JPS59137526A - スパンライクポリエステル糸条の製造方法 - Google Patents
スパンライクポリエステル糸条の製造方法Info
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- JPS59137526A JPS59137526A JP858283A JP858283A JPS59137526A JP S59137526 A JPS59137526 A JP S59137526A JP 858283 A JP858283 A JP 858283A JP 858283 A JP858283 A JP 858283A JP S59137526 A JPS59137526 A JP S59137526A
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は紡績糸の織編物の如き外観及び風合を付与し得
るスパンライクポリエステル糸条を製造する方法に関す
るものである。
るスパンライクポリエステル糸条を製造する方法に関す
るものである。
従来より、ポリエステル糸条に紡績糸様の外観。
風合を付与するに当たって、m縮加工糸を流体撹乱処理
して嵩高性と毛羽を付与する方法、あるいは捲縮加工糸
を擦過して毛羽を発生させ、嵩高性と毛羽を付与する方
法等各種の加工法が提案されている。しかしながら、こ
れらの加工法はいずれも捲縮加工や毛羽付与加工等の多
工程を必要とし。
して嵩高性と毛羽を付与する方法、あるいは捲縮加工糸
を擦過して毛羽を発生させ、嵩高性と毛羽を付与する方
法等各種の加工法が提案されている。しかしながら、こ
れらの加工法はいずれも捲縮加工や毛羽付与加工等の多
工程を必要とし。
加工コストが高くなるのみならず、流体撹乱処理して毛
羽を付与する方法では、得られる加工糸は涙滴状の粗い
ループ毛羽を有するため、布帛にした場合、布帛同士が
引掛りを起こすいわゆるファスナー現象を誘発するとい
う欠点があり、また擦過により毛羽を付与する方法では
加工糸は切毛羽を有するためピリング性能に劣るという
欠点があったO 本発明者等はかかる欠点がなり、シかも紡績糸の織編物
の如き外観、風合を付与し得る紡績糸様ポリエステル仮
撚加工糸の製造方法として、ポリエステル高配向未延伸
糸を高温で弛緩熱処理した後、加熱延伸仮撚加工する方
法をすでに特願昭56−199.169号で提案した。
羽を付与する方法では、得られる加工糸は涙滴状の粗い
ループ毛羽を有するため、布帛にした場合、布帛同士が
引掛りを起こすいわゆるファスナー現象を誘発するとい
う欠点があり、また擦過により毛羽を付与する方法では
加工糸は切毛羽を有するためピリング性能に劣るという
欠点があったO 本発明者等はかかる欠点がなり、シかも紡績糸の織編物
の如き外観、風合を付与し得る紡績糸様ポリエステル仮
撚加工糸の製造方法として、ポリエステル高配向未延伸
糸を高温で弛緩熱処理した後、加熱延伸仮撚加工する方
法をすでに特願昭56−199.169号で提案した。
前記発明で得られる糸条は外層部が捲縮クリンプとアー
チ状のループ毛羽を、内層部が融接着したフィラメント
による芯部を有する紡績糸様の外観形態となり、しかも
融接着した芯部によってハリ、腰等を付与できるという
利点を有する。しかし、外層部のアーチ状ループ毛羽に
過大なループが混在するためチーズ等の撞糸体上でルー
プ毛羽同士が絡んで製編織時の解舒性が低下したり製織
時の開口性が低下するおそれがあり、また強度が低いた
め切毛羽が生じやすいという欠点があった。
チ状のループ毛羽を、内層部が融接着したフィラメント
による芯部を有する紡績糸様の外観形態となり、しかも
融接着した芯部によってハリ、腰等を付与できるという
利点を有する。しかし、外層部のアーチ状ループ毛羽に
過大なループが混在するためチーズ等の撞糸体上でルー
プ毛羽同士が絡んで製編織時の解舒性が低下したり製織
時の開口性が低下するおそれがあり、また強度が低いた
め切毛羽が生じやすいという欠点があった。
本発明者らは上記の点に鑑み鋭意検討した結果前記発明
よりも弛緩熱処理温度を低くするとともに仮撚加工時の
延伸倍率を高クシ、かつ弛緩熱処理後の糸条に一定時間
以上の常温緊張処理を施すことによって、外層部のアー
チ状ループ毛羽を細かくするとともに糸条を均斉化、集
束化できるという知見を得て本発明に到達したものであ
り、その目的とするところは外層部が細かくて均斉な捲
縮クリンプとアーチ状ループ毛羽を、内層部が融接着し
たフィラメントによる芯部を有していて。
よりも弛緩熱処理温度を低くするとともに仮撚加工時の
延伸倍率を高クシ、かつ弛緩熱処理後の糸条に一定時間
以上の常温緊張処理を施すことによって、外層部のアー
チ状ループ毛羽を細かくするとともに糸条を均斉化、集
束化できるという知見を得て本発明に到達したものであ
り、その目的とするところは外層部が細かくて均斉な捲
縮クリンプとアーチ状ループ毛羽を、内層部が融接着し
たフィラメントによる芯部を有していて。
紡績糸様の外観、風合を呈するのは勿論のこと製編織時
の解舒性、開口性及び強度が向上したスパンライクポリ
エステル糸条の製造方法を提供するにある。
の解舒性、開口性及び強度が向上したスパンライクポリ
エステル糸条の製造方法を提供するにある。
すなわち1本発明は高速紡糸して得られる複屈折率△n
が15〜80X 10−31結晶化度が20%以下の高
配向ポリエステル未延伸糸を弛緩率を30%以上として
180℃以下の温度で非接触加熱処理して熱収縮させ、
加熱収縮処理ゾーンを通過した糸条を延伸仮撚ヒーター
に至る間で下記(1)式を満足する時間t(秒)の間常
温緊張処理するとともに、下記(2)式を満足する延伸
倍率A及び200〜240℃の温度で延伸仮撚すること
を特徴とするスパンライクポリエステル糸条の製造方法
を要旨とするものである。
が15〜80X 10−31結晶化度が20%以下の高
配向ポリエステル未延伸糸を弛緩率を30%以上として
180℃以下の温度で非接触加熱処理して熱収縮させ、
加熱収縮処理ゾーンを通過した糸条を延伸仮撚ヒーター
に至る間で下記(1)式を満足する時間t(秒)の間常
温緊張処理するとともに、下記(2)式を満足する延伸
倍率A及び200〜240℃の温度で延伸仮撚すること
を特徴とするスパンライクポリエステル糸条の製造方法
を要旨とするものである。
t> tン1−−−−・−一一一・・−−一−−−・・
(1まただし、d:加熱収縮処理後の糸条を構成する
単フィラメントの繊度 (デニール) A>1.1 (1+a /100 )−(2)ただし
、a;弛緩率(%) 以下2本発明の詳細な説明する。
(1まただし、d:加熱収縮処理後の糸条を構成する
単フィラメントの繊度 (デニール) A>1.1 (1+a /100 )−(2)ただし
、a;弛緩率(%) 以下2本発明の詳細な説明する。
本発明方法において使用する供給原糸は複屈折率△nが
15〜80X 10−’ l結晶化度が20%以下のポ
リエステル未延伸糸である。
15〜80X 10−’ l結晶化度が20%以下のポ
リエステル未延伸糸である。
本発明方法においては後述するごとくまず上記の糸条を
弛緩熱処理によって糸条を十分収縮させつつ、繊維軸方
向の配向度を大幅に変化させることなく結晶化を進ませ
、残留伸度を増大せしめる。
弛緩熱処理によって糸条を十分収縮させつつ、繊維軸方
向の配向度を大幅に変化させることなく結晶化を進ませ
、残留伸度を増大せしめる。
更に弛緩熱処理によって十分収縮させうることから延伸
糸でなく未延伸糸であって、しかも延伸仮撚加工も含め
た熱処理加工において熱脆化の問題が少ないこと等から
高速紡糸(例えば紡速2,500〜5,500111/
l1in)シて得られる複屈折率△nが15〜80X
10°3.結晶化度が20%以下の糸質特性値を有する
高配向ポリエステル未延伸糸を用いることが必要である
。
糸でなく未延伸糸であって、しかも延伸仮撚加工も含め
た熱処理加工において熱脆化の問題が少ないこと等から
高速紡糸(例えば紡速2,500〜5,500111/
l1in)シて得られる複屈折率△nが15〜80X
10°3.結晶化度が20%以下の糸質特性値を有する
高配向ポリエステル未延伸糸を用いることが必要である
。
ここで、この高配向ポリエステル未延伸糸の複屈折率Δ
nが15X to−a未満では弛緩熱処理に後続する延
伸仮撚加工において糸条の脆化のため糸切が多発し、延
伸仮撚加工が困難となる。
nが15X to−a未満では弛緩熱処理に後続する延
伸仮撚加工において糸条の脆化のため糸切が多発し、延
伸仮撚加工が困難となる。
また、80X10″3を超える場合は弛緩状態で十分収
縮させなから糸条を走行させるのが困難となるので好ま
しくない。
縮させなから糸条を走行させるのが困難となるので好ま
しくない。
また、結晶化度は20%以下であることが必要であり、
20%を超える場合は延伸仮撚加工時の配向度向上が小
さくなり、むしろ熱収縮による配向の乱れにより糸質脆
化の原因になるので好ましくない。
20%を超える場合は延伸仮撚加工時の配向度向上が小
さくなり、むしろ熱収縮による配向の乱れにより糸質脆
化の原因になるので好ましくない。
次に本発明は前記高配向ポリエステル未延伸糸を加熱収
縮処理ゾーンで弛緩率30%以上、かつ180℃以下の
温度で加熱装置に接触させることなく熱処理を行い、糸
条を構成する単フィラメントを長手方向にランダムに収
縮させて糸条の断面内の一部の単フィラメントが太繊度
となり、かつ単フィラメント間に糸長差を有する糸条と
なす。ここで弛緩率とは供給速度と引取速度との差の引
取速度に対する割合を百分率で表わしたものを言う。
縮処理ゾーンで弛緩率30%以上、かつ180℃以下の
温度で加熱装置に接触させることなく熱処理を行い、糸
条を構成する単フィラメントを長手方向にランダムに収
縮させて糸条の断面内の一部の単フィラメントが太繊度
となり、かつ単フィラメント間に糸長差を有する糸条と
なす。ここで弛緩率とは供給速度と引取速度との差の引
取速度に対する割合を百分率で表わしたものを言う。
上記の弛緩熱処理時の弛緩率は30%以上、好ましくは
50%以上で、十分なる収縮が可能な弛緩率にする必要
がある。弛緩率が30%未満では後述する延伸仮撚加工
によって糸条に捲縮クリンプ及びアーチ状ループ毛羽と
融接着した芯部からなる2層構造を付与することが困難
となるので好ましくない。また、弛緩熱処理は糸条を加
熱装置に接触させることなく行って糸条を構成する単フ
ィラメントを自由な位置において十分に収縮させる必要
がある。糸条を加熱装置に接触させて上記処理を施・す
と、糸条の接触抵抗により張力が付与されて自由な位置
での収縮が阻害されるので好ましくない。
50%以上で、十分なる収縮が可能な弛緩率にする必要
がある。弛緩率が30%未満では後述する延伸仮撚加工
によって糸条に捲縮クリンプ及びアーチ状ループ毛羽と
融接着した芯部からなる2層構造を付与することが困難
となるので好ましくない。また、弛緩熱処理は糸条を加
熱装置に接触させることなく行って糸条を構成する単フ
ィラメントを自由な位置において十分に収縮させる必要
がある。糸条を加熱装置に接触させて上記処理を施・す
と、糸条の接触抵抗により張力が付与されて自由な位置
での収縮が阻害されるので好ましくない。
弛緩熱処理時の温度は、180℃以下で糸条を30%以
上収縮可能な温度範囲内、好ましくは160〜140℃
にする必要がある。このように180℃以下で熱処理す
ることにより、後述する常温緊張処理と延伸仮撚加工に
よって得られる加工糸の外層部を構成する捲縮クリンプ
とアーチ状毛羽が細かくなり。
上収縮可能な温度範囲内、好ましくは160〜140℃
にする必要がある。このように180℃以下で熱処理す
ることにより、後述する常温緊張処理と延伸仮撚加工に
よって得られる加工糸の外層部を構成する捲縮クリンプ
とアーチ状毛羽が細かくなり。
糸条が均斉化、集束化するとともに強度が向上する。上
記弛緩熱処理時の温度が180℃を超えると。
記弛緩熱処理時の温度が180℃を超えると。
得られる加工糸の2層構造は明瞭となるものの。
アーチ状毛羽に過大のものが混在して解舒性が低下し、
さらに熱脆化によって強度も低下するので好ましくない
。
さらに熱脆化によって強度も低下するので好ましくない
。
本発明は前記の弛緩熱処理で得られた糸条が加熱収縮処
理ゾーンを出てから延伸仮撚ヒーターに至る間で常温緊
張処理を施しながら延伸仮撚ヒーターに導入して同時延
伸仮撚撞縮加工を行い、内層部が融接着したフィラメン
トによる芯部を形成し、芯部を細かくて均斉な捲縮クリ
ンプとアーチ状のループ毛羽で被覆した2層構造のスパ
ンライクポリエステル糸条を得る。この場合、上記の常
温緊張処理は加熱収縮処理ゾーンを出た糸条をローラ等
で把持して行っても1把持することなく延伸仮撚時の張
力を遡及させて行ってもよいが、いずれの場合も得られ
る加工糸の外層部を形成する捲縮クリンプとアーチ条の
ループ毛羽を細かく。
理ゾーンを出てから延伸仮撚ヒーターに至る間で常温緊
張処理を施しながら延伸仮撚ヒーターに導入して同時延
伸仮撚撞縮加工を行い、内層部が融接着したフィラメン
トによる芯部を形成し、芯部を細かくて均斉な捲縮クリ
ンプとアーチ状のループ毛羽で被覆した2層構造のスパ
ンライクポリエステル糸条を得る。この場合、上記の常
温緊張処理は加熱収縮処理ゾーンを出た糸条をローラ等
で把持して行っても1把持することなく延伸仮撚時の張
力を遡及させて行ってもよいが、いずれの場合も得られ
る加工糸の外層部を形成する捲縮クリンプとアーチ条の
ループ毛羽を細かく。
かつ均斉化するためには常温雰囲気下での張力の物用と
して使用される1000デニール以下の糸条において、
具体的には弛緩熱処理された後の糸条を構成する単糸デ
ニールをdとすると l’a7T秒以上の維持が必要で
あり、操作性及び装置上の制限がなければ長い程よい。
して使用される1000デニール以下の糸条において、
具体的には弛緩熱処理された後の糸条を構成する単糸デ
ニールをdとすると l’a7T秒以上の維持が必要で
あり、操作性及び装置上の制限がなければ長い程よい。
常温緊張の維持時間が前記以下であると加工糸に起生さ
れるアーチ状ループ毛羽の均斉化が進まず、解舒性を向
上させることができない。また、常温緊張時の糸条張力
は第3図に示すごとく弛緩熱処理した糸条の荷重伸長曲
線における初期降伏点(B)の荷重以下であればよいが
、高すぎると切毛羽が生じて操業性が低下し、一方低す
ぎるとアーチ状ループ毛羽の均斉化が不十分で大きなル
ープ毛羽が混在してくるので、糸条張力としては0.0
5〜0.20 g/dの範囲が好ましい。
れるアーチ状ループ毛羽の均斉化が進まず、解舒性を向
上させることができない。また、常温緊張時の糸条張力
は第3図に示すごとく弛緩熱処理した糸条の荷重伸長曲
線における初期降伏点(B)の荷重以下であればよいが
、高すぎると切毛羽が生じて操業性が低下し、一方低す
ぎるとアーチ状ループ毛羽の均斉化が不十分で大きなル
ープ毛羽が混在してくるので、糸条張力としては0.0
5〜0.20 g/dの範囲が好ましい。
また、前記同時延伸仮撚時の延伸倍率Aは弛緩熱処理時
の弛緩率をa%とすると。
の弛緩率をa%とすると。
A>1.1.(1+a /100 )
を満足し、かつ切毛羽の発生がない範囲内の倍率を選択
する必要がある。延伸倍率が上記を満足することにより
延伸仮撚時に糸条の内外層間で捩り変形量の差異を発生
させて内層部が融接着した芯部を形成し、外層部が細か
くて均斉な捲縮クリンプとアーチ状のループを有する2
層構造にすることができ、しかも糸条の強度も向上する
。一方。
する必要がある。延伸倍率が上記を満足することにより
延伸仮撚時に糸条の内外層間で捩り変形量の差異を発生
させて内層部が融接着した芯部を形成し、外層部が細か
くて均斉な捲縮クリンプとアーチ状のループを有する2
層構造にすることができ、しかも糸条の強度も向上する
。一方。
延伸倍率が上記より小さいと2層構造は有するもののア
ーチ状ループ毛羽の均斉化が不十分となりかつ強度も低
くなるので好ましくない。
ーチ状ループ毛羽の均斉化が不十分となりかつ強度も低
くなるので好ましくない。
さらに、上記延伸仮撚時の温度は200〜240℃好ま
しくは210〜230℃にする必要があり、前記温度で
延伸仮撚加工を施すことによって加工糸の外層部を形成
する捲縮クリンプ及びアーチ状ループ毛羽と、内層部を
形成するフィラメントの融接前部を適度に集束し、製編
織時の解舒性、開口性等を向上させることができる。一
方、仮撚温度が200℃を下回ると糸条の集束度が低下
し、240℃を超えると融接着した内層部の割合が多く
なって2層構造による紡績糸様外観風合が低下するので
好ましくない。
しくは210〜230℃にする必要があり、前記温度で
延伸仮撚加工を施すことによって加工糸の外層部を形成
する捲縮クリンプ及びアーチ状ループ毛羽と、内層部を
形成するフィラメントの融接前部を適度に集束し、製編
織時の解舒性、開口性等を向上させることができる。一
方、仮撚温度が200℃を下回ると糸条の集束度が低下
し、240℃を超えると融接着した内層部の割合が多く
なって2層構造による紡績糸様外観風合が低下するので
好ましくない。
また、延伸仮撚時の仮撚数は特に限定するものではない
が2通常織編物用として使用される1000デニール以
下の加工糸を製造する場合、延伸後の糸条繊度をD(デ
ニール)、適正仮撚数をT(回/m)とすると、 T
= 18,000/’f 〜28.000/’ii−
、!:通常の仮撚数よりやや少なくするのが得られる加
工糸の2層構造を明瞭にし、解舒性を向上する点から好
ましい。
が2通常織編物用として使用される1000デニール以
下の加工糸を製造する場合、延伸後の糸条繊度をD(デ
ニール)、適正仮撚数をT(回/m)とすると、 T
= 18,000/’f 〜28.000/’ii−
、!:通常の仮撚数よりやや少なくするのが得られる加
工糸の2層構造を明瞭にし、解舒性を向上する点から好
ましい。
第1図はかかる本発明方法の製造工程の一例を示す概略
工程図である。高速紡糸して得られた高配向未延伸糸(
F)はスプール(1)より引き出され。
工程図である。高速紡糸して得られた高配向未延伸糸(
F)はスプール(1)より引き出され。
テンサー(2)を通り、フィードローラー(3)を経て
30%以上の弛緩状態で供給され、温度が180’c以
下の弛緩用ヒーター(4)内を非接触状態で収縮されな
がら第1デリベリローラー(5)で引き取られる。糸条
は引続き延伸仮撚ゾーンに送り込まれ、第1デリベリ−
ローラー(5)と第2デリベリ−ローラー(8)の間で
所定の延伸倍率で延伸されると同時に仮撚スピンドル(
7)により仮燃される。このとき第1デリベリローラー
(5)より送り出された糸条は、まず張力が掛かった状
態で常温雰囲気中を特定時間維持され、しかる後にロー
ラー等で把持されることなく延伸仮撚ヒーター(6)に
至′す、200〜240 ’Cの温度によって受熱効果
が与えられ、更に延伸されると同時に仮撚スピンドル(
7)で仮撚され、延伸仮撚ヒーター(6)で熱固定され
る。このようにして加工された糸条は捲取ローラー(9
)によりパッケージαωに紡績糸様の嵩高加工糸となっ
て捲取られる。
30%以上の弛緩状態で供給され、温度が180’c以
下の弛緩用ヒーター(4)内を非接触状態で収縮されな
がら第1デリベリローラー(5)で引き取られる。糸条
は引続き延伸仮撚ゾーンに送り込まれ、第1デリベリ−
ローラー(5)と第2デリベリ−ローラー(8)の間で
所定の延伸倍率で延伸されると同時に仮撚スピンドル(
7)により仮燃される。このとき第1デリベリローラー
(5)より送り出された糸条は、まず張力が掛かった状
態で常温雰囲気中を特定時間維持され、しかる後にロー
ラー等で把持されることなく延伸仮撚ヒーター(6)に
至′す、200〜240 ’Cの温度によって受熱効果
が与えられ、更に延伸されると同時に仮撚スピンドル(
7)で仮撚され、延伸仮撚ヒーター(6)で熱固定され
る。このようにして加工された糸条は捲取ローラー(9
)によりパッケージαωに紡績糸様の嵩高加工糸となっ
て捲取られる。
ここで再熱処理ヒーター(1υを設け、第2デリベリロ
ーラー(8)を出た糸条を弛緩又は緊張状態で熱処理し
、嵩高性の変化、トルクの低減、熱安定性を図った後、
−第3デリベリ−ローラーaりを経て捲取ローラー(9
)によりパッケージa〔に捲取るようにしてもよい。
ーラー(8)を出た糸条を弛緩又は緊張状態で熱処理し
、嵩高性の変化、トルクの低減、熱安定性を図った後、
−第3デリベリ−ローラーaりを経て捲取ローラー(9
)によりパッケージa〔に捲取るようにしてもよい。
本発明方法により得られるスパンライクポリエステル糸
条は第2図に示すごとく外層部は均斉化された細かいク
リンプとアーチ状のループ毛羽を有し、内層部は融接者
したフィラメントによる芯部となった2層構造の紡績糸
様外観を呈しており、しかも融接者した芯部によるハ1
ハ腰が付与されることによって羊毛紡績糸様の風合が得
られ外観、風合共に紡績糸に酷似した紡績糸様の糸条が
得られる。また1本発明で得られる糸条は外層部を形成
する捲縮クリンプとアーチ状のループ毛羽は細かく均斉
化され、しかも外層部と融接者したフィラメントによる
芯部が適度に集束化しているので製編織時の解舒性や製
織時の開口性が向上し、さらに強度が向上するので製編
織時や得られた布帛に切毛羽が発生するのを防止できる
。
条は第2図に示すごとく外層部は均斉化された細かいク
リンプとアーチ状のループ毛羽を有し、内層部は融接者
したフィラメントによる芯部となった2層構造の紡績糸
様外観を呈しており、しかも融接者した芯部によるハ1
ハ腰が付与されることによって羊毛紡績糸様の風合が得
られ外観、風合共に紡績糸に酷似した紡績糸様の糸条が
得られる。また1本発明で得られる糸条は外層部を形成
する捲縮クリンプとアーチ状のループ毛羽は細かく均斉
化され、しかも外層部と融接者したフィラメントによる
芯部が適度に集束化しているので製編織時の解舒性や製
織時の開口性が向上し、さらに強度が向上するので製編
織時や得られた布帛に切毛羽が発生するのを防止できる
。
なお1本発明におけるポリエステルとはポリエチレンテ
レフタレートで代表される分子鎖中にエステル結合を含
有するポリエステルを総称し、イソフタル酸、パラオキ
シエトキシ安息香酸などの第3成分を含有する変成ポリ
エステルをも包含する。
レフタレートで代表される分子鎖中にエステル結合を含
有するポリエステルを総称し、イソフタル酸、パラオキ
シエトキシ安息香酸などの第3成分を含有する変成ポリ
エステルをも包含する。
以下9本発明方法を実施例によって具体的に説明する。
実施例
高速紡糸して得た高配向ポリエステル未延伸糸(複屈折
率Δnが55X 10棒、結晶化度9.7%)230d
/ 48fを供給原糸として第1図に示す装置を用い、
第1表のおのおのの条件で延伸仮撚加工を行い紡績糸様
加工糸を試作□した。
率Δnが55X 10棒、結晶化度9.7%)230d
/ 48fを供給原糸として第1図に示す装置を用い、
第1表のおのおのの条件で延伸仮撚加工を行い紡績糸様
加工糸を試作□した。
なお、各試作条件中供給系速は100m / min
。
。
仮撚数は1700回/mとした。
また、第1表の加工条件である弛緩率65%における前
記(2)式の延伸倍率は1.82であり、 T11式の
常温緊張維持時間は1.3秒であった。
記(2)式の延伸倍率は1.82であり、 T11式の
常温緊張維持時間は1.3秒であった。
各条件で得られた加工糸について均斉度、集束度。
糸条形態及び強度を評価した結果を第1表に示す。
第1表から明らかなように本発明の実施例1で得られた
加工糸は均斉度、集束度9強度とも極めて良好であり、
形態においても外層部は均斉化された細かいクリンプと
アーチ状のループ毛羽を有し内層部は融接者したフィラ
メントによって芯部が形成され、2層構造となった紡績
糸様の外観を有する糸条であった。この加工糸を経糸及
び緯糸に使用して経糸密度52本/吋、緯糸密度88/
吋で製織したところ、製織時の開口性は良好であり、ま
た織り上がった布帛に通常の染色仕上げを行ったところ
布帛表面に細かいループを斑なく有し、切毛羽の発生も
なく、外観、風合共に紡績糸様の布帛が得られた。
加工糸は均斉度、集束度9強度とも極めて良好であり、
形態においても外層部は均斉化された細かいクリンプと
アーチ状のループ毛羽を有し内層部は融接者したフィラ
メントによって芯部が形成され、2層構造となった紡績
糸様の外観を有する糸条であった。この加工糸を経糸及
び緯糸に使用して経糸密度52本/吋、緯糸密度88/
吋で製織したところ、製織時の開口性は良好であり、ま
た織り上がった布帛に通常の染色仕上げを行ったところ
布帛表面に細かいループを斑なく有し、切毛羽の発生も
なく、外観、風合共に紡績糸様の布帛が得られた。
一方、常温緊張処理時間のみが本発明の条件を満足しな
い比較例1は均斉度、集束度9強度、糸条形態共良好で
はあるが、実施例1の糸条に比較すれば不十分であった
。また、仮燃温度が本発明より低い糸条(比較例2)、
弛緩熱処理温度が高い糸条(比較例3)及び延伸倍率が
低い糸条(比較例4)は均斉度、集束度及び糸条形態を
同時に満足することがなく、さらに強度も実施例1より
小さいものであった。
い比較例1は均斉度、集束度9強度、糸条形態共良好で
はあるが、実施例1の糸条に比較すれば不十分であった
。また、仮燃温度が本発明より低い糸条(比較例2)、
弛緩熱処理温度が高い糸条(比較例3)及び延伸倍率が
低い糸条(比較例4)は均斉度、集束度及び糸条形態を
同時に満足することがなく、さらに強度も実施例1より
小さいものであった。
第1表
ただし、均斉度は、 0.02g / dの荷重を掛け
た糸条をルーパで観察し、糸条の平均太さをBとして2
B以上の太さにループしている部分の1m当り個数によ
り次のようにした。
た糸条をルーパで観察し、糸条の平均太さをBとして2
B以上の太さにループしている部分の1m当り個数によ
り次のようにした。
■・・・10以下、O・・・11〜20.△・・・21
〜30.×・・・31以上。
〜30.×・・・31以上。
また、集束度は糸速150 m/ minで筒編み時の
糸条の解舒張力を三栄測器社製ビジグラフで平均張力が
1gとなるように設定して第4図のようなチャートを描
き、 1000m当り5g以上の解舒張力個数により次
のようにした。
糸条の解舒張力を三栄測器社製ビジグラフで平均張力が
1gとなるように設定して第4図のようなチャートを描
き、 1000m当り5g以上の解舒張力個数により次
のようにした。
■・・・2以下、○・・・3〜5.△・・・6〜15.
×・・・16以上。
×・・・16以上。
さらに糸条形態は糸条外観を2M構造の明瞭性から評価
して次のようにした。
して次のようにした。
○・・・良い、△・・・普通、×・・・悪い。
第1図は本発明の一実施例を示す概略工程図。
第2図は本発明で得られるスパンライクポリエステル糸
条の一例の概略側面図、第3図は弛緩熱処理した糸条の
室温における荷重−伸長曲線の一例を示すグラフ、第4
図は本発明で得られた糸条の解舒張力を示すグラフであ
る。 図中(3)はフィードローラー、(4)は弛緩用ヒータ
ー。 (5)は第1デリベリ−ローラー、(6)は延伸仮撚ヒ
ーター、(7)は仮撚スピンドル、(8)は第2デリベ
リローラー、(9)は捲取ローラーである。 特許出願人 ユニチカ株式会社
条の一例の概略側面図、第3図は弛緩熱処理した糸条の
室温における荷重−伸長曲線の一例を示すグラフ、第4
図は本発明で得られた糸条の解舒張力を示すグラフであ
る。 図中(3)はフィードローラー、(4)は弛緩用ヒータ
ー。 (5)は第1デリベリ−ローラー、(6)は延伸仮撚ヒ
ーター、(7)は仮撚スピンドル、(8)は第2デリベ
リローラー、(9)は捲取ローラーである。 特許出願人 ユニチカ株式会社
Claims (1)
- (1)高速紡糸して得られる複屈折率△nが15〜80
x 10’ +結晶化度が20%以下の高配向ポリエス
テル未延伸糸を弛緩率を30%以上として180℃以下
の温度で非接触加熱処理して熱収縮させ、加熱収縮処理
ゾーンを通過した糸条を延伸仮撚ヒルターに至る間で下
記(1)式を満足する時間t (秒)の間常温緊張処理
するとともに下記(2)式を満足する延伸倍率A及び2
00〜240℃の温度で延伸仮燃することを特徴とする
スパンライクポリエステル糸条の製造方法。 t> Vσ丁−・−・−−−−−−−−−−−−−−−
(1まただし、d:加熱収縮熟理後の糸条を構成する単
フィラメントの繊度 (デニール) A>1.1 (1+a/100)−(2)ただし、a
:弛緩率(%)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP858283A JPS59137526A (ja) | 1983-01-20 | 1983-01-20 | スパンライクポリエステル糸条の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP858283A JPS59137526A (ja) | 1983-01-20 | 1983-01-20 | スパンライクポリエステル糸条の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59137526A true JPS59137526A (ja) | 1984-08-07 |
JPH0217657B2 JPH0217657B2 (ja) | 1990-04-23 |
Family
ID=11696998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP858283A Granted JPS59137526A (ja) | 1983-01-20 | 1983-01-20 | スパンライクポリエステル糸条の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59137526A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61258036A (ja) * | 1985-05-08 | 1986-11-15 | ユニチカ株式会社 | 捲縮加工糸の製造方法 |
JP2006250838A (ja) * | 2005-03-14 | 2006-09-21 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | チャート早見器 |
-
1983
- 1983-01-20 JP JP858283A patent/JPS59137526A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61258036A (ja) * | 1985-05-08 | 1986-11-15 | ユニチカ株式会社 | 捲縮加工糸の製造方法 |
JP2006250838A (ja) * | 2005-03-14 | 2006-09-21 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | チャート早見器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0217657B2 (ja) | 1990-04-23 |
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