JP2565454Y2 - スペアタイヤの保持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案はスペアタイヤの保持装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術とその課題】ハイマウントストップランプ
は、後続車から見えやすいという利点がある。このた
め、最近の自動車では、これを車体の内部でリアウィン
ドの上部または下部に設置する傾向がある。しかし、ジ
ープタイプの自動車は車体の上部を幌で覆うようになっ
ているため、ハイマウントストップランプを設置しよう
にも、その場所がない。

【０００３】本考案は、このような事情に鑑み、ジープ
タイプの自動車にハイマウントストップランプを合理的
に設置できるスペアタイヤの保持装置の提供を目的とす
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本考案は、車体の後面にスペアタイヤを保持するよう
にしたジープタイプの自動車において、該スペアタイヤ
の固定手段を備えた収納ケースを、その開口を後方へ向
けて車体の後面に固定するとともに、該収納ケースに、
その開口を覆うカバーを着脱自在に取付け、さらに上記
収納ケースの上部にハイマウントストップランプを設置
したことを特徴とする。

【０００５】

【実施例】図１は、本考案のスペアタイヤの保持装置を
装備したジープタイプの自動車を示す。この自動車で
は、ルーフの後部は開放してあり、この部分を幌で覆う
ようになっている。同図において、１は車体の後面を構
成するリアゲートで、このゲート１には、図２に示すよ
うにスペアタイヤキャリア２をボルト３で固定してあ
る。このキャリア２には、樹脂製のスペアタイヤ収納ケ
ース４がボルト５で固定してある。なお、スペアタイヤ
キャリア２の裏側には、ボルト５を螺入するためのナッ
ト６を溶接接合してある。

【０００６】スペアタイヤキャリア２には、複数のボル
ト７が植設してあり、これらのボルト７をスペアタイヤ
８のホイールディスク８ａに通し、その先端部にナット
９を螺着してスぺアタイヤ８をケース４に固定してあ
る。１０はケース４の開口を覆う樹脂製のカバーで、こ
のカバー１０はトグルロック機構１１によってケース４
に固定するようになっている。スペアタイヤ収納ケース
４の上部には、ハイマウントストップランプ収納部１２
が一体に成形してあり、この収納部１２にハイマウント
ストップランプ１３を組込んである。

【０００７】本実施例では、スペアタイヤ収納ケース４
はスペアタイヤキャリア２のボルト７によって位置決め
されるので、ハイマウントストップランプ１３の位置が
ずれる心配はない。

【０００８】なお、ハイマウントストップランプ収納部
１２はスペアタイヤ収納ケース４と一体に成形してある
が、このケース４に別に取付けるようにしてもよい。

【０００９】

【考案の効果】本考案によれば、ジープタイプの自動車
の、後続車から見えやすい位置にハイマウントストップ
ランプを設置することができる。

【００１０】さらに、ハイマウントストップランプはカ
バー側ではなくてケース側に設置してあるので、スペア
タイヤの出入れに際して、ハイマウントストップランプ
用の配線が邪魔になることはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の装置を装備したオフロードカーの斜視
図である。

【図２】図１に示したＡ−Ａ線による断面図である。

【符号の説明】

１ リアゲート ２ スペアタイヤキャリア ４ スペアタイヤ収納ケース ５ ボルト ６ ナット ７ ボルト ８ スペアタイヤ ８ａ ホィールディスク ９ ナット １０ カバー １２ ハイマウントストップランプ収納部 １３ ハイマウントストップランプ

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車体の後面にスペアタイヤを保持するよ
   うにしたジープタイプの自動車において、該スペアタイ
   ヤの固定手段を備えた収納ケースを、その開口を後方へ
   向けて車体の後面に固定するとともに、該収納ケース
   に、その開口を覆うカバーを着脱自在に取付け、さらに
   上記収納ケースの上部にハイマウントストップランプを
   設置したことを特徴とするスペアタイヤの保持装置。