JPS5849927Y2 - 消火器用包装箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は一般家庭用等に使用される小型消火器を収め
る包装箱の改良に関し、安価に製作できしかも開封の容
易な消火器用包装箱を提供せんとするものである。

消火器用包装箱として、従来は第１図に示すようなもの
が使用されていた。

即ち、底を閉じた矩形筒状の箱本体１の上端開口部の四
辺にそれぞれ蓋片２ ａ 、２ ｂの一辺を連結したも
のである。

対向する長辺に設けた蓋片２ｂ、２ｂは、それぞれ短辺
の長さのｌの半分の幅Ｗを有している。

このような包装箱に消火器を収納する場合は、第１図の
状態に蓋片２ ａ 、２ ｂを開いて消火器を本体１に
挿入した後、短辺側の蓋片２ａ、２ａを内側に折曲げ、
その上面に糊を塗布し、更に長辺側の蓋片２ｂ、２ｂを
内側に折曲げてその下面を上記短片側の蓋片２ ａ 、
２ ａの上面に第２図に示すように貼り付けるものであ
る。

ところが、このような従来の包装箱に於いては、包装後
は上側に位置する長辺側の蓋片２ｂ、２ｂの端縁同士が
近接して隙間ができないため、開封時の手掛りとなる部
分がなく、開封作業が面倒となる。

このため、従来も箱本体１の上部周囲に第２図に鎖線で
示すように丈夫なテープ３を埋込み、開封時には表面に
露出した該テープの一端を引いて該本体１の上部ごと開
封できる包装箱が提供されている。

ところが、このような包装箱は丈夫なテープが別に必要
でかつそれを埋込む作業が必要なため高価となる欠点が
あった。

本考案の消火器用包装箱は上述のような欠点を解消した
ものである。

以下、実施例を示す図面により本考案を説明する。

第３〜４図は本考案の消火器用包装箱の実施例を示して
おり、第３図は開いた状態、第４図は閉じた状態をそれ
ぞれ示している。

有底で矩形筒状の箱本体１の上部開口の四辺に、それぞ
れ蓋片２ａ２ｂの一方を連結した点、長辺に設けた蓋片
２ｂ。

２ｂの幅Ｗが短辺の長さｌの半分である点は第１〜２図
に示した従来の包装箱と同様である。

本考案の包装箱の特徴は、長辺側の蓋片２ｂ、２ｂの端
縁４の中央に切込み５を形成した点にあり、また、短辺
側の蓋片２ａ、２ｂの幅Ｗは、長辺の長さＬの半分とす
る。

上述のように各蓋片２ａ、２ｂが形成されるため、本考
案の消火器用包装箱の蓋を従来と同様に、短辺側の蓋片
２ａ、２ａを下側にして閉じると、第４図に示すように
包装箱の上面に切込み５，５の内縁に囲まれて蓋片２ａ
の端縁の露出する部分６ができる。

このため、開封する場合には、該部分６を指で押込み、
蓋片２ｂの端縁を上方に引上げれば、のり付けされた蓋
片２ａ、２ｂの接着を剥離させて容易に包装箱の開封を
行なうことができる。

本考案の消火器用包装箱は上述のように構成されるので
、開封作業が容易となり、しかも切込み５は箱の他の部
分と同時に打抜き形成され、包装時の糊付けの妨げにも
ならず、製作費が高くなることもない。

【図面の簡単な説明】

第１〜２図は従来の包装箱を示し、第１図は開いた状態
、第２図は閉じた状態をそれぞれ示す斜視図、第３〜４
図は本考案の実施例を示しており、第３図は開いた状態
、第４図は閉じた状態をそれぞれ示す上半部斜視図であ
る。 １：箱本体、２ａ、２ｂ：蓋片、３：テープ、４：端縁
、５：切込み、６：部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 有底で矩形筒状の箱本体１の上端開口の四辺にそれぞれ
   蓋片２ ａ 、２ ｂの一辺を連結し、対向する長辺に
   設けた蓋片２ｂ、２ｂの幅Ｗを短片の長さｌの半分とし
   、短辺に設けた蓋片２ａ、２ａを長辺に設けた蓋片２ｂ
   、２ｂの下側とし蓋片２ ａ 、２ ｂを糊付けして施
   蓋する消火器用包装箱に於いて、上記長辺側蓋片２ｂ、
   ２ｂの端縁中央部に切込み５．５を形成し、短辺側蓋片
   ２ａ、２ａの幅Ｗを、長辺の長さＬの半分としたことを
   特徴とする消火器用包装箱。