JPS5936108Y2 - メカニカルジヨイント型ケ−ブル接続部 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はメカニカルジヨイント型ケーブル接続部に関し
、特にエンドブロックを経て接続ケース内に導入されて
いるケーブルとこのエンドブロックとの結合部分の改良
に関するものである。

最近、ケーブル接続部の気密・液密性を得るのに、接着
や融着な行わないで、バッキング等を介して機械的に締
付けることにより封止する構造のＦＦ？ＷＭメカニカル
ジヨイント型ケーブル接続部ノ開発がなされている。

このようなケーブル接続部は、接続作業が容易になるだ
けでなく、ケーブル心線の接続部えや障害点の探索等の
際に、接続部の解体、再接続が容易となる等の利点があ
る。

従来のこの種のケーブル接続部は、第１図に示すように
接続ケース１の端部を塞ぐ２つ割りのエンドブロック２
，２とケーブル３との接触部分の封止を行うのに、ケー
ブル３の外周に嵌めつげたエンドブロック２，２の外周
にバンド４を巻き、このバンド４を締付けていた。

なお、エンドブロック２，２の外周には２つ割りの接続
ケース１を被せて、この接続ケース１によりケーブルコ
アの外周を気密・液密に包囲し、接続ケース１の封止は
パツキン５等を介してバンド６を締付けることにより行
っていた。

しかしながら、上記のようにしてエンドブロック２，２
をバンド４で締付げてケーブル３に密着させ、封止する
構造では、締付部が一箇所なので締付は時にバンド４が
エンドブロック２，２０表面で滑らないと十分に締付け
られず、エンドブロック２，２の締付は力にばらつきが
生ずる欠点がある。

また、エンドブロック２，２はフラスチツクの成形品で
あり、成形時の歪が離型後の保管時に温度変化等で放出
されると、図示のようにエンドブロック２，２０割り面
が変形し、バンド４での締付は時にその変形部分を十分
に密着させることができず、十分に封止できなくなる欠
点があった。

本考案の目的は、エンドブロックとケーブルとの間の封
止を確実に行えるメカニカルジヨイント型ケーブル接続
部を提供するにある。

以下本考案の具体例を図面を参照して詳細に説明する。

第２図乃至第５図に示すように、本実施例のメカニカル
ジヨイント型ケーブル接続部においては、ケーブル３は
２つ割りのエンドブロック２．２０間を通って接続ケー
ス１内に導入されている。

接続ケース１内には、ケーブル３のコア接続部Ｉが形成
されている。

両エンドブロック２゜２は、１対の締付型枠８，８で挾
持され、ボルト９及びナツト２５で締付けられている。

これら締付型枠８，８のボルト９及びナツト２５による
締付は箇所は、エンドブロック２，２の割り面に対応し
た位置にしている。

締付型枠８，８には、それぞれケーブル３を横切る向き
で１対のシール引留プレート１０，１０がボルト１１，
１１及びナラ）１２．１２で固定され、これらのシース
引留プレーＮＯ，１０の間にケーブル３が通されている
。

ケーブル３のシース３ａ端において、シース３ａの内側
から外向きに引留ポルＮ３，１３が貫通され、シース３
ａの外側においてこれらボルト１３，１３はシース引留
プレーＮ０．１０を貫通した後、それぞれの先端にナラ
）１４．１４が螺合され、これらポル）１３，１３及び
ナツト１４．１４の締付げによりケーブル３のシース五
が各シース引留グレー）１０．１０に引留め固定されて
いる。

接続ケース１０反対側でも、図示しないが同様に２分割
されたエンドブロックの間をケーブルが貫通し、エンド
ブロック相互の締付けが１対の締付型枠で行われ、且つ
１対のシース引留プレートでケーブルシースが引留めら
れている。

ケーブル３のコア接続部１に各ケーブル３側から張力が
作用しないようにエンドブロック２，２（他方の側は図
示せず）間はテンションメンバー１５で相互に連結され
ている。

コア接続部Ｉを包囲するため双方の側のエンドブロック
２，２にまたがって２つ割りの接続ケース１，１が被せ
られ、両接続ケース１，１０割り面間はパツキン１６．
１６を介して突き合わされ、外周に巻かれたバンド１７
で気密・液密に締付は封止されている。

また、エンドブロック２，２の外周と接続ケース１，１
の接触する部分にもパツキン１８が介在され、両者の境
界が気密・液密に封止されている。

次に本考案の要部をなすエンドブロック２及び締付型枠
８の具体的構造の一例を詳細に説明する。

第６図乃至第１０図はエンドブロック２を示したもので
ある。

このエンドブロック２はプラスチックの成形品であって
、厚内のリングを２つ割りにしたような形状をしており
、その外周には周方向にシール用溝１９と、型枠嵌合溝
２０とが形成されている。

シール用溝１９は円弧状をなして（・るが、型枠嵌合溝
２０は平坦部２０ａ１立上り部２０ｂ１円弧部２０ｃ１
立下り部２０ｄ１平坦部２０ｅを有するはソΩ状をなし
ている。

型枠歌合溝２０を有スる側でエンドブロック２の下側両
縁には１対の突出部２１．２１が形成されている。

エンドブロック２の内面側には、ケーブル嵌合溝２２の
長手方向に溝２３ａと突起２３ｂとが交互に形成されて
いる。

第１１図乃至第１３図は締付型枠８を示したものである
。

この締付型枠８は、エンドブロック２より剛性が大きく
加圧締付は時に変形しない強度を本考案では特に要求さ
れ、このため本実施例ではステンレスを所要の肉厚にし
て形成している。

このような締付型枠８は、エンドブロック２の一方の突
出部２１上に乗る取付部８ａと、平坦部２０ａ上に乗る
平坦部８ｂと、立上り部２０ ｂ １１１面に位置する
立上り部８ｃと、円弧部２０ｃ上に乗る円弧部８ｄと、
立下り部２０ｄ側面に位置する立下り部８ｅと、平坦部
２０ｅ上に乗る平坦部８ｆと、突出部２１上に乗る取付
部８ｇと、両側の取付部８ ａ ｔ ｇ ｇ及び平坦部
ａｂ ｊ ８ｆの外側縁にそれぞれ連続して下向きに連
設されている１対のストッパ一部８ｈ、８ｉとを有して
構成されている。

このようなエンドブロック２，２を、第４図に示すよう
に加圧流動性のシーリング材２４を介してケーブル３の
外周に嵌め、各エンドブロック２゜２の型枠嵌合溝２０
，２０に締付型枠８，８を嵌めてボルト９，９及びナラ
）２５，２５で締付けると、締付型枠８，８ボルト９，
９及びナツト２５．２５による締付は箇所がエンドブロ
ック２゜２０割り面に対応した位置に存在する上に、各
締付型枠８，８は剛体で変形しないため、各エンドブロ
ック２，２０割り面がたとえ第１図に示すように多少変
形していても、締付は力がエンドブロック２，２０割り
面にほぼ垂直に加えられることになって、その変形を直
すように強制的に加圧され、ケーブルシース３ａとの間
及びエンドブロック２，２相互間のシールが完全になさ
れる。

筐た、締付型枠８，８の各取付部８ ａ ｔ ８ ｇに
ハ、シース引留フレート１０．１０及びテンションメン
バー１５，１５がボルト１１及びナツト１２で固定され
ている。

以上説明したように本考案に係るメカニカルジヨイント
型ケーブル接続部は、ケーブル接続ケースに対するケー
ブルの貫通部を塞ぐ１組のエンドブロックを、該エンド
ブロックより剛性の大きい材料からなる１組の締付型枠
で押えてエンドブロックの割り面に対応した箇所でそれ
ぞれ締付けるので、バンドのようにエンドブロックの表
面で滑らせないで十分に締付けて封止することができる
。

従って、本考案によれば、エンドブロックの締付力にば
らつきが生ずるのを防止して、各エンドブロックを一様
に締付けることができる。

筐た、本考案によれば、エンドブロックの割り面が変形
していても、このエンドブロックより強度の強い材料か
らなる締付型枠の締付は力をエンドブロックの割り面に
ほぼ垂直な力として加えて締付けを行えるので、エンド
ブロックの変形を強制的に直して封止を十分に行うこと
ができる。

従って、本考案によれば、機械的な締付けによる封止構
造ではあるが、封止の十分なケーブル接続部を容易に得
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のメカニカルジヨイント型ケーブル接続部
におけるエンドブロックの組付は状態の斜視図、第２図
は本考案に係るメカニカルジヨイント型ケーブル接続部
の一実施例を示す一部省略平面図、第３図は第２図に示
すケーブル接続部のエンドブロック取付部分の平面図、
第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ線断面図、第５図は第３図
のＶ−Ｖ線断面図、第６図は第２図に示すケーブル接続
部で使用しているエンドブロックの一実施例を示す平面
図、第７図は第６図の■−■線断面図、第８図は第６図
の正面図、第９図は第８図の右側面図、第１０図は第６
図の底面図、第１１図は第２図に示すケーブル接続部で
使用している締付型枠の一実施例を示す平面図、第１２
図は第１１図の正面図、第１３図は第１２図の右側面図
である。 １・・・・・・接続ケース、２−・・・・・エンドブロ
ック、３６０．・０．ケーブル、８・・・・・・締付型
枠、９・・・・・・ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケーブル接続ケースに対するケーブルの貫通部分が前記
   ケーブルの外周に装着された２つ割りのエンドブロック
   で加圧封止されているメカニカルジヨイント型ケーブル
   接続部において、前記エンドブロックの外面には該エン
   ドブロックより剛性の大きい材料からなる１対の締付型
   枠がその締付は箇所を前記エンドブロックの割り面に対
   応させて装着され、前記１対の締付型枠はその両側の前
   記締付は箇所がボルト締めされていることを特徴とする
   メカニカルジヨイント型ケーブル接続部。