JPS5946582B2 - 卵加工食品 - Google Patents

卵加工食品

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JPS5946582B2
JPS5946582B2 JP53026530A JP2653078A JPS5946582B2 JP S5946582 B2 JPS5946582 B2 JP S5946582B2 JP 53026530 A JP53026530 A JP 53026530A JP 2653078 A JP2653078 A JP 2653078A JP S5946582 B2 JPS5946582 B2 JP S5946582B2
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JP
Japan
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egg white
egg
edible oil
oil
aqueous solution
Prior art date
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Expired
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JP53026530A
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English (en)
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JPS54122768A (en
Inventor
恒祐 上田
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Kewpie Corp
Original Assignee
QP Corp
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  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は卵加工食品に関する。
従来から食用油と卵液とを水中油型に乳化したのち加熱
凝固して得られる卵加工食品としては、例えば、特開昭
48−44459号に鶏卵、カゼイン、調味料類を混和
したものと、食用油を乳化し加熱凝固して得られる鶏卵
加工食品があるが、鶏卵やカゼインなどの乳化剤を併用
するにもかかわらず、あまり食用油を多く用いると得ら
れた鶏卵加工食品より食用油の分離が生じてしまい、こ
れを防止するために全原料に対して食用油の割合を約5
0%以下とせねばならず、したがって食用油をより多く
含有させたい向きには制約となっている。
本発明の目的は、食用油を全原料中55%以上含有して
も上記問題が生ぜずしかも卵白具も生じない卵加工食品
を提供することであって、本発明は、約55〜75%の
食用油と、卵白固形分濃度7%以上の卵白含有水溶液約
25〜45%とをあわせて100%とし、水中油型の乳
化状態で、加熱凝固していることを特徴とする卵加工食
品である。
以下本発明の卵加工食品をその製造方法を述べつつ詳細
に説明する。
本発明で食用油とは食用に適する油脂のことをいい、例
えば大豆油・綿実油・トウモロコシ油、などの液状油が
一般的であるが、ヤシ油・硬化油等の固形脂も除外する
ものではない。
また卵白含有水溶液とは、卵白を含有する水溶液のこと
をいう。
なお、使用する原料及び原料の配合割合にもよるが、卵
白だけでは乳化が不足する場合には、卵白以外に、卵黄
・レシチン等を、また調味の目的で調味香辛料として食
塩・砂糖・食酢・辛子粉等を含有させてもよい。
本発明では卵白含有水溶液中の卵白固形分濃度は、のち
の試験例で明らかなように、目的とする卵加工食品の食
用油の分離を防止するために、7%以上とする。
ここで卵白固形分濃度とは卵白から水分を除去して残る
固形分の水溶液中での割合をいう。
通常生卵白(割卵して得られる卵白液)は固形分が約1
0%であり、乾燥卵白では約92%である。
本発明では卵白含有水溶液の卵白固形分濃度を7%以上
とすることが必要である。
なお、原料の配合上水や食酢などの水性原料、卵黄など
の乳化剤を添加して卵白固形分濃度が7%未満となる時
は、濃度調節のために、乾燥卵白粉、濃縮卵白液などを
加えて調節するとよい。
卵白固形分濃度を7%以上とすることで最終製品の食用
油の量を約55%以上と臂でも食用油の分離が押えられ
る機作については明らかではないが、恐らく、乳化され
、離隔されている多数の油滴が加熱で乳化が破壊される
ことlこより付着し合って一体1ヒしようとしても、卵
白の固形分濃度が一定以上高い場合には卵白の凝固力に
妨げられ、一体化ができないためであろう推察される。
もつとも7%以上であっても、25%をこえると製品の
食感が堅くなりすぎる嫌いがあるので、それ以下、望ま
しくは20%以下とすることが好ましい。
本発明の製法では上記の食用油と卵白含有水溶液とを水
中油型に乳化する。
この場合に食用油の割合は約55〜75%とし卵白含有
水溶液は約25〜45%とする。
食用油と卵白含有水溶液は両者をあわせて100%とな
るように調整する。
食用油の下限を約55%(つまり卵白含有水溶液上限は
45%)としたのはそれより低いと加熱凝固して得られ
る製品に卵白臭が残るからであり、また上限を約75%
(つまり卵白含有水溶液下限は25%)としたのは卵白
含有水溶液を上記のような卵白固形分濃度のものとして
も加熱凝固に際しての油の分離を防ぎ切れないからであ
る。
本発明では好ましい食用油の割合は約60〜70%(つ
まり卵白含有水溶液は約30〜40%)である。
なお、本発明の卵加工食品に於てはグリンピース・フレ
ーク状の魚肉、ポテト等の固形物を加えることも任意で
あるが、それらの固形物は加熱凝固に際しての分離には
影響がないので、食用油の使用割合を計算するときの原
料中に含める必要はない。
またこの固形物が卵白含有水溶液に含まれないことはも
とよりである。
本発明の製法に於て乳化の方法は問わないが、脱気型の
ミキサーで撹拌しあらく乳化したのち油の粒子を細かく
するためコロイドミルを通すとよい。
乳化が済んだら、例えば容器に密封し加熱凝固して本発
明による卵加工食品を得る。
容器としては、ソーセージに用いられるようなプラスチ
ック製のものとか缶詰に用いられる金属製のものとかが
あるが、魚肉すり身などに包み込んでそのすり身を容器
としてもよい。
本発明に於ては必ずしも容器に密封しなくても、例えば
乳化液をパン型容器に流し入れて、加熱凝固しハム様又
はチーズ様のブロック状に仕上げてもよい。
また、加熱凝固の方法としては湯中・蒸気中それを常圧
下・加圧下で行う等公知の方法に即して行えばよい。
なお、本発明においては、原料の一部を予め食用油中1
こ加えておくこと、また、乳化の途中においであるいは
乳化の終了した後において加えることは、さらに上記し
た以外のデンプン・穀粉・粉乳等の原料を加えることは
、本発明の目的を損なわないかぎり任意に行うことがで
きる。
以上のように本発明によれば、卵白固形分濃度7%以上
の卵白含有水溶液を用いるので、食用油を55%以上用
いても食用油の分離のない卵加工食品が得られる。
また、卵白固形分濃度7%以上の卵白含有水溶液の量を
45%以下(つまり食用油の量を55%以上)としたの
で卵白臭のない製品が得られる。
したがって、食用油の割合をかなり高くしても、加熱凝
固時に分離のないしかも卵白臭も感じさせない卵加工食
品を提供することができる。
さらに本発明の卵加工食品は、食用油の割合が多くてそ
の食用油が乳化状態となっているため栄養価が高くて消
化吸収がよい。
しかも外観・風味上はチーズ等とほぼ同様にオードプル
等にそのまま用いることができ、他方チーズとは違って
加熱しても溶けないため、さらに焼いて用いる料理の材
料とすることもできる。
以下本発明の効果を一部示す試験例及び本発明の実施例
を示す。
試験例 下記の配合の卵白含有水溶液を、撹拌機付脱気型ミキサ
ーで65c111HgVac、にて、3分間予備撹拌後
撹拌しつつ5分間で食用油(大豆サラダ油使用)を注加
し更に1分間仕上撹拌を行った。
次いで得られた乳化液を、コロイドミル(クリアランス
:8/1000インチ)に通してから、直径4cnLの
塩化ビニゾリン製筒状袋(こ充てんし両端を封じた後、
98℃の湯中に40分浸漬し加熱凝固させた。
凝固して得られた製品について卵白臭、分離の有無を調
べた結果表記載の通りとなった。
なお、卵白含有水溶液中の卵白固形分濃度は、配合する
卵白液を調整する際、生卵白と乾燥卵白(粉)との配合
割合を変え卵白液自体の固形分濃度を変えることにより
調整した。
また、食用油と卵白含有水溶液とは合計が100%とな
るようにした。
ここで卵黄液は割卵して得られるもの(生卵黄)を使用
している。
表より明らかなごとく、食用油の分離が生ぜぬため1こ
は、ひとつには卵白含有水溶液中の卵白固形分濃度が約
7%以上であり、また食用油の割合は55%以上であっ
ても75%以下であることが必要であり、また卵白具が
しないためには食用油の割合は55%以上である必要が
あることが理解できる。
実施例 1 下記配合(重量比を示す)の卵白含有水溶液(卵白固形
分濃度:10%)35部を脱気型ミキサーで65crr
LH,pVac 、にて2分間撹拌したのち、撹拌しつ
つ綿実サラダ油65部(全原料中食用油の割合65%)
を4分間で注加し、ざらをこ1分間仕上撹拌を行い乳化
液とした。
得られた乳化液300Iを直径3cIrLの筒状プラス
チック製袋に密封し、98℃の湯中で35分加熱し凝固
させ卵加工食品を製した。
実施例 2 下記配合の卵白含有水溶液(卵白固形分濃度二8%)4
0部を脱気型ミキサーで65crrLHgVac。
にて3分間撹拌したのち、撹拌しつつ綿実サラダ油60
部(全原料中食用油の割合60%)を3分間で注加し、
さらに1分間仕上撹拌を行ったのち、コロイドミル(ク
リアランス二8/1000インチ)を通した。
得られた乳化液300gを直径3儒の筒状プラスチック
製袋に密封し115℃の蒸気中40分間加熱し凝固させ
卵加工食品を製した。
実施例 3 実施例2において、卵白含有水溶液の使用量を30部か
つ卵白固形分濃度を20%ととしまた注加する綿実サラ
ダ油の量を70部(全原料中食用油の割合70%)とし
た以外は実施例2と同様にして卵加工食品を製した。
実施例 4 実施例1において得られた乳化液100部に対してプリ
ンピー35部、まぐろフレーク(缶詰まぐろ製品を3〜
8mm大に砕いて使用した。
)5部とを混合し、この混合物300gを直径4αの筒
状のプラスチック製袋に密封し、98℃の湯中で40分
加熱し凝固させ卵加工食品を製した。
実施例 5 下記配合の卵白含有水溶液(卵白固形分濃度:10%)
35部を脱気型ミキサーで65cmH,9Vac 。
にて5分間撹拌したのち、撹拌しつつ大豆サラダ油65
部を5分間で注加し、更に1分間仕上撹拌を行った。
次いで得られた乳化液250gを、たて20cIrLよ
こ5cwL深さ3(1771のアルミパンに流しこみ9
8℃の湯中で45分間加熱し凝固させブロック状の卵加
工食品を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 約55〜75%の食用油と、卵白固形分濃度7%以
    上の卵白含有水溶液約25〜45%とをあわせて100
    %とし、水中油型の乳化状態で加熱凝固していることを
    特徴とする卵加工食品。
JP53026530A 1978-03-10 1978-03-10 卵加工食品 Expired JPS5946582B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP53026530A JPS5946582B2 (ja) 1978-03-10 1978-03-10 卵加工食品

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JP53026530A JPS5946582B2 (ja) 1978-03-10 1978-03-10 卵加工食品

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JPS54122768A JPS54122768A (en) 1979-09-22
JPS5946582B2 true JPS5946582B2 (ja) 1984-11-13

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JP53026530A Expired JPS5946582B2 (ja) 1978-03-10 1978-03-10 卵加工食品

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JP3737823B1 (ja) 2005-06-07 2006-01-25 新光電気工業株式会社 リードピン付き配線基板およびリードピン
JP2007167016A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Musashino Foods:Kk 卵含有食品及びその製造方法

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