JPS5938279B2 - アルミニウム箔とエチレン重合体フイルムの接着方法 - Google Patents

アルミニウム箔とエチレン重合体フイルムの接着方法

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JPS5938279B2
JPS5938279B2 JP8093375A JP8093375A JPS5938279B2 JP S5938279 B2 JPS5938279 B2 JP S5938279B2 JP 8093375 A JP8093375 A JP 8093375A JP 8093375 A JP8093375 A JP 8093375A JP S5938279 B2 JPS5938279 B2 JP S5938279B2
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JP
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aluminum foil
ethylene polymer
polyethylene
modified polyethylene
polymer film
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JP8093375A
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JPS525848A (en
Inventor
真郎 桂
昇 木村
明男 大平
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアルミニウム箔とエチレン重合体フィルムを接
着剤によつて接着させる方法に関するものである。
近年エチレン重合体とアルミニウム箔の特長を生かして
両者をラミネートした複合フィルムが菓子類、飲料、医
薬品、洗剤、化粧品等の包装材料として使用されている
。アルミニウム箔とエチレン重合体のラミネート方法に
は一般にエチレン重合体を押出機で溶融し、アルミニウ
ム箔表面にラミネートする押出しラミネートと接着剤を
基材に塗布乾燥後圧着加熱によりラミネートする乾式ラ
ミネート法の二方法が知られている。
本発明はこのうち、後者の接着剤を用いる方法に関する
。アルミニウム箔とエチレン重合体フィルムの接着剤と
しては、これまで種々の方法が提案されており、例えば
特公昭40−23032号、特公昭42−10757号
には無水マレイン酸のような不飽和カルボン酸をグラフ
トされたポリオレフィンロウあるいは不飽和カルボン酸
グラフトポリプロピレンを使用する方法が提案されてい
る。
しかし、これらのグラフトポリオレフィンを乾式ラミネ
ート法によるアルミニウム箔とエチレン重合体フィルム
の接着剤として使用した場合、接着剤の粘度が高く、均
一な塗布が困難であるか、塗布しても接着強度が不十分
であり、煮沸の際剥離しやすい欠点があつた。本発明者
らは、この解決について検討を行つた結果、特定の変性
ポリエチレンを使用することにより、従来予想されなか
つた改良されたアルミニウム箔とエチレン重合体フィル
ムの接着方法を見出し本発明に到達した。すなわち本発
明は、不飽和カルボン酸またはその無水物をグラフト変
性するかまたは酸化変性して得た分子量6000ないし
13000)密度0.96ないし1.00y/ CII
L酸価0.5ないし15の範囲を有するカルボキシル基
含有変性ポリエチレンの有機溶剤分散体をアルミニウム
箔土に塗布して加熱処理し、ついでエチレン重合体フィ
ルムと該アルミニウム箔を積層して変性ポリエチレンの
融点以上の温度に加熱圧着してアルミニウム箔とエチレ
ン重合体フィルムを接着させる方法である。
本発明において有用な変性ポリエチレンとは、ポリエチ
レンに不飽和カルボン酸もしくはその無水物をグラフト
したポリエチレン、酸化変性したポリエチレン、酸化変
性後不飽和カルボン酸もしくにその無水物をグラフトし
たポリエチレン、もしくは該各変性ポリエチレンと未変
性ポリエチレンをブレンドしたものをいう。,この場合
原料となるポリエチレンは、密度が0.96ないし0.
977/〜あるいはそれ以上の本質的に直鎖状のポリエ
チレンであり、中低圧直接重合法もしくは一般成形用高
密度ポリエチレンの熱分解によつて得られる。ポリエチ
レンの変性方法としては、酸化変性あるいは不飽和カル
ボン酸もしくはその無水物とのグラフト変性に依る。
酸化変性は周知の方法を採用することができる。たとえ
ばポリエチレンを溶融状態もしくは芳香族炭化水素溶媒
中に溶解または膨潤させ加圧下で酸化する方法、粉末状
または繊維状のポリエチレンを含酸素空気と接触させる
方法あるいは水性媒体中にポリエチレンを懸濁させてお
いて酸化する方法が挙げられる。ポリエチレンにグラフ
トされる不飽和カルボン酸もしくはその無水物としては
、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、フマール酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、シトラコン酸、無水シトラ
コン酸、イタコン酸、無水イタコン酸などが挙げられ、
この中ではとくに無水マレイン酸およびフマール酸がも
つとも好ましい。ポリエチレンと不飽和カルボン酸もし
くはその無水物との反応には周知の方法を採用すること
ができる。
たとえば両者を溶媒の存在下または不存在下、ラジカル
開始剤を添加してまたは添加せずに高温に加熱すること
によつて行われる。反応に際し、スチレンのような他の
ビニル単量体を共存させてもよい。このようにして得ら
れた変性ポリエチレンは分子量が6000ないし130
00好ましくは6000から12000の範囲にあるこ
とが重要である。
変性ポリエチレンの分子量が13000以上であると、
有機溶剤への分散が不良になり、基材への均一塗布が非
常に困難になる。分子量6000未満では接着性が著し
く低下する。また密度は0,96ないし1.007/〜
の範囲にあることが必要で、それ以下では接着性、耐煮
沸性が低下する。変性による酸価は0.5ないし20の
範囲にあることが必要で酸価が0.5以下である場合、
20以上の場合、いずれの場合も接着性が低下する。本
発明でいう分子量とは該変性ポリエチレンの135℃デ
カリン溶液の極限粘度を次式により換算して求めた値を
言う。CM−2.51X104〔η〕1゜235、M一
分子量、〔η〕一極限粘度)本発明で用いる有機溶剤と
は変性ポリエチレンを高温で溶解して得、かつ高温で実
質上溶解せず、カルボン酸基に対し不活性な有機溶剤を
言い、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、
シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環族炭化
水素、ヘキサン、ヘプタン、ミネラルスピリツト等の脂
肪族炭化水素、クロルベンゼン、クロロナフタリン、四
塩化炭素等の塩素化炭化水素またはその混合物である。
本発明で用いるエチレン重合体フイルムとは低密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
エチレン−プロピレン共重合体、エチレン一1−ブテン
共重合体およびこれらの混合物などのフイルムで、公知
の任意の方法、例えばインフレーシヨン法またはTダイ
法等の方法で製造され得る。
該フイルムの厚さは5μm以上任意の厚さをとりうるが
好ましくは10μmないし200μmの範囲のものが選
ばれる。また本発明では該フイルムは例えばコロナ処理
等の前処理を必要としない。本発明で用いられるアルミ
ニウム箔はJISH4l7Oに規定されているアルミニ
ウム箔でよく、使用する際何らの前処理を必要としない
本発明ではエチレン重合体フイルムあるいはアルミニウ
ム層の外層にさらに紙、他のプラスチツクフイルムを形
成させる多層構造とすることもできる。次に本発明の方
法を詳しく述べる。また本発明の変性ポリエチレンの有
機溶剤分散体を製造する好ましい方法は、変性ポリエチ
レンと有機溶剤を変性ポリエチレンが常圧または加圧下
で変性ポリエチレンが溶剤への溶解する温度(100℃
以下)に加熱して変性ポリエチレンを完全に溶解し、よ
く攪拌する。その後、該溶液を攪拌しながら冷却すると
、変性ポリエチレンの粒子が有機溶剤中に析出した分散
体が得られる。この場合該加熱溶液に冷した溶剤を投入
するか、溶液の入つた容器を氷中に浸漬する等により急
冷すると、析出する変性ポリエチレン粒子の粒径が小さ
くなるため好ましい。変性ポリエチレンは溶剤に通常1
ないし20重量%になるよう配合する。該分散液は更に
3本ロールミルやボールミルで粉砕処理を行つても良い
。変性ポリエチレン分散体のアルミニウム箔への塗布方
法は公知の任意の塗布方法例えば、スプレーコーター
ドクターコーター、ロールコーター、グラビアコーター
等で塗布できる。上記方法で厚さ2ないし10μm程度
の変性ポリエチレン塗膜を得ることが好ましい。アルミ
ニウム箔に塗布された変性ポリエチレンは加熱炉で変性
ポリエチレンの融点以上の温度で加熱処理して溶剤を除
去すると同時に変性ポリエチレンを溶融させる。この処
理を行わないと変性ポリエチレンが粉末状になり均一な
接着性が得られない。次に該アルミニウム箔上に変性ポ
リエチレン層を介してエチレン重合体フイルムを密着し
、加熱加圧してアルミニウム箔とエチレン重合体フイル
ムをラミネートする。
この場合加熱温度は変性ポリエチレンの融点(約130
℃)以上200℃以下、好ましくは140℃ないし18
0℃である。200℃以上の温度ではラミネート時にエ
チレン重合体フイルムが融解し、自己保持性を失なうた
め好ましくない。
圧着時間は0.2秒間ないし10秒間好ましくは1秒間
ないし5秒間で、この時間は両フイルムの厚さ、加熱温
度の高低で最適条件を選ぶべきである。圧着の際の圧力
は0.1ないし10k9/Cd好ましくは0.5ないし
5kg/CriLである。以上述べたような本発明によ
れば、均一で大きな接着性を有し、耐煮沸性のあるアル
ミニウム箔とエチレン重合体フイルムの複合フイルムが
得られる。、本発明の方法で得られる複合フイルムの用
途は、薬品、洗剤等の包装材料であるが、特に耐煮沸性
の必要とするレトルト食品用包装材料で有用である。
次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが
、本発明はその要旨を越えない限りこれら実施例に制約
されるものではない。
実施例 1 分子量120001密度0.977/CTiLl酸価5
の酸化ポリエチレンを混合キシレンに120℃で溶解し
た。
次に該溶液を攪拌しながら、等量の冷混合キシレンを溶
液に注ぎながら急冷し、10%の変性ポリエチレン分散
体を得た。この分散体をアルミニウム箔(厚さ0.1m
m、材質H、表面処理なし)にバーコータ一で100μ
m厚に塗布した。
その後該アルミニウム箔を加熱炉で150℃で5分間加
熱処理を行つた。
以上の操作で、アルミニウム箔上に5μmの変性ポリエ
チレンの均一な塗膜を得た。次にその上に高密度ポリエ
チレンフイルム(厚さ80μm、インフレーシヨン成形
品)を重ね、ヒートシーラ一で両者を温度160℃、圧
力1kg/Cd、時間2秒間で圧着することにより複合
フィルムを得た。
このものの剥離強度をインストロン測定機を用いて測定
した(チャックスピード200mm/MO。また沸水に
5時間浸漬し剥離の有無を見た。結果を第1表に示す。
実施例 2 分子量80001密度0.98y/CriL、酸価12
の酸化ポリエチレンを用いる以外は実施例1と同様に行
つた。
結果を第1表に示す。実施例 3 分子量6000、密度1.007/(7!1.酸化28
の酸化ポリエチレンを分子量10000、密度0.97
7/CrlLの未変性ポリエチレンに10重量%配合し
た変性ポリエチレンを使用する以外は実施例1と同様に
行つた。
結果を第1表に示す。実施例 4〜7無水マレイン酸を
グラフトして得た第1表に示す変性ポリエチレンを用い
た以外は実施例1と同様に行つた。
結果を第1表に示す。比較例 1〜8 第1表に示す変性ポリエチレンを使用する以外は実施例
1と同様に行つた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 分子量6000ないし13000、密度0.96な
    いし1.00g/cm^3、酸化0.5ないし20の範
    囲を有するカルボキシル基含有変性ポリエチレンの有機
    溶剤分散体をアルミニウム箔上に塗布して加熱処理し、
    ついでエチレン重合体フィルムと該アルミニウム箔を重
    ねて変性ポリエチレンの融点以上の温度に加熱圧着する
    ことを特徴とするアルミニウム箔とエチレン重合体フィ
    ルムとの接着方法。
JP8093375A 1975-07-02 1975-07-02 アルミニウム箔とエチレン重合体フイルムの接着方法 Expired JPS5938279B2 (ja)

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JPS6254978U (ja) * 1985-06-05 1987-04-06
JPS6455288U (ja) * 1987-10-02 1989-04-05

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