JPS6336303Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は置時計に関するものである。

従来、例えば食事時に呼び集めるためのデイナ
ーベルと称する呼びリンがあつた。

本考案は、このデイナーベルのリンを透明材よ
り形成し、このリン内に時計体を配置した置時計
の改良に関するものであり、部品点数が少なく、
構成が簡単であり、操作性に優れ、見栄えのよい
置時計を提供するものである。

以下、本考案の一実施例を詳細に説明する。

第１図において、１はリンであり、ガラスなど
の透明材より形成されており、下方に開口してい
る。リン１の上部には取付孔１ａが透設してあ
る。２は時計体であり、リン１の内部に位置して
いる。時計体２は、前枠３，文字板４，透明カバ
ー５，時計機械体６，指針７などから構成されて
いる。そして時計体２の上部には、取付ねじ８が
埋め込まれている。取付ねじ８は、リン１の取付
孔１ａを貫通しており、取付ねじ８の先端には、
取手９のめねじ９ａがねじ込まれている。すなわ
ち、リン１の外方にて取手９が取付ねじ８により
突出状態に取付けられている。８ａはスペーサで
あり、９ａは座である。１０は裏蓋であり、時計
体２の背部開口２ａを覆つている。裏蓋１０は、
時計体２の背面にその上部を回転中心として支持
されている。１１は玉ざおであり、裏蓋１０の回
転中心に揺動可能に支持されており、下端に固着
された打ち玉１１ａがリン１を打撃可能である。

ここで第２図を参照して、裏蓋１０および玉ざ
お１１の支持部について詳述する。時計体２の前
枠３の上部には支持穴２ｂが穿設してあり、支持
穴２ｂには、支持部材１２が止めねじ１３にてね
じ止めしてある。支持部材１２は中央部につば部
１２ａが突設してあり、つば部１２ａの前方は裏
蓋支持部１２ｂ、後方は玉ざお支持部１２ｃとな
つている。そして裏蓋１０は前枠３の背面に押圧
状態に接するように、つば部１２ａとの間に平座
１４，バネ座１５を介在させて、裏蓋支持部１２
ｂに支持されている。このため裏蓋１０はその面
方向に回転可能に時計体２の背面に取付けられて
いる。また玉ざお１１は、その上端の環状部が玉
ざお支持部１２ｃに緩く嵌合し、つば部１２ａと
止めねじ１３との間で揺動可能となつている。

つぎに、本考案の置時計の針回し時、電池交換
時の操作について述べる。

まず、取手９を取付ねじ８より取外し、時計体
２をリン１内より取出す。つぎに第３図示のよう
に裏蓋１０を回転中心の支持部材１２を中心に面
方向に回転する。これにより時計体２の開口部２
ａ内に位置する時計機械体６が露出する。６ａは
針回しつまみであり、これを回転し指針７の針回
しを行なう。６ｂは電池小蓋であり、この電池小
蓋を取外し電池（図示せず。）を挿入する。裏蓋
１０を閉じるときは、前方に突出した位置決め用
の突起１０ａ，１０ａにより、づれずに閉じるこ
とができる。

この置時計を、デイナーベルなどの呼リンとし
て使用するときは、取手９を持ち置時計全体を揺
動させる。これにより支持部材１２に緩く揺動可
能に支持されている玉ざお１１は揺動し、打ち玉
１１がリン１の内壁を打撃し、音を発する。

以上述べたように、本考案によれば、時計体に
裏蓋を設けたので見栄えがよくなり、裏蓋は玉ざ
おの揺動中心に回転自在に支持したため、部品点
数が少なく、構成が簡単にできる。また裏蓋は回
転可能に支持されているため取外しが不要で、針
回し操作などが容易に行なえるなど、実用的な効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は断面
図、第２図は裏蓋、玉ざおの支持部分の拡大断面
図、第３図は裏蓋の開閉状態を示す動作説明図で
ある。 １……リン、２……時計体、８……取付ねじ、
９……取手、１０……裏蓋、１１……玉ざお、１
１ａ……打ち玉、１２……支持部材、１３……止
めねじ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下方に開口する透明材より形成されたリンと、 このリン内に配設された時計体と、 上記リン外に取付けられた取手と、 上記時計体の背面に回転可能に取付けた裏蓋
   と、 この裏蓋の回転中心に揺動可能に支持され、上
   記リンを打撃する打ち玉を固着した玉ざおと を設けた置時計。