JPS585259Y2 - タイムスイッチ等のスリップ機構 - Google Patents

タイムスイッチ等のスリップ機構

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Publication number
JPS585259Y2
JPS585259Y2 JP1976159032U JP15903276U JPS585259Y2 JP S585259 Y2 JPS585259 Y2 JP S585259Y2 JP 1976159032 U JP1976159032 U JP 1976159032U JP 15903276 U JP15903276 U JP 15903276U JP S585259 Y2 JPS585259 Y2 JP S585259Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
hole
slip
shaft
flange
Prior art date
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Expired
Application number
JP1976159032U
Other languages
English (en)
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JPS5376864U (ja
Inventor
英昭 奥村
和美 水口
Original Assignee
善工舎時計株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 善工舎時計株式会社 filed Critical 善工舎時計株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、時計、タイムスイッチ等のスリップ機構に
関するものである。
従来、時計又はタイムスイッチ等に使用するスリップ機
構は、ピニオンを有する軸にギヤーを遊嵌し、このギヤ
ーを座金で受は摩擦板を介して弾性板で弾着して、該摩
擦板とギヤーの接触面とでスリップさせる様に構成した
ものが一般的であった。
従ってこの種のスリップ機構は部品点数が多く、構造が
複雑化して均一したスリップトルクを得る様に管理する
ことが甚だ困難で、またコスト面でも極めて高価である
という欠点があった。
そこで近年、樹脂等の成形性及び弾性を利用し、歯車の
リムの部分から弾性状の腕を中心へ向けて突出させ、鉄
腕と軸とを弾性的に係合させスリップトルクを得る様に
したスリップ機構が提供されている。
しかしながら、該スリップ機構に於ては、弾性を有する
腕が歯車の軸穴を形成して軸と係合している為、歯車の
回転により腕が偏心し、歯車の軸に対する姿勢ずれが生
じ易く、安定したスリップトルクを得られないという欠
点を有していた。
この考案は上記した欠点を改良しようとするもので、樹
脂等の弾性材を用いたスリップ機構に於て、歯車の径方
向又は軸方向への偏心及びずれを防止し、安定したスリ
ップトルクを得る様にしたものである。
以下図面によりこの考案の実施例を説明する。
1はギヤーで、上面には中心に小径孔3を形成したブリ
ッジ4及び5が一体的に形成されており、該ブリッジ4
及び5は夫々両端の腕部6,7及び8,9によりギヤー
1と一体化され、外周は弓形通孔10及び11が形成さ
れると共に、前記中心の小径孔3は扇形通孔12及び1
3により分割されている。
またギヤー1の下面には、前記ブリッジ4゜5、腕部6
,7,8,9、弓形通孔10.11及び扇形通孔12゜
13等を包含する大径盲孔2及び該大径盲孔2の内面部
2′が形成されている。
尚、前記ギヤー1とブリッジ4,5とは一体に樹脂成形
し、従ってブリッジ4,5は左右方向に適宜弾性を有す
るものである。
14は上下両端に軸受部15及び16を有する軸で、中
程の下部にはピニオン17を、また該ピニオン17の上
部にはフランジ部18及びスリップ溝19を、更にその
上部には上下にテーパ状の鍔20が夫々形成され、これ
らは軸14と共に一体的に樹脂成形される。
次に第3図により組立てについて説明すると、軸14ヘ
ギヤ−1を押圧すれば、テーパ状の鍔20によりギヤー
1のブリッジ4及び5が外側へ押広げられ、ギヤー1は
鍔20を通過してスリップ溝19に嵌合する。
ブリッジ4及び5により形成される小径孔3の内径は、
軸14のスリップ溝19の外径より適宜小さくなされて
いるので、ブリッジ4及び5は自身の弾力によりスリッ
プ溝19の外周に弾着し、従ってギヤー1と軸14とが
弾着的に嵌合され、この弾着力がスリップトルクとなる
またフランジ部18の上面部18′がギヤー1の大径盲
孔2の内面2′と当接するのでギヤー1と軸14とは同
芯的に嵌合するものである。
この様な構成で作用を説明すれば、例えばゼンマイ式タ
イムスイッチに使用した場合、ゼンマイを装着された主
軸に固定の1番車と、この考案の軸14のピニオン17
とを連繋しミ更に脱進装置を連繋した歯車系のピニオン
部と、この考案のギヤー1とを連繋する。
そしてタイムスイッチの前記主軸をセットすれば、脱進
装置と連繋したギヤー1は回転せずスリップ溝19とブ
リッジ4及び5の小径孔3とがスリップして軸14のみ
が回転する。
続いてタイムスイッチ巡運時には、スリップトルクによ
りギヤー1と軸14とが一体に回転して前記ゼンマイの
駆動力を脱進装置に伝達するものである。
尚、この実施例ではギヤー1のブリッジ4及び5を2個
として、夫々の両端を腕6,7及び8,9により支持し
て構成しているが、スリップトルクの設定の如何によっ
ては適宜ブリッジの数を3〜6に設計変更することによ
って所望スリップトルクを得る事が出来る。
以上の様に構成したこの考案のスリップ機構は、以下に
示す様な効果を有する。
(1)軸14の中程にフランジ部18を、また該フラン
ジ部18の上部にスリップ溝19を、更にその上部に上
下にテーパ状の鍔20を夫々一体に樹脂成形し、前記フ
ランジ部18と鍔20との間に形成されたスリップ溝1
9にギヤー1を嵌合する様に構成したので、ギヤー1は
スリップ溝19に嵌合された中心部分だけでなく軸14
に形成された鍔20との接触面及びフランジ部18によ
り支持されることとなるので、ギヤー1の軸14に対す
る軸方向のずれを防止することが出来る効果を有する。
(2)ギヤー1の下面に大径盲孔2を形成し、該大径盲
孔2の内面2″に前記フランジ部18の上面部18′を
当接させる様に構成したので、軸14に対するギヤー1
の直角塵を完全に保持することができ、ギヤー1の径方
向への偏心又はずれを防止することが出来る効果を有す
る。
(3)上記(1) 、 (2)項舎達成することにより
、常に安定したスリップトルクを得ることが出来る効果
を有する。
(4)ギヤー1の下面に大径盲孔2を形成し、該大径盲
孔2ヘフランジ部18を嵌入する様な構成にしたので、
ギヤー1の成形加工時に、外径に対しギヤー1の小径孔
3が偏心していた様な場合、組立工程時に於て、ギヤー
1の大径盲孔2と軸14のフランジ部18が適切に嵌入
されないこととなり、組立工程の途中で不良品を発見し
、除去することが出来る優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示したもので、第1図は一部
断面の正面図、第2図はギヤー1の平面図であり、また
第3図は分解斜視図である。 1:ギヤー、2:大径盲孔、2′:大径盲孔の内面、3
:小径孔、4,5ニブリツジ、10,11 :弓形通孔
、12゜13:扇形通孔、14:軸、15,16 :軸
受部、17:ピニオン、18:フランジ部、18′:フ
ランジ部の上面部、19ニスリツプ溝、20:鍔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外側に弓形通孔を、また扇状通孔を介し相対する腕部及
    び中心部に位置する小径孔とによって複数個のブリッジ
    を形成したギヤーの下部面には、前記弓形通孔及び扇形
    通孔等を包含させた大径盲孔を形成し、一方下部にピニ
    オンを、また該ピニオンの上部に相次いでフランジ部、
    スリップ溝及び上部へ向ってテーパー状をなした鍔を隣
    接すると共に上下部に軸受部を形成してタイマー軸を構
    成し、而して前記軸を前記ギヤーの小径孔に圧入して小
    径孔にスリップ溝を摺動可能に弾着すると共に前記フラ
    ンジの上面を前記大径盲孔の内面に当接させた事を特徴
    としたタイムスイッチ等のスリップ機構。
JP1976159032U 1976-11-27 1976-11-27 タイムスイッチ等のスリップ機構 Expired JPS585259Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1976159032U JPS585259Y2 (ja) 1976-11-27 1976-11-27 タイムスイッチ等のスリップ機構

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1976159032U JPS585259Y2 (ja) 1976-11-27 1976-11-27 タイムスイッチ等のスリップ機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5376864U JPS5376864U (ja) 1978-06-27
JPS585259Y2 true JPS585259Y2 (ja) 1983-01-28

Family

ID=28766989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1976159032U Expired JPS585259Y2 (ja) 1976-11-27 1976-11-27 タイムスイッチ等のスリップ機構

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JP (1) JPS585259Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51161854U (ja) * 1975-06-18 1976-12-23

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Publication number Publication date
JPS5376864U (ja) 1978-06-27

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