JPS5935880Y2 - 磁気録音再生機の不要音抑止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は磁気録音再生機の不要音抑止装置に関し、不要
音抑止スイッチの復帰と同時に磁気録音再生機を自動的
に一時停止状態に切換えることにより、不要音を消去す
る操作がより簡単に行なえるようにしたものである。

従来より磁気録音再生機においては、たとえばＦＭ放送
の録音時等に、曲と曲の間に無録音部分を設けるように
したものが知られている。

すなわち、一つの曲が終了したとき、手動の不要音抑止
スイッチにより録音信号を遮断し、所定期間テープを走
行させた後、再び録音信号を印加する状態にして次の曲
を録音するようにしたものである。

ところが、一般にＦＭ放送等においては、曲と曲の間に
相当長い時間が設定されているため、録音する際にその
時間のすべてを無録音部分とするには長過ぎる場合が多
い。

このため、実際ｌこは最適な長さの無録音部分を設けた
後、不要音抑止スイッチを復帰して録音状態に戻すと同
時ｆこもう一方の手で一時停止釦を操作し、次の曲が始
まるまでテープの走行を停止しておかなければざらなか
った。

本考案はこのような欠点を除去するようにした磁気録音
再生機の不要音抑止装置を提供するものである。

以下本考案の一実施例１：こついて第１図とともに説明
する。

第１図において、不要音抑止スイッチ１の共通接点ａが
常閉接点Ｃに接続されているときは、端子２に印加され
る録音信号は、増幅器３゜４、録音ヘッド５を介してテ
ープ６に録音されるとともに、端子７を介してモニター
される。

このとき、コンデンサ８はフリップフロップ９を構成す
るトランジスタ（図示せず）のベース電位により充電さ
れている。

この状態で成る曲が終了すると、手動でスイッチ１を常
開接点すに切換える。

するとインバータ１０の出力ζこよりトランジスタ１１
が導通し、録音信号を遮断して無録音部分を作る。

このとき、コンデンサ８の電荷は抵抗１２を介して放電
される。

そして所定の時間が経過して最適の無録音部分を作った
後、再びスイッチ１を常閉接点Ｃに復帰させると、トラ
ンジスタ１１は遮断され、−再び録音信号が印加される
状態になる。

ところが、スイッチ１が常閉接点Ｃに復帰した瞬間に、
放電されていたコンデンサ８に、フリップフロップ９の
トランジスタのベースから充電電流が流れ込むため、フ
リップフロップ９が反転し、その出力によりトランジス
タ１３が導通して一時停止用のプランジャ１４が動作し
、磁気録音再生機を一時停止状態にする。

このため、いちいち別の手で一時停止釦を操作しなくて
も、録音可能な状態に復帰させるだけで自動的に一時停
止状態に切換えることができる。

そして、この状態のまま次の曲が始まるまで待機し、次
の曲が始まる直前に再生スイッチ１５を閉じれば、フリ
ップフロップ９のもう一方のトランジスタのベースに電
流が流れ、フリップフロップ９が反転してトランジスタ
１３を遮断する。

このためプランジャ１４が解除され一時停止状態が解除
されて次の曲が録音されることになる。

第２図は他の実施例を示すものであり、第１図と同一符
号の部分は同一機能を有している。

そして１′はスイッチ１と連動するスイッチ、１６は電
源、１７はコンデンサ、１８は抵抗、１９．２０はダイ
オードである。

いま、スイッチ１．１′が常閉接点Ｃに接続されている
ときは、端子２からの録音信号がテープ６へ供給され、
録音される。

この状態から、スイッチ１，１′を常開接点すに切換え
ると、トランジスタ１１のベースに電源１６が印加され
、このトランジスタ１１が導通して録音信号が遮断され
るとともに、コンデンサ１７はスイッチ１′を介して電
源１６により充電される。

そして所定時間経過後、スイッチ１，１′を常閉接点Ｃ
に復帰させると、再び録音可能な状態になる。

ところが、このときコンデンサ１７に充電された電荷が
スイッチ１′、ダイオード１９を介してフリップフロッ
プ９に印加され、このフリップフロップ９を反転させる
ため、その出力によりトランジスタ１３が導通し、プラ
ンジャ１４が駆動されて一時停止状態となる。

この状態のまま待機し、次の曲が始まる直前に再生スイ
ッチ１５を閉じれば、電源１６が再生スイッチ１５、ダ
イオード２０を介してフリップフロップ９に印加される
。

このためフリップフロップ９が反転してトランジスタ１
３が遮断され、プランジャ１４が解除されて録音が開始
される。

このように、本考案によれば、不要音抑止スイッチを復
帰させると同時に自動的に一時停止状態に切換えること
ができるから、従来のようにいちいち別の手で一時停止
釦を操作する必要はなく、きわめて簡単な操作で最適な
無録音部分を作ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す回路図、第２図は他の
実施例の回路図である。 １．１’−・・・・・不要音抑止スイッチ、２・・・・
・・録音信号の入力端子、３，４・・・・・・増幅器、
５・・・・・・録音ヘッド、６・・・・・・テープ、７
・・・・・・モニタ一端子、８゜１７・・・・・・コン
デンサ、９・・・・・・フリップフロップ、１０・・・
・・・インバータ、１１，１３・・・・・・トランジス
タ、１４・・・・・・プランジャ、１５・・・・・・再
生スイッチ、１６・・・・・・電源。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 不要音抑止スイッチと、このスイッチを動作状態に切換
   えたとき録音信号を遮断する手段と、上記スイッチを不
   動作状態に復帰させたときその復帰を検出して磁気録音
   再生機を一時停止状態ζこする手段とを設けた磁気録音
   再生機の不要音抑止装置。