JPS5920706Y2 - 時計のスリツプ機構 - Google Patents
時計のスリツプ機構Info
- Publication number
- JPS5920706Y2 JPS5920706Y2 JP17804279U JP17804279U JPS5920706Y2 JP S5920706 Y2 JPS5920706 Y2 JP S5920706Y2 JP 17804279 U JP17804279 U JP 17804279U JP 17804279 U JP17804279 U JP 17804279U JP S5920706 Y2 JPS5920706 Y2 JP S5920706Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil spring
- spring
- rotating shaft
- locking
- slip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Electromechanical Clocks (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、一定以上の回転トルクが加わった際はスリッ
プし、通常時は摩擦的に回転軸と結合状態を保つ時計の
スリップ機構に関する。
プし、通常時は摩擦的に回転軸と結合状態を保つ時計の
スリップ機構に関する。
一般に、指針修正における回転力から他の輪列の破壊を
防止するために、普通は分針車や三番車さらに秒針帰零
機構付の場合には四番車にスリップ機構を設けている。
防止するために、普通は分針車や三番車さらに秒針帰零
機構付の場合には四番車にスリップ機構を設けている。
従来の、例えば四番車のスリップ機構は第1,2図に示
すように、四番真2にカナ4および゛ハートカム5を一
体成形した四番カナ6を固定板8を介して固着し、四番
真2に四番歯車10を遊嵌している。
すように、四番真2にカナ4および゛ハートカム5を一
体成形した四番カナ6を固定板8を介して固着し、四番
真2に四番歯車10を遊嵌している。
さらに四番歯車10の歯車平面に形成したバネ掛は部1
0 a 、10 bに線バネ12を掛けることにより、
四番真2に側圧を加えて所望のスリップトルクを得る構
造であった。
0 a 、10 bに線バネ12を掛けることにより、
四番真2に側圧を加えて所望のスリップトルクを得る構
造であった。
この機構においては、線バネ12をバネ掛は部10 a
、10 bに掛ける際の変形、素材寸法のバラツキお
よび曲りにより、スリップトルクのバラツキが大きく、
歩留りが大きいという欠点があった。
、10 bに掛ける際の変形、素材寸法のバラツキお
よび曲りにより、スリップトルクのバラツキが大きく、
歩留りが大きいという欠点があった。
また、この従来機構においては線バネの組込み工程で困
難であり、作業性が良くないという問題が生じていた。
難であり、作業性が良くないという問題が生じていた。
さらに、線バネをバネ掛は部に組み込み後においては、
スリップトルクの調整が不可能であり、所望のトルクを
得られない場合には線バネの交換が必要であった。
スリップトルクの調整が不可能であり、所望のトルクを
得られない場合には線バネの交換が必要であった。
本考案は上記従来の欠点を解消したものであり、その目
的は組立作業性が良好であり、しかもス)ツブトルクの
容易な調整を可能とした時計のスノツプ機構を提供する
ことにある。
的は組立作業性が良好であり、しかもス)ツブトルクの
容易な調整を可能とした時計のスノツプ機構を提供する
ことにある。
本考案は上記目的を達成するために、回転軸と、回転軸
に回転自在に遊合し回転軸の円周の一部を軸承する突起
を有する回転車と、両端を直線状に延出形成したコイル
バネと、から構成され、回転車の歯車平面にはコイルバ
ネの巻回中心を軸支可能な軸支部及びほは゛径方向に少
なくとも2個配置された該バネの一端の係止部が形成さ
れ、この軸支部及び係止部はコイルバネを軸支部に軸支
し、その一端を係止部に係止したときに該バネの他端が
回転軸を該突起方向に押圧するように配置され、コイル
バネの一端の係止位置を選択可能とすることによって該
バネの他端の押圧力を選択可能とし、回転軸と回転車と
のスリップI・ルクを調整可能とした時計のスリップ機
構を特徴とする。
に回転自在に遊合し回転軸の円周の一部を軸承する突起
を有する回転車と、両端を直線状に延出形成したコイル
バネと、から構成され、回転車の歯車平面にはコイルバ
ネの巻回中心を軸支可能な軸支部及びほは゛径方向に少
なくとも2個配置された該バネの一端の係止部が形成さ
れ、この軸支部及び係止部はコイルバネを軸支部に軸支
し、その一端を係止部に係止したときに該バネの他端が
回転軸を該突起方向に押圧するように配置され、コイル
バネの一端の係止位置を選択可能とすることによって該
バネの他端の押圧力を選択可能とし、回転軸と回転車と
のスリップI・ルクを調整可能とした時計のスリップ機
構を特徴とする。
以下図面に基づき、本考案の好適な実施例を詳細に説明
する。
する。
第3図には、本考案に係るスリップ機構の好適な実施例
の平面図が示されている。
の平面図が示されている。
また、第3図のI−I線断面図が第4図に、■■−II
線断面図が第5図に、lll−■II線断面図が第6図
に、■■−I■線断面図か゛第7図に示されている。
線断面図が第5図に、lll−■II線断面図が第6図
に、■■−I■線断面図か゛第7図に示されている。
第4図に示すように回転軸である四番真20には、カナ
22とハートカム24を合成樹脂にて一体に成形した四
番カナ25が四番座26を介して圧入固定されている。
22とハートカム24を合成樹脂にて一体に成形した四
番カナ25が四番座26を介して圧入固定されている。
また、四番真20には四番歯車28が回転自在に遊嵌さ
れている。
れている。
この四番歯車28の歯車平面には、第3図のように四番
真20を遊合している半円筒部30およびコイルバネ4
0の巻回中心である中心孔に遊嵌可能なバネボス32が
形成されている。
真20を遊合している半円筒部30およびコイルバネ4
0の巻回中心である中心孔に遊嵌可能なバネボス32が
形成されている。
さらに、第5図のように四番歯車28の外周からほぼ中
心に向う連続するのこぎり歯状(外周向きに斜面を有す
る)の係止突起34a、34b 、34 C,34dが
形成され、コイルバネ40の腕40bが係止可能となる
。
心に向う連続するのこぎり歯状(外周向きに斜面を有す
る)の係止突起34a、34b 、34 C,34dが
形成され、コイルバネ40の腕40bが係止可能となる
。
また、第6.7図のように、のこぎり歯の斜面方向に開
口部を有し四番歯車28の歯車平面からの立ち上り部3
6 a 、38 aと、歯車平面に平行な平面36 b
、38 bからなる挾持突起36 、38がそれぞれ
形成されている。
口部を有し四番歯車28の歯車平面からの立ち上り部3
6 a 、38 aと、歯車平面に平行な平面36 b
、38 bからなる挾持突起36 、38がそれぞれ
形成されている。
挾持突起36はコイルバネ40の腕40 bを、挾持突
起38はコイルバネ40の腕40 aをそれぞれ挟持し
、コイルバネ40の上方への抜けを防止している。
起38はコイルバネ40の腕40 aをそれぞれ挟持し
、コイルバネ40の上方への抜けを防止している。
このように、コイルバネ40をバネボス32に挿入し、
コイルバネの腕40 bを係止突起34 a〜34dに
係止することにより、コイルバネの他の蒔40aは四番
真20を押圧可能となる横取になっている。
コイルバネの腕40 bを係止突起34 a〜34dに
係止することにより、コイルバネの他の蒔40aは四番
真20を押圧可能となる横取になっている。
次に第3図に基づき本考案のスリップトルクの組立調整
方法および動作について説明する。
方法および動作について説明する。
コイルバネ40の腕40 a 、40 bは、その中心
孔をバネボス32に挿入した状態では第3図の二点鎖線
で示された状態にある。
孔をバネボス32に挿入した状態では第3図の二点鎖線
で示された状態にある。
この状態がらコイルバネ40の腕40 bを押圧移動さ
せ、第5図に示す係止突起34 a〜34 dの斜面部
をコイルバネ40の腔40 bが順次移動することによ
り、腕40 bを所定の位置に係止可能となる。
せ、第5図に示す係止突起34 a〜34 dの斜面部
をコイルバネ40の腔40 bが順次移動することによ
り、腕40 bを所定の位置に係止可能となる。
そして、コイルバネ40の腕40 bが係止突起にて係
止される位置により、コイルバネ40の他の腕40 a
が四番真20を弾圧する力が変化することになる。
止される位置により、コイルバネ40の他の腕40 a
が四番真20を弾圧する力が変化することになる。
コイルバネ40はその腕40 bが係止突起34 bに
係止された状態で所定のスリップトルクが得られるよう
に設定されている。
係止された状態で所定のスリップトルクが得られるよう
に設定されている。
しかし、コイルバネ40の素線径や巻き角のバラツキに
よって、四番真20と四番歯車28のスリップトルクが
許容範囲内にない場合が生じる。
よって、四番真20と四番歯車28のスリップトルクが
許容範囲内にない場合が生じる。
その場合には、次のようにして容易にスリップトルクの
調整ができる。
調整ができる。
たとえばスリップI・ルクが大きすぎた場合には、コイ
ルバネ40の腕40 bを係止突起34 aに係止させ
、逆にスリップトルクが小さい場合にはコイルバネ40
の腕40 bを係止突起34 C,34dに係止させる
ことによって、スリップトルクを適宜に調整できる。
ルバネ40の腕40 bを係止突起34 aに係止させ
、逆にスリップトルクが小さい場合にはコイルバネ40
の腕40 bを係止突起34 C,34dに係止させる
ことによって、スリップトルクを適宜に調整できる。
つまり、コイルバネ40の腕40 aの四番真20に与
える弾圧力は、コイルバネ40のねじり角が大きくなる
ほど大きな弾圧力を与え、それに従ってスリップトルク
が大きくなる。
える弾圧力は、コイルバネ40のねじり角が大きくなる
ほど大きな弾圧力を与え、それに従ってスリップトルク
が大きくなる。
なお、スリップ動作については従来と同様である。
すなわち、通常の駆動源からの回転力は、コイルバネ4
0と四番真20との摩擦力により両者が一体となって回
転し、ハートカム24を規正体(図示省略)で規正した
場合にはコイルバネ40と四番真20の摩擦結合がはず
れてスリップ動作をして、規正体による動作は四番歯車
28には伝達されない。
0と四番真20との摩擦力により両者が一体となって回
転し、ハートカム24を規正体(図示省略)で規正した
場合にはコイルバネ40と四番真20の摩擦結合がはず
れてスリップ動作をして、規正体による動作は四番歯車
28には伝達されない。
以上のように、本考案においては構造が簡単であり、従
来機構よりはるかに組立作業性の良好な時計のスリップ
機構を得ることができる。
来機構よりはるかに組立作業性の良好な時計のスリップ
機構を得ることができる。
さらに本考案によればスリップトルクの容易な調整力可
能となり、歩留りの低減を図ることができる。
能となり、歩留りの低減を図ることができる。
第1図は従来のスリップ機構を示す平面図、第2図は第
1図の断面図、第3図は本考案の実施例を示す平面図、
第4図は第3図のI−I線断面図、第5図は第3図のI
I −II線断面図、第6図は第3図のIII−III
線断面図、第7図は第3図のI■−■■線断面図である
。 20・・・・・・四番真、25・・・・・・四番カナ、
28・・・・・・四番歯車、32・・・・・・バネボス
、34・・・・・・係止突起、40・・・・・・コイル
バネ。
1図の断面図、第3図は本考案の実施例を示す平面図、
第4図は第3図のI−I線断面図、第5図は第3図のI
I −II線断面図、第6図は第3図のIII−III
線断面図、第7図は第3図のI■−■■線断面図である
。 20・・・・・・四番真、25・・・・・・四番カナ、
28・・・・・・四番歯車、32・・・・・・バネボス
、34・・・・・・係止突起、40・・・・・・コイル
バネ。
Claims (1)
- 回転軸と、回転軸に回転自在に遊合し回転軸の円周の一
部を軸承する突起を有する回転車と、両端を直線状に延
出形成したコイルバネと、から構成され、回転車の歯車
平面にはコイルバネの巻回中心を軸支可能に軸支部及び
ほは゛径方向に少なくとも2個配置された該バネの一端
の係止部が形成され、この軸支部及び係止部はコイルバ
ネを軸支部に軸支し、その一端を係止部に係止したとき
に該バネの他端が回転軸を該突起方向に押圧するように
配置され、コイルバネの一端の係止位置を選択可能とす
ることによって該バネの他端の押圧力を選択可能とし、
回転軸と回転車とのスリップトルクを調整可能としたこ
とを特徴とする時計のスノツプ機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17804279U JPS5920706Y2 (ja) | 1979-12-22 | 1979-12-22 | 時計のスリツプ機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17804279U JPS5920706Y2 (ja) | 1979-12-22 | 1979-12-22 | 時計のスリツプ機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5694977U JPS5694977U (ja) | 1981-07-28 |
JPS5920706Y2 true JPS5920706Y2 (ja) | 1984-06-15 |
Family
ID=29688598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17804279U Expired JPS5920706Y2 (ja) | 1979-12-22 | 1979-12-22 | 時計のスリツプ機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5920706Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2309342A1 (fr) * | 2009-10-07 | 2011-04-13 | Nivarox-FAR S.A. | Mobile monté fou en matériau micro-usinable et son procédé de fabrication |
-
1979
- 1979-12-22 JP JP17804279U patent/JPS5920706Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5694977U (ja) | 1981-07-28 |
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