JPH0527021Y2 - - Google Patents

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JPH0527021Y2
JPH0527021Y2 JP1986173152U JP17315286U JPH0527021Y2 JP H0527021 Y2 JPH0527021 Y2 JP H0527021Y2 JP 1986173152 U JP1986173152 U JP 1986173152U JP 17315286 U JP17315286 U JP 17315286U JP H0527021 Y2 JPH0527021 Y2 JP H0527021Y2
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JP
Japan
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outer ring
flange portion
radial
ring
inner ring
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JP1986173152U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は時計等の精密機械における回転伝動体
のスリツプ機構に関する。
〔従来技術〕
一例として時計の長針や短針を駆動するスリツ
プ機構は、従来第7図及び第8図の如く形成され
ていた。即ち、第一歯面6を外周に有する外輪1
の中心部に、第二歯面7を有する内輪2の頭部が
弾性的に嵌着していた。この外輪1は、リング状
の周縁部に放射状にほぼブーメラン状のアーム5
が三つ一体的に形成され、このアーム5が半径方
向にある程度拡縮自在で弾性変形し得る。そし
て、第7図の如く一対の鍔部9,10間にアーム
5が嵌着し、その内周面が内輪2の先端部外周面
に弾性的に接するものである。即ち、接触面3,
4が弾性的に互いに押圧するものである。そして
内輪2に時計の短針が取付けられると共に時計の
長針が中心孔8に遊嵌した図示しない軸に取付け
られるものである。
〔解決しようとする問題点〕
ところがこのような従来型のスリツプ機構は、
アーム5が半径方向に弾性的に接触しているた
め、その押圧力により内輪2を変形し易く、それ
に伴つて中心孔8の内径を縮小しそれに遊嵌され
る軸との間に干渉が起る虞れがあつた。又外輪1
と内輪2との組立においてアーム5の半径方向の
塑性変形が生じ易く、わずかな変形によつてもス
リツプトルクの安定した特性が得られない欠点が
あつた。そしてこの半径方向のわずかの変形でも
外輪1と内輪2との軸線が一致せず偏芯する虞れ
があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本考案は以上の問題点を取り除いた回転
伝動体のスリツプ機構を提供するため次の構成を
とる。
即ち、夫々、合成樹脂の一体成形体からなる外
輪1と軸上に軸遊嵌用の中心孔8が貫通する内輪
2とを有し、前記外輪1の中心部に前記内輪2が
嵌着され、両者の摩擦接触力により回転動力を伝
達すると共に、所定以上の負荷が一方に加わつた
とき両者間が非伝動のスリツプ状態になる回転伝
動体のスリツプ機構において、前記内輪2の先端
部外周に一体的に突設さたフランジ部14と、前
記フランジ部14の外周縁に整合し、前記外輪1
の内周面に放射状に中心側へ突設した放射状嵌着
部15と、前記外輪の外周と前記放射状嵌着部1
5との間に形成され、その嵌着部15を半径方向
外方に弾性変形自在とするための孔部11と、前
記外輪1に放射状に半径方向中心側へ突設され、
前記フランジ部の厚み方向の一方の端面に弾性的
に摺接する複数のアーム5と、前記フランジ部1
4外周縁の前記厚み方向の他方の端面及び、その
他方の端面に接触して前記嵌着部15に夫々形成
され、前記内輪2と前記外輪1との軸方向接触圧
を支持する軸方向接触面3,4と、前記フランジ
部14外周縁及び前記嵌着部15との接触部に
夫々形成され、前記内輪2と前記外輪1とを半径
方向に支持する半径方向接触面16,17と、を
具備し、複数の前記アーム5と前記放射状嵌着部
15とにより前記フランジ部14が弾性的に挟持
されるように構成したことを特徴とする回転伝動
体のスリツプ機構である。
従つて、本スリツプ機構によれば、内輪の先端
部外周にフランジ部14が設けられ、そのフラン
ジ部14の外周縁に軸方向接触面3と半径方向接
触面16とが夫々形成され、それらが互いに弾性
的に軸方向及び半径方向に摺接されるように構成
したものであるから、フランジ部の存在により内
輪の中心孔8を縮小する虞がない。それにより、
両輪1,2間に偏芯のない信頼性の高いスリツプ
機構となる。それと共に、バラツキのないスリツ
プトルクを得ることができる。
〔実施例〕
次に図面に基づいて本考案の一実施例につき説
明する。第1図は本スリツプ機構の組立説明図で
ある。そして第2図はその組立状態を示す縦断面
図、第3図は同正面図、第4図は同裏面図であ
る。又第5図は外輪1の縦断面図であり、第6図
はその正面図である。この実施例で外輪1及び内
輪2は夫々合成樹脂成形体からなる。そして、外
輪1は第5図及び第6図に示す如く、外周に第一
歯面6が形成されると共に、中心部が開口し、該
開口の縁部が120°毎に中心に向かつてわずかに放
射状嵌着部15が突設され、その内縁の段付状部
が設けられて、その段付の軸方向端面に軸方向接
触面3が形成されると共に、放射状嵌着部15の
内周面に半径方向接触面16が形成される。それ
と共に、この接触面3の内縁の沿つて円弧状の孔
部11が穿設され、この接触面3を軸方向及び半
径方向にある程度弾性変形し得るように構成して
いる。そしてこの接触面3側にアーム5を外輪1
の外周部から120°毎に中心に向かつて放射状に三
本突出形成する。そして、このアーム5と前記接
触面3とは互いにその中央が60°角度を異にして
位置されている。そしてこのアーム5の先端部に
は軸方向へ球面の一部をなす凸部13が一体的に
突出している。さらに、外輪1の外周部にはリブ
12がリング状に一体成形され、それにより外輪
1が反り等の変形を起こすことを防止している。
次に内輪2にはその軸線上に中心孔8をが形成
されると共に、外周先端にフランジ部14を形成
し、そのフランジ部14の縁部に軸方向接触面4
と半径方向接触面17とを段付き状に形成してい
る。さらにフランジ部14に隣接し内輪2の外周
に第二歯面7が形成されている。しかして第1図
に示す如く内輪2を矢印方向から外輪1の中心部
に押し込む。すると、接触面3が軸方向及び半径
方向に変形して、フランジ部14が軸方向接触面
3とアーム5との間に位置される。そしてアーム
5が弾性変形しその凸部13がフランジ部14の
端面に弾性的に接触する。それにより外輪1の軸
方向接触面3と内輪2の軸方向接触面4とが圧接
する。しかして、外輪1又は内輪2を駆動する
と、それに伴つて他方が一体的に回転する。次
に、外輪1又は内輪2のいずれか一方に所定以上
の過負荷が加わると、軸方向接触面3と軸方向接
触面4とが摺接し、一方の動力を他方に伝えな
い。それにより伝動機構を保護するものである。
〔考案の効果〕
本考案の回転伝動体のスリツプ機構は以上のよ
うな構成からなり、次の効果を有する。
(1) 本考案のスリツプ機構は、内輪2のフランジ
部14外周縁と、外輪の放射状嵌着部15との
接触部に夫々、半径方向に支持する半径方向接
触面16,17が形成されたから、フランジ部
の存在により内輪2の中心孔を形成する虞がな
い。そして、両輪1,2間の偏心を妨げるので
歯車の噛み合い等の伝動機構に悪影響を与える
ことなく、安定したスリツプトルク特性を得る
効果がある。
(2) 本スリツプ機構は、外輪1の外周と放射状嵌
着部15との間に孔部11が形成され、それに
より放射状嵌着部15を半径方向外方に弾性変
形自在に構成しているから、内輪2のフランジ
部14をその放射状嵌着部15とアーム5との
間に容易に嵌着することができる。それと共に
嵌着に伴う損傷や変形、並びに組立てに伴う機
能劣化やバラツキが生じ難く、信頼性の高いス
リツプ機構を提供できる。
(3) 更に、本スリツプ機構は外輪1及び内輪2を
共に合成樹脂材料で形成したから、製造容易で
且つ安価にそれを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本スリツプ機構の組立説明図である。
そして第2図はその組立状態を示す縦断面図、第
3図は同正面図、第4図は同裏面図である。又第
5図は外輪1の縦断面図であり、第6図はその正
面図である。第7図は従来型スリツプ機構の縦断
面図、第8図は同正面図。 1……外輪、2……内輪、3……軸方向接触
面、4……軸方向接触面、5……アーム、6……
第一歯面、7……第二歯面、8……中心孔、9…
…鍔部、10……鍔部、11……孔部、12……
リブ、13……凸部、14……フランジ部、15
……放射状嵌着部、16,17……半径方向接触
面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 夫々、合成樹脂の一体成形体からなる外輪1と
    軸上に軸遊嵌用の中心孔8が貫通する内輪2とを
    有し、前記外輪1の中心部に前記内輪2が嵌着さ
    れ、両者の摩擦接触力により回転動力を伝達する
    と共に、所定以上の負荷が一方に加わつたとき両
    者間が非伝動のスリツプ状態になる回転伝動体ス
    リツプ機構において、 前記内輪2の先端部外周に一体的に突設さたフ
    ランジ部14と、 前記フランジ部14の外周縁部に整合し、前記
    外輪1の内周面に放射状に中心側へ突設した放射
    状嵌着部15と、 前記外輪の外周と前記放射状嵌着部15との間
    に形成され、その嵌着部15を半径方向外方に弾
    性変形自在とするための孔部11と、 前記外輪1に放射状に半径方向中心側へ突設さ
    れ、前記フランジ部の厚み方向の一方の端面に弾
    性的に摺接する複数のアーム5と、 前記フランジ部14外周縁の前記厚み方向の他
    方の端面及び、その他方の端面に接触する前記嵌
    着部15に夫々形成され、前記内輪2と前記外輪
    1との軸方向接触圧を支持する軸方向接触面3,
    4と、 前記フランジ部14外周縁と前記嵌着部15と
    の接触部に夫々形成され、前記内輪2と前記外輪
    1とを半径方向に支持する半径方向接触面16,
    17と、 を具備し、複数の前記アーム5と前記放射状嵌
    着部15とにより前記フランジ部14が弾性的に
    挟持されるように構成したことを特徴とする回転
    伝動体のスリツプ機構。
JP1986173152U 1986-11-10 1986-11-10 Expired - Lifetime JPH0527021Y2 (ja)

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JP1986173152U JPH0527021Y2 (ja) 1986-11-10 1986-11-10

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Publication Number Publication Date
JPS6378290U JPS6378290U (ja) 1988-05-24
JPH0527021Y2 true JPH0527021Y2 (ja) 1993-07-08

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JPS5526862U (ja) * 1978-08-10 1980-02-21

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