JPS5945745B2 - 永久磁石材料およびその製造方法 - Google Patents

永久磁石材料およびその製造方法

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JPS5945745B2
JPS5945745B2 JP51060168A JP6016876A JPS5945745B2 JP S5945745 B2 JPS5945745 B2 JP S5945745B2 JP 51060168 A JP51060168 A JP 51060168A JP 6016876 A JP6016876 A JP 6016876A JP S5945745 B2 JPS5945745 B2 JP S5945745B2
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JP
Japan
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rare earth
matrix
magnet
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permanent magnet
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JP51060168A
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JPS52143917A (en
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雅亮 徳永
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は希土類RとCoの金属間化合物マトリックス永
久磁石、特に希土類成分の低いCu添加型R2C017
系マトリックス磁石に関するものである。
RCo5系希土類コバルト焼結磁石については、(BH
)max〜26MGOeのものまで開発され、その高い
保磁力およびエネルギー積に対しより多くの応用が活か
されている。
又RCo5系は微粉末マトリックス磁石としても(BH
)maxが10MG0e程度のものがすでに知られてい
る(例えば特開昭50−143720号公報)これら微
粉末マトリックス磁石は溶解インゴットを微粉砕して用
いる場合と焼結体を粗粉砕して用いる場合がある。いず
れの場合でも適当な粒子径に調整した粉末をバインダー
と混合し、磁場中で圧縮成形後固化させるという工程を
とつている。しかしながらこれらRCo5系マトリック
ス磁石はRCo・5系焼結磁石と比較して、著しく熱安
定性の悪いことが従来から指摘されてきた。即ち溶解イ
ンゴットを原料として用いたマトリックス磁石では、充
分な工HCを得るために必要な粒子径が3〜10μであ
るため、比表面積が大きく酸化等による化学的変化が起
りやすいことである一方焼結体を原料として用いたマト
リックス磁石では、粗粉砕によつて加工劣化が生じるた
め、焼結体で持つていた高いIHCをマトリックス磁石
で得ることは不可能である。加工劣化を回復するため施
される再熱処理もマトリックス磁石に適当な粗粉粒度(
50〜1000μ)では、非常に困難である。これらの
理由によつてRCo5系マトリックス磁石では、酸化等
の化学変化がさけ得られず、又熱安定性と密接な関連の
ある高いIHCが得られないのが実状であつた。従つて
従来の技術によつて製造されるRCO5系マトリツクス
磁石は、熱安定性が悪いという問題があることが欠点と
されていた。この欠点は溶解インゴツトを磁粉として用
いる場合、充分なIHCを得るために粉砕粒度を小さく
する必要があること、また焼結体を磁粉として用いる場
合、粗粉砕によつて加工劣化を生じるなどの原因があげ
られる。本発明は、上記RCO5系マトリツクス磁石の
欠点を解消するために、新たに磁粉として、Cu添加型
R2COl7系合金を導入し、熱安定性の高いマトリツ
クス磁石を提供するものである。
即ち本発明者等は種々の実験結果から、Cu添加型R2
COl7合金は加工劣化によつてそのIHCが変化せず
、またRCO5系と異なりIHCと粉砕粒度の関連がき
わめて少いため、高い熱安定性が得られることを見出し
、かかる特性を最大限に利用することにより、従来公知
のマトリツクス磁石に比し、熱安定性の極めてすぐれた
新規な磁石を発明し得たものである。
さらVCCu添加型、R2COl7合金のIHCは、ピ
ンニングメカニズム(Pinrlingmechani
sm)によるものであり、磁粉の粒子径によつてほとん
ど変化しないことが、その特徴でもある。
よつて本合金を用いたマトリツクス磁石では、用途に応
じて粒子径を変えることが可能である。
本発明によるマトリツクス磁石の製造方法は、一般にA
rもしくは真空中での溶解、得られたインゴツトの溶体
化処理(1100〜1230℃で1〜5時間)をおこな
つた後時効(400〜850℃で1〜8時間)を施し、
次いで粉砕、バインダーとの混合、磁場中配向後、圧縮
成形、固化の各工程を経て製造される。本発明に用いら
れる合金はR(COl−x−y一ZFexCuyMz)
Aで表わされるものであり、RはSm.Ceを中心とし
た軽希土類および他の重希土類元素の1種又は2種以上
の組合わせ、MはSi,.Al、Ti.Cr,.Mgの
1種又は2種以上の組合わせ、0.01≦X≦0.30
..0.05≦y≦0.40、0.001≦z≦0.1
5、5.5≦A≦8.0である。
本発明においてFeの置換量xは、0.01以下の場合
飽和磁化の増加が少く、又析出硬化にあずかる効果が小
さい。
又0.30以上の場合、IHCをいちじるしく減少させ
てしまう。本発明において本質的な役割をはたすCu置
換量yが0.05以下の場合、いわゆる析出硬化による
IHCが得られない。一方yが0.40以上の場合飽和
磁化が減少してしまう。Mの置換量zが0.001以下
の場合マトリツクス磁石の使用温度における耐候性が改
良されず、0.15以上の場合、飽和磁化の減少がいち
じるしい。又Aの値を5.5から8.0に限定した理由
は5.5以下にすると飽和磁化が小さくなりすぎ、マト
リツクス磁石としての充分な特性が得られないこと、8
.0以上にした場合溶解インゴツトにデンドライトが出
やすくこの異相によつて熱安定性が劣化するためである
。また本発明におけるバインダーとしてはアラルダイト
等公知のエポキシ樹脂が使用可能であるが、特に熱安定
性のすぐれたジアミド類およびフエノール樹脂を硬化剤
として用いたエポキシ樹脂が好ましい。
以下、本発明を実施例によつて説明する。
実施例 1 Sm(COO.8FeO.O5CuO.l48AlO.
OO2)7.1なる合金をアーク溶解によつて作成した
得られた溶解インゴツトを1230℃で1時間、122
0℃で1時間1210℃で1時間および1200℃で1
時間というように段階的に溶体化処理をAr気流中で行
つた後、Siオイル中に急冷した。常温まで急冷された
インゴツトを800℃で2時間の時効を施した後、40
0℃まで炉冷し、さらに400℃保持で4時間時効を追
加した。溶体化、時効処理の終了したインゴツトを鉄乳
鉢で粗粉砕し、63〜297μの粉末を得た。本粉末を
熱安定性のすぐれたエポキシ樹脂と混合後、磁場中で圧
縮成形し、成形後充分な固化を行つた。得られたマトリ
ツクス磁石の磁気特性は以下の通りであつた。本磁石を
200℃で2時間空気中に放置後磁気特性を再測定した
が、磁気特性の変化は見られなかつた。
比較例 SmcO5なる合金をアーク溶解によつて作成し、得ら
れたインゴツトを鉄乳鉢で粗粉砕後、トルエン中で振動
ミルを用い微粉砕した。
微粉砕粉の粒度は8μmであつた。本粉末をエポキシ樹
脂と混合後、磁場中で圧縮成形し、成形後充分な固化を
行なつた。得られたマトリツクス磁石の磁気特性は以下
の通りであつた。本磁石を200℃で2時間空気中に放
置後、磁気特性を再測定し、以下の磁気特性に変化した
Br,.BHCllHc(BH)Maxのいずれも劣化
しており、熱安定性の悪いことがわかる。実施例 2実
施例1で得られた63〜297μの粉末をさらに振動ミ
ル粉砕し、10〜40μの微粉末を得た。
本粉末を実施例1と同様の方法でマトリツクス磁石とし
た。得られたマトリツクス磁石の磁気特性は以下の通り
であつた。
本磁石を160℃で4時間空気中に放置後、磁気特性を
再測定したが、磁気特性の変化は見られなかつた。
実施例 3 sm(COO.64FeO・01cu0●348Si0
・002)6・7なる合金とアーク溶解によつて作成し
実施例1と同様の方法でマトリツクス磁石を作成した。
得られた磁気特性は以下の通りであつた。本磁石を20
0℃で2時間空気中に放置後磁気特性を再測定したが磁
気特性の変化は見られなかつた。
実施例 4 sm0.6ce0.4(COO.75FeO.lOcu
O.l49crO.OOlχ.8なる合金をアーク溶解
によつて作成し実施例1と同様の方法でマトリツクス磁
石を作成した。
得られた磁気特性は以下の通りであつた。本磁石を20
0℃で2時間空気中に放置後磁気特性を測定したが、磁
気特性の変化は見られなかつた。
以上説明した如く本発明は、Cu添加型 R2COl冷金では加工劣化により、1HCを変化させ
ず熱安定性のすぐれた磁石を得ることができ、産業上大
なる効果を有するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 R(Co_1−x−y−zFexcuy Mz)A
    (ここでRはSm、Ce、を中心とした軽希土類および
    重希土類元素の1種あるいは2種以上の組合わせたもの
    、MはSi、Al、Ti、Cr、Mgの1種あるいは2
    種以上の組合わせたもの、0.01≦x≦0.30、0
    .05≦y≦0.40、0.001≦z≦0.15、5
    .5≦A≦8.0)で示される組成を有する希土類コバ
    ルト金属間化合物粒子をバインダーと混合して得られた
    ことを特徴とする永久磁石材料。 2 R(Co_1−x−y−zFexCuyMz)A(
    ここでRはSm、Ceを中心とした軽希土類および重希
    土類元素の1種あるいは2種以上の組合わせたもの、M
    はSi、Al、Ti、Cr、Mgの1種あるいは2種以
    上の組合わせたもの、0.01≦x≦0.30、0.0
    5≦y≦0.40、0.001≦z≦0.15、5.5
    ≦A≦8.0)で示される組成のインゴットを1190
    〜1230℃で1〜5時間の溶体化処理および400〜
    850℃で1〜8時間の時効処理を行つて、このインゴ
    ットのもつ保磁力を高めた後、粗粉砕もしくは微粉砕を
    行つて微粒子とし、バインダーと混合したものを磁場中
    で配向および圧縮成形したことを特徴とする永久磁石材
    料の製造方法。
JP51060168A 1976-05-26 1976-05-26 永久磁石材料およびその製造方法 Expired JPS5945745B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62124585A (ja) * 1985-11-26 1987-06-05 Fujitsu Ltd 多層ホログラム
JPH04339333A (ja) * 1991-03-13 1992-11-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光情報記録媒体

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