JPS5917792Y2 - ラツプフイルム用箱

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【考案の詳細な説明】この考案は食品包装用の合成樹脂製やアルミ箔製のラッ
プフィルム用箱に関する。

合成樹脂製やアルミ箔製等の食品包装用のラップフィル
ムは通常紙製の箱にロール状に納められており、この箱
から必要な分だけ引張り出し箱に設けられているカッタ
により切断して用いられている。

このような紙製等の箱に納められたラップフィルムの場
合、鉄箱の蓋が常時開いた状態となっているため、ラッ
プフィルムに塵埃が付着したり、また箱内に害虫が入り
こむ等の危険があり、食品包装用のラップフィルムとし
ては衛生上の問題があった。

また、ラップフィルムはカッターや箱体に貼着してその
先端部がはがれにくくなることがあり、次の使用に際し
フィルムを引出しにくいという欠点があり、特に合成樹
脂製のラップフィルムは粘着性があるためにこの欠点が
顕著であった。

本考案は上記した従来のラップフィルム用箱の欠点を改
善するためになされたもので、衛生的でかつラップフィ
ルムの取出しが容易なラップフィルム用箱を提供しよう
とするものである。

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は斜視図、第２図は側面図である。

１は箱本体で、蓋体２はこれに一体に設けられている。

ラップフィルム３はその端部が箱体１からその上面１０
に沿って延出し、金属製のカッタ１１によりカットされ
て利用される。

蓋体２には点線で示す切離片２０が設けられており、工
場等からの出荷に際してはこの切離片２０と、上面１０
とが接着されており、ラップフィルム３は密封されてい
る。

該切離片２０は利用者等により切離され、これにより蓋
体２が本体１より離れる。

以上のような構成において、本考案では蓋体２の裏面に
粘着テープ等の粘着体４が設けられており、この粘着体
４によりラップフィルム３は捕捉され持上げられる。

粘着体４の表面には複数の突起５が形成され、この突起
５により、ラップフィルム３は粘着体４から容易に剥離
する。

粘着体４は蓋体２の裏面に長手方向全体にわたって設け
ても良いし、部分的に設けても良い。

また製造時に粘着体４の表面にシール等を張っておき、
使用時にこれをはがすようにしておく。

蓋体２の中央部先端には更に切離片２０を切離後突出す
る突片６が設けられている。

また上面１０上には切欠６０が形成され、この切欠６０
に突片６を差込むことにより蓋体２が箱本体１に係止さ
れるように構成されている。

以上のような構成において、不使用時は突片６を切欠６
０に差込んでおけば蓋体２は箱本体１に係止され蓋体２
が閉じた状態となるからラップフィルム３に塵埃が付着
したり、また箱本体１内に害虫が入り込む危険等が排除
される。

また使用時には蓋体２を持上げれば、ラップフィルム３
は粘着体４に付着して蓋体２と共に持上がり、容易にこ
れを指でつかむことができる。

また粘着体４には突起５が設けられていて、その粘着性
を制限されているから、ラップフィルム３を引張れば容
易に粘着体４から剥離し、箱本体１から引出すことかで
゛きる。

なお、上記実施例では蓋体２の係止部として突片６と切
欠６０で構成した例を示したが、これに限定されるもの
ではなく、たとえば、第３図に示すように蓋体２の先端
部を少し延出してこれをカギ型に曲げ、ここに磁性体７
を設けて、金属製のカッタ１１に吸着させるような構成
も可能である。

以上説明したように本考案のラップフィルム用箱は、蓋
体の裏面に複数の突起を有する粘着体を設けであるため
、ラップフィルムの先端を容易につかむことが出来、し
かもフィルムの引出しも容易に行なえる。

また、係止部により常態では蓋体は閉じられているため
、塵埃や害虫を効果的に排除することが出来衛生的であ
る等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の斜視図、第２図はその側面
図、第３図は他の実施例の側面図である。

【実用新案登録請求の範囲】

蓋体の裏面側に設けられたラップフィルムの端部を捕捉
する複数の突起を有する粘着体と、該蓋体を箱本体に係
止し該箱体を閉じる係止部とを設けたことを特徴とする
ラップフィルム用箱。