JPS5930102Y2 - 建物の天窓構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、例えばプールハウスや体育館等の建物にお
いて、採光及び換気のために設備される天窓の構造に関
するもので、障子の取り付けを容易に行えるようにする
ことを目的とするものである。

すなわち、この考案の要旨とするところは、隣接する一
対の梁間に形成される開口内に嵌装される窓枠を、障子
を支持する障子受部を有する窓枠本体と、この窓枠本体
の上端に着脱可能に装着される障子押え片とで構成する
ことにより、現場での障子の取り付けを容易にし、また
、障子押え片における梁及び障子と対向する部位に設け
た取り付は溝内にタイト材を嵌着可能とする構造である
ので、タイト材により雨仕舞を十分に行えるようにした
ことを特徴とする天窓構造を提供しようとするものであ
る。

以下にこの考案の実施例を図面に基づいて説明する。

図面はこの考案の天窓をプールハウスに設備した場合の
一例を示すもので、プールハウスＡの屋根構造を、互い
に平行な複数のアーチ成果１゜１・・・・・・と、この
明細書において下地材を含んで表現されるこれら梁１の
頂部を互いに連結する主梁２とで構成した場合である。

そして、一対の梁１間に形成される頂部付近の開口３内
にこの考案の天窓４が設けられている。

この場合、天窓４は、第２図に示すように、片引き構造
となっている。

そして、天窓４は、第３図及び第４図に示すように、梁
１の開口側面に突設されたＬ字状ブラケット５によって
支持される窓枠本体６と、この窓枠本体６の上端に着脱
可能に装着される障子押え片７とで構成されている。

この場合、前記窓枠本体６は、前記梁１に対してほぼ平
行な基部６ａの下端から内方に向ってほぼ水平に突出す
る障子受部６ｂを設けて戒り、かつ、障子受部６ｂには
可動障子８の車輪８ａを走行可能に保持するリレー６０
が突設されるとともに、その下方には嵌め殺し用ガラス
９を嵌着するための取り付は溝６ｄが形成されている。

一方、障子押え片７は、ねじ１０をもって前記窓枠本体
６に装着されるようになっており、そして、前記梁１と
対向する部位及び前記可動障子８の框８ｂと対向する部
位にはそれぞれタイト材取り付は溝７ａ及び７ｂが形成
されており、これら各取り付は溝７ａ及び７ｂに嵌着さ
れるタイト材１１ ａ及び１１ ｂによって、障子押え
片７と梁１及び可動障子８とのすき間を気水密に保持す
ることができるようになっている。

なお、８Ｃは可動障子８のガラス、１２は梁１にねし止
めされて前記障子押え片７を保護する補助枠、１３は屋
根材である。

以上に説明したように、この考案の天窓構造によれば、
建物の屋根部に設備される採光及び換気用の天窓は、開
口３内に嵌装された窓枠本体６に対して障子８を嵌め込
んだ後、障子押え片７を窓枠本体６に装着して形成され
るので、現場での取り付は作業を極めて容易にかつ確実
に行うことができる。

また、この考案によれば、障子押え片７に設けられたタ
イト材取り付は溝７ ａ 、７ ｂ内に嵌着されるタイ
ト材１１ａ、ｌｌｂによって窓枠と梁１及び障子８との
すき間を気水密に保持することができるので、簡単な構
造によって雨仕舞を十分に行なうことができるなどの優
れた効果が得られ、その利用価値は顕著である。

なお、上記実施例は片引き構造の天窓について説明した
が、もちろんその他の構造の天窓においても同様の効果
が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の天窓構造を有するプールハウスの斜
視図、第２図は第１図のＩＩ−ＩＩ線に沿う断面図、第
３図は第２図のＩＩＩ −ＩＩＩ線に沿う拡大断面図で
、第４図は第３図の要部拡大図である。 図において、１・・・・・・梁、３・・・・・・開口、
６・・・・・・窓枠本体、６ａ・・・・・・基部、６ｂ
・・・・・・障子受部、７・・・・・・障子押え片、７
ａ 、７ ｂ・・・・・・タイト材取り付は溝、８・
・・・・・可動障子、１１ ａ 、１１ ｂ・・・・・
・タイト材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 屋根部を構成する複数の梁の各隣接部間に形成される開
   口内に嵌装される窓枠を、前記梁とほぼ平行に位置する
   基部とこの基部の下端から内方に向ってほぼ水平に突出
   する障子受部とから成る窓枠本体と、この窓枠本体の上
   端に前記障子受部と対峙しうるように着脱可能に装着さ
   れる障子押え片とで構成し、かつ、前記障子押え片には
   前記梁及び障子とのすき間を気水密に保持するためのタ
   イト材の取り付は溝を形成して戊る建物の天窓構造。