JP2893755B2 - 塗料またはインキ用添加剤 - Google Patents

塗料またはインキ用添加剤

Info

Publication number
JP2893755B2
JP2893755B2 JP26752589A JP26752589A JP2893755B2 JP 2893755 B2 JP2893755 B2 JP 2893755B2 JP 26752589 A JP26752589 A JP 26752589A JP 26752589 A JP26752589 A JP 26752589A JP 2893755 B2 JP2893755 B2 JP 2893755B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
polyolefin
weight
paint
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26752589A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03128980A (ja
Inventor
康史 山田
始 稲垣
孝 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP26752589A priority Critical patent/JP2893755B2/ja
Publication of JPH03128980A publication Critical patent/JPH03128980A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2893755B2 publication Critical patent/JP2893755B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塗料またはインキの添加剤に関する。さらに
詳しくは、塗料の耐熱性つや消し剤、耐傷性向上剤、ブ
ロッキング防止剤、またはインキの耐摩耗性向上剤、ブ
ロッキング防止剤、タッキング防止剤として極めて有用
な添加剤に関する。
〔従来の技術〕
従来塗料またはインキの添加剤としてポリエチレンワ
ックスが知られている。このポリエチレンワックスは溶
媒に分散しやすく、印刷インキや塗料に添加することに
より、有効な耐摩耗性向上剤、つや消し剤として広く用
いられている。しかし最近においては、塗装後の塗膜の
乾燥速度を上げるため、乾燥温度が高くなる傾向にあ
り、さらに塗装物の高温雰囲気下で使用する機会も増
え、つや消し剤も一層の耐熱性を要求されるようになっ
た。また塗膜やインキの耐傷性および耐摩耗性も一層の
向上が望まれている。
このような要望に応えるものとして、特開昭57−1689
67号公報には特定粒径のポリアミド微粒子からなる添加
剤が提案されている。しかし、この添加剤は有用ではあ
るが、ポリアミド微粒子の入手が困難であり、また非常
に高価であるなどの問題点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上記のような問題点を解決するた
め、安価で容易に入手可能な原料を使用し、塗料に添加
した場合には耐熱性つや消し剤、耐傷性向上剤、ブロッ
キング防止剤などとして、またインキに添加した場合に
は耐摩耗性向上剤、ブロッキング防止剤、タッキング防
止剤などとして優れた効果を発揮する塗料またはインキ
用添加剤を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、炭素数4ないし10のα−オレフィンの重合
体である直鎖状または分枝状ポリオレフィンを構成成分
とする平均分散粒径0.1ないし150μmの粒子からなるこ
とを特徴とする塗料またはインキ用添加剤である。
本発明で使用するポリオレフィンとしては、例えば1
−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ペプテ
ン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、イソブテ
ン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテ
ン、3−メチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペン
テン、4−メチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ヘ
キセンなどの炭素数4ないし10のα−オレフィンの単独
重合体、またはこれらのα−オレフィン同士、もしくは
これらのα−オレフィンと10モル%以下の他のモノマー
との共重合体などをあげることができる。これらの中で
は1−ブテンを主体としたポリ−1−ブテン、4−メチ
ル−1−ペンテンを主体としたポリ4−メチル−1−ペ
ンテンが好ましい。
本発明で使用するポリオレフィンは直鎖状または分枝
状のいずれのポリオレフィンであってもよく、また1種
単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用して
もよい。
本発明において好適に使用されるポリ1−ブテンとし
ては、1−ブテンの単独重合体のほか、1−ブテンと他
のα−オレフィン、例えばエチレン、プロピレン、イソ
ブテン、1−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−
メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−
ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、
1−オクテン、1−デセンなどが40モル%以下の範囲で
共重合したものをあげることができる。このようなポリ
1−ブテンの中でも、135℃のデカリン中で測定した極
限粘度〔η〕が0.01ないし0.7dl/g、好ましくは0.06な
いし0.4dl/gのものが特に好ましい。
本発明において好適に使用されるポリ4−メチル−1
−ペンテンとしては、4−メチル−1−ペンテンの単独
重合体のほか、エチレン、プロピレン、イソブテン、1
−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1
−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ペンテン、
1−ペプテン、1−オクテン、1−デセンなどが40モル
%以下の範囲で共重合したものをあげることができる。
このようなポリ4−メチル−1−ペンテンの中でも、13
5℃のデカリン中で測定した極限粘度〔η〕が0.01ない
し0.9dl/g、好ましくは0.05ないし0.5dl/gのものが特に
好ましい。
このような特定の極限粘度〔η〕を有するポリ1−ブ
テンまたはポリ4−メチル−1−ペンテンを使用するこ
とにより、耐傷性向上剤、耐摩耗性向上剤、ブロッキン
グ防止剤として特に優れた効果を発揮する塗料またはイ
ンキ用添加剤が得られる。さらにこのような範囲の極限
粘度〔η〕を有するポリ1−ブテンまたはポリ4−メチ
ル−1−ペンテンは、後述の溶融冷却法により、容易に
粒子化して溶剤に分散する。
本発明では前記ポリオレフィンとして、酸化ポリオレ
フィン、あるいは不飽和カルボン酸またはその誘導体で
変性した変性ポリオレフィンを使用することもできる。
酸化ポリオレフィンは前記ポリオレフィンを酸素など
を用いた公知の酸化方法などにより得ることができる。
酸素による酸化方法としては、無溶媒溶融ポリオレフィ
ン中に酸素または酸素含有ガス、例えば空気を直接供給
する方法、この種の酸化反応に採用されている適当な溶
剤中にポリオレフィンを懸濁させながら酸素含有ガスで
酸化する方法、またはポリオレフィン粒子を酸素含有ガ
スで浮遊させながら酸素含有ガスで酸化する方法などが
採用できる。酸化を均一に行うためには、溶融ポリオレ
フィン中に酸素ガスまたは酸素含有ガスを供給する方式
が好ましい。ポリオレフィンは溶融させると極めて低粘
度の液体となり、酸化反応槽の底部から酸素ガスなどを
細かい泡として上昇させる手段などで撹拌を充分行うこ
とができるので、反応は均一に進む。
ポリオレフィンの酸化を促進する目的で、触媒として
有機ペルオキシド、有機ペルエステルなどの有機過酸化
物をポリオレフィン100重量部に対して0.1ないし10重量
部程度添加することもできる。
ポリオレフィンの酸化においては、ポリオレフィンの
種類、酸化条件、酸化の程度にもよるが、一般に酸化が
進行するに伴って水、炭酸ガス、水素、低級のケトン、
アルコール、アルデヒド、カルボン酸、炭化水素などが
若干発生し、極限粘度は酸素含有量が上昇するに従って
若干変化する。酸化反応は酸化ポリオレフィンの酸素含
有量を追跡し、目標の酸素含有量になると酸素の供給を
停止することにより終了する。以上のようにして得られ
る酸化ポリオレフィンの酸素含有量は通常0.1ないし11
重量%、好ましくは0.2ないし8重量%の範囲である。
酸化ポリオレフィン中の酸素は水酸基、アルデヒドや
ケトンのようなカルボニル基、カルボキシル基、さらに
はエステルなどの状態で存在する。
変性ポリオレフィンは前記ポリオレフィンを不飽和カ
ルボン酸またはその誘導体によりグラフト変性または共
重合変性したものであるが、グラフト変性の方が好まし
い。変性する不飽和カルボン酸またはその誘導体として
は、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フ
マル酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコ
ン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ナジック酸 (エ
ンド−シス−ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−5−エン−2,3
−ジカルボン酸)等の不飽和カルボン酸;塩化マレニ
ル、マレイミド、無水イタコン酸、無水マレイン酸、無
水シトラコン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジ
メチル、グリシジルマレエート等の酸ハライド、アミ
ド、イミド、無水物、エステルなどがあげられる。これ
らの中では、不飽和ジカルボン酸またはその酸無水物が
好ましく、特にマレイン酸または無水マレイン酸が好ま
しく用いられる。変性量としては変性ポリオレフィン中
の不飽和カルボン酸またはその誘導体成分の量が0.01な
いし5重量%であることが好ましい。
不飽和カルボン酸またはその誘導体を前記ポリオレフ
ィンにグラフト重合する方法としては公知の種々の方法
を採用することができる。例えばポリオレフィンとこれ
に対して必要量の不飽和カルボン酸またはその誘導体を
適当な溶剤、例えばトルエン、キシレン等に溶解し、こ
の溶液に過酸化ベンゾイル、過酸化ラウリル、過酸化ジ
クミル等の有機過酸化物やアゾビスニトリルなどのラジ
カル開始剤を加え、ラジカル開始剤の分解温度以上、通
常50ないし300℃で1分ないし5時間加熱することによ
ってグラフトすることができる。またグラフト反応は溶
融状態のポリオレフィンに直接不飽和カルボン酸または
その誘導体のグラフトモノマー、およびラジカル開始剤
を加え、ポリオレフィンの溶融温度以上の温度で通常1
分ないし5時間加熱混練することにより行うこともでき
る。
本発明の塗料またはインキ用添加剤は前記ポリオレフ
ィンを構成成分とする粒子(以下、ポリオレフィン粒子
と称する)からなる。このポリオレフィン粒子の粒子径
は平均分散粒径が0.1ないし150μmであることが必要で
あり、好ましくは5ないし70μmである。平均分散粒径
とはポリオレフィンの粒子が適当な溶媒中で分散状態に
ある場合に示す粒径である。
本発明では上記平均分散粒径を有するポリオレフィン
粒子をそのまま塗料またはインキ用添加剤として使用す
ることもできるが、適当な溶剤に分散させた状態、すな
わちディスパージョンの状態で塗料またはインキ用添加
剤として使用するのが好ましい。本発明で使用するポリ
オレフィンは、公知の方法により容易にディスパージョ
ンとすることができる。ポリオレフィンを粒子化してデ
ィスパージョンとするには、例えば(a)粗粒子ポリオ
レフィンを鋼球を詰めたボールミルまたはサンドミルな
どを用いて常温の溶剤中でボールまたは砂などの衝撃に
より微粒子化させる粉砕法、(b)加熱溶剤中でポリオ
レフィンを溶解後徐冷ないし急冷して溶剤中にポリオレ
フィンを微粒子として分散させディスパージョンとする
溶融冷却法、(c)重合によってモノマーから直接製造
する方法などがある。これらの方法、とくに(a)粉砕
法または(b)溶融冷却法においては、1種類のポリオ
レフィンを単独で用いる場合のほか、複数の種類のポリ
オレフィンを混合して用いてもよい。混合して用いる場
合は、一般に(a)粉砕法では各ポリオレフィン粒子が
混合した状態で得られ、(b)溶融冷却法では一つの粒
子が混合したポリオレフィンから構成されたものとな
る。またこのようにして得られたディスパージョンを混
合して使用することもできる。
これらのディスパージョンに使用される溶剤として
は、冷えばトルエン、キシレン、クメン、サイメン等の
芳香族系炭化水素;ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デ
カン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂肪
族系炭化水素などをあげることができ、これらを単独ま
たは混合して用いることができる。これらの溶剤の中で
はトルエンまたはキシレンが好ましい。
本発明の添加剤は上記のように通常ディスパージョン
の状態で使用される。このディスパージョンにはポリオ
レフィン粒子および溶剤のほかに、各種分散助剤を添加
してもよいし、本発明の添加剤が使用される塗料やイン
キに通常使用される各種添加剤、例えば他種のつや消し
剤、耐傷性向上剤、ブロッキング防止剤、耐摩耗性向上
剤、さらにはドライヤー、沈澱防止剤、皮張防止剤、硬
化剤、促進剤、各種安定剤、顔料などが含まれていても
よい。これらの添加剤のあるものは、ポリオレフィンと
ともに前記方法でディスパージョンとすることにより、
ディスパージョン中のポリオレフィン粒子の中に含ませ
ておいてもよい。
本発明の添加剤は各種塗料またはインキに使用するこ
とができる。塗料としては、例えば酒精ワニス;漆;カ
シュー樹脂塗料;油性塗料;フェノール樹脂塗料、アル
キド樹脂塗料、アミノアルキド樹脂塗料、酸硬化尿素樹
脂塗料、エポキシ樹脂塗料、不飽和ポリエステル樹脂塗
料、ポリウレタン樹脂塗料、ラッカー、ビニル樹脂塗
料、ゴム誘導体塗料、エマルジョン塗料、アクリル樹脂
塗料、ポリエステル樹脂塗料等の合成樹脂塗料などをあ
げることができる。インキとしては、主として凸版イン
キ、平版インキ、凹版インキなどの印刷インキをあげる
ことができる。
本発明の添加剤の添加量は、添加される塗料またはイ
ンキの種類、添加目的などによって異なり、適宜量使用
することができるが、一般的には塗料またはインキ100
重量部に対して0.1ないし8重量部を目安とする。
本発明の添加剤を用いることにより、塗料の耐熱性の
あるつや消し、耐傷性の向上、ブロッキングの防止など
を行うことができる。またインキの耐摩耗性の向上、ブ
ロッキングの防止、タッキングの防止などを行うことが
できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、塗料またはインキ用添加剤として、
炭素数3ないし10のα−オレフィンの重合体である直鎖
状または分枝状ポリオレフィンを構成成分とする平均分
散粒径0.1ないし150μmの粒子を使用するようにしたの
で、安価で容易に入手可能な原料を使用し、塗料に添加
した場合には耐熱性つや消し剤、耐傷性向上剤、ブロッ
キング防止剤などとして、またインキに添加した場合に
は耐摩耗性向上剤、ブロッキング防止剤、タッキング防
止剤などとして優れた効果を発揮する塗料またはインキ
用添加剤が得られる。
〔実施例〕
次に本発明の実施例について説明する。
実施例1 ポリ1−ブテン(135℃のデカリン中で測定した極限
粘度〔η〕=0.2dl/g)25重量部およびトルエン40重量
部をボールミルに入れ、16時間回転させ粉砕した。さら
に35重量部のトルエンを追加して希釈し、平均粒径20μ
mのディスパージョン液を得た(以下、ディスパージョ
ン液Aと呼ぶ)。
またフタロシアニンブルー10重量部、重合石灰硬化ロ
ジン30重量部、ロジン変性フェノール樹脂5重量部、エ
チルセルロース5重量部およびトルエン50重量部をボー
ルミルに入れ、10時間粉砕混合して油性インキを得た
(以下、インキAと呼ぶ)。
次にインキA95重量部にディスパージョン液A 5重
量部を加えて混合し、インキBを得た。
このようにして得たインキBを用いてグラビア法にて
コート紙上に印刷し、学振型摩擦試験機II型で上質紙に
てこすり、インキBが上質紙へ付着した度合を下記4段
階で評価し、耐摩耗性の尺度とした。インキBの評価点
は4であった。
評価基準は次の通りである。
4:摩耗性に優れ、インキがほとんど上質紙に付着しな
い。
3:摩擦性に優れるが、インキがわずかに上質紙に付着す
るのが認められる。
2:インキの上質紙への付着が明らかに認められる。
1:インキの上質紙への付着が著しい。
実施例2 ポリ4−メチル−1−ペンテン(135℃のデカリン中
で測定した極限粘度〔η〕=0.3dl/g)を用いて実施例
1と同様の方法でディスパージョン液Bを得た。
次に実施例1のインキA 95重量部にディスパージョン
液B 5重量部を加えて混合し、インキCを得た。
インキCを用いて、実施例1と同様の方法で、印刷さ
れたインキCの耐摩耗性評価を行ったところ、評価点は
3であった。
実施例3 1−ブテン・エチレン共重合体(エチレン含有量=5m
ol%、135℃のデカリン中で測定した極限粘度〔η〕=
0.25dl/g)を用いて実施例1と同様の方法でディスパー
ジョン液Cを得た。
次に実施例1のインキA 95重量部にディスパージョン
液C 5重量部を加えて混合し、インキDを得た。
インキDを用いて、実施例1と同様の方法で、印刷さ
れたインキDの耐摩耗性評価を行ったところ、評価点は
4であった。
実施例4 4−メチル−1−ペンテン・エチレン共重合体(エチ
レン含有量=5mol%、135℃のデカリン中で測定した極
限粘度〔η〕=0.3dl/g)を用いて実施例1と同様の方
法でディスパージョン液Dを得た。
次に実施例1のインキA 95重量部にディスパージョン
液D 5重量部を加えて混合し、インキEを得た。
インキEを用いて、実施例1と同様の方法で、印刷さ
れたインキEの耐摩耗性評価を行ったところ、評価点は
4であった。
実施例5 実施例1のインキA 95重量部にディスパージョン液A
2重量部およびディスパージョン液B 3重量部を加えて混
合し、インキFを得た。
インキFを用いて、実施例1と同様の方法で、印刷さ
れたインキFの耐摩耗性評価を行ったところ、評価点は
4であった。
比較例1 実施例1のインキAだけを用いて、実施例1と同様の
方法で、印刷されたインキAの耐摩耗性評価を行ったと
ころ、評価点は1であった。
比較例2 ポリプロピレンワックス(135℃デカリン中で測定し
た極限粘度[η]=0.26dl/g)を用いて実施例1と同様
の方法でディスパージョン液Eを得た。
次に実施例1のインキA 95重量部にディスパージョン
液E 5重量部を加えて混合し、インキFを得た。
インキFを用いて、実施例1と同様の方法で、印刷さ
れたインキFの耐摩耗性評価を行ったところ、評価点は
1であった。
実施例6 市販のメラミン・アルキド樹脂塗料(アミラックNo.4
000、関西ペイント(株)製、商品名、以下塗料Aと呼
ぶ)95重量部に実施例2のディスパージョン液B 5重量
部を加えて混合した(以下、塗料Bと呼ぶ)。
この塗料Bを鋼板に塗布し、160℃で焼付けを行っ
た。仕上がった塗料被膜は、光沢が低く良好なつや消し
色調であった。
実施例7 実施例6の塗料A 95重量部に実施例4のディスパージ
ョン液D 5重量部を加えた混合した(以下、塗料Cと呼
ぶ)。
この塗料Cの鋼板に塗布し、160℃で焼付けを行っ
た。仕上がった塗料被膜は、光沢が低く良好なつや消し
色調であった。
比較例3 実施例6の塗料Aをそのまま鋼板に塗布し、160℃で
焼付けを行った。仕上がった塗料被膜は、光沢を持った
色調であった。
比較例4 ポリエチレンワックス(ハイワックス320P、三井石油
化学工業(株)製、商品名)を用いて実施例1と同様の
方法でディスパージョン液Eを得た。
このディスパージョン液E 5重量部と実施例6の塗料A
95重量部を混合して塗料Dを得た。
この塗料Dを鋼板に塗布し、160℃で焼付けを行っ
た。仕上がった塗料被膜は、つや消し効果は見られるも
ののやや光沢を持った色調であった。
比較例5 ポリプロピレンワックス(ハイワックスNP055、三井
石油化学工業(株)製、商品名)を用いて実施例1と同
様の方法でディスパージョン液Fを得た。このディスパ
ージョン液F5重量部と実施例6の塗料A95重量部を混合
して塗料Eを得た。
この塗料Eを鋼板に塗布し、160℃で焼付けを行っ
た。仕上がった塗料被膜はやや光沢を持った色調であっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−187027(JP,A) 特開 平2−99572(JP,A) 特開 昭62−143983(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 5/00,7/12 C09D 11/00 - 11/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素数4なしい10のα−オレフインの重合
    体である直鎖状または分枝状ポリオレフインを構成成分
    とする平均分散粒径0.1ないし150μmの粒子からなるこ
    とを特徴とする塗料またはインキ用添加剤。
JP26752589A 1989-10-13 1989-10-13 塗料またはインキ用添加剤 Expired - Fee Related JP2893755B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26752589A JP2893755B2 (ja) 1989-10-13 1989-10-13 塗料またはインキ用添加剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26752589A JP2893755B2 (ja) 1989-10-13 1989-10-13 塗料またはインキ用添加剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03128980A JPH03128980A (ja) 1991-05-31
JP2893755B2 true JP2893755B2 (ja) 1999-05-24

Family

ID=17446042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26752589A Expired - Fee Related JP2893755B2 (ja) 1989-10-13 1989-10-13 塗料またはインキ用添加剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2893755B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4241916A1 (de) * 1992-12-11 1994-06-16 Huber Fa Michael Muenchen Additiv zur Reduzierung des Resttoluolgehalts von im Tiefdruck- und/oder Flexodruckverfahren hergestellten Drucken sowie das Additiv enthaltende Druckfarben
JP2005023152A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Osaka Insatsu Ink Seizo Kk 高い滑り性をもつインキ組成物及び該インキ組成物を用いて印刷されてなるシュリンクまたはストレッチラベル
JP7060992B2 (ja) * 2018-03-29 2022-04-27 ベック株式会社 コーティング剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03128980A (ja) 1991-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4199622A (en) Coating compositions for use in coating can insides and a method for applying the same
JPWO2004104090A1 (ja) ポリオレフィン樹脂水性分散体、その製造方法およびこれを用いた水性塗料
JPWO2015068385A1 (ja) 変性プロピレン・α−オレフィン共重合体とその製造方法、それを含むコーティング材、成形用樹脂組成物およびホットメルト組成物
EP0670354B1 (en) Thermosetting coating composition and coated article
CN110023356B (zh) 改性聚烯烃系树脂
CN110198994A (zh) 聚烯烃系涂料组合物
JPH02286724A (ja) ポリオレフィン系樹脂用水性プライマー組成物
JP2022179555A (ja) 樹脂組成物及びその用途
CN100378134C (zh) 丙烯酸改性的氯化聚烯烃树脂、其制造方法、以及含有该树脂的聚烯烃材料用涂料组合物
JP2893755B2 (ja) 塗料またはインキ用添加剤
CN101981144B (zh) 无缝罐印刷油墨组合物
US4218252A (en) Ink compositions for carbon paper
JPH10204367A (ja) ラミネート用水性印刷インキ組成物およびそれを用いた印刷物のラミネート方法
JPH11199679A (ja) ワックス被覆粒子、及びその利用
US20010000253A1 (en) Hydrocarbon/acrylic hybrid resins for use in continuous ink jet ink formulations
JPH032916B2 (ja)
JP2019156887A (ja) 水性分散体
JPH09165489A (ja) 水分散性樹脂組成物およびその製造方法
JPS63278973A (ja) 塗料用樹脂組成物
JP7122482B1 (ja) バインダー成分、エマルジョン、エマルジョンの製造方法、及び水性インク
JPH0479362B2 (ja)
JPS6143668A (ja) 撥水撥油性塗料
JP3908029B2 (ja) 塗料用及び/又はインキ用配合組成物
JPH011750A (ja) 樹脂分散物
CN1997716B (zh) 水性涂料用树脂组合物、水性涂料以及水性涂料用树脂组合物的制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees