JPS594982B2 - 食品素材 - Google Patents

食品素材

Info

Publication number
JPS594982B2
JPS594982B2 JP51079794A JP7979476A JPS594982B2 JP S594982 B2 JPS594982 B2 JP S594982B2 JP 51079794 A JP51079794 A JP 51079794A JP 7979476 A JP7979476 A JP 7979476A JP S594982 B2 JPS594982 B2 JP S594982B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salted egg
egg white
water
food material
salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP51079794A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS536458A (en
Inventor
俊夫 黒部
寿美子 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eisai Co Ltd
Original Assignee
Eisai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eisai Co Ltd filed Critical Eisai Co Ltd
Priority to JP51079794A priority Critical patent/JPS594982B2/ja
Publication of JPS536458A publication Critical patent/JPS536458A/ja
Publication of JPS594982B2 publication Critical patent/JPS594982B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
  • Confectionery (AREA)
  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は加塩卵白を原料とする脱塩率の良い食品素材に
関するものである。
さらに詳しくは、加塩卵白に起泡安定剤を添加し、攪拌
・混合して起泡し、焙焼した後、水洗により脱塩し、乾
燥して得られる食品素材である。
加塩卵白とは卵白中の酵素リゾチームを約5係の食塩水
で抽出した残渣、即ち食塩を含んだ卵白のことである。
リゾチームは医薬品として用いられているが、リゾチー
ム製造時の副産物である高タンパク性の加塩卵白の食品
としての有効な利用が検討されてきた。
しかし、加塩卵白は食塩含量の高いことから、その用途
に限界があり、そのまま練り製品に配合するか、または
ふりかけ、佃煮製造等、一部に利用されているにすぎな
い。
加塩卵白の脱塩は通常熱変性後、水に浸漬することによ
って行なわれるが、効果的な脱塩がなされない難点があ
る。
一方脱塩しないものでは乾燥品の塩濃度が約30係にも
達し、乾燥品そのままでの利用だけでなく、他素材と配
合しても嗜好的に満足する食品とはなり得ない。
本発明者等は動物タンパク源としての加塩卵白を有効に
利用するため、加塩卵白の効果的な脱塩方法について研
究した結果、本発明を完成するに至ったのである。
本発明は加塩卵白に起泡安定剤を添加し、攪拌・起泡し
、固く安定な泡を作り、これを焙焼して水分を蒸発させ
ると同時に加熱変性を起こし、安定な多孔質組織に変え
、水洗により脱塩し、乾燥することにより得られる脱塩
率のよい食品素材である。
添加する起泡安定剤としては、例えばグアーガム、ロー
カストビーンガム、アラビアガム等の植物性ガム質、酒
石酸、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。
添加量は、起泡安定剤の種類や卵白起泡時の品温等によ
り異なり、−概に決めることはできないが、例えば植物
性ガム質では1係で十分である。
焙焼時の温度、時間は、生地の形状・量・炉内容積等に
より決定されるが、一般には焙焼の目的である加熱変性
・組織の安定化が生地の中心部まで達成されるには、炉
内温度が約70℃以上になれば良いが、100℃以下で
は水分蒸発に長時間を要するので効率的でない。
好ましくは炉内温度を150〜180℃に設定すると、
焙焼の効率を高めることができる。
脱塩は焙焼して得られる多孔質組織を水洗いすることに
より行なわれる。
多孔質組織であるため、水浸・脱水という簡単な操作の
くり返しにより、はぼ完全に塩分を除去することができ
る。
1回の水量は組織が十分に浸る量でよい。
乾燥は通常用いられる方法、例えば風乾や送風乾燥によ
り行なわれる。
本発明の食品素材は必要により粉砕して粉末とすること
ができる。
本発明の加塩卵白を原料とする食品素材は多孔質組織で
あるため、容易に塩分を除去することができ、脱塩率が
高い。
加塩卵白にローカストビーンガムを1g添加し、水洗い
した時の脱塩率は99係以上であり、極めて高率である
蛋白質の回収率は90%以上であった。
本発明の加塩卵白を原料とする食品素材は脱塩率のよい
、香ばしい香りのある黄色〜微褐色の軽質多孔性の物質
であり、調味液の浸透性に優れ、味付けが容易である。
水への分散性が良く、ママコを生ぜず、加工適性に優れ
ている。
食塩含量が低いので、多量に配合することができる。
さらに大豆蛋白等のような特異臭がなく、フレーバーを
重んじるパンや菓子に配合しても、そのフレーバーを劣
化させることはなく、蛋白含量を高めることができる。
本発明の食品素材は高タンパク食品であり、そのままの
形で各種の味付けをしてスナック食品として用いたり、
または粉砕して粉末としてスープ、ビスケット、パン等
に配合したり、広範な用途に使用することができる。
以下、実施例により本発明を説明する。
実施例 1 加塩卵白250gを攪拌しながら、ローカストビーンガ
ム5gを分散させ、50℃に加熱した。
均一に分散後、更に加塩卵白250gを加えて混合した
次いでミキサーを用い攪拌しく200rpm、約5分)
、十分に起泡せしめたのち、小塊状に整形した。
これをオーブンで150〜180°C220〜25分間
加熱焙焼した。
水浸・水切りの操作を5回行った後、40℃で15時間
通風乾燥した。
微褐色の軽質多孔性物質62gが得られた。
脱塩率は99.9%、蛋白回収率は96.21%であっ
た。
実施例 2 加塩卵白50(lにD−酒石酸5gを加えて溶解する。
次いでミキサーを用い攪拌しく200rpm。約5分)
、十分に起泡せしめたのち、以下実施例1に従って操作
し、微褐色の軽質多孔性物質50gを得た。
脱塩率99.5%、蛋白回収率90.2%であった。
実施例 3 加塩卵白500gにショ糖脂肪酸エステル1gを加えて
分散した。
次いでミキサーを用い攪拌しく200rpm、約5分)
、十分起泡せしめた後、以下実施例1に従って操作し、
黄色の軽質多孔性物質を47g得た。
脱塩率は99.3%、蛋白回収率は91.0係であった
実施例 4 配合 実施例1の粉末 30.9小麦粉
50 g バ タ −25g 砂 糖 45 g鶏 卵
25 gベーキングパウダー
1.5g実施例1で得た軽質多孔性物質を粉
砕した粉末、小麦粉、ベーキングパウダーを混合し、篩
にかけた。
一方、バター、砂糖、鶏卵を順次練り合わせ、上記の粉
類を加えて軽く混ぜる。
以下通常のビスケットの製造法に従い、ビスケットを焼
き上げた。
ビスケット75gが得られた。
得られたビスケットの味は通常品とかわりなく、粉末の
配合による着色も焼き色白上となった。
小麦グルテン量の低減によりショートネスが加わり、テ
クスチャーの良いビスケットとなった。
このビスケットの粗タンパク質量分析値は15.01%
であり、通常品の2倍以上のタンパク質含量であった。
実施例 5 実施例2で得た軽質多孔性物質51を調味液(砂糖io
o、y1水80g1シナモン1.2F)に浸漬した後、
乾燥し、甘味を有するスナック食品85gを得た。
実施例 6 配合 実施例3の粉末 5g小麦粉
8g 牛 乳 90 g野菜ゆで汁
110 I 裏ごし野菜αねぎ、にんじん) 30 gバ タ
−5g 塩 適量 化学調味料 適 量 率麦粉をバターで炒め、牛乳、野菜ゆで汁でのばし、裏
ごし野菜、塩、化学調味料を加えた。
これに実施例3で得た軽質多孔性物質を粉砕した粉末を
加え、均一に混合し、野菜スープ230.!li’を得
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 加塩卵白に起泡安定剤を添加し、攪拌・混合して起
    泡し、焙焼した後、水洗により脱塩し、乾燥して得られ
    る食品素材。
JP51079794A 1976-07-07 1976-07-07 食品素材 Expired JPS594982B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51079794A JPS594982B2 (ja) 1976-07-07 1976-07-07 食品素材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51079794A JPS594982B2 (ja) 1976-07-07 1976-07-07 食品素材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS536458A JPS536458A (en) 1978-01-20
JPS594982B2 true JPS594982B2 (ja) 1984-02-02

Family

ID=13700116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51079794A Expired JPS594982B2 (ja) 1976-07-07 1976-07-07 食品素材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS594982B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2015307328B2 (en) * 2014-08-29 2019-08-22 River 1 Limited Novel food product and method of use

Also Published As

Publication number Publication date
JPS536458A (en) 1978-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0356698B2 (ja)
JP4837184B2 (ja) 焼き菓子類用の焙焼小麦粉の製造法および当該焙焼小麦粉を含有する焼き菓子類用組成物
JP2005168499A (ja) 食品品質改良剤の製造方法及びその方法で製造された食品品質改良剤
JPS62111629A (ja) ケ−キの製造方法
KR101824120B1 (ko) 연 성분이 함유된 팥앙금 및 이의 제조방법
JPS6196943A (ja) パン製品とパン製品を作るための方法
JPS594982B2 (ja) 食品素材
JP4202099B2 (ja) 粉末状の加工卵
JPH09271373A (ja) ルウの製造方法及びこれに用いる風味原料組成物
JPS6025102B2 (ja) パン粉若しくはパン粉類似物の製造法
JPS58101636A (ja) パン類の製法
JPS5943135B2 (ja) 粉末状即席加工卵の製造法
JP3655563B2 (ja) 乾燥卵白組成物
JP3441421B2 (ja) タマゴサラダ
KR20180092754A (ko) 오징어 먹물 팥빵 및 그 제조 방법
JP3669092B2 (ja) 着香デンプン組成物及びこれを用いた小麦粉調製品の製造方法
JP2790838B2 (ja) 澱粉の老化防止剤並びにこれを含む澱粉質原料及び澱粉含有食品
JP2563201B2 (ja) 製菓改良剤
JPH048267A (ja) すり身用起泡性油脂組成物及び抱気性すり身の製造方法
JPH0683654B2 (ja) 卵焼成品の製造法
JP2708790B2 (ja) 小麦粉含有食品の品質向上法
JPS6159696B2 (ja)
JP2802108B2 (ja) 長芋トロロ組成物
JP4707857B2 (ja) ベーキング食品
JPH0260541A (ja) ケーキ類の製造法