JPS587489Y2 - 磁気録音再生装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は駆動用のモーター電源をスイッチにより断続せ
しめてテープ走行制御を行う形式の磁気録音再生装置に
時限回路を内装したものに係り、特に遅延時間を任意に
かつ正確に設定できるようにしたものである。

最近ＦＭ放送の音楽番組またはレコード盤による再生音
等が手軽に磁気録音再生装置を用いて録音されている。

この録音においては受信装置捷たはレコード盤再生装置
よりの出力信号を磁気録音再生装置に入力として印加せ
しめ、該磁気録音再生装置を録音の動作状態にして録音
がなされている。

一方ＦＭ放送に例をとって説明すれば、これら所望の音
楽番組の途中には録音を希望しない、宣伝放送とかその
他のナレーションが入れられている。

これらの希望しない放送を録音しないようにするために
は所望の放送が終了したときなるべくすみやかに磁気録
音再生装置を一時停止せしめ、録音を希望しない放送が
終了したとき再び動作せしめるようになしている。

しかしこれらを録音したものを再生してみると、宣伝放
送とかその他のナレーションは除かれているが、録音し
た多数の番組（例えば音楽の曲目等）との間隔が非常に
短かくなり、再生に不都合が生ずる。

特に短かい番組を多数録音した場合には各番組の間に時
間の空白が少なくなってし斗い、後で磁気録音再生装置
に付属するカウンターにより所望の番組の録音位置を探
し出すことが不可能となる。

斗た特に多数の曲目等を録音した場合に＆東再生の際前
記時間の空白が少なくなり、したがって余韻が末だ残っ
ているときに次の音楽が開始されることがある。

通常これらの不都合を解消するために所望の番組等が終
了した直後に磁気録音再生装置の動作を停止せしめて録
音状態を解除せしめた後再生ボタンを操作して磁気テー
プを数秒間走行させ、しかる後再度録音状態にしている
。

上記の如くに行なえば、各番組等の間に数秒の空白時間
を設けることが可能となるが、複雑な操作を行なわなけ
ればならない欠点があったり、これらの複雑な操作のゆ
えに多大の時間を要するので操作が終了しないうちに次
の番組が開始してしまう欠点も有している。

な釦これらの複雑な操作は通常一般の磁気録音装置に釦
いては録音ボタンと再生ボタンとの操作→ストップ・ボ
タンの操作→再生ボタンの操作−→ストップ・ボタンの
操作→再生ボタンの操作→ストップ・ボタンの操作寸録
音ボタンと再生ボタンの操作の順で行なわれている。

本考案は上記の欠点に鑑みて成されたもので、１時停止
ボタン又は１時停止ボタンに関連した操作ボタン等の操
作手段に関連して録音ヘッド等の磁気ヘッドへの信号を
遮断する入力除去手段と、該入力除去手段の動作後の所
定時間後に磁気媒体の移送を停止させる停止手段とを具
備する磁気記録再生装置に於て、上記停止手段に関連し
た所定時間を設定する時定数回路のコンデンサを再生状
態では残電させ、録音状態では充電可能にする様威され
た磁気記録再生装置を提供するにある。

以下図面とともに本考案による一実施例を説明しよう。

第１図は本考案実施例の系統図であり、１は一時停止ボ
タン又は一時停止手段に連動された操作手段で該操作手
段により作動されるスイッチ、２は入力端子３よりの入
力信号を遮断したり録音回路４に印加せしめたりする切
換スイッチ、５は録音用ヘッド、６は後記するリレーに
より作動せしめられモーター１の駆動をコントロールす
るスイッチである。

捷た８、８′は電源端子であり、８は負極に８′は正極
に接続されるものである。

スイッチ１と２は→時停止ボタンの操作により連動して
切換えられるものであり、一時停止の状態にない場合に
はこれらのスイッチの可動片１ ａ。

２ａは図中実線で示した状態にある。

！た９は録音ボタンの操作により切換えられるスイッチ
であり、録音ボタン（図示せず）が操作せしめられて、
録音状態にある場合には可動片９ａは図中実線で示した
状態にあり、再生状態にある場合には図中点線で示す状
態に切換られるものである。

前記スイッチ１を単安定型マルチバイフレーター回路の
前段トランジスタ１０の入力回路に挿入し、前段きたは
後段トランジスタ１１の負荷としてリレー１２を用い、
該リレー１２によりモーター７の電源回路を開閉するよ
うになし、且前記両トランジスタ１０．１１間を結合す
るコンデンサー１３と、該コンデンサー１３と協動する
可変抵抗１４とにより回路時定数を調整可能に威し、前
記スイッチ１の開成により所定時間遅延したのち前記す
１／−を作動せしめてモーターの駆動を停止せしめるも
のである。

」二記スイッチ１の閉成によりコンデンサー１３が充電
され、マルチバイブレータ−回路の入力にトリガが与え
られるのである。

また上記可変抵抗器１４は回転型のものを使用し、回転
軸に固着するツマミに目盛等を附して作動時間の調整を
し易くすると都合が良い。

次に本考案の装置の作用を説明しよう。

合本考案装置に電圧を印加（端子８，８′に直流電源を
接続）するとスイッチ１が実線で図示する如く開成せし
められているために前段のトランジスタ１０のコレクタ
ーにトリガが加えられ、結合コンデンサー１３に電圧が
加えられ、後段のトランジスタ１１０ベースの電位が急
激に上昇する。

したがって後段のトランジスタ１１はカットオフとなり
、リレー１２には電流が流入せず、モーター７は駆動可
能な状態におかれる。

すると後段のトランジスタ１１のコレクタの電位が急に
下り、前段トランジスタ１０のベース電位も低下し、前
段トランジスタ１０はオンの状態になる。

コンデンサー１３の電荷は可変抵抗器１４を通じて放電
してしすうが、スイッチ１が閉成せしめられている間は
充電され続け、前段トランジスタ１０のオン状態は保持
されるのである。

ここで一時停止ボタンが操作されると、スイッチ１，２
の可動片１ａと２ａは点線で図示する状態に切換えられ
、録音回路４０入力端子が接地されるとともに結合コン
デンサー１３の充電作用が停止せしめられる。

したがって結合コンデンサー１３に蓄積されている電荷
がしだいに０］′変抵抗器１４を通じて所定の時定数で
放電し、後段トランジスタ１１０ベース電位が徐々に下
降し、該後段のトランジスタ１１がオンの状態となり、
リレー１２が励磁され、切換スイッチ６の可動片６ａが
図中点線で示す位置に引き寄せられてモーターの電源回
路が遮断される。

したがって後段のトランジスタ１１のコレクター電位が
上昇し、前段トランジスタ１０はベース電位が上昇して
カットオフの状態となる。

本考案においては結合コンデンサー１３の値を１００μ
Ｆ、可変抵抗器１４を１０にΩとすることによりスイッ
チ１が聞取せしめられた時よりスイッチ６が作動するま
での時間を、最大７秒にすることができた。

またスィッチ２０図中点線で示した状態への切換えによ
って録音入力信号が遮断されるので、磁気テープは所定
時間走行するが録音されないという状態を実現すること
ができるのである。

本考案に釦いては単安定型のマルチバイブレータ−を用
いているので、遅延時間の調整が非常に容易で、かつ作
動時間が安定するという利点が得られる。

以上説明したように本考案は時限回路（遅延回路）に単
安定型のマルチバイブレータ−用いてモーターの停止を
一時停止ボタンに関連した操作ボタン等を操作せしめて
から所定時間経過した後行ない、且また録音入力信号を
該一時停止ボタンの操作時と同時に遮断するように構成
したので、録音を希望する曲目の信号が終了した後、希
望しない宣伝放送もしくはナレーションが開始する前に
スイッチ１，２に連結する一時停止ボタンを操作すれば
、所望しない入力信号は直ちに遮断されるとともに、磁
気テープは録音されないま筐に数秒間走行せしめること
ができる。

したがって該磁気テープを再生した場合、録音を希望し
た信号のみが録音され、しかもこれらの録音信号の間に
は数秒間の空白時間が自動的に設けられ、該空時間を威
す無録音帯をカウンターの計数およびその他の検出装置
により容易に検出できるようになり、寸たこの結果とし
て所望する部分を何回でも再生せしめるように成すこと
も可能となる。

な釦、録音を希望しない宣伝放送もしくはナレーション
が一時停止ボタンを操作してから設定した遅延時間より
も短時間で終了してし昔い、直ちに次の録音を希望する
信号が到来することが予知できた場合には直ちに一時停
止ボタンの操作を解除するかまたは可変抵抗器１４を操
作すれば良い。

！た一時停止ボタンを操作して所定時間の後にモーター
の駆動を停止させることは録音の状態に釦いてのみ望オ
れることであって、再生の状態におけるこのような動作
は不必要なものである。

したがって本考案においてはスイッチ９を特別に設けて
再生状態の場合には遅延しないようになしている。

すなわちスイッチ９を録音ボタンと連結して設け、録音
ボタンが操作されてしる間は図中実線の位置に可動片９
ａを切換え、録音ボタンが操作されていない場合には図
中点線の位置に可動片９ａを切換えるように構成せしめ
ている。

な釦このスイッチ９の接点９ｂは結合コンデンサ１３と
可変抵抗器１４と後段トランジスタ１１０ベースとの結
合点に接続され、可動片９ａの接点９ｃは可変抵抗器１
４の他端に接続される必要がある。

以上説明したように本考案によれば遅延時間を正確に設
定できると共に再生の際には前記遅延動作をさせないよ
うにすることが可能であり特に録音又は再生ボタンにス
イッチ９を連動させればより確実に再生時の誤動作を防
止し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による一実施例を示す路線図である。 １．２．６．９はスイッチ、３は入力端子、４は録音回
路、５は録音ヘッド、７はモーター、８は電源端子、１
０．１１はトランジスタ、１３は結合コンデンサー １
４は可変抵抗器である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １時停止ボタン又は１時停止ボタンに関連した操作ボタ
   ン等の操作手段に関連して録音ヘッド等の磁気ヘッドへ
   の信号を遮断する入力除去手段と、該入力除去手段の動
   作後の所定時間後に磁気媒体の移送を停止させる停止手
   段とを具備する磁気記録再生装置に於て、上記停止手段
   に関連した所定時間を設定するコンデンサと抵抗器より
   なる時定数回路を再生状態では非動作状態にしてコンデ
   ンサを放電状態とし、録音状態では上記時定数回路を動
   作状態にしてコンデンサを充電可能状態にしてコンデン
   サの放電により所定時間遅延させル手段を有するように
   威された磁気記録再生装置。