみ合う段差１３を有し、内面には略々平行四辺形の傾
斜突片１１と、上部に矩形突片１２が交互に１対突設さ
れていると共に、傾斜突片１１の頂上終端を先端位置と
し、該先端が下側に屈曲しかぎ形とした左−巻のスプリ
ング１４が、突片１２により保持され内面上端に植設さ
れている。

９はカム１０を保持するスプノングであり、８はカム２
２と主カム４４間に設置したトーションスプリングで、
筒体２０を上昇方向並びに右廻り方向に付勢する。

次に本考案操作装置機構の動作について説明する。

操作軸０２が停止位置ではピン７は長孔２１の下端に位
置すると共に、カム１０の傾斜突片１１の始点に位置す
る。

これより軸０２を左廻動させると、ピン７は傾斜突片１
１と係合し斜面を登り、これに伴いカム１０は下降し、
カム２２を押圧して筒体２０を同時下降させる。

こうしてカム２２は電磁弁軸３２の高さ位置に達すれば
、軸３２を介して電磁弁３１を押圧開放し、同様に軸６
２を介してパージ弁６１を開く。

これに前後して、パイロット弁５１はカム５４により開
放され、点火器０３にてパイロットバーナーが点火され
る。

さて、軸０２が９０°廻動じた終点では、筒体２０並び
に上下動制御カム１０は最下降位置であり、ピン７は長
孔２１上端屈曲部に嵌合し及びスプリング１４の先端の
かぎと係合すると共に、段差１３は切断部２３とかみ合
う（第４図、第５図参照）。

この時スプリング８の筒体２０への右廻り方向の付勢に
より、ピン７は長孔２１の屈曲部に拘束された状態であ
り、即ちカム２２は電磁弁の押圧を拘束している。

ここで、操作摘みから手を離すと、スプリング１４によ
りピン７へ右廻り方向の弾発力が働き、この時段差１５
が筒体２０のストッパーとして働く故に、軸０２が僅か
に戻り、ピン７の長孔２１屈曲部への嵌合は解け、スプ
リング８の弾発力により筒体２０並びにカム１０は上昇
し元の高さ位置に戻る。

こうしてカム２２による軸３２を介しての電磁弁の押圧
は解除され、後は電磁力により電磁弁は作動する。

また、更に軸０２を９０’左廻動した位置が主バーナー
燃焼位置であり、軸０２を右廻動し消火する場合は、ピ
ン７はカム１０内面下方を通□す、傾斜突片１１の下面
と接触し、カム１０を押し上げて元の停止位置に戻る。

以上本考案操作機構は、操作軸を９０°廻動じた位置で
は確実に電磁弁の押圧を拘束すると共に、操作摘みから
手を離すのみで即ち自動的に且つ確実に電磁弁の押圧を
解除為し得るもので、電磁弁の押圧の拘束並びに解除の
作動の信頼性を著しく高めたものである。

従来この種の操作機構はどうしても不安定になりがちで
あるが、本考案は不安定要素を取り除き誤動作を除き、
極めて安全なガス器具操作装置機構を提示するもので、
電磁弁やパージ弁機構のみならず、点火スイッチ回路等
にも有益な操作装置機構である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施例であり、第１図は操作軸停止位置の
正面断面図、第２図は同側面断面図、第３図は本考案操
作装置機構の斜視図、第４図は操作軸を９０°左廻動し
た位置の正面断面説明図、第５図は第４図Ａ−Ａ線断面
図である。 ０１・・・・・・ケーシング、０２・・・・・・操作軸
、１０・・・・・・上下動制御カム、２０・・・・・・
筒体、７・・・・・・ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下降時に電磁弁軸３２を駆動するカム２２を有する筒体
   ２０に穿設した上端が右方向に屈曲した縦長の孔２１に
   、操作軸０２に植立したピン７を嵌挿して、筒体２０を
   操作軸０２に装着すると共に、筒体２０を上昇方向並び
   に右廻り方向に付勢するトーションスプリング８を設け
   ると共に、操作軸０２の最初の９０°左廻動に伴ないピ
   ン７と係合して筒体２０を同時下降させる上下動制御カ
   ム１０を、ケーシング０１内に廻り止め且つ昇降可能に
   設け、操作軸０２が９０°左廻動した筒体２０の最下降
   位置では、スプリング８によりピン７が前記長孔２１の
   屈曲部に嵌合拘束されるように関係づけると共に、操作
   摘みから手を離すと、ピン７の長孔屈曲部への嵌合拘束
   を解くように付勢するスプリング１４を上下動制御カム
   １０内面上部に設け、ピン７の長孔屈曲部への嵌合拘束
   の解除に伴ない、スプリング８の弾発力により筒体２０
   及び上下動制御カム１０が元の高さ位置に戻るように関
   係づけたことを特徴とするガス器具の操作装置機構。