JP3831976B2 - ガスコックの操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガスコンロ等ガス器具のガスバーナーへのガス供給と点火および消火を司るガスコックおよびその操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7に従来例のガスコックの構造を示す。図7においてガス通路の開閉を司る開閉弁51は操作軸52の押し込み操作により開閉し、ガス流量の調節を司る調節弁53はレバー54を操作することにより上下に変位し、コック本体55とで形成する隙間の面積を変化させるように構成してある。
【0003】
また図8に記載したガスコックは、直方体状のスライド閉子56を用いたもので、操作軸57の押し込み操作により、ガス通路58が開閉し、操作軸57の回転操作によりスライド閉子56が微動し、オリフィス59に設けられた小孔群を開閉し、ガス量を調節するように構成してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の図7に示すガスコックでは、点火時の火力は最大火力になるか、もしくは消火時前の小火力となる構成で、大バーナーで使用する場合、点火時の火力が大きすぎであったり、あるいは火力が小さすぎて着火しにくかったりする問題があった。
【0005】
また、ガス通路の開閉弁51とガス流量の調節弁53が別々の構成であり、かつこれらを動かす手段である操作軸52やレバー53も別々であるため、広い取付スペースと広い操作部を要するという問題もあった。
【0006】
また図8に示すガスコックは、ガス通路58の開閉とガス量調節が1つのつまみで操作するように構成されているが、その構造が複雑で高価なものになると共に、誤使用による不用意な接触で点火するなど、安全性に関する問題があった。
【0007】
本発明では、任意の火力で消火した場合でも、次に点火するときは所定の火力で確実に、なおかつ安全に点火させることのできるガスコックを提供することを目的とし、前記する従来例の問題点を解消することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、ガス通路の開閉と調節とを司るスライド閉止と、これに連動する操作軸と、前記操作軸の変位量を規制する調節手段と、前記操作軸と直結または連動し押し込み操作によりガスの開閉を行うボタンと、前記ボタンと同軸上で前記ボタンより外側に回動面を有し前記調節手段にトルクを伝達する歯車機構を設けた回転つまみとを備え、ガスの閉状態では、ボタンと回転つまみはほぼ同一面に保持すると共に回転つまみは押し込みができないように構成し、ガスの閉状態から前記ボタンを押し込みロック状態を解除したとき、前記ボタンと回転つまみとが一体で飛び出しガスが開状態となるように構成するとともに、消火操作時あるいは点火操作時に調節手段が所定の位置で保持されるように構成し、ガスの開状態では前記ボタンが前記回転つまみよりも更に飛び出すように構成したものである。
【0009】
上記構成により、前回の使用において任意の火力状態で消火した場合でも、次回の点火時では安全でかつ着火に確実な所定の火力とすることができ、また、操作部もコンパクトになり狭いスペースに装着することができ、さらに、使い易く使用状態も明確にすることができる
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明は請求項1に記載のように、ガス通路を形成するコック本体と、前記通路の開閉と調節を司るスライド閉止と、前記スライド閉止のスライドに連動する操作軸と、前記操作軸を任意の位置にて保持し得る調節手段と、前記操作軸と直結または連動し押し込み操作によりガスの開閉を行うボタンと、前記ボタンと同軸上で前記ボタンより外側に回動面を有し前記調節手段にトルクを伝達する歯車機構を設けた回転つまみとを備え、ガスの閉状態では、ボタンと回転つまみはほぼ同一面に保持すると共に回転つまみは押し込みができないように構成し、ガスの閉状態から前記ボタンを押し込みロック状態を解除したとき、前記ボタンと回転つまみとが一体で飛び出しガスが開状態となるように構成するとともに、使用開始時には前記調節手段が調節範囲の所定の位置で保持されるように構成し、ガスの開状態では前記ボタンが前記回転つまみよりも更に飛び出すように構成したものであり、点火時の火力は確実に着火しかつ安全な所定のレベルに設定することができ、また、操作部もコンパクトになり狭いスペースに装着することができ、さらに、使い易く使用状態も明確にすることができる。
【0013】
また、ガスの閉状態では、ボタンと回転つまみはほぼ同一面に保持すると共に回転つまみは押し込みができないように構成し、ガスの開状態では前記ボタンが前記回転つまみよりも更に飛び出すように構成しているため、点火操作は中央のボタンだけを指などで押し、消火時は手のひらなどで容易にボタンを押すことができる。
【0015】
以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1におけるガスコックの断面図である。また図2は火力調節レバーの作用を示した説明図である。
【0016】
図1において、蓋部を含むコック本体1内には入り口より順にガス通路2aが、2b、2cが形成され、スライド閉子3はオリフィス4を介してバネA5に付勢され、シャフト6を介して操作軸7を押すことにより軸方向にスライドし、ガス通路2cの開閉を司り、また弁8はバネB9に付勢されて装着され、シャフト6、スライド閉子3およびロッド10を介して操作軸7を押すことにより、ガス通路2bを開閉するように構成されている。
【0017】
また、操作軸7はロック機構(図示せず)により図2(a)で示すように消火位置で保持されており、点火時に押し込んでロックを解除するとシャフト6と連動して所定位置まで飛び出し、消火時に押し込むと元の位置でロックがかかる。
【0018】
シャフト6はバネD11に付勢され、消火状態および押し込み操作時には操作軸7に動作が規制され、点火状態ではピン12を介してレバー13により軸方向の変位が規制される。
【0019】
レバー13はネジ14を支点として回転し、ガス通路2cの開時にカム機構によりシャフト6およびシャフト6に装着されたピン12を介してスライド閉子3を軸方向にスライドさせ、ガス流量の調節を司る作用を有する。
【0020】
消火時には操作軸7が押し込まれるとそれに連動してピン12とシャフト6が押し込まれ、今度は逆にピン12がレバー13の溝に沿ってレバー13を回転させながら初期の位置に戻る。この機構により、使用開始前にはレバー13は常に所定の角度で保持され、次の点火時には所定の火力となる。
【0021】
尚、オリフィス4は平板状で小孔群を有し、バネA5によりスライド閉子3に圧接された状態でコック本体1に保持固定される構成である。
【0022】
また弁8は火炎の熱起電力等を受けて、バネB9に抗して電気的に開弁を保持する構成である。
【0023】
またアーム15は操作軸7のロック機構を構成するほかに、操作軸7の動きに合わせてスイッチ16をオン・オフする作用を有する。
【0024】
(実施例2)
図3は本発明の実施例として火力調節機構に回転つまみを用いた例を示す。
【0025】
実施例1と異なる点は回転つまみ17を設け火力調節用のレバー13と連動させたところである。
【0026】
回転つまみ17は操作軸7を回転軸としており、この回転つまみ17を回転させると回転つまみ17とレバー13に形成した歯車によりトルクが伝達されレバー13が回転し、実施例1と同様にカム機構によりピン12およびシャフト6を介してスライド閉子3が前後し、ガス流量の調節が行われる。ボタン18は操作軸7に圧入して装着しており、点火および消火操作を行うものである。
【0027】
(実施例3)
図4は本発明の実施例としてのガスコックの断面を示す。
【0028】
実施例2と異なる点は、使用時にはボタン18と回転つまみ17を一体で飛び出させた点である。
【0029】
操作軸7を押し込んだ位置では、スライド閉子3はコック本体1に形成されるガス通路2cを閉ざし、操作軸7が飛び出した位置ではガス通路2cは開となる。回転つまみ17は操作軸7が飛び出すときに操作軸7に押されボタン18と一体で飛び出す構成で、飛び出した位置で回転つまみ17を回転させ火力調節を行うものである。
【0030】
消火時には、ボタン18が押し込まれると操作軸7を介してシャフト6に装着されたピン12が押し込まれ、カム機構を利用してレバー13を所定の角度に回転させる。このときレバー13と連動して回転つまみ17だけが回転する。
【0031】
(実施例4)
図5は本発明の実施例として使用時にボタンをつまみより飛び出させた例の要部断面図である。
【0032】
実施例3と異なる点は消火状態ではボタン18と回転つまみ17をほぼ同一面にし、点火状態ではボタン18が回転つまみ17よりも更に飛び出すようにしたところである。
【0033】
回転つまみ17は消火状態では軸受け板19に当接して、ボタン18とほぼ同一面となるように配設したもので、点火操作時は中央のボタン18のみ押し込み可能で、不用意に体などが当たって点火するのを防止する作用がある。
【0034】
また、点火操作後ロックを解除してボタン18を飛び出させたときには回転つまみ17はバネE20に付勢され操作軸7に保持され、回転つまみ17はボタン18と段差が生じ、手のひらなどでも容易に消火操作ができるものである。
【0035】
(実施例5)
図6は本発明の実施例としてのガスコックの操作装置を示すもので、ボタン18の軸部に回転自在な回転板21と、軸方向の変位自在なスライドカム22を装着し、バネE20を双方に係止して回転板21の回転とスライドカム22の変位を付勢する構成で、相対する爪部のカム形状により、スライドカム23の変位に応じて回転板21が回転する。
【0036】
回転板21の表面には2色で回転量に対応した放射状の縞模様を形成し、またこの回転量に対応してボタン18には回転板21を覗く窓部23を設けてあり、ボタン18の押し込み操作により窓部23より見える回転板21の色が変化するという作用を有するものである。
【0037】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、次のような有利な効果が得られる。
【0038】
(1)請求項1記載のガスコックにおいては、使用時に任意の火力で消火した場合でも、次に点火するときは所定の火力で確実に、かつ安全に着火させることができる。
【0039】
(2)また、点火ボタンと火力調節用回転つまみを同軸上に設けることにより、操作部をコンパクトにできると共に安価で使い易いという利点もある。
【0040】
(3)また、点火用ボタンと火力調節用回転つまみが使用時に飛び出るため、さらに使い易くなると共に使用状態が一目瞭然にわかり安全性においても有利である。
【0041】
(4)また、点火操作時には点火ボタンだけを押し込み、消火操作時には回転つまみよりも飛び出ているボタンを押すようにしたもので、不用意に体が当たる誤使用があっても点火することがなく安全性においても一層有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるガスコックを示す要部断面図
【図2】(a)同ガスコックの火力調節レバーの消火状態を示す図
(b)同ガスコックの火力調節レバーの点火状態を示す図
【図3】本発明の実施例2におけるガスコックの要部斜視図
【図4】 本発明の実施例3におけるガスコックを示す断面図
【図5】(a)本発明の実施例4におけるガスコックの操作装置の消火状態の断面図
(b)同ガスコックの操作装置の点火状態の断面図
【図6】(a)本発明の実施例5におけるガスコックの操作装置の断面図
(b)同ガスコックの操作装置の正面図
【図7】従来例のガスコックを示す断面図
【図8】他の従来例のガスコックを示す断面図
【符号の説明】
1 コック本体
2a、2b、2c ガス通路
3 スライド閉子
4 オリフィス
6 シャフト
7 操作軸
12 ピン
13 レバー
17 回転つまみ
18 ボタン
19 軸受け板
20 バネE
21 回転板
22 スライドカム
23 窓部

Claims (1)

  1. ガス通路を形成するコック本体と、前記通路の開閉と調節を司るスライド閉止と、前記スライド閉止のスライドに連動する操作軸と、前記操作軸を任意の位置にて保持し得る調節手段と、前記操作軸と直結または連動し押し込み操作によりガスの開閉を行うボタンと、前記ボタンと同軸上で前記ボタンより外側に回動面を有し前記調節手段にトルクを伝達する歯車機構を設けた回転つまみとを備え、ガスの閉状態では、ボタンと回転つまみはほぼ同一面に保持すると共に回転つまみは押し込みができないように構成し、ガスの閉状態から前記ボタンを押し込みロック状態を解除したとき、前記ボタンと回転つまみとが一体で飛び出しガスが開状態となるように構成するとともに、使用開始時には前記調節手段が調節範囲の所定の位置で保持されるように構成し、ガスの開状態では前記ボタンが前記回転つまみよりも更に飛び出すように構成したガスコックの操作装置。
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