JPS6239203Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、例えばPC版等で形成される腰パ
ネルと窓パネルとを上下方向に連接して成るカー
テンウオールの雨仕舞構造に関するものである。

すなわち、この考案の要旨とするところは、パ
ネルの水平ジヨイント部に横空間を形成し、該横
空間の外側に水切り材を取り付け、上記水切り材
と、これと対応するパネルとの間に外気導入口を
形成して成り、外気導入口を介してジヨイント部
間の空間内に導入される外気を安全に導入するこ
とができるとともに、水切り材によりシール材の
保護を図ることができることを特徴とするカーテ
ンウオールの雨仕舞構造を提供しようとするもの
である。

以下にこの考案の実施例を図面に基づいて説明
する。

図中、１はPC版等で形成される上部パネルと
しての腰パネル、２はアルミニウム製の方形枠２
ａのガラス嵌溝２ｂ内にシール材２ｃを介してガ
ラス２ｄを取り付けて成る下部パネルとしての窓
パネルであつて、これら腰パネル１と窓パネル２
は第１図及び第２図に示すように、上下方向に互
いに連接され、そして、左右方向には同種同士が
互いに連接されて、各腰パネル１及び窓パネル２
の四周には第４図及び第５図から明らかなように
互いに連通する縦空間３ａと横空間３とが形成さ
れている。ただし上部に窓パネルが、また下部に
腰パネルが位置する場合には、窓パネルと腰パネ
ルとで形成される横空間と腰パネル同士で形成さ
れる縦空間とは互いに連通していない。この考案
は、その空間の一部すなわち腰パネル１とこの腰
パネル１の下方に位置する窓パネル２との間に形
成される横空間３の構造に関するもので、その態
様は、第３図に示すように、腰パネル１と窓パネ
ル２のジヨイント部における室内側にシール材４
を介在させて区画するとともに、室外側における
方形枠２ａの上面に設けられた凹溝２ｅ内に嵌着
されて上方に向つて突出するシール材５の上端部
を腰パネル１の室外側下面にピース状のブラケツ
ト６を介して配設される水平板７に接して横空間
３を形成し、また、室外側シール材５の外側方に
は第６図に示すようなチヤンネル状基部８ａの上
部水平片８ｂから起立する取付片８ｃが前記ブラ
ケツト６の室外側垂下取付片６ａにねじ等の止着
子９をもつて取り付けられる水切り材８が着脱可
能に装着されており、この水切り材８によつてシ
ール材５が外部から目穏し及び保護されるととも
に、水切り材８と窓パネル２との間に外気導入口
１０が形成され、外気はこの外気導入口１０より
上の位置に形成される連通口１０ａを介して水平
板７の上部を通つて前記横空間３内に導入される
ようになつている。この場合、水平板７の室内側
端から傾斜状に起立する傾斜片７ａも相埃つて外
気導入口１０から侵入する外気はシール材５によ
つて直進が阻止されて上方へ迂回されるととも
に、更に迂回されて横空間３内に導入された後、
窓パネル２の四周の縦空間３ａ及び横空間３内に
導入される。また外気導入口１０の入口がわにお
いては、外気は腰パネル同士で形成された縦空間
へも導入されることになる。したがつてこれら空
間内を外気圧と等圧にして、等圧原理によつて室
内側への雨水の侵入を阻止できるようになつてい
る。

なお、前記腰パネル１は躯体Ａに取り付けられ
るブラケツト１１をもつて躯体Ａに固設され（第
２図参照）、また、窓パネル２は、第７図に示す
ように、その上部が前記腰パネル１の下面に突設
されるブラケツト１２にボルト、ナツト等の連結
具１３をもつて連結されるサツシブラケツト１４
を方形枠２ａの上面に形成したＣ字状溝２ｆ内に
嵌合することによつて垂下保持され、下部がその
下方の腰パネル１との間に介在されるサツシブラ
ケツト１５と共にアンカーボルト１６によつて固
定されて、上下方向における腰パネル１，１間に
固設されている。

なお、１７及び１８はそれぞれ腰パネル１とこ
の腰パネル１の上方における窓パネル２とのジヨ
イント部の室内及び室外側に配設されるシール材
であつて、これらシール材１７及び１８によつて
横空間３′が区画され、この横空間３′内には腰パ
ネル１の室外側上端に設けた切欠き１ａを介して
外気が導入されるとともに、窓パネル２同士で形
成される縦空間に対しても連通するようになつて
いる。また方形枠２ａの下部から、四周に連通す
るガラス嵌溝２ｂ内へも外気が導入されるととも
に、押縁２ｆにより形成される空間に対しても外
気が導入されるようになつている。また、１９は
前記水平板７の傾斜片７ａを越えて侵入する雨水
の室内側への侵入を阻止する水切り板、２０は窓
パネル２の縦空間の垂下部に配設されるキヤツチ
パンであつて、万一侵入した雨水を受け止めて室
外で排出するようになつている。

以上に説明したように、この考案の雨仕舞構造
によれば、パネルの水平ジヨイント部における室
外側に配設したシール材の外側方にこのシール材
を目隠し及び保護する水切り材を着脱可能に装着
するとともに、水切り材と下方に位置するパネル
との間に外気導入口を形成するため、各パネル間
の空間内に外気を安全に導入して水密性の向上を
図ることができ、また、シール材の保護と寿命増
大を図ることができるとともに、経年変化等でシ
ール材が劣化した場合にも水切り材を取り外して
シール材の交換を容易に行わせることができるな
どの優れた効果が得られ、特にこの考案では、外
気導入口と連通口とは上下の位置関係になつて、
いわゆる迷路を形成するから、圧力差以外の原因
による雨水の侵入も未然に防止することができる
という顕著を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の雨仕舞構造を有するカーテ
ンウオールの要部正面図、第２図はその縦断面
図、第３図、第４図及び第５図は第１図の−
線、−線及び−線に沿う拡大断面図、第
６図はこの考案における目隠しカバーの斜視図、
第７図はこの考案における腰パネルと窓パネルの
取付状態を示す拡大断面図である。 図において、１……腰パネル、２……窓パネ
ル、３……横空間、３ａ……縦空間、４……室内
側シール材、５……室外側シール材、６……ブラ
ケツト、６ａ……室外側垂下取付片、８……水切
り材、８ａ……チヤンネル状基部、８ｂ……上部
水平片、８ｃ……取付片、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パネルを上下左右方向に配列して構成されるカ
   ーテンウオールにおいて、相隣るパネルの水平ジ
   ヨイント部に横空間を形成し、この横空間の外側
   に水切り材を着脱可能に装着し、この水切り材と
   これと対応する下部パネルとの間に外気導入口を
   形成すると共に、前記水切り材の室内側に間隔を
   あけて水平板を取り付け、この水平板は前記外気
   導入口より上の位置で上部パネルとの間に連通口
   を形成し、かつ前記水平板は下部パネルとの間を
   シール材で密封して成るカーテンウオールの雨仕
   舞構造。