JP3381115B2 - 熱応動式スチ―ムトラップ - Google Patents
熱応動式スチ―ムトラップInfo
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Description
されその温度に応じて膨脹収縮する媒体を含む温度制御
機素を用いて、各種蒸気使用機器や蒸気配管で発生する
復水を自動的に排出する熱応動式スチ―ムトラップに関
し、特に多量の復水を排出できる多量用の熱応動式スチ
―ムトラップに関する。 【０００２】 【従来の技術】熱応動式スチ―ムトラップの基本的構成
は、例えば、特公昭６０−４６３１８号公報から公知で
ある。当該公報から理解されるように、壁部材とダイヤ
フラムの間に膨脹媒体を封入した温度制御機素を、入口
の連通する弁室内に配置し、膨脹媒体の膨脹収縮による
ダイヤフラムの変位によって、弁室と出口とを連通する
導出路を開閉するようにしたものである。 【０００３】弁室内に所定温度以上の高温流体が流入し
てくると、膨脹媒体が膨脹して内圧が増大し、ダイヤフ
ラムが閉弁方向に変位して導出路を閉止する。これによ
って、蒸気の排出を防止する。所定温度以下の低温流体
が流入してくると、膨脹媒体が収縮して内圧が減少し、
ダイヤフラムが開弁方向に変位して導出路を開口する。
これによって、復水や空気を系外へ排出する。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな様式の熱応動式スチ―ムトラップにあっては、温度
制御機素によって単一の導出路を開閉するだけであるの
で、排出能力が小さくて多量の復水排出には適さない問
題点があった。 【０００５】従って本発明の技術的課題は、多量の復水
を排出できる多量用の熱応動式スチ―ムトラップを提供
することである。 【０００６】 【課題を解決する為の手段】上記の技術的課題を解決す
るために講じた本発明の技術的手段は、弁ケ―シングで
入口と、入口に連通する弁室と、第１及び第２の２つの
導出路を介して弁室に連通する出口を形成し、仕切壁部
材の一面と第１ダイヤフラムの間に第１膨脹媒体を封入
すると共に仕切壁部材の他面と第２ダイヤフラムの間に
前記第１膨脹媒体よりも低温で膨脹収縮する第２膨脹媒
体を封入した温度制御機素を前記２つの導出路の間に配
置し、両膨脹媒体の膨脹収縮による両ダイヤフラムの変
位によって、前記２つの導出路を開閉するようにした熱
応動式スチ―ムトラップにある。 【０００７】 【作用】上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
弁室内に流入する流体の温度が高くなってくると、先ず
低温で膨脹収縮する第２膨脹媒体が膨脹し、第２ダイヤ
フラムが対向する第２導出路方向に変位して第２導出路
を閉止する。続いて第１膨脹媒体が膨脹し、第１ダイヤ
フラムが対向する第１導出路方向に変位して第１導出路
を閉止する。弁室内に流入する流体の温度が低くなって
くると、先ず高温で膨脹収縮する第１膨脹媒体が収縮
し、第１ダイヤフラムが対向する第１導出路を閉口す
る。続いて第２膨脹媒体が収縮し、第２ダイヤフラムが
対向する第２導出路を閉口する。このように、温度制御
機素によって２つの導出路を開閉するので、排出容量を
大きくでき、多量の復水排出が可能となる。また２つの
導出路を同時に開閉しないので、開閉弁に伴う流体の急
激な流れが生ぜず、ウォ―タ・ハンマを誘発する危険が
ない。 【０００８】 【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する（図１参照）。本体１と端部材２をボルト（図示
せず）で結合して、内部に弁室３を有する弁ケ―シング
が形成される。端部材２には入口４が形成され、本体１
には入口４と同軸上の出口５が形成されている。入口４
は本体１に形成された流入通路６，７を通して弁室３に
連通している。 【０００９】弁室３と出口５の間の隔壁部に、第１導出
路８を開けた第１弁座部材９と、第２導出路１０を開け
た第２弁座部材１１が同軸上にねじ結合されている。弁
室３は第１及び第２の導出路８，１０から隔壁部の外側
を通して出口５に連通している。 【００１０】第１弁座部材９と第２弁座部材１１の間
に、温度制御機素１２が配置され、ばね１３で保持され
ている。温度制御機素１２は、仕切壁部材１４の一面の
外周縁に第１ダイヤフラム１５の外周縁を固着し間に形
成した内部空間に第１膨脹媒体１６を封入すると共に、
仕切壁部材１４の他面の外周縁に第２ダイヤフラム１７
の外周縁を固着し間に形成した内部空間に第２膨脹媒体
１８を封入したものである。第１膨脹媒体１６は、水、
水より沸点の低い液体、或いはそれらの混合物で形成さ
れ、第２膨脹媒体１８は、水より沸点の低い液体、或い
はそれらの混合物、あるいは水と水より沸点の低い液体
の混合物によって第１膨脹媒体１６よりも沸点が低く形
成されている。第１及び第２ダイヤフラム１５，１７に
は夫々中央に導出路８，１０を開閉する弁部材１９，２
０が固着されている。また第１及び第２ダイヤフラム１
５，１７の外周縁には、中央に弁部材１９，２０が出入
する開口が開けられた固着壁部材２１，２２の外周縁が
固着されている。 【００１１】弁室３内に流入してくる流体の温度が高く
なってくると、先ず第２膨脹媒体１８が膨脹し、第２ダ
イヤフラム１７が対向する第２弁座１１側に変位して、
弁部材２０で第２導出路１０を閉止する。続いて第１膨
脹媒体１６が膨脹し、第１ダイヤフラム１５が対向する
第１弁座９側に変位して、弁部材１９で第１導出路８を
閉止する。弁室内に流入する流体の温度が低くなってく
ると、先ず第１膨脹媒体１６が収縮し、第１ダイヤフラ
ム１５が変位して弁部材１９が第１導出路８を開口す
る。続いて第２膨脹媒体１８が膨脹し、第２ダイヤフラ
ム１７が変位して弁部材２０が第２導出路１０を開口す
る。 【００１２】 【発明の効果】本発明は下記の特有の効果を生じる。上
記のように本発明によれば、温度制御機素によって２つ
の導出路を開閉できるので、多量の復水排出が可能とな
り、多量用の熱応動式スチ―ムトラップを提供できる。
また温度制御機素によって２つの導出路を順次開閉でき
るので、開閉弁に伴う流体の急激な流れを防止すること
が可能となり、ウォ―タ・ハンマを起こすことのない熱
応動式スチ―ムトラップを提供できる。
断面図である。 【符号の説明】 １ 本体 ２ 端部材 ３ 弁室 ４ 入口 ５ 出口 ８ 第１導出路 １０ 第２導出路 １２ 温度制御機素 １４ 仕切壁部材 １５ 第１ダイヤフラム １６ 第１膨脹媒体 １７ 第２ダイヤフラム １８ 第２膨脹媒体
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 弁ケ―シングで入口と、入口に連通する
弁室と、第１及び第２の２つの導出路を介して弁室に連
通する出口を形成し、仕切壁部材の一面と第１ダイヤフ
ラムの間に第１膨脹媒体を封入すると共に仕切壁部材の
他面と第２ダイヤフラムの間に前記第１膨脹媒体よりも
低温で膨脹収縮する第２膨脹媒体を封入した温度制御機
素を前記２つの導出路の間に配置し、両膨脹媒体の膨脹
収縮による両ダイヤフラムの変位によって、前記２つの
導出路を開閉するようにしたことを特徴とする熱応動式
スチ―ムトラップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08466795A JP3381115B2 (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 熱応動式スチ―ムトラップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08466795A JP3381115B2 (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 熱応動式スチ―ムトラップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08247391A JPH08247391A (ja) | 1996-09-27 |
| JP3381115B2 true JP3381115B2 (ja) | 2003-02-24 |
Family
ID=13837071
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08466795A Expired - Fee Related JP3381115B2 (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 熱応動式スチ―ムトラップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3381115B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5643557B2 (ja) * | 2010-07-15 | 2014-12-17 | 株式会社テイエルブイ | 熱応動式スチームトラップ |
| JP5643558B2 (ja) * | 2010-07-15 | 2014-12-17 | 株式会社テイエルブイ | 熱応動式スチームトラップ |
| JP5643570B2 (ja) * | 2010-08-11 | 2014-12-17 | 株式会社テイエルブイ | 熱応動式スチームトラップ |
| JP5969736B2 (ja) * | 2011-07-19 | 2016-08-17 | 株式会社テイエルブイ | 熱応動式スチームトラップ |
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-
1995
- 1995-03-15 JP JP08466795A patent/JP3381115B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08247391A (ja) | 1996-09-27 |
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