JPS6025705Y2 - 磁気録音再生装置のダビング回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、録音側テープ駆動機構部と再生側テープ駆動
機構部とを備え、再生側テープ駆動機構部の磁気テープ
からの再生出力信号を録音側テープ駆動機構部の磁気テ
ープにダビングするよう構成された磁気録音再生装置の
ダビング回路に関するものである。

従来、断る磁気録音再生装置では録音側テープ駆動機構
部と再生側テープ駆動機構部とを夫々録音動作状態及び
再生動作状態に夫々セットしたダビング動作中、例えば
希望の曲が終りに近づいて次の不要な曲を録音しない様
に手動で停止操作した場合、手動のため多少の時間的ズ
レを生じ希望のテープ位置にてダビングを解除すること
が出来ず、不要な曲の一部を録音したり或いは希望の曲
の一部が録音出来なかったりする虞れがあった。

特に、定速の何倍かの速度で高速ダビングを行なう場合
には、斯る傾向が著しかった。

本考案は斯る点に鑑み威されたもので、録音側テープ駆
動機構部と再生側テープ駆動機構部との動作切換タイミ
ングを良好にした磁気録音再生装置のダビング回路を提
供しようとするものである。

図における１、 ２． ３は録音側テープ駆動機構部
（図示せず）の回路部４と再生側テープ駆動機構部（図
示せず）の回路部５とを夫々電気的に接続するコントロ
ール用接続端子と、録再入出力用接続端子と、接地用接
続端子である。

そして、６は録音側テープ駆動機構部を録音動作状態に
セットした時に閉成される録音側電源スィッチで、その
閉成時に録音側電源供給線路７を通じて作動電圧（十Ｂ
Ｒ）を録音側モーター８に供給する。

９は録音側モーター駆動回路、１０はそのコレクタ・エ
ミッタ間が録音側電源供給線路７に接続されていると共
にそのベースが抵抗１１を介して録音側電源供給線路７
に接続され且つコンデンサ１２を介して接地された駆動
用トランジスターである。

そして１３は再生側テープ駆動機構部を再生動作状態に
セットした時に閉成される再生側電源スィッチで、その
閉成時に再生側電源供給線路１４を通じて作動電圧（十
Ｂｐ）を再生側モーター１５に供給する。

１６は再生側モーター駆動回路、１７はそのコレクタ・
エミッタ間が再生側電源供給線路１４に接続されると共
にそのベースがコンデンサ１８を介して接地された第１
駆動用トランジスター、１９はそのエミッタが抵抗２０
を介して再生側電源供給線路１４に接続されそのコレク
タが前記第１駆動用トランジスター１７のベースに接続
された第２駆動用トランジスターで、そのベースは抵抗
２１及び抵抗２０を介して再生側電源供給線路１４に接
続されている。

そして２２は制御回路、２３はそのコレクタ・エミッタ
間が前記第２駆動用トランジスター１９のベースと接地
間に接続された制御用トランジスターで、そのベースは
抵抗２４とコンデンサ２５とより成る遅延回路２６及び
前記コントロール用接続端子１を経て録音側テープ駆動
回路９の抵抗１１とコンデンサ１２との接続点に接続さ
れている。

また２７は再生側磁気ヘッド２８から再生出力信号を増
幅して録再入出力用接続端子２に印加する再生用増幅器
、２９は該録再入出力用接続端子２からの再生出力信号
を増幅して録音側磁気ヘッド３０に供給する録音用増幅
器である。

そして３１は作動用プランジャー、３２は検知回路で、
斯る検知回路３２はダビング動作中前記録再入出力用接
続端子２からの再生出力信号が供給されその無信号部分
の検知の際に所定時間検知信号を出力して前記作動用プ
ランジャー３１に作動電圧（＋ＢＰ）を供給し、該作動
用プランジャー３１を作動状態とする。

３３はその可動接片３３ａに作動電圧（十ＢＲ）が印加
される切換スイッチで、常時はその可動接片３３ａが固
定接点３３ｂ側にあり前記録音側電源スィッチ６を介し
た録音側電源供給線路７への作動電圧（十Ｂ Ｒ）の供
給を行なうも、前記作働用プランジャー３１の作動時に
はその可動接片３３ａが固定接点３３ｃ側に切換えられ
前記録音側電源スィッチ６を介した録音側電源供給線路
７への作動電圧（十ＢＲ）の供給を遮断する。

以上述べた如く本考案ダビング回路は構成されており、
次にその動作について説明する。

まず、再生側テープ駆動機構部を再生動作状態にセット
して再生側電源スィッチ１３を閉成すると作動電圧（＋
ＢＰ）が該電源スィッチ１３を介して供給されることに
なるが、斯る作動電圧（十ＢＰ）が抵抗２０．２１を介
して前記第２駆動用トランジスター１９のベースに印加
されるため、該第２駆動用トランジスター１９は非導通
状態にある。

従って、第１駆動用トランジスター１７も非導通状態に
あり、再生側モーター１５は再生電源スィッチ１３が閉
成されても作動電圧（＋ＢＰ）が印加されない作動待期
状態にある。

次に、録音側テープ駆動機構部を録音状態にセットして
録音側電源スィッチ６を閉成すると作動電圧（＋ＢＰ）
が抵抗１１を介して前記駆動用トランジスター１０のベ
ースに供給されるので、該駆動用トランジスター１０が
導通状態に反転して録音側モーター８に録音側電源供給
線路７を通じて作動電圧（＋ＢＰ）を供給する。

それと同時に斯る作動電圧（十ＢＲ）が抵抗１１→コン
トロ一ル用接続端子１→遅延回路２６を経て制御用トラ
ンジスター２３のベースに供給され該制御用トランジス
ター２３を導通状態に反転せしめる。

依って、前記第２駆動用トランジスター１９が導通状態
に反転すると共に第１駆動用トランジスター１７が導通
状態に反転し、作動待期状態にある再生側モーター１５
に再生側電源供給線路１４を通じて作動電圧（十Ｂ）が
供給される。

従って、本考案に依れば録音側モーター８が回転駆動し
た後に、ある一定時間（即ち、遅延回路２６の時定数に
よって決まる。

）だけ遅れて再生側モーター１５が回転駆動されること
になるので、再生ヘッド２８から再生出力信号はその始
めの部分から確実に、所謂的の頭切れを生じることなく
録音ヘッド３０にて録音側テープ駆動機構部の磁気テー
プにダビングされることになる。

尚、遅延回路２６の抵抗２４とコンデンサ２５とによっ
て決まる時定数は、録音側モーター駆動回路９の抵抗１
１とコンデンサ１２とによって決まる時定数よりも大き
く設定されているものとする。

次に、斯るダビング動作中例えば希望の曲が終りに近づ
いて無信号部分が到来した場合、斯る無信号部分が前記
検知回路３２により検知され該検知回路３２から所定時
間検知信号が出力され前記作動用プランジャー３１に作
動電圧（＋ＢＰ）を供給し、該作動用プランジャー３１
を作動状態とする。

従って、斯る作動用プランジャー３１の作動により前記
切換スイッチ３３の可動接片３３ａが固定接点３３ｂ側
から固定接点３３ｃ側に切換えられるので、録音側電源
スィッチ６を介した録音側電源供給線路７への作動電圧
（十ＢＲ）の供給が遮断され、前記駆動用トランジスタ
ー１０が非導通状態に反転して前記録音側モーター８の
回転駆動を停止せしめる。

それと同時に抵抗１１→コントロール用接続端子１−遅
延回路２６を経た前記制御用トランジスター２３のベー
スへの作動電圧（＋ＢＲ）の供給も遮断され、該制御用
トランジスター２３を非導通状態に反転せしめる。

依って、前記第２駆動用トランジスター１９が非導通状
態に反転すると共に第１駆動用トランジスター１７も非
導通状態に反転し、前記再生側モーター１５への作動電
圧（十Ｂｐ）の供給を遮断し、その回転駆動を停止せし
める。

また、前記作動用プランジャー３１の作動時に録音側及
び再生側テープ駆動機構部の録音及び再生動作状態が共
にリセットされるようになっているので、前記切換スイ
ッチ３３の可動接片３３ａが作動用プランジャー３１の
非作動に伴なって固定接点３３ｂ側に復帰しても録音側
及び再生側電源スィッチ６．１３が共に開放されている
ので、再び録音側及び再生側モーター８，１５に夫々作
動電圧（＋ＢＲ）ｔ（＋ＢＰ）が供給され回転駆動され
ることはない。

従って、本考案に依れば録音側モーター８の回転駆動を
停止した後に、ある一定時間（即ち、遅延回路２６の時
定数によって決まる）だけ遅れて再生側モーター１５の
回転駆動が停止されることになるので、希望の曲のみを
確実にダビングすることが出来る。

上述した如く本考案ダビング回路は、ダビング操作時に
作動状態となり録音側モーターを駆動する録音側モータ
ー駆動回路と、ダビング操作時に作動状態となり再生側
モーターを駆動する再生側モーター駆動回路と、ダビン
グ動作中再生側磁気テープからの再生出力信号が供給さ
れ無信号部分の検知の際に検知信号を出力して前記録音
側モーター駆動回路を作動状態から非作動状態に切換え
る検知回路と、前記再生側モーター駆動回路に接続され
前記録音側モーター駆動回路が非作動状態になった後に
該再生側モーター駆動回路を作動状態から非作動状態に
切換える制御回路とより構成したので、ダビング動作中
例えは希望の曲が終わりに近づいて無信号部分が到来し
た際、時間的ズレを起こすことなく確実にダビングを解
除スることが出来、次の不要な曲の一部を録音したり或
いは希望の曲の一部が録音出来なかったりする虞れが全
くなく、その効果は特に高速ダビングを行なわせる上に
おいて実用的価値大なるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す回路図である。 ８・・・・・・録音側モーター、９・・・・・・録音側
モーター駆動回路、１５・・・・・・再生側モーター、
１６・・・・・・再生側モーター駆動回路、２２・・・
・・・制御回路、３１・・・・・・作動用プランジャー
３２・・・・・・検知回路、３３・・・・・・切換ス
イッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 録音側テープ駆動機構部と再生側テープ駆動機構部とを
   備え、再生側テープ駆動機構部の磁気テープから再生出
   力信号を録音側テープ駆動機構部の磁気テープにダビン
   グする磁気録音再生装置であって、タビング操作時に作
   動状態となり録音側モーターを駆動する録音側モーター
   駆動回路と、タビング操作時に作動状態となり再生側モ
   ーターを駆動する再生側モーター駆動回路と、ダビング
   動作中再生側磁気テープからの再生出力信号が供給され
   無信号部分の検知の際に検知信号を出力して前記録音側
   モーター駆動回路を作動状態から非作動状態に切換える
   検知回路と、前記再生側モーター駆動回路に接続され前
   記録音側モーター駆動回路が非作動状態になった後に該
   再生側モーター駆動回路を作動状態から非作動状態に切
   換える制御回路とより成ることを特徴とする磁気録音再
   生装置のダビング回路。