JPS5941820B2 - 鋳造設備 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、注湯および冷却経路或は案内路を通って段
階的に進行されかつ垂直方向に分離された鋳型の各接合
部において型の上側に開口する樋或は流入口を含む鋳型
腔を提供する同一の鋳型枠なし型部分から成り力Δつそ
の段階的進行中に、該鋳型の上方に位置する注湯溜めの
底部流出口と連通しおよび連通を断たれる鋳型内での鋳
造品の製造設備に関する。

このような設備は、例えばデンマー久特許第１４２５３
３号において開示され、この特許によれば、注湯溜めが
段階的に進行する鋳型上に静止保持され、これによって
注湯鋳型腔の充填は、それらの流入口が順次に注湯溜め
の底部流出口と整合する都度自動的に実施される。

この整合状態を確実に実施するためには、しかしながら
、注湯溜めは注湯軌道或は案内路の縦方向ばかりでなく
その横方向に対しても調節可能でなければならない。

普通の（ねずみ色）鋳鉄を注湯する場合、前記注湯溜め
は、完全に満足できる結果を得てしばしば適用できるが
、成る場合には鋳物内に溶滓が混入しないように特別の
注意が必要である。

この注湯溜めは、また合金鋳鉄、シード化および／また
は球状黒鉛化鋳鉄にも適用でき、この場合は溶解鉄に一
種以上の添加物を添加することが必要であるが、適切な
鋳型内に特別の室を設けることが必要で、この室は注湯
腔流入口と連通されて溶解鉄および添加物を溶は込ませ
或は溶は込ませ始めなければならない。

これとは別に、即ちもし添加物が注湯溜を充満させる柄
杓内に添加されれば、最適の添加物を得ることは考慮で
きず、なぜならば、第１に添加物は適切な注入の時期よ
り前に酸化もしくは気化するのに時間がかかること、お
よび第２に添加と注湯作業との間の時間の長さが変化す
ると鋳物に対し制御できない品質上の損失を生ずるから
である。

球状黒鉛鋳鉄鋳造品の製造に際し、適切な鋳型内に特定
の反応室或は処理室を使用することは、例えば英国特許
第１２７８２６５号、およびＲ・５ｉｌｌｅｎのｒ Ｉ
ｎｍｏｌｄ Ｎｏｄｕｌｉｚａｔｉｏｎ ｗｉｔｈＤｅ
ｌａｙｅｄ Ｐｏｕｒｉｎｇ Ｉｎ Ｖｅｒｔｉｃａｌ
ｌｙ ＰａｒｔｅｄＭｏｕｌｄｓ ｊ（Ｍｏｄｅｒｎ
ｃａｓｔ ｉｎｇ ／ ５８〜５９ページ／１９７９年
７月、に開示され、前記方法の変形が上記の特別型式の
鋳型に開運しての使用に関して開示されている。

この変形方法によれば、各注湯腔に関する限り、鋳型の
頂部に注湯溜めが設けられ、この容量は、鋳造腔或は注
湯腔を満たすのに必要な金属量に等しく、この注湯溜め
の底に流入口が延びている。

この注湯溜めは処理或は反応室から充満され、この中に
必要量の添加物がまず給送されてから溶解鉄が注入され
る。

この時点では可溶円板によって閉じられ、反応室からの
注湯された鉄および添加物は一時的に、即ちこの円板が
溶解するまで注湯溜め内に保持される。

この「停留」中に、不純物および溶滓は表面に浮き上り
、これによって、円板が溶解した後に実施される適切な
注入作業中に鋳型腔内にこれら不純物等が鋳鉄とともに
流入するのを防ぎ、さらに開いた注湯溜めからの金属の
流れは静穏でかつ何等の支障も受けないから、鋳物の中
に気泡が入るのを避けることができる。

この方法によれば、この設備は１Ｑｓｅｃのサイクル時
間に対応して鋳物３６０個／時の生産能力をもつ。

しかしこのためには、可溶円板を給送し、添加物を反応
室に供給し、かつ溶解鉄を注入するのを支援するのに大
きい要求を受けなければならないから、大きい設備投資
が必要となる。

さらに、反応室の湯溜めは鋳型容積の可成りの容積を占
め、これによりその接合部それぞれにおいて注湯腔のサ
イズおよび数に制限を加えるという欠点がある。

また、反応室内には成る容積の金属が保留されるための
ランナおよび湯口システムによって生ずるのと同様な無
駄が起る。

この発明による設備は、従来設備とは異り、注湯溜めの
底部流出口は鋳型の縦方向に細長い溝孔をもって構成さ
れかつ少くとも３個所の順次に配列された流入口におい
て覆われるようになっており、これら流入口は一時的に
遮蔽され、さらに充填位置からの注湯溜めは遮蔽が除去
された後に注湯が行われるまで鋳型と共に可動であり、
次いで次にセットされた遮蔽された流入口を覆うために
充填位置に任意の速度で復帰される。

これにより、鋳型内の処理或は反応室の必要が無くなり
、従って鋳型当りの大きい生産量が得られる。

そのうえ、３つ或はそれ以上もの接合部当り単に１つの
適用量が、鋳型内の各接合部に対する溶解鉄および添加
物の１つの適用量の代りに必要なのみであり、設備の構
造を可成り簡単化できかつ作業の監視を容易にすること
が出来る。

さらに、同一のサイクル時間に対して、各注湯作業に３
倍の時間が利用できるから、これによりサイクル時間を
減少できて、生産性の向上に有効である。

遮蔽は各流入口に対し、適当に耐熱性をもつ栓によって
構成されて所望の注湯時に引き抜くようにされるが、こ
れを例えば上述のような可溶性円板で造ることが好適で
ある。

この発明によれば、注湯溜めは充填位置を通って添加物
充填位置に戻し動くように構成することが好ましい。

これによって湯溜め内に鉄を注入中にこれと最適に添加
物を混ぜ合わすのを検分することを特に容易にさせる。

注湯溜めは例えば５０ｋｇ以上さらに大きいトン数の溶
解鉄用の可成りの容量をもたなければならないから、空
虚の場合でも可成りの重量をもつ。

このため、その戻り運動或は戻り行程中には鋳型の上側
から解放されることが好適である。

これによって注湯溜めの底面に対する鋳型の相対運動中
に鋳型の上面への損傷を起す危険をなくすことができる
が、前記２つの面は添加物が配置され注湯が終了するま
での間中強い接触が維持される。

添付の概要図を参照しつつこの発明の一実施例′につい
て、以下にこの発明を詳細に述べる。

図示の設備は、既知にしてかつ第１図および第６図に示
す２組の往復運動する棒或は梁から成る普通の注湯およ
び冷却案内路を含む。

前記棒或は梁は同一の枠鋳型なし型部分２ａ 、２ｂ等
の連続製造用の図示しない装置から延び、これら部分は
その製造と共に基台１上に整列しかつその上を左方へ段
階的に進行される。

各接合部３において、各対の型部分は上向きに開口する
流入口或は樋５をもつ注湯腔を形成する。

注湯場所において、鋳型２の上方に、柄杓７から或は溶
解或は加熱保存炉から予め定めたレベルまで溶融鉄を満
たされる注湯溜め６が配設され、前記湯のレベルは第２
図における感知器８、或は他の方法で制御される。

第１図から第４図および第６図に開示された状態におい
て、前記注湯溜めの底部は鋳型の上表面と強固に接触さ
れ、かつこの底部は型の移動方向に細長い流出口９を含
み、前記流出部は３つの連続する流入口或は樋５を覆い
、部ち流入口は第１図ないし第３図における型部分２ｎ
、２（ｎ＋１）、２ （ｎ＋２ ）および２（ｎ＋３）
の間の接合部に位置する。

前記流入口が注湯溜めの底部流出口に達する前に、流入
口は詳細については図示しない溶解円板１０によってさ
えぎられている。

このような個々の円板の代りに、鋳型の上表面の全体或
は流入口５をあられす少くともその中心層を覆う可溶性
シートを同様に用いることができる。

第１図において、注湯溜め６は必要量の、合金或は球状
黒鉛鋳鉄材料のような添加剤を含むことが考えられ、そ
の存在は設備の運転を検分している作業者によって容易
に認識でき、３つの鋳型腔４を丁度溝たすのに足りる鉄
の量が、柄杓７から注湯溜め内の貯留部と通路１３を通
して組み合うカップ１２内に図示のように適切に注入さ
れる。

前記貯留部内において、鉄は添加物と混ぜ合わされ、こ
こに生ずる溶滓生成物は表面に浮ぶ。

例えば５ｓｅｃのような成る時間の経過後、流出口細孔
９の区域内に位置する３つの円板は溶解し、これにより
流入口５を開口するから金属の総量が３つの下側に位置
する鋳型腔４内に注入される。

これは鋳型２およびその上に位置する注湯溜め６が、注
湯工程が終了した第３図の位置に１段階進行される間に
実施する。

鋳型が次に１段階進行されると、注湯溜め６はこれと同
時に第１図および第２図に示すその始動位置を過ぎて第
４図の位置に戻され、この位置において鋳型２に関して
鋳型厚さの３倍の長さを引き戻される。

この位置において、注湯溜めは、このようにして３つの
新規な流入口５を覆い、チューブ１４から添加物を受は
入れられ、これに引続いて再び鋳型をその２つの次の進
行段階を経て、即ち第２図の位置を経て第３図の位置に
移動する。

第５図および第６図に示すように、注湯溜め６は支持棚
１８上のレール１７の上を走行する車輪１６を有するフ
レーム１５によって支持される。

車輪１６はレバー１９に取り付けられ、これらのレバー
は駆動シリンダ２０によって傾斜させることができるか
ら、車輪は注湯溜め６が鋳型２に対して移動されるとき
、即ち第４図の位置に戻される時にのみ支持状態にある
。

この復帰運動のために、別の駆動シリンダ２１が配設さ
れる。

鉄を注湯溜め内に注入するに先立って注湯溜め内の添加
物の送入は容易に確認できる。

これは目視或はこの目的に適した器具によって行うこと
ができ、かつ添加物を提供しなかった場合には柄杓７か
らの鉄の送入を自動的に防止し、かつ溶解円板１０の適
正な供給が同様に調査される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、注湯溜め、柄杓および溶解円板を給送する装
置を含む設備の注湯および冷却案内路の部分の平面図、
第２図ないし第４図は、鋳型を前進運動中の順次の３段
階における該設備をとおる中心垂直縦断面図、第５図お
よび第６図は、該設備の縦断面および横断面それぞれの
詳細図を示す。 図中の符号、１・・・・・・基台、２・・・・・・鋳型
、３・・・・・・接合部、４・・・・・・鋳型腔、５・
・・・・・流入口、６・・・・・・注湯溜め、７・・・
・・・柄杓、８・・・・・・感知器、９・・・・・・流
出口、１０・・・・・・可溶円板、１１・・・・・・円
板配設装置、１２・・・・・・カップ、１３・・・・・
・通路、１４・・・・・・チューブ、１５・・・・・・
フレーム、１６・・・・・・車輪、１７・・・・・・レ
ール、１８・・・・・・支持棚、１９・・・・・・レバ
ー、２０・・・・・・７駆動シリンダ、２１・・・・・
・駆動シリンダ、を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 垂直に分割された同一形状部分を連続して配列し且
   つ、それらの分割された接合部３において上方表面から
   下方へ伸びる遮蔽可能な流入口５を有する鋳型腔４を設
   けた鋳型２ ａ ｔ ２ ｂ ｙ・・・を載置した段階
   的に進行する注湯および冷却経路或いは案内路１と、注
   湯位置を含む区域内において前記案内路１の上方におい
   て該案内路に対して平行に且つ往復動可能に配設された
   注湯溜め６とを有し、前記案内路の段階的進行中に前記
   注湯溜めの底部流出口９が前記鋳型の流入口５との連通
   を前記往復動に依って断続可能と成した構成において、
   前記注湯溜め６の底部流出口９が前記案内路１の方向に
   延び且つ、少なくとも３つの連続する鋳型部分の流入口
   ５を覆うだけの長さを有しており、更に該注湯溜めが最
   初に注湯位置（第１図および第２図）に鋳型の前進運動
   と同期して持ち来たされ、次いで前記底部流出口９に依
   って覆われた鋳型の流入口５を一時的に塞いでいる遮蔽
   体１０が溶解されるまで続く注湯工程の完了まで該鋳型
   ２とともに移動され、次いで次の遮蔽された流入口５を
   覆うために再度任意の速度で注湯位置へ戻されることを
   特徴とする鋳造設備。 ２ 遮蔽体１０が可溶体であることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の設備。 ３ 注湯溜め６が充填位置を通過して添加物充填位置（
   第４図）に戻し動かすことができることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項或は第２項記載の設備。 ４ 注湯溜め６がその戻り運動或は行程中に鋳型２の上
   側からの係合を解除されることを特徴とする特許請求の
   範囲上記各項のいずれか１項記載の設備。