JPS5918242Y2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は外周に調理メニューや調理時間を表示した回転
表示ドラムを有する加熱時間設定用の調理時間表示装置
を備えた高周波加熱装置に関するもので、調理時間表示
装置の表示内容に関連して動作する切換スイッチの動作
の信頼性を向上させると共に、よりコンパクトな構成に
てより多くの表示が行なえるようにすることを目的とす
るものである。

従来より高周波加熱装置においては、加熱時間設定用の
調理時間表示装置を設けることが盛んに行なわれてきた
。

これは高周波加熱装置の加熱方式が従来のガスや電気ヒ
ータによるものとは根本的に異なるため、調理時間等の
感覚が一般使用者には掴みにくいために設けられている
もので、とりわけ回転体の外周に表示する回転方式のも
のは小さなスペースにより多くの表示が行なえるため非
常に有用で、最も多〈実施されている。

さらに回転体を外部より操作して回転させると、この回
転と連動して表示内容に対応した出力等が自動的に得ら
れる切換構造は庫周波加熱装置の操作性を一段と向上さ
せるもので、今後さらに多〈実施されるものと思われる
。

しかしながら、従来この種の調理時間表示装置を備えた
高周波加熱装置は、構造が複雑で装置が大型化すると共
に、信頼性にも乏しいものであった。

本考案は上記従来の欠点に鑑みてなされたもので、以下
本考案の一実施例を添付図面を参照して説明する。

第１図、第２図において、１は高周波加熱装置本体、２
は本体１内に設けた加熱室（図示せず）の前面開口部を
開閉自在に覆う扉、３は操作パネル、４は操作パネル３
に設けた表示窓５に臨ませた回転表示ドラム、６は回転
表示ドラム４を回転させる操作ダイヤル、７は長時間用
のタイマー、８は短時間用のタイマー、９は加熱を開始
させるための調理ボタン、１０は加熱中であることを表
示する調理ランプである。

第３図、第４図は調理時間表示装置の具体構成を示すも
ので、１１は透明なポリカーボネートの如き樹脂材料よ
り戊る中空回転体、１２は表面に調理時間、調理メニュ
ー等を印刷したポリエステルフィルム等より戊る樹脂フ
ィルムで、回転体１１の外周に巻き付け、その一部を接
着することにより回転表示ドラム４を構成している。

１３は側板を兼用する操作ダイヤル６と共に回転体１１
の端面開口部を覆う側板で、外周面には第１図に示す如
くカム１４が形成されている。

１５は側板１３を支持する軸受１６と共に操作ダイヤル
６を介して回転体１１を回転自在に保持する軸受で、ス
テンレスバネ鋼の如き薄い板バネで構成され、回転体１
１のスラスト方向の動きを規制している。

１７は表示面を照明するため回転体１１の内部に位置さ
せたランプで、ソケット１８および支持金具１９を介し
て軸受１６に取付けられている。

２０．２１は側板１３の外周面に設けられたカム１４に
よって動作する出力切換スイッチおよび出力表示ランプ
（図示せず）の切換スイッチで、軸受１６に固定されて
いる。

２２は表示窓５を覆う透視板、２３はフェルト等の樹脂
繊維で構成された弾性薄板で、樹脂フィルム１２の表面
にほこりが付着するのを防止すると共に、樹脂フィルム
１２の表面にわずかなたわみ力によって弾性接触してお
り、回転体１１の回転に伴って樹脂フィルム表面に付着
したほこりを除去するように構成している；なお軸受１
５．１６は操作パネル３にビス止めされている。

かかる構成において、切換スイッチ２０．２１の動作用
カム１４は操作ダイヤル６とは反対側に位置する非バネ
性の軸受１６で支持された側板１３に設けられており、
切換スイッチ２０．２１の動作は操作ダイヤル６を外部
より操作した場合の軸受１５と操作ダイヤル６のガタや
軸受１５のバネ性によるタワミ等の不安定な動きに影響
されず動作し、第３図の２点鎖線の如く回転体１１と操
作ダイヤル６の嵌合が一次的に外れても切換スイッチ２
０．２１にはほとんど影響しない。

また切換スイッチ２０．２１には作動子たるステンレス
バネ鋼の如きバネ材料で作られたレバー２４が設けられ
ており、カム１４に当接しているか′、このレバー２４
はカム１４の側板１３のラジアル方向の軸受面１３ ａ
の真上から押すように位置しているため、レバー２４に
よるカム１４に対する押圧力は、回転体１１と側板１３
の軸受１６のバネ力による結合に全く悪影響を与えない
。

また、レバー２４は軸受１６のスラスト方向軸受面の延
長部１６ ａと側板１３のカム面からの立ち壁１３ｂに
よって挾まれ、これをガイドとしているので、カム面よ
り逸脱することはない。

以上の説明から明らかなように本考案によれば、回転表
示ドラムの表示と関連した出力等の切換えを行なう切換
部を、回転表示ドラムの一端部に設けた操作部とは逆の
端部に設けたため、切換部は操作部を操作する際に外部
から加わる悪影響を受けず、信頼性が向上する。

またとりわけ回転体をドラムとその両端を閉止する側板
で構成し、この側板とドラムを一対の軸受で支え、その
軸受の一方をバネ体で構成して、バネ体のバネ力で上記
ドラムと側板を組立保持する構造は調理時間表示装置を
コンパクトにするために非常に有利なものであるが、本
考案の如くバネ体の軸受に操作ダイヤルの側を他方の軸
受側に切換スイッチを動作させるためのカムを形成する
事により可能とした。

このように構造も非常に簡単でコンパクトにできるなど
実用的価値の大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す高周波加熱装置の斜視
図、第２図は同要部の正面図、第３図は同装置に用いる
調理時間表示装置の横断面図、第４図は同縦断面図、第
５図は同分解して示す正面図、第６図は同カムと切換ス
イッチとの関係を示す側面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周に調理メニューや調理時間を表示しかつ中空回転体
   と前記中空回転体の端面開口部を覆う着脱自在な側板と
   を有する回転表示ドラムと、前記回転表示ドラムの一端
   部に外部より回転操作可能な操作部と、前記回転表示ド
   ラムの他端部に設けられ前記回転表示ドラムの表示と関
   連した出力等の切換えを行なう切換部とを備え、前記中
   空回転体は、一対の軸受により回転自在に保持され、前
   記一対の軸受のうち操作ダイヤル側の軸受は前記中空回
   転体の軸方向に押圧を加えるバネ体で構成し、前記中空
   回転体と側板は前記バネ体より成る軸受のバネ力にて組
   立保持を行なう構成とした高周波加熱装置。