JP3837796B2 - ガスコック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はガスバーナーへのガス供給と点火および消火を司るガスコック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のガスコック装置における電磁弁の開弁手段の構造を図3及び図4に示す。図3はボタンに直結したロッドA33で直接電磁弁3を押し開くように構成されており、また図4はバネE35を用いた緩衝機構を有するロッドB34により電磁弁3を押し開くように構成されている。
【0003】
また図5に従来のガスコック装置における火力調節及び操作機構の構造を示しており、ツマミ31を押し込みロックを解除するとツマミ31が飛び出し点火し、ツマミ31を回すと歯車37を介してニードル36が前後にスライドし、火力調節が行われるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら図3に示す従来のガスコック装置の開弁手段では、ロッドA33で直接電磁弁3を押し開くため、衝撃により電磁弁3が破壊されるという課題を有しており、図4の場合は緩衝機構が複雑で高価である等の課題を有していた。
【0005】
また図5に示す火力調節機構及び操作機構も複雑で高価であるという課題を有していた。
【0006】
本発明は上記課題を解決するもので、点火操作時の火力が常に安全で確実なものとなるような新たな火力調節装置を提供する中で、その信頼性を確保することを目的としている。また、高年齢者向けに視認性を高めるなど使いやすく、安全なガスコック装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電磁石により開弁状態を保持する電磁弁と、開弁操作により直接または間接的に前記電磁弁を押し開くための開弁手段と、スライドおよび回転自在にして前記開弁操作および火力調節操作をするツマミと、このツマミに設けた操作軸と、前記スライドによりガス量を変化させる火力調節手段と、前記ツマミの回転操作を前記火力調節手段のスライド運動に伝達するためのギヤ機構とカム機構を有するレバーを備え、前記レバーのギヤを前記ツマミのギヤより遠ざける方向に付勢するバネ片を設けた構成としてあり、ギヤの摩擦力を軽減する事ができ動作の信頼性を確保することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、電磁石により開弁状態を保持する電磁弁と、開弁操作により直接または間接的に前記電磁弁を押し開くための開弁手段と、スライドおよび回転自在にして前記開弁操作および火力調節操作をするツマミと、このツマミに設けた操作軸と、前記スライドによりガス量を変化させる火力調節手段と、前記ツマミの回転操作を前記火力調節手段のスライド運動に伝達するためのギヤ機構とカム機構を有するレバーを備え、前記レバーのギヤを前記ツマミのギヤより遠ざける方向に付勢するバネ片を設けた構成としてあり、ギヤの摩擦力を軽減することができる。
【0009】
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ツマミは操作パネルにほぼ垂直にスライドする前部外周を一段太くし、これより奥部外周を細くし、この細い奥部外周に取り扱い表示を施し、消火時には前記ツマミの細い奥部外周が操作パネルの内側に位置し、使用時に前記ツマミの細い奥部外周が操作パネルより飛び出て前記表示が現れるように構成してあり、ツマミ外周縁が操作パネルとツマミとの隙間を隠し、また点火および消火状態に対応して表示が見え隠れするというものである。
【0010】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0011】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1のガスコック装置の断面図であり、図2(a)〜(d)は火力調節を示す原理図である。
【0012】
図1において、蓋部を含むコック本体1内に入口より順にガス通路が4a、4b、4cと形成され、スライド閉子2はオリフィス8を介してバネ11に付勢され、シャフト6を介して操作軸5を押すことにより軸方向にスライドし、その孔2aがガス通路4cおよびオリフィス8の小孔群8aと対向することによってガス通路4cの開閉と開度調節を行う。上記オリフィス8は平板状でバネ11によりスライド閉子2に圧接された状態でコック本体1に保持固定されている。
【0013】
一方、電磁弁3はバネ12に付勢されて装着され、操作軸5に直結したボタン18を押し込むと、操作軸5、シャフト6および閉子2を介して閉子2に圧入されたゴム質の緩衝片15が電磁弁3を押し開き、ガス通路4bが開となるように構成されている。したがって、前記ボタン18を押し込み、緩衝片15が電磁弁3を押し開く際には、緩衝片15の弾性により押し込み時の衝撃力を緩和することができる。またゴム質の緩衝片15を閉子2に圧入する構造なので隙間がなくガスの漏れ等を防止できる。なお、上記電磁弁3は火炎の熱起電力等を受けて、バネ12に抗して電気的に開弁保持されるようになっている。
【0014】
他方、上記操作軸5は、非使用時はロック機構(図示せず)により消火位置で保持されており、点火時に押し込んでロックを解除するとシャフト6と連動して所定位置まで飛び出し、消火時に押し込むと元の位置でロックがかかるようになっている。そして火力調節は次のように行われるようになっている。すなわち、前記ボタン18の外周に設けたツマミ21は操作軸5を回転軸としギヤ24によりレバー9と連動している。このツマミ21は前部外周25を一段太くし、奥部の細い外周部分26には火力の表示をし、前部外周25とは異なる配色が施してあり、消火状態では前部外周25のみ操作パネル22の前面に位置する。
【0015】
そして、前記操作軸5に押し込まれるように構成したシャフト6はバネ14によって操作軸5側に付勢し、消火状態および押し込み操作時には操作軸5によって動作が規制され、燃焼状態ではピン7を介してレバー9により軸方向の変位が規制されるようにしてある。そして上記レバー9はツマミ21の回転によりギヤ24、23の噛み合いによりネジ20を支点として回転し、図2の(b)〜(d)に示すようにガス通路4cの開時に、カム機構9aによりシャフト6に装着されたピン7を介してシャフト6および閉子2を軸方向にスライドさせ、閉子2の孔2aとオリフィス8の小孔群8aとでガス流量の調節を司るようにしてある。
【0016】
更に消火時にはボタン18を介して操作軸5が押し込まれるとそれに連動してピン7とシャフト6が押し込まれ、今度は逆にピン7がレバー9のカム機構9aの溝に沿ってレバー9を回転させながら図2の(a)に示す初期の位置に戻るようにしてある。この機構により、使用開始前にはレバー9は常に所定の角度で保持され、次の点火時には所定の火力とすることができる。また、上記レバー9と軸受け板19との間には板バネ10が設けてあり、レバー9のギヤ23をツマミ21のギヤ24より遠ざける方向に付勢している。したがってギヤ部の摩擦力を軽減する事ができ動作性が向上する。
【0017】
なお、アーム17は操作軸5のロック機構を構成するほかに、操作軸5の動きに合わせてスイッチ16をON・OFFする作用を有する。
【0018】
一方前記ツマミ21は、ガス通路閉の状態では一段太い前部外周25のみ操作パネル22の前面より前に出ており、表示を施した細い外周部分26は操作パネル22の内側に隠れた状態で、前部外周25がツマミ21と操作パネル22の隙間を隠すと共に隙間から表示部分が見えるのを防止する役割を果たしている。
【0019】
また、ガス通路閉の状態からボタン18を押し込みロックを解除するとボタン18とツマミ21が一体で手前に飛び出しガス通路が開状態となり、操作パネル22の前面より手前に表示部分の細い外周部分26が現れる。この表示によりガス通路の開閉、火力の強弱が一目瞭然となる。ガス通路開の状態からボタン18を押し込むとロックがかかり閉の状態になる。
【0020】
尚上記実施例では閉子2に緩衝片15を圧入したが、シャフト6等のロッドの途中にゴ
ム質の緩衝片15を挿入するようにしても同様の作用を呈することはいうまでもない。
【0021】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係るガスコック装置によれば、次のような有利な効果が得られる。
【0022】
(1)構造が簡単で安価なガスコック装置を提供すると共に、スライド式であるから省スペース化も図れる。
【0023】
(2)レバーのギヤをツマミより遠ざける方向にバネを装着しているのでギヤ部の摩擦力を軽減し、ツマミの摩耗を防止できる。
【0024】
また請求項2に係るガスコック装置によれば、次のような有利な効果が得られる。
【0025】
(1)外周の縁部でパネルとの隙間を隠すので、外観上優位である。
【0026】
(2)外周の縁部より一段細い部分に印刷表示を施すので、操作時に指が触れることが少なく汚れも少ない。
【0027】
(3)不使用時は外周縁部により表示部は見えなくなり、使用時には飛び出て表示部が現れるため、使用状態が一目瞭然で使い勝手や安全面においても優位である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1のガスコック装置の断面図
【図2】 (a)同ガスコック装置の消火状態における火力調節の原理図
(b)同ガスコック装置の強火状態における火力調節の原理図
(c)同ガスコック装置の中火状態における火力調節の原理図
(d)同ガスコック装置の弱火状態における火力調節の原理図
【図3】 従来のガスコック装置を示す断面図
【図4】 従来の他のガスコック装置を示す断面図
【図5】 従来の更に他のガスコック装置を示す断面図
【符号の説明】
1 コック本体
2 閉子(開便・火力調節手段)
3 電磁弁
4a、4b、4c ガス通路
5 操作軸(開弁手段)
6 シャフト(開弁手段)
7 ピン
8 オリフィス
9 レバー
9a カム機構
10 板バネ
18 ボタン
21 ツマミ
22 操作パネル
23、24 ギヤ
25 前部外周
26 細い外周部分
Claims (2)
- 電磁石により開弁状態を保持する電磁弁と、開弁操作により直接または間接的に前記電磁弁を押し開くための開弁手段と、スライドおよび回転自在にして前記開弁操作および火力調節操作をするツマミと、このツマミに設けた操作軸と、前記スライドによりガス量を変化させる火力調節手段と、前記ツマミの回転操作を前記火力調節手段のスライド運動に伝達するためのギヤ機構とカム機構を有するレバーを備え、前記レバーのギヤを前記ツマミのギヤより遠ざける方向に付勢するバネ片を設けたガスコック装置。
- ツマミは操作パネルにほぼ垂直にスライドする前部外周を一段太くし、これより奥部外周を細くし、この細い奥部外周に取り扱い表示を施し、消火時には前記ツマミの細い奥部外周が操作パネルの内側に位置し、使用時に前記ツマミの細い奥部外周が操作パネルより飛び出て前記表示が現れるように構成した請求項1に記載のガスコック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28953096A JP3837796B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | ガスコック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28953096A JP3837796B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | ガスコック装置 |
Publications (2)
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JPH10132277A JPH10132277A (ja) | 1998-05-22 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28953096A Expired - Lifetime JP3837796B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | ガスコック装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3837796B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107990374B (zh) * | 2018-01-21 | 2024-03-19 | 张卫 | 隐形式开关钮 |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP28953096A patent/JP3837796B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10132277A (ja) | 1998-05-22 |
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