JPS5941154Y2

JPS5941154Y2 - 自動車の表示装置

Info

Publication number: JPS5941154Y2
Application number: JP9246280U
Authority: JP
Inventors: 潔石野
Original assignee: 日野自動車株式会社
Priority date: 1980-07-01
Filing date: 1980-07-01
Publication date: 1984-11-26
Also published as: JPS5717001U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、自動車、特に大型トラックに適用される表
示装置に関する。

この種の表示装置には、大型トラックのルーフの上面に
取り付けられる速度表示装置、アイデンティフィケーシ
ョン・ランプ、クリアランス・ランプなどがあり、その
速度表示装置は、走行中の速度に応じて複数のランプを
順次点燈させ、対向車の運転者や通行人がそのトラック
の走行速度を認識し得るように構成し、また、アイデン
ティフィケーション・ランプおよびクリアランス・ラン
プは、夜間走行のときに、対向車の運転者や通行人が、
そのトラックの車高や車幅を認識し得るように構成して
いる。

そのようにして取り付けられる従来の表示装置の形態は
、単独に構成された複数のランプからなり、それぞれの
ランプは、ルーフの上面に適宜の間隔を置いて、別個に
突出して取り付けられていた。

しかし、そのような表示装置は、予め空気抵抗を少なく
するように考慮して形成されたルーフの上面に対し、上
方に突出して取り付けられる結果、その表示装置により
ルーフ上面に乱流を生じさせ自動車の空気抵抗が大きく
なり、従って、その空気抵抗を少なくするように形成さ
れたルーフの形状が十分に発揮されず、燃料消費率を悪
くする傾向があった。

この考案の目的は、空気抵抗が少なく、しかも、その取
り付けによって、ルーフ上面付近における空気の流れに
影響を及ぼすことが少ない自動車の表示装置の提供にあ
る。

そのために、この考案の自動車の表示装置は、自動車の
ルーフ上面に上方に突出して取り付けられた少なくとも
一つの脚と、その脚の上方に取り付けられた翼形断面を
有する支持アームと、その自動車の前方に向けて表示し
得るようにその支持アームに一体的に取り付けられた複
数のランプとより構成されている。

以下、この考案に係る自動車の表示装置の望ましい具体
例、すなわち、速度表示装置について、図面を参照して
説明する。

第１ないし５図は、キャブ・オーバ型トラック（図示せ
ず）に適用されたこの考案の自動車の速度表示装置１０
を示している。

その自動車の速度表示装置１０は、キャブ・オーバ型ト
ラック（図示せず）におけるルーフ６０の上面に上方に
突出して取り付けられた一対の脚１１゜１２と、その脚
１１．１２の上方に取り付けられた翼形断面を有する支
持アーム１３と、そのトラックの前方に向けて表示し得
るようにその支持アーム１３に適宜の間隔を置いて一体
的に取り付けられたランプ１４．１５．１６とより構成
されている。

その支持アーム１３は上下に分割された上方ノくネル１
７と下方パネル１８とよりなり、その上方パネル１７に
ランプ１４．１５．１６が一体的に取り付けられ、また
その下方パネル１８に脚１１．１２が一体的に形成され
ている。

すなわち、その上方パネル１７は前方に適宜の間隔を置
いてランプ１４．１５．１６が配置されるように、その
上方パネル１７とそれらのランプ１４．１５．１６の略
円錐型のランプ・ハウジング１９．２０．２１とを合成
樹脂から一体戊形されたもので、その上方パネル１７の
上面は緩やかな凸面を形成し、また、そのランプ・ハウ
ジング１９．２０．２１は後方に向かって順次窄ませた
形状になして、その上方パネル１７と一体的に連続され
るように形成されている。

また、その上方パネル１７におけるランプ・ハウジング
１９と２０とのほぼ中間の位置およびランプ・ハウジン
グ２０の２１とのほぼ中間の位置には、ポル）３８．３
９の頭部が収められる窪み２５．２６がそれぞれ形成さ
れ、その窪み２５．２６の下方には、そのボルト３８．
３９のシャンク部が貫通されるリブ付支柱２８、２９が
下方に向けて一体的に形成されている。

さらに、その窪み２５．２６の前方部分には、その窪み
２５．２６の底壁の一部分を貫通するドレーン孔３０、
３１がそれぞれ形成されている。

また、そのランプ・ハウジング１９．２０．２１後方壁
には、第５図に示されるように孔４５がそれぞれ形成さ
れている。

下方パネル１８は、上述した上方パネル１７とほぼ同一
の長さおよび幅を有して合成樹脂から成形されたもので
、下面にはその上方パネル１７のリブ付支柱２８．２９
と対応する位置に脚１１．１２が下方に向けてそれぞれ
一体的に形成され、その下方パネル１８の下面は緩やか
な凹面を形成し、しかも、その上方パネル１７と一体的
に形成されたランプ・ハウジング１９．２０．２１と対
応する部分は、それらのランプ・ハウジング１９．２０
．２１の下方部分を受は入れ得るように下方に湾曲して
形成されている（第５図参照）。

その脚１１．１２は、空気抵抗を少なくするように前方
部分を湾曲させて柱状に形成したもので、その前方部分
から後方部分に向かって順次その高さが増すようにして
形成されている（第３および４図参照）。

また、その下方パネル１８において、その上方パネル１
７に一体的に形成されたリブ付支柱２８．２９と対応す
る位置にはボルト孔４６．４７がそれぞれ形成されてい
る。

さらに、そのボルト孔４６と４７との間には配線用の孔
２７が形成され、また、前方寄りの位置にはドレーン孔
３２が形成されている。

上述した上方パネル１７のランプハウジング１９゜２０
、２１内には、ソケット４２、リフレクタ４３お゛よび
ランプ・バルブ４４がそれぞれ収められる（第３および
５図参照）。

すなわち、そのソケット４２はリフレクタ４３の裏側に
一体的に取り付けられ、そのリフレクタ４３内にランプ
・バルブ４４が配置されるように、そのランプ・バルブ
４４がそのソケット４２にねじ込まれている。

そのリフレクタ４３は、そのフランジ部分をランプ・ハ
ウジング１９．２０．２１の開口縁に当て、さらにその
夕Ｈ則からパツキン４９を介してレンズ２２．２３゜２
４を配置しビス５０によって固定される。

また、そのランプ・ハウジング１９．２０．２１の前方
かつ下方寄りの位置にはドレーン孔４８を形成すること
が望ましい。

上述のように構成された上方パネル１７と下方パネル１
８とを組み付け、かつ、キャブ・オーバ型トラック（
図示せず）におけるルーフ６０の上面に固定するにはブ
ラケット３３が何周される。

すなわち、そのブラケット３３は断面略ハツト型に折り
曲げ成形されたもので、その上方部分には、その下方パ
ネル１８のボルト子４６．４７と対応する位置に孔を形
成し、その裏側にはナツト４０．４１がそれぞれ溶接さ
れている。

さらに、そのブラケット３３において、その下方パネル
１８の孔２７と対応する位置には孔３４が形成され、そ
の孔３４にはグロメット３５が嵌め込まれている。

従って、その上方パネル１７と下方パネル１８とを組み
つけ、しかも、キャブ・オーバ型トラック（図示せず）
におけるルーフ６０の上面に固定するには、先ず、その
ブラケット３３の下端をそのルーフ６０上面の所定の位
置に溶接しておく。

また、上方パネル１７と下方パネル１８とは、速度表示
装置１０を構成するように、互いに重ね合わされる。

勿論、そのようにして上方パネル１７と下方パネル１８
とが重ね合わされるとき、ランプ・ハウジング１９．２
０．２１内のソケット４２に接続されたワイヤ５２の先
端は、そのランプ・ハウジング１９．２０．２１の後方
壁に形成された孔４５を通し、その上方パネル１７と下
方パネル１８との間を抜けて、その下方パネル１８の配
線用の孔２７を通して外側に出されている。

また、ブラケット３３が溶接されたルーフ６０には孔（
図示せず）が形成され、その下方パネル１８の外側に出
されたワイヤ５２の先端は、そのルーフ６゜の孔（図示
せず）より、そのルーフ６ｏの内側に引き込まれる。

さらに、上述のようにして重ね合わされた上方パネル１
７および下方パネル１８は、その下方パネル１８の脚１
１．１２をそのルーフ６０に溶接されたブラケット３３
に被せるようにして配置され、その上方パネル１７のリ
ズ付支柱２８．２９の上方から、ワッシャー３６．３７
を介してボルト３８．３９を通し、そのボルト３８．３
９の先端をそのブラケット３３に溶接されたナツト４０
．４１にねじ込むことにより、そのルーフ６０（則に固
定される。

勿論、そのルーフ６０の内側に引き込まれたワイヤ５２
の先端は、キャブ内に配置された速度警告燈（図示せず
）に接続され、その速度警告燈をその速度計における所
定の速度と対応する位置で順次付勢される接点機構（図
示せず）に接続することにより、所定の速度下において
、キャブ内の速度警告燈およびルーフ６０上方の速度表
示装置１ｏにおけるランプ・バルブ４４が順次点燈する
ように横取される。

上述したように、この考案に係る自動車の速度表示装置
１０は、ランプ１４．１５．１６が翼形断面を有する支
持アーム１３に一体的に取り付けられ、しかも、その支
持アーム１３は脚１１．１２により、ルーフ６０の上面
に対し適宜の空間を持って浮かされた状態に置かれるの
で、その速度表示装置１０を取り付けたトラックが走行
する場合、そのランプ１４．１５゜１６における空気抵
抗がそのルーフ６０付近の空気の流れに影響を及ぼすこ
とが少なく、トラックの前方からの空気の流れが、層流
に近い状態で、ルーフ６０の上面に沿って通過する。

如上の横取になるこの考案によれば、その取り付けによ
って、ルーフ上面付近における空気の流れを整流して空
気抵抗を少なくする自動車の表示装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動車の速度表示として具体化されたこの考案
に係る自動車の表示装置を示す側面図、第２図は第１図
に示した具体例の斜視図、第３図は第１図に示した具体
例の一部を破断した部分平面図、第４図は第２図の４−
４線に沿った拡大断面図、第５図は第２図の５−５線に
沿った拡大断面図である。１０・・・・・・自動車の速度表示装置、１１．１２・
・・・・・脚、１３・・・・・・支持アーム、１４．１
５．１６・・・・・・ランプ、６０・・・・ルーフ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】自動車のルーフ上面に上方に突出して取り付けられた少
なくとも一つの脚と、その脚の上方に取り付けられた翼形断面を有する支持ア
ームと、その自動車の前方に向けて表示し得るようにその支持ア
ームに一体的に取り付けられた複数のランプ。とを含む自動車の表示装置。