JP2708790B2 - 小麦粉含有食品の品質向上法 - Google Patents

小麦粉含有食品の品質向上法

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JP2708790B2 JP63166551A JP16655188A JP2708790B2 JP 2708790 B2 JP2708790 B2 JP 2708790B2 JP 63166551 A JP63166551 A JP 63166551A JP 16655188 A JP16655188 A JP 16655188A JP 2708790 B2 JP2708790 B2 JP 2708790B2
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憲二 増竹
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、小麦粉を含有する食品を製造するときラム
ダーカラギーナンを添加することによって食品の品質を
向上する方法に関するものである。
(従来の技術) 小麦粉の機能性は小麦の生産地の気候、収穫後の保存
状態により影響され、また粉末に処理加工するときの工
程、設備、粉砕後の保存条件によって品質が劣化する場
合がある。
(発明が解決しょうとする課題) 上記の機能性、品質の劣化を防ぐための対策が種々講
じられているが気候などの条件を調整することは到底不
可能である場合が多い。そのため小麦粉の機能性低下な
どの品質劣化を補強するために各種の食品添加物が使用
されている。
たとえば、キサンタンガム、グァーガムなどの高分子
多糖類、グリセリン脂肪酸エステル、シヨ糖脂肪酸エス
テル、レシチンなどの乳化剤を添加することが試みられ
ているが完全に解決出来ていないのが現状である。
本発明者等は紅藻類の抽出物であるカッパー、イオタ
ー、ラムダーカラギーナンの内でも特にラムダーカラギ
ーナンが有効であることを見だした。なおラムダーカラ
ギーナンは安全性も確認されている高分子多糖類である
ことも本発明の方法の利点の1つである。
(課題を解決するための手段) 本発明は小麦粉を使用する食品を製造するに際して、
純度80%以上のラムダカラギーナンを小麦粉と併用し、
該食品の品質を著しく向上する方法である。
本発明に使用するラムダーカラギーナンはラムダーカ
ラギーナンのみを産生するよう品種改良され養殖栽培し
たコンドラス属の紅藻類から抽出精製される。
このラムダーカラギーナンは冷水に完全に溶解し、か
つ、共存するナトリウム、カリウム、カルシウム、マグ
ネシウムなどのカチオンによって溶解性が阻害されるこ
とがなく、かつ、冷時小麦粉中のグルテンと反応し、種
々の物理化学的条件によって変性されたグルテンの立体
構造を補強し食品の品質を向上する。
ラムダーカラギーナンの純度が80%以下であるとき、
共存するカッパーカラギーナンの影響をうけ水に対する
溶解度も減少し、かつ、共存するカチオンと親和し、小
麦粉中のグルテンとの反応も劣化し、食品の品質向上に
役立たない。
ラムダーカラギーナンの使用量は小麦粉100部に対し
0.1部〜10部でよい。
使用方法は、小麦粉とラムダーカラギーナンをあらか
じめ混合して水に添加するか、水に小麦粉を添加した後
ラムダーカラギーナンを添加するか、水にラムダーカラ
ギーナンを添加した後小麦粉を添加するか、いずれの添
加方法を採用しても同じ品質向上効果が得られ任意であ
る。
小麦粉を含有する食品としてたとえば、パン、ドウナ
ッツ、その他のパン類、スポンジケーキ、まんじゅう、
スナック菓子、その他の菓子類、ビスケットおよびクラ
ッカー類、麺類、マカロニ類、プレミックス類、麩類、
接着剤、加工胚芽、即席穀物食品類、開揚げものの衣
類、その他があげられる。
次に本発明の効果を実験例で示す。
実験例1 揚げものの衣(バッターミックス) 10℃の水80部を撹拌しながら下記の高分子多糖類と小
麦粉(薄力粉)の混和物20部を加え3分間混和した後直
ちにB型回転粘度計で液温10℃の粘度を測定し、同温度
で6時間放置後の粘度を測定し、粘度の経時変化を観察
した。
*水分6%の小麦粉を相対湿度80%で38℃の室温で水分
20%になる迄保存し変質せしめた。
結果 ラムダーカラギーナンのみが全く粘度が低下せ
ず極めて安定であった。
このバッターミックスを使用してコロッケを作り160
℃の油の中で2分間油蝶したところラムダーカラギーナ
ン添加区のみ衣が剥離しなかった。
実験例2 中 華 麺 20℃の水35部を撹拌しながら炭酸カリウム0.2部と食
塩3部を溶解し、ついで強力粉80部、薄力粉20部、安定
剤(下記)をあらかじめ混和した粉末混合物を加え5分
間混和し、ついで麺ローラーでロールし麺線機で所定の
大きさに切断し150℃で70秒間油蝶した。
油蝶した麺に熱湯500mlを加え2分間煮沸し飲食し
た。
(イ)機械適性 (ロ)水を加えて煮沸後の状態及び食感 次に本発明品を用いて実施例を述べる。
実施例1 小麦白パン 配合例 小麦粉(強力粉) 50.0(部) 小麦粉(準強力粉) 50.0 水 約60 イースト 2.0 食 塩 2.0 砂 糖 4.0 ショートニング 3.0 脱脂粉乳 0.5 モルト (粉末) 0.3 イーストフード(無機) 0.1〜0.2 ラムダーカラギーナン 0.5 直捏生地法、混捏−最高のディヴェロップメント、捏上
温度−28℃、醗酵…第1 膨張1 1/2時間、第2膨張1/2時間、焼込…200〜210℃20
分間でテストした。
生地の状態は、伸展性が良く弾力のあるしっとりした
生地となり、焼き上げたものの組織は均一で、容積が本
発明品を加えない時と比べ増大すると共に柔かく、か
つ、弾力のあるしっとりとしたおいしいパンが出来た。
実施例2 ドウナッツ 配 合 例 小麦粉(薄力粉) 100(部) 砂 糖 40 バター 50 卵 30 牛 乳 50 ベーキングパウダー 5 ラムダーカラギーナン 0.5 砂糖とバターを練り合せ、卵を加えてすり、さらに牛
乳を加えて充分に混合する。粉にラムダーカラギーナン
とベーキングパウダーを混ぜて篩い。混捏後生地を厚さ
0.8cm位に伸し、ドウナッツ型を用いてリング状に打抜
く、揚油の温度は180〜190℃で行った結果、先ず生地の
状態は伸展性があり、しなやかな弾力性に富み、揚油後
の組織は均一で柔かく、かつ弾力のあるドウナッツが得
られた。
実施例3 スポンジケーキ 配 合 例 小 麦 粉 100(部) 卵 150 砂 糖 110 バ タ ー 15 水 飴 10 牛 乳 10 ラムダーカラギーナン 0.4 砂糖と卵を容器に入れ、泡立器で泡立て、あらかじめ
篩っておいた小麦粉とラムダーカラギーナンを混合し、
溶かしておいたバター等を加え、軽く混合し、150〜160
℃40分間で焼き上げたところ、海綿状の組織が均一で、
容積が本発明品を加えない物と比べ、増大すると共に柔
かく、かつ、弾力のあるしっとりとしたスポンジケーキ
を作ることが出来た。
実施例4 クラッカー 配 合 例 小 麦 粉 60(部) ショートニング 4.5 イーストフード 0.07 イースト 0.12 酵 素 1.35 ラムダーカラギーナン 0.3 水 25 水に小麦粉、イーストフード、イースト、酵素、ラム
ダーカラギーナンの混和物を加え混合、さらにショート
ニングを加え約5分間混合し、醗酵室に移し、約20時間
かけて醗酵させる。醗酵させた生地を成形し、約200℃
で10分間焼成した結果、本発明品を添加しないものと比
較して成形が容易に出来、焼成したのは、割れが少な
く、クリスプ性の良いクラッカーを得ることができた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 1/172 A23L 1/172 1/176 1/176

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】小麦粉を含有する食品を製造するに際し
    て、純度が80%以上であるラムダーカラギーナンを添加
    することを特徴とする小麦粉含有食品の品質向上法。
JP63166551A 1988-07-04 1988-07-04 小麦粉含有食品の品質向上法 Expired - Lifetime JP2708790B2 (ja)

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