JP3484530B2 - 熱応動式スチ―ムトラップ - Google Patents
熱応動式スチ―ムトラップInfo
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- JP3484530B2 JP3484530B2 JP05173095A JP5173095A JP3484530B2 JP 3484530 B2 JP3484530 B2 JP 3484530B2 JP 05173095 A JP05173095 A JP 05173095A JP 5173095 A JP5173095 A JP 5173095A JP 3484530 B2 JP3484530 B2 JP 3484530B2
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- valve
- diaphragm
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、各種蒸気使用機器や蒸
気配管で発生する復水を自動的に排出するスチ―ムトラ
ップに関し、特に、蒸気と復水で加熱冷却されその温度
に応じて膨脹収縮する媒体を含む温度制御機素を用い
て、所望温度以下の復水を系外へ排出する熱応動式スチ
―ムトラップに関する。 【０００２】 【従来の技術】熱応動式スチ―ムトラップの基本的構成
は、例えば、特公昭６０−４６３１８号公報から公知で
ある。当該公報から理解されるように、充分な強度を持
ったもので作られた壁部材と、壁部材に外周縁を固着し
た薄板状のダイヤフラムと、壁部材とダイヤフラムとの
間に封入した膨脹媒体と、ダイヤフラムに固着した弁部
材とから温度制御機素を形成し、弁部材を弁座部材の導
出路に対面させて温度制御機素を弁室内に固定し、膨脹
媒体の膨脹収縮によるダイヤフラムの変位によって弁部
材を駆動して導出路を開閉するようにしたものである。 【０００３】弁室内に所定温度以上の高温流体が流入し
てくると、膨脹媒体が膨脹し、ダイヤフラムを閉弁方向
に変位せしめて弁部材を弁座部材に着座せしめ、導出路
を閉止する。これによって、蒸気の排出を防止する。所
定温度以下の低温流体が流入してくると、膨脹媒体が収
縮し、ダイヤフラムが開弁方向に変位せしめられて弁部
材が弁座部材から離座し、導出路を開ける。これによっ
て、復水や空気を系外へ排出する。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな様式の熱応動式スチ―ムトラップにあっては、弁部
材を固着するダイヤフラムの固着部が比較的短時間に破
損してしまう問題があった。これは、薄板状のダイヤフ
ラムに弁部材を固着しているためである。また閉弁時に
ダイヤフラムには固着部の外側に流体圧力が開弁方向の
力として作用し、弁部材には固着部の外側に流体圧力が
閉弁方向の力として作用するために、即ちダイヤフラム
と弁部材には固着部の外側に相反する方向の力が作用す
るためである。 【０００５】従って本発明の技術的課題は、弁部材を固
着する固着部が破損することのない熱応動式スチムトラ
ップを提供することである。 【０００６】 【課題を解決する為の手段】上記の技術的課題を解決す
る為に講じた本発明の技術的手段は、弁ケ―シングで入
口と弁室と出口を形成し、導出路を有する弁座部材を弁
室と出口との間に配置し、充分な強度を持ったもので作
られた壁部材と、壁部材に外周縁を固着した薄板状のダ
イヤフラムと、壁部材とダイヤフラムとの間に封入した
膨脹媒体と、壁部材に固着した弁部材と、ダイヤフラム
に固着した取付部材とから成る温度制御機素を、弁部材
を導出路に対面させ取付部材を弁ケ―シングに取り付け
て弁室内に配置したことを特徴とする熱応動式スチ―ム
トラップにある。 【０００７】 【作用】上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
弁部材を薄板状のダイヤフラムに固着するのではなく、
鋳鋼や鋼材等の充分な強度を持ったもので作られた壁部
材に固着したものであるから、閉弁時に弁部材と壁部材
とが相反する方向の流体圧力を受けたとしても連結部が
破損することがない。 【０００８】 【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する（図１参照）。図１は開弁状態を示すものであ
る。上ケ―シング１と下ケ―シング２とをねじ結合し
て、内部に弁室３を有する弁ケ―シングが形成される。
上ケ―シング１に入口４が、下ケ―シング２に出口５が
形成される。弁室３と出口５との間に弁座部材６がねじ
結合されている。弁座部材６の中央に、弁室３と出口５
とを連通する貫通導出路７が形成されている。 【０００９】弁座部材６の上方に温度制御機素８が位置
する。温度制御機素８は、鋳鋼や鋼材等の充分な強度を
持ったもので作られ注入口１０を有する壁部材１１と、
注入口１０を密封する栓部材１２と、壁部材１１との間
に収容室１３を形成する薄板状のダイヤフラム１４と、
収容室１３に密封した膨脹媒体１５と、ダイヤフラム１
４に固着した取付部材１６と、ダイヤフラム１４の外周
縁を壁部材１１との間に挟んで固着する固着壁部材１７
とから成る。栓部材１２は外周が壁部材に溶接（参照番
号９の箇所）によって固着され、下面が弁座部材６に離
着座して導出路７を開閉する弁部材１８を成す。膨脹媒
体１５は、水、水より沸点の低い液体、或いはそれらの
混合物で形成される。取付部材１６は、円柱の上端に大
径のフランジ部１９を有し、下端に小径のフランジ２０
を有する形状であり、小径のフランジ２０部が溶接によ
ってダイヤフラム１４に固着されている。また、大径の
フランジ部１９には流体通過用の貫通孔２１が複数個開
けられている。 【００１０】温度制御機素８は、大径のフランジ部１９
の外周縁上面がスクリ―ン２２を介して上ケ―シング１
の環状段部２３に当たり、スナップリング２４で弁室３
内に固定される。弁部材１８が導出路７に対面してい
る。多数の細孔を有するスクリ―ン２２は、入口４に向
かって湾曲した形状で外周縁のフランジ部が上ケ―シン
グ１と取付部材１６の間に挟まれている。 【００１１】弁室３内に流入してくる流体の温度が低い
場合は、図１に示すように、膨脹媒体１５が収縮し、ダ
イヤフラム１４の外周縁側が上方に変位し、これに伴っ
て壁部材１１及び固着壁部材１７も上方に変位して、弁
部材１８が弁座部材６から離座して導出路７を開けてい
る。 【００１２】低温流体の排出によって弁室３内に流入し
てくる流体の温度が高くなってくると、膨脹媒体１５が
膨脹し、ダイヤフラム１４の外周縁側が下方に変位し、
これに伴って壁部材１１及び固着壁部材１７も下方に変
位し、弁部材１８が弁座部材６に着座して導出路７を閉
じる。 【００１３】弁部材１８は充分な強度を持ったもので作
られた壁部材１１に固着されているので、固着部９が破
損することがない。また弁部材１８の外周が固着されて
いるので、壁部材１１と弁部材１８の下面には閉弁時に
入口４側の流体圧力が上向きに作用し、このことによっ
ても固着部９が破損することがない。 【００１４】 【発明の効果】本発明は下記の特有の効果を生じる。上
記のように本発明によれば、壁部材に弁部材を固着する
ことにより固着部が破損することがないので、長期間に
渡って良好な開閉弁作動を成し得る熱応動式スチムトラ
ップを提供することができる。
気配管で発生する復水を自動的に排出するスチ―ムトラ
ップに関し、特に、蒸気と復水で加熱冷却されその温度
に応じて膨脹収縮する媒体を含む温度制御機素を用い
て、所望温度以下の復水を系外へ排出する熱応動式スチ
―ムトラップに関する。 【０００２】 【従来の技術】熱応動式スチ―ムトラップの基本的構成
は、例えば、特公昭６０−４６３１８号公報から公知で
ある。当該公報から理解されるように、充分な強度を持
ったもので作られた壁部材と、壁部材に外周縁を固着し
た薄板状のダイヤフラムと、壁部材とダイヤフラムとの
間に封入した膨脹媒体と、ダイヤフラムに固着した弁部
材とから温度制御機素を形成し、弁部材を弁座部材の導
出路に対面させて温度制御機素を弁室内に固定し、膨脹
媒体の膨脹収縮によるダイヤフラムの変位によって弁部
材を駆動して導出路を開閉するようにしたものである。 【０００３】弁室内に所定温度以上の高温流体が流入し
てくると、膨脹媒体が膨脹し、ダイヤフラムを閉弁方向
に変位せしめて弁部材を弁座部材に着座せしめ、導出路
を閉止する。これによって、蒸気の排出を防止する。所
定温度以下の低温流体が流入してくると、膨脹媒体が収
縮し、ダイヤフラムが開弁方向に変位せしめられて弁部
材が弁座部材から離座し、導出路を開ける。これによっ
て、復水や空気を系外へ排出する。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな様式の熱応動式スチ―ムトラップにあっては、弁部
材を固着するダイヤフラムの固着部が比較的短時間に破
損してしまう問題があった。これは、薄板状のダイヤフ
ラムに弁部材を固着しているためである。また閉弁時に
ダイヤフラムには固着部の外側に流体圧力が開弁方向の
力として作用し、弁部材には固着部の外側に流体圧力が
閉弁方向の力として作用するために、即ちダイヤフラム
と弁部材には固着部の外側に相反する方向の力が作用す
るためである。 【０００５】従って本発明の技術的課題は、弁部材を固
着する固着部が破損することのない熱応動式スチムトラ
ップを提供することである。 【０００６】 【課題を解決する為の手段】上記の技術的課題を解決す
る為に講じた本発明の技術的手段は、弁ケ―シングで入
口と弁室と出口を形成し、導出路を有する弁座部材を弁
室と出口との間に配置し、充分な強度を持ったもので作
られた壁部材と、壁部材に外周縁を固着した薄板状のダ
イヤフラムと、壁部材とダイヤフラムとの間に封入した
膨脹媒体と、壁部材に固着した弁部材と、ダイヤフラム
に固着した取付部材とから成る温度制御機素を、弁部材
を導出路に対面させ取付部材を弁ケ―シングに取り付け
て弁室内に配置したことを特徴とする熱応動式スチ―ム
トラップにある。 【０００７】 【作用】上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
弁部材を薄板状のダイヤフラムに固着するのではなく、
鋳鋼や鋼材等の充分な強度を持ったもので作られた壁部
材に固着したものであるから、閉弁時に弁部材と壁部材
とが相反する方向の流体圧力を受けたとしても連結部が
破損することがない。 【０００８】 【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する（図１参照）。図１は開弁状態を示すものであ
る。上ケ―シング１と下ケ―シング２とをねじ結合し
て、内部に弁室３を有する弁ケ―シングが形成される。
上ケ―シング１に入口４が、下ケ―シング２に出口５が
形成される。弁室３と出口５との間に弁座部材６がねじ
結合されている。弁座部材６の中央に、弁室３と出口５
とを連通する貫通導出路７が形成されている。 【０００９】弁座部材６の上方に温度制御機素８が位置
する。温度制御機素８は、鋳鋼や鋼材等の充分な強度を
持ったもので作られ注入口１０を有する壁部材１１と、
注入口１０を密封する栓部材１２と、壁部材１１との間
に収容室１３を形成する薄板状のダイヤフラム１４と、
収容室１３に密封した膨脹媒体１５と、ダイヤフラム１
４に固着した取付部材１６と、ダイヤフラム１４の外周
縁を壁部材１１との間に挟んで固着する固着壁部材１７
とから成る。栓部材１２は外周が壁部材に溶接（参照番
号９の箇所）によって固着され、下面が弁座部材６に離
着座して導出路７を開閉する弁部材１８を成す。膨脹媒
体１５は、水、水より沸点の低い液体、或いはそれらの
混合物で形成される。取付部材１６は、円柱の上端に大
径のフランジ部１９を有し、下端に小径のフランジ２０
を有する形状であり、小径のフランジ２０部が溶接によ
ってダイヤフラム１４に固着されている。また、大径の
フランジ部１９には流体通過用の貫通孔２１が複数個開
けられている。 【００１０】温度制御機素８は、大径のフランジ部１９
の外周縁上面がスクリ―ン２２を介して上ケ―シング１
の環状段部２３に当たり、スナップリング２４で弁室３
内に固定される。弁部材１８が導出路７に対面してい
る。多数の細孔を有するスクリ―ン２２は、入口４に向
かって湾曲した形状で外周縁のフランジ部が上ケ―シン
グ１と取付部材１６の間に挟まれている。 【００１１】弁室３内に流入してくる流体の温度が低い
場合は、図１に示すように、膨脹媒体１５が収縮し、ダ
イヤフラム１４の外周縁側が上方に変位し、これに伴っ
て壁部材１１及び固着壁部材１７も上方に変位して、弁
部材１８が弁座部材６から離座して導出路７を開けてい
る。 【００１２】低温流体の排出によって弁室３内に流入し
てくる流体の温度が高くなってくると、膨脹媒体１５が
膨脹し、ダイヤフラム１４の外周縁側が下方に変位し、
これに伴って壁部材１１及び固着壁部材１７も下方に変
位し、弁部材１８が弁座部材６に着座して導出路７を閉
じる。 【００１３】弁部材１８は充分な強度を持ったもので作
られた壁部材１１に固着されているので、固着部９が破
損することがない。また弁部材１８の外周が固着されて
いるので、壁部材１１と弁部材１８の下面には閉弁時に
入口４側の流体圧力が上向きに作用し、このことによっ
ても固着部９が破損することがない。 【００１４】 【発明の効果】本発明は下記の特有の効果を生じる。上
記のように本発明によれば、壁部材に弁部材を固着する
ことにより固着部が破損することがないので、長期間に
渡って良好な開閉弁作動を成し得る熱応動式スチムトラ
ップを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例の熱応動式スチ―ムトラップの
開弁状態の断面図。 【符号の説明】 ３ 弁室 ４ 入口 ５ 出口 ６ 弁座部材 ７ 導出路 ８ 温度制御機素 １１ 壁部材 １４ ダイヤフラム １５ 膨脹媒体 １６ 取付部材 １８ 弁部材
開弁状態の断面図。 【符号の説明】 ３ 弁室 ４ 入口 ５ 出口 ６ 弁座部材 ７ 導出路 ８ 温度制御機素 １１ 壁部材 １４ ダイヤフラム １５ 膨脹媒体 １６ 取付部材 １８ 弁部材
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 弁ケ―シングで入口と弁室と出口を形成
し、導出路を有する弁座部材を弁室と出口との間に配置
し、充分な強度を持ったもので作られた壁部材と、壁部
材に外周縁を固着した薄板状のダイヤフラムと、壁部材
とダイヤフラムとの間に封入した膨脹媒体と、壁部材に
固着した弁部材と、ダイヤフラムに固着した取付部材と
から成る温度制御機素を、弁部材を導出路に対面させ取
付部材を弁ケ―シングに取り付けて弁室内に配置したこ
とを特徴とする熱応動式スチ―ムトラップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05173095A JP3484530B2 (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | 熱応動式スチ―ムトラップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05173095A JP3484530B2 (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | 熱応動式スチ―ムトラップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08219384A JPH08219384A (ja) | 1996-08-30 |
| JP3484530B2 true JP3484530B2 (ja) | 2004-01-06 |
Family
ID=12895020
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05173095A Expired - Fee Related JP3484530B2 (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | 熱応動式スチ―ムトラップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3484530B2 (ja) |
-
1995
- 1995-02-15 JP JP05173095A patent/JP3484530B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08219384A (ja) | 1996-08-30 |
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