JPS6214315Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、家屋の窓開口部に装着したサツシ
の上枠あるいは戸袋上枠の屋外側に沿つて取付け
る補助掩に関し、その目的はサツシの上枠あるい
は戸袋上枠の前縁の屋外側へオプシヨンとして並
設して窓枠体および戸袋枠体の雨仕舞を向上する
とともに、装飾性を付与して外観美を向上するこ
とのできる補助掩を提供することにあり、その要
旨はサツシ上枠あるいは戸袋上枠の前縁前面に並
設して屋外側へ張出す掩体と前記サツシ上枠ある
いは戸袋上枠の上面に対して取付ける突片状の取
付片とを一体形成した補助掩であつて、前記屋外
側へ張出す掩体は中空部を有し、かつ水切可能な
突片を設けるとともに、前記掩体の下面は屋内側
を屋外側より低く形成し、また、前記突片はサツ
シ上枠あるいは戸袋上枠の屋外側面に対して離間
して垂設し、しかも、掩体は上枠のみに装着さ
れ、縦枠および下枠の屋外端よりも屋外側へ張出
して中空部の両端にキヤツプを装着する構成とし
たサツシの補助掩に存する。

次に、本考案の一実施例を図面にしたがつて説
明すると、図中１は補助掩の全体であつて、同補
助掩１はサツシ上枠１１あるいは戸袋上枠２１の
前縁１１Ｄ２１Ｂを覆う掩体２と取付片３とが一
体に形成されている。この掩体２は、水平に設け
られた上縁４と、同上縁４の屋外縁よりＬ形状に
屋内側へ折曲する折返し片５と、同片５の屋内縁
より下方へ直角状に垂下する水切片６と、同水切
片６の一部より屋内側へ水平に突出する水平片７
と、同水平片７と上縁４との間には断面略Ｚ形状
の支持片８とが一体に設けられて、掩体２には略
横Ｌ形状の中空部９が一体に形成され、また、上
縁４は支持片８の接合部より、さらに屋内側へ延
設されて突片状の取付片３が形成されている。

次に、上記のように構成された本例補助掩１の
使用例について説明する。

１０は窓開口部Ｗの屋外側に装着した外付けサ
ツシＳの窓枠体であつて、上枠１１，下枠（図示
せず）および左右の摺動部縦枠１２と縦枠１３と
により方形状に枠組みされて図示手前側には雨戸
１７を収納する戸袋枠体（図示せず）が連設され
ている。

１１は上記した窓枠体１０の上枠であつ、窓開
口部Ｗの鴨居１４の屋外面に沿つて取付けられ、
その上縁１１Ａは屋外方向へ下降する階段状に形
成され、下位のウエブ１１Ｂは屋外側へ若干長く
水平に張出し、その外端には取付段部１１Ｃが形
成されている。また、段部１１Ｃの屋外端は下方
へ折曲されて前縁１１Ｄが形成されている。１１
Ｅは摺動ウエブであつて、上縁１１Ａの下方に水
平に設けられ、その屋内端は鴨居１４の屋外面に
延設する取付片１１Ｆに接合され、外端はウエブ
１１Ｂの下面に垂下した仕切片１１Ｇに接合され
ている。また、この摺動ウエブ１１Ｅの下面には
ガラス障子１５，１５、網戸１６を摺動するため
の下方開放の溝部１１Ｈ，１１Ｊ，１１Ｋが形成
され、ウエブ１１Ｂの屋外下面には雨戸１７を摺
動するための溝部１１Ｌが形成されている。

このようにして形成された上枠１１を枠組みし
た窓枠体１０の同上枠１１の前縁１１Ｄの前面に
沿つて補助掩１が並設されている。すなわち、補
助掩１の取付片３は上枠１１の取付段部１１Ｃに
重合当接されてねじ１８Ａにより止着され、この
取付片３を介して掩体２は上枠１１の前面を覆つ
て屋外側へ庇状に張出して前縁１１Ｄと並設され
ている。この場合、掩体２の縦枠１３側の端部は
その支持片８と取付片３との隅角部が縦枠１３の
前縁１３Ａの上端部と当接係合されるとともに、
水切片６は上枠１１の前縁１１Ｄに対し離間され
ている。また、掩体２の両端部には中空部を塞ぐ
合成樹脂等からなるキヤツプ１９が取付けられて
いる。なお、上枠１４に補助掩１を取付けた際、
上枠１４のウエブ１４Ｂ上面と取付片３上面とは
同一面となるように取付けられている。

次に、第３図は戸袋枠体２０の戸袋上枠２１に
補助掩１を取付けた場合を示すもので、この場合
も上記した窓枠体１０の場合と同じように、補助
掩１の突片状の取付片３は戸袋上枠２１の屋外側
に形成した取付段部２１Ａに重合当接されて、ね
じ１８Ｂにより止着され、この取付片３を介して
掩体２は戸袋上枠２１の前縁２１Ｂの前面を覆つ
て屋外側へ庇状に張出して並設され、掩体２の左
右両端部はその支持片８と取付片３との隅角部が
戸袋枠体２０の妻板２２および戸袋枠（図示せ
ず）の前縁２２Ａの上端部と当接係合されるとと
もに水切片６は前縁２２Ａに対し離間されてい
る。また、掩体２の両端部には中空部９を塞ぐキ
ヤツプ１９が取付けられている。

次に上記のように窓枠体１０の上枠１１あるい
は戸袋枠体２０の戸袋上枠２１に取付けた補助掩
１の作用および効果について説明する。

さて、本例補助掩１は略横Ｌ形状の中空部９を
一体に形成し水切片６を有する掩体と突片状の取
付片３とが一体に形成され、窓開口部Ｗの屋外側
から装着した外付けサツシＳの窓枠体１０の上枠
１１あるいは戸袋枠体２０の戸袋上枠２１のみの
前縁１１Ｄ，２１Ｂの屋外側にオプシヨンとして
取付けるもので、その上縁４を屋内方向へ水平に
延設した突片状の取付片３と支持片８とは略直角
状に形成されていることから、予め方形状に枠組
みした窓枠体１０あるいは戸袋枠体２０の上枠１
１と縦枠１３および戸袋上枠２１と妻板２２およ
び戸袋縦枠に対し水準計測することなく極めて容
易に取付けることができる。また、補助掩１の掩
体２は中空部９を設けたのでその強度を向上する
ことができるとともに、両端にキヤツプ１９を装
着したので端部を化粧して外観を向上し中空部９
内への雨水の侵入を防止することができる。ま
た、補助掩１の掩体２は上枠１１あるいは戸袋上
枠２１の前縁１１Ｄ，２１Ｂの前面を覆い屋外側
へ庇状に張出し上枠１１，２１の屋外面より離間
する水切片６を有するので、降雨時には、雨水を
窓枠体１０および戸袋枠体２０の前面より屋外側
へ流出するとともに、水切片６により積極的に水
切りされるので、窓枠体１０あるいは戸袋枠体２
０の前面を雨水の伝うことが著減されて雨仕舞を
向上することができる等多くの特長がある。

なお、上記実施例において例示した各型材はア
ルミニユウム等の軽合金材の押出型材により全て
形成されている。

さて、本考案はサツシ上枠あるいは戸袋上枠の
前縁前面に並設して屋外側へ張出す掩体と前記サ
ツシ上枠あるいは戸袋上枠の上面に対して取付け
る突片状の取付片とを一体形成した補助掩であつ
て、前記屋外側へ張出す掩体は中空部を有し、か
つ水切可能な突片を設けるとともに、前記掩体の
下面に屋内側を屋外側より低く形成し、また、前
記突片はサツシ上枠あるいは戸袋上枠の屋外側面
に対して離間して垂設し、しかも、掩体は上枠の
みに装着され、縦枠および下枠の屋外端よりも屋
外側へ張出して中空部の両端にキヤツプを装着す
る構成としたものである。したがつて、窓枠体の
上枠あるいは戸袋枠体の戸袋上枠のみの前縁の屋
外側にオプシヨンとして取付けるもので、その上
縁を屋内方向へ水平に延設した突片状の取付片と
支持片とは略直角状に形成されていることから、
予め方形状に枠組みした窓枠体あるいは戸袋枠体
の上枠と縦枠および戸袋上枠と妻板および戸袋縦
枠に対し水準計測することなく極めて容易に取付
けることができる。また、補助掩の掩体は中空部
を設けたのでその強度を向上することができると
ともに、両端にキヤツプを装着したので端部を化
粧して外観を向上し中空部内への雨水の侵入を防
止することができる。また、補助掩の掩体は上枠
あるいは戸袋上枠の前縁の前面を覆い屋外側へ庇
状に張出し上枠の屋外面より離間する水切片を有
するので、降雨時には、雨水を窓枠体および戸袋
枠体の前面より屋外側へ流出するとともに、水切
片により積極的に水切りされるので、窓枠体ある
いは戸袋枠体の前面を雨水の伝うことが著減され
て雨仕舞を向上することができるのでサツシの補
助掩として極めて実用性に優れた考案である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、だい１図は補
助掩の斜視図、第２図および第３図は使用例を示
す上枠側縦断面図である。 １……補助掩、２……掩体、６……水切片、３
……取付片、９……中空部、１１……上枠、２１
……戸袋上枠、１１Ｄ，２１Ｂ……前縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. サツシ上枠あるいは戸袋上枠の前縁前面に並設
   して屋外側へ張出す掩体と前記サツシ上枠あるい
   は戸袋上枠の上面に対して取付ける突片状の取付
   片とを一体形成した補助掩であつて、前記屋外側
   へ張出す掩体は中空部を有し、かつ水切可能な突
   片を設けるとともに、前記掩体の下面は屋内側を
   屋外側より低く形成し、また、前記突片はサツシ
   上枠あるいは戸袋上枠の屋外側面に対して離間し
   て垂設し、しかも、掩体は上枠のみに装着され、
   縦枠および下枠の屋外端より屋外側へ張出して中
   空部の両端にキヤツプを装着する構成としたこと
   を特徴とするサツシの補助掩。