JP3026137B2 - フロ―ト式スチ―ムトラップ - Google Patents

フロ―ト式スチ―ムトラップ

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JP3026137B2
JP3026137B2 JP5198930A JP19893093A JP3026137B2 JP 3026137 B2 JP3026137 B2 JP 3026137B2 JP 5198930 A JP5198930 A JP 5198930A JP 19893093 A JP19893093 A JP 19893093A JP 3026137 B2 JP3026137 B2 JP 3026137B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種蒸気使用機器や蒸
気配管で発生する復水をフロ―トを用いて自動的に系外
へ排出するフロ―ト式スチ―ムトラップに関し、特に弁
ケ―シングの復水による浸食を防止するものに関する。
トラップに流入する復水は16キロとか21キロの高圧
状態であり、この高圧復水が大気中に排出される場合に
はその流速は非常に速くなって浸食を生じてしまうので
ある。また、復水の発生量が多い程流体のエネルギ―は
大きなものとなって浸食が著しくなる。
【0002】
【従来の技術】従来の浸食を防止したフロ―ト式スチ―
ムトラップとしては、例えば特開平3−177699号
公報に示されているようなものが用いられていた。これ
は、弁口から流出する復水が衝突する出口通路内壁面の
形状を凹状の球面状に形成して、トラップケ―シングの
立ち上がり通路の内壁面に衝突することがないようにす
ることにより、弁ケ―シングの浸食を防止するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
弁ケ―シングの立ち上がり通路の側面部の浸食は防止す
ることができるが、立ち上がり通路の上端面の浸食を確
実に防止することができない問題があった。
【0004】従って本発明の技術的課題は、弁ケ―シン
グの立ち上がり通路の上端面においても浸食を確実に防
止することのできるフロ―ト式スチ―ムトラップを得る
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために講じた本発明の技術的手段は、弁ケーシング
で入口と弁室と出口を形成し、弁室を出口に連通する弁
口を弁室下部に形成し、弁口から出口の間に立ち上がり
通路を設け、弁室内に配置したフロートで弁口を開閉す
るものにおいて、弁室上部を出口に連通する排気弁口を
上記立ち上がり通路と同軸上に形成して、該排気弁口に
対向して排気弁を配置すると共に、該排気弁が、壁部材
と、壁部材に外周縁を固着したダイヤフラムと、ダイヤ
フラムと壁部材との間に封入した膨脹媒体と、ダイヤフ
ラムに連結した排気弁口を開閉する排気弁体とから成
り、上記排気弁口を介して立ち上がり通路の上端部から
多量の復水を排出して、当該排気弁口からの多量の復水
と、下部の弁口からの復水を、立ち上がり通路内で衝突
させて、復水の速度エネルギーを相殺するものである。
【0006】
【作用】上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
弁室内に流入してきた復水により、フロ―トが浮上して
弁口を開口することにより立ち上がり通路を経て出口か
ら復水を排出する。弁口のみから排出仕切れない程度の
復水が流入してきた場合、その復水は滞留することによ
り自然放熱で温度が低下する。温度が低下すると排気弁
内に封入した膨脹媒体が液体化して容積が減少すること
により、排気弁体が開弁して排気弁口を開口する。従っ
て、立ち上がり通路の上部から多量の復水が排気弁口を
介して排出される。一方、下部の弁口からも復水が排出
され、立ち上がり通路内でこれら両者の復水流が衝突す
ることにより、復水の速度エネルギ―が相殺され、立ち
上がり通路の上端面に復水が激しく衝突することを防止
する。
【0007】排気弁を膨脹媒体とダイヤフラムとで形成
したことにより、比較的大きな排気弁口を開口すること
ができると共に、排気弁口が開口される復水の温度を膨
脹媒体の種類により適宜選定することができ、復水の流
入に応じて連続的に排気弁口を開口することもできる。
【0008】
【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する(図1参照)。本体1に蓋2をボルト3で締結し
て、内部に弁室4を有する弁ケ―シングを形成する。本
体1の上部に入口5と出口6を同一軸上に形成する。弁
室4の上部に通孔7を開けたスクリ―ン8を配置する。
入口5は通孔7からスクリ―ン8を通して弁室4と連通
される。弁室4の下部に弁口9を開けた弁座部材10を
本体1にねじ結合する。弁室4は弁口9から立ち上がり
通路11を通して出口6と連通する。弁口9と中心軸延
長上に耐侵食性を有する硬質材で製作したプラグ12を
取り付ける。弁室4内の液位に従って浮上降下し弁口9
を開閉する密閉球形のフロ―ト13を自由状態で配置す
る。フロ―ト13が弁口9を塞いだ位置で保持されるフ
ロ―ト座14を弁室4内に設ける。
【0009】立ち上がり通路11の上端部に排気弁口1
5を開けた排気弁座16をねじ結合により取り付ける。
排気弁座16に対向して排気弁17を配置する。入口5
は連通路18を介して排気弁17を経て出口5に連通さ
れる。排気弁17は、上下の壁部材19,20と、壁部
材19,20の端部で外周縁を溶接により固着したダイ
ヤフラム21と、ダイヤフラム21と上壁部材19とで
形成した収容室22と、収容室22に密封した膨脹媒体
と、ダイヤフラム21に取り付けた排気弁体23とから
構成する。ダイヤフラム21は1枚でも良いし複数枚で
形成しても良く、複数枚を用いた場合は下側のダイヤフ
ラムに排気弁体23を取り付けることもできる。収容室
22に密封した膨脹媒体24は、水、水よりも沸点の低
い液体、あるいはそれらの混合物で形成し、排出すべき
復水温度に応じて適宜選定する。排気弁17は、蓋部材
25と排気弁座16の間に挟んで固定された略U字状の
取付部材26内に収容され、バネ部材27で保持する。
【0010】次に作用を説明する。入口5からスクリ―
ン8を通って弁室4内に流入してきた復水により、フロ
―ト13が浮上して弁口9を開口することによって復水
は立ち上がり通路11を経て出口6へ排出される。復水
が排出され弁室4内の液位が低下するとフロ―ト3も降
下して弁口9を閉口することにより、蒸気の漏洩を防止
する。
【0011】入口5から流入してきた復水の一部は、連
通路18を通って排気弁17部にも至る。復水の温度が
所望温度、すなわち、収容室22内の膨脹媒体が液体化
する温度、であれば、収容室22内の膨脹媒体の容積は
最小となりダイヤフラム21が復水圧力によって上方へ
押し上げられるために、排気弁体23は排気弁座16か
ら離座して排気弁口15を開口し、復水を立ち上がり通
路11の上端部から出口6へ排出する。復水の温度が上
昇して蒸気温度に近くなれば、収容室22内の膨脹媒体
が気化して膨脹することにより、排気弁体23が着座し
て排気弁口15も閉口され、蒸気の漏洩が防止される。
【0012】立ち上がり通路11においては、下部から
弁口9を経た復水が出口6へ向かい、一方、上部から排
気弁口15を経た復水が出口6へ向かい、これら両者が
衝突することにより流体エネルギ―が相殺され、立ち上
がり通路11の上部に激しく衝突する復水流は消滅し、
従って浸食が防止される。
【0013】
【発明の効果】本発明は下記の特有の効果を生じる。上
記のように本発明によるフロ―ト式スチ―ムトラップ
は、上部排気弁からの復水流と下部弁口からの復水流と
を衝突させて流体のエネルギ―を相殺することにより、
立ち上がり通路の上端面での浸食を確実に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフロ―ト式スチ―ムトラップの断面図
である。
【符号の説明】
1 本体 2 蓋 4 弁室 5 入口 6 出口 9 弁口 11 立ち上がり通路 13 フロ―ト 15 排気弁口 16 排気弁座 17 排気弁 19,20 壁部材 21 ダイヤフラム 22 収容室 23 排気弁体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁ケーシングで入口と弁室と出口を形成
    し、弁室を出口に連通する弁口を弁室下部に形成し、弁
    口から出口の間に立ち上がり通路を設け、弁室内に配置
    したフロートで弁口を開閉するものにおいて、弁室上部
    を出口に連通する排気弁口を上記立ち上がり通路と同
    上に形成して、該排気弁口に対向して排気弁を配置する
    と共に、該排気弁が、壁部材と、壁部材に外周縁を固着
    したダイヤフラムと、ダイヤフラムと壁部材との間に封
    入した膨脹媒体と、ダイヤフラムに連結した排気弁口を
    開閉する排気弁体とから成り、上記排気弁口を介して立
    ち上がり通路の上端部から多量の復水を排出して、当該
    排気弁口からの多量の復水と、下部の弁口からの復水
    を、立ち上がり通路内で衝突させて、復水の速度エネル
    ギーを相殺することを特徴とするフロート式スチームト
    ラップ。
JP5198930A 1993-07-15 1993-07-15 フロ―ト式スチ―ムトラップ Expired - Fee Related JP3026137B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200479877Y1 (ko) * 2015-03-19 2016-03-16 온누리플랜(주) 마스크용 위생 커버 및 그 제조방법

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