JP2928897B2 - フロ―ト式スチ―ムトラップ - Google Patents
フロ―ト式スチ―ムトラップInfo
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Description
気配管で発生する復水をフロ―トを用いて自動的に排出
するフロ―ト式スチ―ムトラップに関し、特にこの様式
のトラップに備えられる排気弁の改良に関する。フロ―
ト式スチ―ムトラップは、弁室下部に形成された弁口を
液面に浮かぶフロ―トで開閉するものであり、弁室上部
に溜る空気を排除できない。この空気によって弁室への
復水流入が妨げられるので、復水排出機能を喪失し、蒸
気使用機器の運転効率が低下したり、不良品が発生した
り、また、ウォ―タ・ハンマが起こって機器や配管を破
損する問題がある。従って排気弁を必要とする。
ップの基本的構成は、例えば、特公昭52−46722
号公報から公知である。当該公報から理解されるよう
に、弁ケ―シングで入口と弁室と出口を形成し、弁室を
出口に連通する弁口を弁室下部に形成し、弁室内に配し
たフロ―トで弁口を開閉すると共に、弁室を出口に連通
する排気弁口を弁室上部に形成し、排気弁口を開閉する
排気弁体と、周囲温度に従って変形し排気弁体を制御す
るバイメタルとから成る排気弁を弁室上部に配したもの
である。
メタルが破損して周囲温度に従った温度応動機能を果せ
なくなると、排気弁体が入口側の流体圧力によって排気
弁口を閉止するので、空気を排除できなくなり、復水排
出機能を喪失してしまう問題がある。
温度応動機能を喪失しても開弁できるようにすることで
ある。
る為に講じた本発明の技術的手段は、弁ケ―シングで入
口と弁室と出口を形成し、弁室を出口に連通する弁口を
弁室下部に形成し、弁室内に配したフロ―トで弁口を開
閉するフロ―ト式スチ―ムトラップにおいて、弁室を出
口に連通する排気弁口を弁室上部に形成し、壁部材と、
壁部材に夫々の外周縁を固着した第1及び第2ダイヤフ
ラムと、第1ダイヤフラムと壁部材との間に封入した膨
脹媒体と、第2ダイヤフラムに連結され排気弁口を開閉
する排気弁体と、第2ダイヤフラム及び排気弁体に設け
られ第1ダイヤフラムの膨脹媒体と接しない面と排気弁
口とを連通する貫通孔とから成る排気弁を弁室上部に配
置し、膨張媒体が膨張して第1及び第2ダイヤフラムを
上方へ変位せしめることによって排気弁体が排気弁口を
閉止し、膨張媒体が収縮して入口側の流体圧力によって
第1及び第2ダイヤフラムを下方へ変位せしめることに
よって排気弁体が排気弁口を開くことを特徴とするもの
である。
弁室内の温度が高い場合、壁部材と第1ダイヤフラムと
の間に封入された膨脹媒体は膨脹して、第1及び第2ダ
イヤフラムを排気弁口側に変位せしめ、第2ダイヤフラ
ムに取り付けられた排気弁体が排気弁口を閉止する。弁
室内の復水はフロ―トの浮上降下によって開閉される弁
口から排除される。弁室内の温度が低くなると、膨脹媒
体は収縮し、入口側の流体圧力によって排気弁体が排気
弁口を開き、復水や空気が排気弁口から排除される。弁
室内の復水はフロ―トの浮上降下によって開閉される弁
口からも排除される。
応動機能を喪失する状態として、第1ダイヤフラムが破
れる場合がある。この場合、膨脹媒体を封入した空間は
第1ダイヤフラムと第2ダイヤフラムとの間から貫通孔
及び排気弁口を通して出口に連通するので、膨脹媒体が
出口に流出し、排気弁体が入口側の流体圧力によって排
気弁口を開き、入口側の流体を排出可能にする。また第
2ダイヤフラムが破れる場合は、弁室内温度が低下する
と膨張媒体が収縮するので、入口側の流体圧力によって
排気弁体が排気弁口を開き、入口側の流体を排出可能に
する。
明する(図1参照)。本体1に蓋部材2をボルト(図示
せず)で締結して、内部に弁室3を有する弁ケ―シング
が形成される。本体1の上部に入口4と出口5が同一軸
上に形成される。弁室3の上部にスクリ―ン6及び通孔
7を開けたフロ―トカバ―8が配置される。入口4はス
クリ―ン6から通孔7を通して弁室3に連通される。弁
室3の下部に弁口9を開けた弁座部材10がねじ結合さ
れる。弁室3は弁口9から立上り通路11を通して出口
5に連通される。参照番号12は耐侵食性を有する硬質
材で作られたプラグである。液位に従って浮上降下し弁
口9を開閉する密閉球形のフロ―ト13が弁室3内に自
由状態で配される。参照番号14はフロ―ト13が弁口
9を塞いだ位置で保持するフロ―ト座である。
16がねじ結合される。弁室3は排気弁口15から連通
路17を通して出口5に連通される。フロ―トカバ―8
の上方に排気弁18が配される。排気弁18は、注入口
19を有する壁部材20と、注入口19を密封する栓部
材21と、壁部材20との間に収容室22を形成する第
1ダイヤフラム23と、収容室22に密封した膨脹媒体
24と、弁座部材16に離着座して排気弁口15を開閉
する排気弁体25と、排気弁体25を固着する第2ダイ
ヤフラム26と、第1及び第2ダイヤフラム23,26
の外周縁を壁部材20との間に挟んで固着する上壁部材
27と、壁部材20に固着したストッパ―28とから成
る。排気弁体25と第2ダイヤフラム26には貫通孔2
9が開けられている。膨脹媒体24は、水、水よりも沸
点の低い液体、或いはそれらの混合物で形成される。排
気弁18は、蓋部材2と弁座部材16の間に挟んで固定
された有頂円筒形状の取付部材30内に収容され、スナ
ップリング31で固定される。取付部材29の上端部に
は両側に二つの流体通過窓32が開けられている。参照
番号33,34は、耐侵食性を有する硬質材で作られた
プラグである。
が膨脹、排気弁体25が排気弁口15を閉止する。フロ
―ト13は弁室3内の液位に従って浮上降下し、弁口9
を開閉する。弁室3内の温度が低くなると、膨脹媒体2
4が収縮し、排気弁体25が排気弁口15を開き、復水
や空気を排気弁口15から出口5に排出する。フロ―ト
13は弁室3内の液位に従って浮上降下し、弁口9を開
閉する。
媒体24を封入した空間は第1ダイヤフラム23と第2
ダイヤフラム26との間から貫通孔29及び排気弁口1
5を通して出口5に連通するので、膨脹媒体24が出口
5に流出し、排気弁体25が入口4側の流体圧力によっ
て排気弁口15を開き、入口4側の流体を排出可能にす
る。また第2ダイヤフラム26が破れる場合は、弁室3
内温度が低下すると膨張媒体24が収縮するので、入口
4側の流体圧力によって排気弁体25が排気弁口15を
開き、入口4側の流体を排出可能にする。
記のように本発明によるフロ―ト式スチ―ムトラップ
は、排気弁の温度応動機能喪失時に開弁して復水を排出
できるので、蒸気使用機器の運転効率が低下したり、不
良品を作ったり、ウォ―タ・ハンマが発生することがな
い。また、従来技術のものでは、流体圧力による閉弁力
よりも大きな開弁力をバイメタルが発揮しなければ排気
弁口を開けられないために、開弁動作が鈍感であり、空
気を素早く排出できなかった。これに対して、本発明で
は、膨張媒体が収縮すると入口側の流体圧力によって第
1及び第2ダイヤフラムが下方へ変位せしめられて排気
弁体が排気弁口を開くために、開弁動作が敏感であり、
空気を素早く排出できる。また、本発明は、第1及び第
2ダイヤフラムと排気弁体の自重が開弁方向に作用する
ものであるので、このことによっても、開弁動作が敏感
であり、空気を素早く排出できる。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 弁ケ―シングで入口と弁室と出口を形成
し、弁室を出口に連通する弁口を弁室下部に形成し、弁
室内に配したフロ―トで弁口を開閉するフロ―ト式スチ
―ムトラップにおいて、弁室を出口に連通する排気弁口
を弁室上部に形成し、壁部材と、壁部材に夫々の外周縁
を固着した第1及び第2ダイヤフラムと、第1ダイヤフ
ラムと壁部材との間に封入した膨脹媒体と、第2ダイヤ
フラムに連結され排気弁口を開閉する排気弁体と、第2
ダイヤフラム及び排気弁体に設けられ第1ダイヤフラム
の膨脹媒体と接しない面と排気弁口とを連通する貫通孔
とから成る排気弁を弁室上部に配置し、膨張媒体が膨張
して第1及び第2ダイヤフラムを上方へ変位せしめるこ
とによって排気弁体が排気弁口を閉止し、膨張媒体が収
縮して入口側の流体圧力によって第1及び第2ダイヤフ
ラムを下方へ変位せしめることによって排気弁体が排気
弁口を開くことを特徴とするフロ―ト式スチ―ムトラッ
プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5014793A JP2928897B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | フロ―ト式スチ―ムトラップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5014793A JP2928897B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | フロ―ト式スチ―ムトラップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06241396A JPH06241396A (ja) | 1994-08-30 |
JP2928897B2 true JP2928897B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=12851070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5014793A Expired - Fee Related JP2928897B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | フロ―ト式スチ―ムトラップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2928897B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002276893A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-25 | Tlv Co Ltd | フロート弁 |
JP6004478B2 (ja) * | 2012-11-13 | 2016-10-12 | 株式会社テイエルブイ | ボール弁付フロート式スチームトラップ |
-
1993
- 1993-02-15 JP JP5014793A patent/JP2928897B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06241396A (ja) | 1994-08-30 |
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