JP2884316B2 - 熱応動式スチ―ムトラップ - Google Patents
熱応動式スチ―ムトラップInfo
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Description
気配管で発生する復水を自動的に排出するスチ―ムトラ
ップに関し、特に、蒸気と復水で加熱冷却されその温度
に応じて膨脹収縮する媒体を含む温度制御機素を用い
て、所望温度以下の復水を系外へ排出する熱応動式スチ
―ムトラップに関する。
は、例えば、特公昭60−46318号公報から公知で
ある。当該公報から理解されるように、上下二つの皿状
壁部材の間にダイヤフラムの外周縁を固着して上壁部材
とダイヤフラムとの間の内部空間に膨脹媒体を封入しダ
イヤフラムに弁部材を連結した温度制御機素を、入口の
連通する弁室内に配置し、膨脹媒体の膨脹収縮を利用し
て、ダイヤフラムを介して弁部材を駆動し、これによっ
て、弁室と出口とを連通する導出路を有する弁座部材
に、弁部材を離着座せしめるようにしたものである。
てくると、膨脹媒体が膨脹し、ダイヤフラムを閉弁方向
に変位せしめて弁部材を弁座部材に着座せしめ、導出路
を閉止する。これによって、蒸気の排出を防止する。所
定温度以下の低温流体が流入してくると、膨脹媒体が収
縮し、弁室内の流体圧力によってダイヤフラムが開弁方
向に変位せしめられて弁部材が弁座部材から離座し、導
出路を開ける。これによって、復水や空気を系外へ排出
する。
うな様式の熱応動式スチ―ムトラップにあっては、膨脹
媒体の膨脹収縮によるダイヤフラムの変位によって、弁
部材が導出路を急激に開閉するため、入口側または出口
側に流体の急激な流れが生じてウォ―タハンマを起こす
問題があった。
動作をしない熱応動式スチムトラップを得ることであ
る。
る為に講じた本発明の技術的手段は、弁ケ―シングで入
口と弁室と出口を形成し、導出路を有する弁座部材を弁
室と出口との間に配置し、壁部材と、壁部材に外周縁を
固着した複数枚のダイヤフラムと、壁部材とダイヤフラ
ム及び各ダイヤフラム間に封入した複数の膨脹媒体と、
導出路に対面するダイヤフラムに形成され弁座部材に離
着座して導出路を開閉する弁部とから成る温度制御機素
を弁室内に配置し、夫々の膨脹媒体の膨脹収縮温度を異
ならせて形成したことを特徴とするものである。
壁部材とダイヤフラム及び各ダイヤフラム間に封入した
夫々の膨脹媒体の膨脹収縮温度を異ならせているので、
閉弁に際しては、低い温度で膨脹収縮する膨脹媒体から
順次膨脹し、ダイヤフラムを弁座部材側に段階的に徐々
に変位せしめる。これによって導出路に対面するダイヤ
フラムに形成された弁部が弁座部材に段階的に徐々に近
付き導出路を全閉する。また開弁に際しては、高い温度
で膨脹収縮する膨脹媒体から順次収縮し、ダイヤフラム
を弁座部材から離れる方向に段階的に徐々に変位せしめ
る。これによって弁部が弁座部材から離座し、段階的に
徐々に離間し導出路を全開する。このように開閉動作は
段階的になり、急激に行なわれることがない。
明する(図1乃至図3参照)。上ケ―シング1と下ケ―
シング2とをねじ結合して、内部に弁室3を有する弁ケ
―シングが形成される。上ケ―シング1に入口4が、下
ケ―シング2に出口5が形成される。弁室3と出口5と
の間に弁座部材6がねじ結合されている。弁座部材6の
中央に、弁室3と出口5とを連通する貫通導出路7が形
成されている。
する。温度制御機素8は、注入口9を有する壁部材10
と、注入口9を密封する栓部材11と、壁部材10との
間に第1膨脹媒体12を収容する第1ダイヤフラム13
と、第1ダイヤフラム13との間に第2膨脹媒体14を
収容する第2ダイヤフラム15と、第1及び第2ダイヤ
フラム13、15の外周縁を壁部材10との間に挟んで
固着する下壁部材16と、第2ダイヤフラム15に固着
され弁座部材6に離着座して導出路7を開閉する弁部1
7と、弁部17に形成された注入口18と、注入口18
を密封する栓部材19とから成る。第1膨脹媒体12
は、水、水より沸点の低い液体、或いはそれらの混合物
で形成され、第2膨脹媒体14は、水より沸点の低い液
体、或いはそれらの混合物、あるいは水と水よりも沸点
の低い液体の混合物によって第1膨脹媒体12よりも沸
点が低く形成されている。
16の外周部分が上ケ―シング1と下ケ―シング2の内
周に形成された複数個のリブ20,21に挟まれて保持
されている。
場合、図1に示すように、第1及び第2膨脹媒体12,
14は収縮し、第1及び第2ダイヤフラム13,15が
夫々壁部材10側に変位し、弁部17が弁座部材6から
離座して導出路7を開けている。
てくる流体の温度が高くなってくると、図2に示すよう
に、先ず第2膨脹媒体14が膨脹し、第2ダイヤフラム
15が弁座部材6側に変位し、弁部17が弁座部材6に
近付く。さらに流体の温度が高くなってくると、図3に
示すように、第1膨脹媒体12が膨脹し、第1及び第2
ダイヤフラム13,15が弁座部材6側に変位し、弁部
17が弁座部材6に着座して導出路7を閉じる。
弁するときは、先ず第1膨脹媒体12の収縮によって図
2に示す状態になり、次に第2膨脹媒体14の収縮によ
って図1に示す状態になる。
ヤフラムと2種類の膨脹媒体を用いたものを示したが、
3つ以上のダイヤフラムによって2種類以上の膨脹媒体
を用いることも勿論可能である。
記のように本発明による熱応動式スチ―ムトラップは、
弁部が導出路を急激に開閉することがないので、ウォ―
タハンマを発生させることがなく、また弁部や弁座部材
が破損することもない。
全開状態を示す断面図である。
半開状態を示す断面図である。
全閉状態を示す断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 弁ケ―シングで入口と弁室と出口を形成
し、導出路を有する弁座部材を弁室と出口との間に配置
し、壁部材と、壁部材に外周縁を固着した複数枚のダイ
ヤフラムと、壁部材とダイヤフラム及び各ダイヤフラム
間に封入した複数の膨脹媒体と、導出路に対面するダイ
ヤフラムに形成され弁座部材に離着座して導出路を開閉
する弁部とから成る温度制御機素を弁室内に配置し、夫
々の膨脹媒体の膨脹収縮温度を異ならせて形成したこと
を特徴とする熱応動式スチ―ムトラップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30979393A JP2884316B2 (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 熱応動式スチ―ムトラップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30979393A JP2884316B2 (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 熱応動式スチ―ムトラップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07139696A JPH07139696A (ja) | 1995-05-30 |
JP2884316B2 true JP2884316B2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=17997311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30979393A Expired - Fee Related JP2884316B2 (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 熱応動式スチ―ムトラップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2884316B2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-15 JP JP30979393A patent/JP2884316B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07139696A (ja) | 1995-05-30 |
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