JPS5913197A - フロ−ト操作弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスチームトラップ、空気自動排出弁等のフロー
ト操作弁に関し、特に球形フロートを弁室内に自由状態
で収容し、弁室内の液位に従って浮上降下させ、所定の
浮上又は降下位置で球形フロートの外表面を弁口に直接
光てて塞ぐ様にした弁に関する。

弁室内に球形フロートを自由状態で収容し、その外表面
で弁口を直接塞ぐ様にした弁は、構造が簡単であり、外
表面の総てを弁面として使用できる等の優れた特徴があ
る。しかし、このフロートは弁室内の液体の影智で揺れ
易いので、所定の閉弁位置に案内し保持する必要がある
。これは弁口の軸に平行で、当該軸からフローｉ〜の半
径だけ離れた平面又は円筒面のフロート座で行なわれる
。

従来、ケーシングを鋳鉄等の鋳物で作り、所定の位置を
切削してフロート座とすることが行われている。この場
合はフロート座は変形したり変位したりすることがなく
、安定していた。

しかし、最近では、特に小型の弁では、軽量で安価なも
のが要求されるので、ケーシングを薄板で作る様になっ
た。フロート座は薄板のケーシングを変形加工して作ら
れる。この場合、ケーシングは外部から衝撃を受けたり
、連結配管で引っ張られたり圧縮されたり、内部の液体
が凍結して膨張したりして、変形することがある。また
、プレス成型による歪のために加熱冷却を受けると変形
することがある。従って、フロート座が変形したり変位
したりするので、フロートを所定の閉弁位置に正しく案
内できないことが起こる。

本発明は、フロート座が変形したり変位したりすること
のない、薄板ケーシングのフロート操作弁を得ることを
目的とする。

本発明の構成は次の通りである。配管連結部材にフロー
ト座を形成する部材を取り付ける。薄板ケーシングは配
管連結部材に固着する。

配管連結部材は、鋳鋼や鋼材等の十分な強度を持ったも
ので作られるから、変形しにくい。フロート座部材を配
管連結部材に取り付けたりで、薄板のケーシングが変形
しても、その影響を受けない。すなわち、ケーシングが
衝撃を受けて変形しても、連結配管で引っ張られたり圧
縮されたりして変形しても、内部の液体が凍結して変形
しても、３− あるいはプレス成型による歪のために被制御流体で加熱
冷却されて変形しても、そのケーシングの変形はフロー
ト座部材までは伝わらない。弁口は配管連結部材に形成
されたり、取り付けられたりするのであるから、同じく
これに取り付けたフロ−１〜座部材と弁口の位置関係は
、ケーシングの変形の影響を受けない。

次に図示の実施例を詳細に説明する。第１図はフロート
型スチームトラップの断面図であり、その■−■線断面
を第２図に示す。

ケーシングは二つの部材１．２から成る。両部材ともス
テンレン鋼の薄い板をプレス成型して作る。形状は同一
である。開口端を付き合わせ溶接する。参照番号２４は
溶接部を示す。

ケーシング部材１の上端の右寄り（第１図で）に復水を
トラップに導入する入口部材３（配管連結部材）−を溶
接する。番＠２３は溶接部を示す。

入口部材３はステンレン鋼（ＪＩＳ　　５ＵＳ３０４）
で作る。入口５に配管用の雌ねじを形成する。

４− ケーシング部材２の下端の右寄り（第１図で）に、入口
部材３と同軸上に、トラップ内の復水を外部に排出する
出口部材４（配管連結部材）を溶接する。番号２２は溶
接部を示す。出口部材４も溶接性の良いステンレス鋼（
ＪＩＳ　　Ｓ’ＬＩＳ３０４）で作る。出口６には配管
用の雌ねじを形成する。出口部材４の外周は内側（第１
図で上方向）に向かって二段階に外径が小さくなりその
境に肩を形成する。すなわち、外側の肩にはケーシング
部材２の孔が当り、内側の肩には後述のフロート座部材
８の孔が当る。出口部材４の内端部の角を部材の軸に対
して４５度に切り落とす。そしてその面にステライト盛
りを施した後、弁口１２を囲んで円錐台の形状に切削加
工する。番号１３は、溶接部を示す。端面ば環状の弁座
面を成す。弁口１２の軸は出口部材４の軸に対して４５
痕の傾きである。

フロート座部材８は出口部材４に嵌まる孔を形成した部
分と、二叉部分８′、８′を有する。ニー５＝ 又部分８′は出口部材に嵌まる孔を形成した部分に対し
て４５度傾く様に曲げ、取り付は状態で弁口１２の軸と
平行になる。二叉部分の先端部に円筒面のフロート座面
１０１１０を形成する。フロート座面１０は弁口１２の
軸から、フロート９の半径程離れた距離に位置する。フ
ロート座部材８は取り付は孔を出口部材４に嵌め合せた
後、番号２１で示す個所で溶接する。

フロート９はステンレス鋼の薄板から半球殻を作り、そ
れを２個付き合わせ溶接し、溶接部を研磨して球形に作
る。

ケーシング部材１の内側にはドーム形状のスクリーン１
１をスポット溶接（２５で示す個所）して配置する。ス
クリーン１１は流入流体に含まれるゴミ等を濾過する小
さな孔が一面に開いている。

円弧帯状のバイメタル１４を出口部材４に、その一端部
で固着する。バイメタル１４は内側が高膨張、外側が低
膨張のもので、高部時は実施（１４）の様に拡がり、低
温時は一点鎖線１４−の様６− に縮まる。

このスチームトラップは次の様にして蒸気を逃がさずに
、復水と低温流体を自動的に排出する。

入口５を蒸気使用機器、蒸気輸送管等の復水発生系に接
続し、出口６には排水管を取り付けて使用する。トラッ
プが低温の時は、バイメタル１４が縮んで一点鎖線１４
′の状態にあり、フロー１−〇はバイメタル１４の先端
が当るので１弁口１２を塞ぐことが出来ない。従って、
機器等に蒸気を送り始めた始動時に発生する多量の低温
復水と残留空気が排出される。バイメタル１４の作用に
よるフロート９の開弁は、トラップ内に空気が溜り、復
水の流入が阻害され、その結果トラップの温度が低下し
たときにも行なわれる。

トラップに流入する流体の温度が上昇すると、バイメタ
ル１４は拡がり、フロート９の閉弁作用を邪魔しない。

弁口１２の開閉は、弁室７の復水の水位に応じたフロー
ト９の浮上、効果に応じて行なわれる。すなわち、復水
が流入すれば水位が上昇でるので、フロート９が浮上し
く二点鎖線９′の様に）、弁口１２を開き、復水を排出
し、復水の排出が進めば弁室７の水位が低下し、フロー
ト９が降下し、弁口１２を閉じる。弁口１２を閉じたと
き、弁室７の水面の位置は弁口１２よりも上方である様
に設計しであるので、蒸気は排出されない。

フロートは浮上位置９′から降下して、フロート座面１
０．１０に乗り、弁口１２を完全に塞ぐべき位置に案内
される。これは弁口１２の軸とフロート座面１０，１０
が平行で、その間の距離がフロート９の半径と同じ長さ
であることによる。

フロート座面１０，１０を二条に設けたので、フロート
９は復水で揺れ動かされず安定する。

本発明は次の様な特有の効果を奏する。フロート操作弁
を取り付けるとき、配管連結部材に引っ張り、圧縮、あ
るいは捩じり荷重が掛かり、薄板のケーシングが変形す
ることがあるが、フロート座部材はこの影響を受けない
。ケーシングに物が当って変形する場合も、休止期間に
弁室内の残留水が凍結して変形する場合も同様である。

スチームトラップは蒸気と復水が交互に流入するので、
加熱冷却、温度の上昇下降が繰り返される。そこで、プ
レス成型したケーシングが残留応力のた為に変形するこ
とがある。本発明によるスチームトラップではフロート
座面をケーシングとは別の部材に形成し、しかも、その
部材を安定な小型のスチームトラップは復水発生量の少
ない所で用いられる。復水の流入が少ないと、完全なシ
ール作用を発揮して蒸気を漏らさない様にしなければな
らない。しかも、安価なものが求められる。本発明によ
るスチームトラップは、この要求に答えるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のフロート型スチー９− ムトラップの断面図であり、第２図は、第１図の■−■
線断面図である。 １．２：ケーシング部材、　３：入口部材、４：出口部
材、　５：入口、　６：出口、７：弁室、　８：フロー
ト座部材、　９：フロート、　１０：フロート座面、　
１１ニスクリーン、　１２：弁口、　１４：バイメタル
特許出願人 １０−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　弁室を形成する薄板で作ったケーシングに配管
   連結部材を固着し、配管連結部材に弁口を形成し、弁室
   内に球形フロートを収容し、フロートが弁口を完全に塞
   ぐ位置を定めるフロート座部材を配管連結部材に取り付
   けたことを特徴とするフロート操作弁。