JPS5910906Y2 - メカニカルジヨイント型のケ−ブル接続部 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はメカニカルジョイント型のケーブル接続部に関
し、特に接続ケース内で各心線を相互に接続しているコ
ア接続部にケーブル側から張力が作用しないように保護
するテンションメンバーの取付部分の改良に関するもの
である。

最近、ケーブル接続部の気密・液密性を得るのに、接着
や融着を行わないで、パッキング等を介して機械的に締
付けることにより封止する構造の所謂メカニカルジョイ
ント型ケーブル接続部の開発がなされている。

このようなケーブル接続部は、接続作業が容易になるだ
けでなく、ケーブル心線の接続換えや障害点の探索等の
際に、接続部の解体や再接続が容易となる等の利点があ
る。

従来のこの種のケーブル接続部では、ケーブル接続ケー
スに対するケーブルの貫通部分を塞ぐエンドブロックに
突出部を設け、この突出部にテンションメンバーを接続
していた。

しかしながら、エンドブロックは一般にプラスチックの
戊形品であり、従って突出部もプラスチック製であり、
このようなプラスチック製の突出部に機械的強度をもた
せるためには突出部の肉厚を厚くする必要があり、この
ため接続部が大型化する欠点があった。

本考案の目的は、テンションメンバーを十分な強度をも
って且つ大型化せずに取付けられるメカニカルジョイン
ト型のケーブル接続部を提供するにある。

以下本考案の具体例を図面を参照して詳細に説明する。

第１図乃至第４図に示すように、本実施例のメカニカル
ジョイント型のケーブル接続部においては、ケーブル１
は２つ割りのエンドブロック２，２の間を通って接続ケ
ース３内に導入されている。

接続ケース３内には、ケーブル１のコア接続部４が形成
されている。

両エンドブロック２．２は、１対の締付型枠５，５で挾
持され、ボルト６，６及びナット７，７で締付けられて
いる。

締付型枠５，５には、それぞれケーブル１を横切る向き
で１対のシース引留プレート８，８がボルト９，９及び
ナツ｝ １０．１０で固定され、これらシース引留プレ
ート８，８の間にケーブル１が通されている。

ケーブル１のシース１ａ端において、シース１ａの内側
から外向きに引留ボルト１１，１１が貫通され、シース
１ａの外側においてこれらボル｝ １１．１１はシース
引留プレ− ｝ ８．８を貫通した後、それぞれの先端
にナット１２．１２が螺合され、これらボル｝ １１．
１１及びナット１２．１２の締付けによりケーブル１の
シース３ａが各シース引留プレート８，８に引留め固定
されている。

接続ケース３の反対側でも、図示しないが同様に２つ割
りのエンドブロックの間をケーブルが貫通し、エンドブ
ロック相互の締付けが１対の締付型枠で行われ、且つ１
対のシース引留プレートでケーフ゛ルシースが引留めら
れている。

ケーブル１のコア接続部４に各ケーブル１側から張力が
作用しないようにエンドブロック２，２（他方の側は図
示せず）間は１対のテンションメンバー１３．１３で相
互に連結されている。

コア接続部４を包囲するため双方の側のエンドブロック
２，２にまたがって２つ割りの接続ケース３，３が被せ
られ、両接続ケース３，３の割り面間はパッキン１４．
１４を介して突き合わされ、外周に巻かれたバンド１５
で気密・液密に締付け封止されている。

また、エンドブロック２，２の外周と接続ケース３，３
の接続する部分にもパッキン１６が介在され、両者の境
界が気密・液密に封止されている。

次に本考案の要部をなす締付型枠５と、この締付型枠５
を取付けるエンドブロック２の具体的形状について説明
する。

第５図乃至第７図はエンドブロック２の形状の一例を示
したものである。

このエンドブロック２は、プラスチックの戒形品で゛あ
って、厚肉のリングを２つ割りにしたような形状をして
おり、その外周には周方向にシール用溝１７と、型枠嵌
合溝１８とが形威されている。

また、型枠嵌合溝１８を有する側でエンドブロック２の
下側両端には１対の突出部１９．１９が形或されている
。

エンドブロック２の内面側にはケーブル嵌合溝２０が形
戊されている。

第８図乃至第１０は締付型枠５の具体例を示したもので
ある。

この締付型枠５は、エンドブロック２より剛性が大きく
加圧締付け時に変形しない強度をもつようにその材質（
本実施例では、ステンレス）と肉厚とが選定され、弧状
部分５Ａと、その両端に連設された１対の取付部５Ｂ，
５Ｂとから戊っている。

このようなエンドブロック２，２はシーリング材２１を
介してケーブル１の外周に嵌合され、これらエンドブロ
ック２，２の型枠嵌合溝１８，１８にそれぞれ締付型枠
５，５が嵌め付けられ、ボルト６，６及びナット７，７
でエンドブロック２，２をケーブル１の外周に締付け固
定するようになっている。

また、締付型枠５，５の各取付部５Ｂ，５Ｂには、シー
ス引留フ゜レート８，８を固定してなるボルト９，９及
びナット１０．１０を利用してテンションメンハー１３
ヲ固定シている。

テンションメンバー１３は鉄等の金属の帯板よりなり、
その両端が第３図に示す如くコ字状に戊形され、その溝
の部分に締付型枠５，５の各取付部５Ｂ，５Ｂ及びエン
ドブロック２，２の突出部１９．１９を嵌合している。

第１１図は本考案に係るメカニカルジョイント型のケー
ブル接続部の他の実施例を示したものである。

この実施例では、締付型枠５の弧状部分５Ａにテンショ
ンメンバー取付部５Ｃを別に連設してコア接続部４側に
突出させ、このテンションメンハー取付部５Ｃにテンシ
ョンメンバー１３ヲボルト２０及びナット（図示せず）
で取付けた例を示したものである。

このようにテンションメンバー１３とシース引留プレー
ト８とを別々に締付型枠５に取付けると、組立の作業性
が良くなる。

以上説明したように本考案に係るメカニカルジョイント
型のケーブル接続部では、機械的強度の大きい金属製の
締付型粋に取付部を設け、この取付部にテンションメン
バーを固定したので、このような取付部は十分な機械的
強度が容易に得られ、且つ小型化できる。

従って、コア接続部を十分に保護できると共にケーブル
接続部の小型化も図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るケーブル接続部の一実施例を示す
左半部縦断面図、第２図は第１図に示すケーブル接続部
のエンドブロック取付部分の平面図、第３図は第２図の
ＩＩＩ−ＩＩＩ線断面図、第４図は第２図のＩＶ−ＩＶ
線断面図、第５図は第１図に示すケーブル接続部で使用
しているエンドブロックの平面図、第６図は第５図の正
面図、第７図は第６図の右側面図、第８図は第１図に示
すケーブル接続部で使用している締付型粋の平面図、第
９図は第８図の正面図、第１０図は第９図の右側面図、
第１１図は本考案に係るケーブル接続部の他の実施例を
示す左半部縦断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケーブル接続ケースに対するケーブルの貫通部分が、前
   記ケーブルの外周に装着された複数割りのエンドブロッ
   クで加圧封止されているメカニカルジョイント型のケー
   ブル接続部において、前記複数割りのエンドブロックを
   加圧結束するためこれらエンドブロックに１対の締付型
   枠が装着され、これら締付型粋の取付け部にコア接続部
   保護用のテンションメンバーが固着されていることを特
   徴とするメカニカルジョイント型のケーブル接続部。