JPS594228Y2 - 合成樹脂管のフランジ継手 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、合成樹脂管のフラッジ接続が迅速、かつ確実
に行えると共に、管の曲がりを吸収して接続できる合成
樹脂管のフランジ継手に関する。

合成樹脂管と金属管とをフランジ接続する管継手として
は、従来から種々提案されているが、いずれも構造が複
雑で、現場での２次加工を必要とするために接続操作に
手間暇を要し、迅速な配管施工が行えなかった。

また、両方の管が接続部で折れ曲った状態にある場合に
は、フランジ接続部で管の曲がりを充分に吸収できない
ことから合成樹脂管のフランジ部、あるいは管外周に亀
裂が発生し、漏水することがあった。

本考案は、かかる従来欠点を解消し、接続操作が迅速、
かつ確実に行えると共に、管の曲がりを吸収して接続で
きるフランジ継手を提供するものである。

以下、本考案を図面にて説明すると、第１図は本考案継
手の１実施例による合成樹脂管１と金属管２との接続状
態を示す部分断面図であって、３は短管、４は固定具で
ある。

短管３は、内周面に環状溝３１を有し、該環状溝内に装
着したゴムリング５が合成樹脂管１の外周面に密接して
いる。

一方固定具４は半割状に構成されており、その半割両端
に設けた鍔４５．４５がボルトとナツトとの締付けによ
って合成樹脂管１の外周に固定される。

即ち、固定具４は、短管３を収納した胴部４２の一端部
が縮径してその内面に設けた鋸歯状の突起４４が合成樹
脂管１の外周面に喰い込んで固定され、また、前記胴部
の内面に設けた凸部４３が短管３の凹部３２に係合して
管軸方向への移動を阻止している。

一方、胴部４２の他端部に設けたフランジ４１には、金
属管２のフランジ２１がボルトとナツトとで接続され、
前記短管３の端面とフランジ２１面との間にシールバッ
キング６、を介在させて緊密に接続してなるものである
。

第２図は本考案の他の実施例を示す部分断面図であって
、短管３の外周面を球面形状とし、これと同様に固定具
４の胴部４２の内周面を球面形状に形成して合成樹脂管
１と金属管２との曲がり角度が無理なく一層大きくとれ
る構造としたものである。

尚、前記実施例では、フランジを有する金属管との接続
について述べたが、本考案のフランジ継手は、これに限
定されずフランジ接続が可能な如何なるものに対しても
適用できるものである。

例えば、水槽等の側壁に合成樹脂管を接続すを場合にも
好適に使用することができる。

本考案は、以上の構成からなる管継手であって、図面に
示すように合成樹脂管１と金属管２との管軸が角度θだ
け折れ曲がった状態において、短管３の内周面に装着し
たゴムリング５及び短管３の端面とフランジ２１面との
間に介在させたシールバッキング６が弾性変形して、合
成樹脂管のフランジ接続部及び管外周面に無理な応力を
発生させることなく、確実に接続することができる。

また、この管継手による合成樹脂管の接続操作は、短管
３を合成樹脂管１の管端部に外挿し、次いで半割固定具
４を前記管１の外周面に締付は固定した後、短管３の端
面と被接続フランジとの間にシールバッキング６を介在
させて両フランジをボルトとナツトとで締付は固定する
だけで接続が完了し、従来管継手による接続操作で要求
されていた現場での２次加工の必要性も全くなく、迅速
、かつ確実な配管施工が行えるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のｌ実施例による合成樹脂管と金属管と
の接続状態を示す部分断面図、第２図は本考案の他の実
施例の部分断面図である。 １・・・・・・合成樹脂管、２・・・・・・金属管、３
・・・・・・短管、３１・・・・・・環状溝、４・・・
・・・固定具、４１・・・・・・フランジ、４２・・・
・・・胴部、４４・・・・・・突起、５・・・・・・ゴ
ムリング、６・・・・・・シールバッキング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内周面に環状溝を有し、該溝内にゴムリングを装着した
   短管と、合成樹脂管の端部に外挿した前記短管を胴部に
   収納して支持する半割固定具とからなり、半割固定具は
   、胴部の一端部が縮径してその内面に設けた突起が前記
   合成樹脂管の外周面に喰い込んで固定され、その他端部
   には接続用フランジが設けられてなる合成樹脂管のフラ
   ンジ継手。