JPH0618303Y2 - スリツプ機構付き歯車装置 - Google Patents

スリツプ機構付き歯車装置

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JPH0618303Y2
JPH0618303Y2 JP1986050612U JP5061286U JPH0618303Y2 JP H0618303 Y2 JPH0618303 Y2 JP H0618303Y2 JP 1986050612 U JP1986050612 U JP 1986050612U JP 5061286 U JP5061286 U JP 5061286U JP H0618303 Y2 JPH0618303 Y2 JP H0618303Y2
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JP
Japan
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gear
positioning
rotary shaft
sliding surface
flange portions
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Application number
JP1986050612U
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JPS62168486U (ja
Inventor
剛 早川
悟 山内
Original Assignee
株式会社精工舎
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、時計などの輪列機構に使用されるスリップ機
構付き歯車装置に関するものである。
【従来の技術】
従来において、歯車と一体に複数の弾性片を形成し、こ
の弾性片が回転軸の外周面を挟着するようにして所望の
スリップトルクを得るようにした一体スリップ機構付き
歯車装置は、例えば実公昭48−11331号公報など
により公知である。 この公知の一体スリップ機構付き歯車装置において、歯
車はプラスチックにて一体に射出成形されるが、成形時
の収縮などの影響で弾性片の寸法に誤差を生じ易く、そ
のため各弾性片の弾性力にも誤差を生じ勝ちである。か
かる誤差によって、回転軸が歯車に対して偏心したり、
回転軸が歯車に対して微小ではあるが傾き易い欠点があ
り、これが歯車の円滑な噛合いを阻害する原因の一つに
なっている。この問題は、歯車が小形化し、微小トルク
で駆動される場合に特に重大な問題となる。 また、クリック機能をも有する一体スリップ機構付き歯
車装置として、本出願人による実公昭58−41512
号公報がある。 この先行技術は、本来はスリック機能を持たせるための
摺動面がクリック機能を併せ持たせるためにクリック歯
形に形成してあり、歯車と軸の中心位置決めは、このク
リック歯形の下部に形成してある狭い幅の軸部を軸受片
の軸受部に嵌合させて行なっているものであった。この
構成によれば、歯車と軸の中心位置決めを行う幅(軸方
向のスパン)が必要十分に取れず、そのため歯車が平振
れを生じ易いという問題を有していた。また、歯車を軸
から離脱しないように保持するためには、座を軸に圧入
する必要があった。
【考案の目的】
そこで本考案は、上記従来技術の問題点に鑑みて、回転
軸の歯車に対する偏心誤差並びに垂直度誤差を可及的に
減少するとともに、その組立性を改善することを目的と
するものである。
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本考案に基くスリップ機構
付き歯車装置はつぎのように構成されている。すなわ
ち、 回転軸には、円形の摺動面と、上記摺動面の上下に位置
し上記摺動面よりも大径である1対のつば部とが一体に
形成してあり、 上記回転軸に装着される歯車には、上記摺動面に摺動自
在にかつ弾性的に弾着する複数の弾性片と、当該歯車の
上記回転軸に対する中心位置決めを行う複数の位置決め
片とが当該歯車の板面内で一体に形成してあり、 上記位置決め片の先端部には、両つば部の一方の外周面
と対接する第1の位置決め突部と、上記両つば部の他方
の外周面と対接する第2の位置決め突部とを、表側と裏
側に別々に逆向きに突出して設けてあり、 上記両つば部の一方は他方よりも径が小さく形成してあ
り、当該一方のつば部上面には上記歯車への上記回転軸
の挿入を容易にする傾斜面が形成してある。
【実施例】
以下、本考案に基くスリップ機構付き歯車装置の詳細を
図面を参照しながら説明する。 第1図および第2図において、歯車10はポリアセター
ルなどのプラスチックにて形成されたものであって、ブ
リッジ状の2本の弾性片11と、舌状の位置決め片1
2,13とが透孔14を形成することによって歯車10
の板面内で実質的に同一平面的に区画形成されている。
位置決め片12同士および13同士は、この実施例で
は、180度の位置関係をもって対向し、それぞれの先
端部に位置決め突部12a,13aが形成されている。
この位置決め突部12a,13aは、歯車の表側と裏側
に別々に逆向きに突出している。 一方、回転軸20は、歯車10と同様にポリアセタール
などのプラスチックにて形成されたものである。この回
転軸10には、弾性片11が弾性的に弾着して所望の摩
擦結合力で連結する円形の摺動面21と、この摺動面2
1の上下に形成してあるつば部22,23と、ピニオン
24とが形成されている。つば部22の直径は、つば部
23の直径よりも小さく形成してあり、その上面部には
回転軸20を歯車10へ装着するのを容易にするための
傾斜面22bが形成されている。 つば部22,23の外周面22a,23aは、位置決め
突部12a,13aの内周面と実質的にゼロに近い微小
なクリアランスをもって対向するように、その直径が設
定されている。すなわち、この実施例においては、間隔
をもって位置するつば部22、23の外周面と位置決め
突部12a,13aの内周面との嵌合により回転軸20
と歯車10とが芯出しされるように構成されている。 回転軸20を歯車10に第2図示のように組み込む手順
について説明すると、傾斜面22b側の回転軸20の軸
端を歯車10の下面側から押し込むと、つば部22は傾
斜面22bによって弾性片11を押し拡げながら進入し
てゆき、つば部22が弾性片11を通過した瞬間に弾性
片11は摺動面21に嵌合する。この組立状態におい
て、つば部22、23の外周面と位置決め突部12a,
13aの内周面との嵌合により回転軸20と歯車10と
が芯出しされる。このとき、つば部22,23が予め定
められた間隔で摺動面21の上下に位置していることに
よって、回転軸20の歯車10に対する垂直度も正確に
維持される。 なお、位置決め片12,13の数は弾性片11の本数に
応じて適宜に変更される。
【考案の効果】
以上詳細に説明した本考案によるスリップ機構付き歯車
装置によれば、回転軸の歯車に対する偏心誤差並びに垂
直度誤差を公知のものよりも格段に減少することがで
き、その結果歯車がプラスチックで形成された小形のも
のであっても円滑な噛合いを保証することができる。ま
た、外周面が芯出し面として機能するつば部の一方を他
方よりも小径としかつこの小径側のつば部上面に傾斜面
を形成しているので、回転軸の歯車に対する組込みが容
易であり、またこの組込みを自動化することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案によるスリップ機構付き歯車装置に関する
ものであって、第1図はその一実施例の平面図、第2図
は第1図II−II線断面図である。 10……歯車、11……弾性片、12,13……位置決
め片、12a,13a……位置決め突部、20……回転
軸、21……摺動面、22,23……つば部、22a,
23a……外周面(芯出し面)、22b……傾斜面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸には、円形の摺動面と、上記摺動面
    の上下に位置し上記摺動面よりも大径である1対のつば
    部とが一体に形成してあり、 上記回転軸に装着される歯車には、上記摺動面に摺動自
    在にかつ弾性的に弾着する複数の弾性片と、当該歯車の
    上記回転軸に対する中心位置決めを行う複数の位置決め
    片とが当該歯車の板面内で一体に形成してあり、 上記位置決め片の先端部には、両つば部の一方の外周面
    と対接する第1の位置決め突部と、上記両つば部の他方
    の外周面と対接する第2の位置決め突部とを、表側と裏
    側に別々に逆向きに突出して設けてあり、 上記両つば部の一方は他方よりも径が小さく形成してあ
    り、当該一方のつば部上面には上記歯車への上記回転軸
    の挿入を容易にする傾斜面が形成してある ことを特徴とするスリップ機構付き歯車装置。
JP1986050612U 1986-04-04 1986-04-04 スリツプ機構付き歯車装置 Expired - Lifetime JPH0618303Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS62168486U JPS62168486U (ja) 1987-10-26
JPH0618303Y2 true JPH0618303Y2 (ja) 1994-05-11

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JPS5841512U (ja) * 1981-09-10 1983-03-18 新日本電気株式会社 照明装置

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JPS62168486U (ja) 1987-10-26

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