JP2879521B2 - 熱応動式スチ―ムトラップ - Google Patents
熱応動式スチ―ムトラップInfo
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Description
気配管で発生する復水を自動的に排出するスチ―ムトラ
ップに関し、特に、蒸気と復水で加熱冷却されその温度
に応じて膨脹収縮する媒体を含む温度制御機素を用い
て、所望温度以下の復水を系外へ排出する熱応動式スチ
―ムトラップに関する。
は、例えば、特公昭60−46318号公報から公知で
ある。当該公報から理解されるように、上下二つの皿状
壁部材の間にダイヤフラムの外周縁を固着して上壁部材
とダイヤフラムとの間の内部空間に膨脹媒体を封入しダ
イヤフラムに弁部材を連結した温度制御機素を、入口の
連通する弁室内に配置し、膨脹媒体の膨脹収縮を利用し
て、ダイヤフラムを介して弁部材を駆動し、これによっ
て、弁室と出口とを連通する導出路を有する弁座部材
に、弁部材を離着座せしめるようにしたものである。
てくると、膨脹媒体が膨脹し、ダイヤフラムを閉弁方向
に変位せしめて弁部材を弁座部材に着座せしめ、導出路
を閉止する。これによって、蒸気の排出を防止する。所
定温度以下の低温流体が流入してくると、膨脹媒体が収
縮し、弁室内の流体圧力によってダイヤフラムが開弁方
向に変位せしめられて弁部材が弁座部材から離座し、導
出路を開ける。これによって、復水や空気を系外へ排出
する。
うな様式の熱応動式スチ―ムトラップにあっては、膨脹
媒体の膨脹収縮によるダイヤフラムの変位によって、弁
部材が導出路を急激に開閉するため、入口側または出口
側に流体の急激な流れが生じてウォ―タハンマを起こす
問題があった。
動作をしない熱応動式スチムトラップを得ることであ
る。
る為に講じた本発明の技術的手段は、弁ケ―シングで入
口と弁室と出口を形成し、導出路を有する弁座部材を弁
室と出口との間に配置し、壁部材と、壁部材に外周縁を
固着したダイヤフラムと、壁部材とダイヤフラムとの間
に封入した膨脹媒体とから成る温度制御機素を弁室内に
配置した熱応動式スチ―ムトラップにおいて、膨脹媒体
の膨脹収縮温度を異ならせた複数個の温度制御機素を導
出路の軸方向に並べて配置し、導出路に対面する温度制
御機素に導出路を開閉する弁部を形成すると共に、温度
制御機素を開弁方向に付勢する弾性部材を設けたことを
特徴とするものである。
膨脹媒体の膨脹収縮温度を異ならせた複数個の温度制御
機素を導出路の軸方向に並べて配置しているので、閉弁
に際しては、低い温度で膨脹収縮する膨脹媒体から順次
膨脹し、夫々のダイヤフラムを変位せしめる。夫々のダ
イヤフラムの変位に従って弁部が弁座部材に段階的に徐
々に近付き導出路を全閉する。また開弁に際しては、高
い温度で膨脹収縮する膨脹媒体から順次収縮し、夫々の
ダイヤフラムを変位せしめる。夫々のダイヤフラムの変
位に従って弁部が弁座部材から離座し、段階的に徐々に
離間し導出路を全開する。このように開閉動作は段階的
になり、急激に行なわれることがない。
明する(図1乃至図3参照)。上ケ―シング1と下ケ―
シング2とをねじ結合して、内部に弁室3を有する弁ケ
―シングが形成される。上ケ―シング1に入口4が、下
ケ―シング2に出口5が形成される。弁室3と出口5と
の間に弁座部材6がねじ結合されている。弁座部材6の
中央に、弁室3と出口5とを連通する貫通導出路7が形
成されている。
た2つの温度制御機素8,9が位置する。温度制御機素
8,9は夫々、注入口10a,bを有する壁部材11
a,bと、注入口10a,bを密封する栓部材12a,
bと、壁部材11a,bとの間に収容室13a,bを形
成するダイヤフラム14a,bと、収容室13a,bに
密封した膨脹媒体15a,bと、ダイヤフラム14a,
bの中央に固着した連結部材16a,bと、ダイヤフラ
ム14a,bの外周縁を壁部材11a,bとの間に挟ん
で固着する固着壁部材17a,bとから成る。下側の温
度制御機素9の栓部材12bの下面が弁座部材6に離着
座して導出路7を開閉する弁部18を成す。膨脹媒体1
5bは、水、水より沸点の低い液体、或いはそれらの混
合物で形成され、膨脹媒体15aは、水より沸点の低い
液体、或いはそれらの混合物、あるいは水と水よりも沸
点の低い液体の混合物によって膨脹媒体15bよりも沸
点が低く形成されている。
素9の下に配置された弾性部材としてのコイルスプリン
グ19によって上方に付勢され、上側の温度制御機素8
の壁部材11aの上面外周が上ケ―シング1の内周に形
成された複数個のリブ20の下面に当って保持されてい
る。温度制御機素8,9の外周は、下ケ―シング2の内
周に形成された複数個のリブ21によって上下方向に案
内されている。
場合、図1に示すように、膨脹媒体15a,bは収縮
し、ダイヤフラム14a,bが夫々壁部材11a,b側
に変位する。温度制御機素9がコイルスプリングの弾性
力によって上方に持上げられ、弁部18が弁座部材6か
ら離座して導出路7を開ける。
てくる流体の温度が高くなってくると、図2に示すよう
に、先ず膨脹媒体15aが膨脹し、ダイヤフラム14a
が固着壁部材17a側に変位する。コイルスプリング1
9の弾性力に抗して連結部材16a,bを介して温度制
御機素9が下方に変位し、弁部18が弁座部材6に近付
く。さらに流体の温度が高くなってくると、図3に示す
ように、膨脹媒体15bが膨脹し、ダイヤフラム14b
が固着壁部材17b側に変位し、コイルスプリング19
の弾性力に抗して温度制御機素9がさらに下方に変位
し、弁部18が弁座部材6に着座して導出路7を閉じ
る。
弁するときは、先ず膨脹媒体15bの収縮によって図2
に示す状態になり、次に膨脹媒体15aの収縮によって
図1に示す状態になる。
素を2つ並べたが、3つ以上並べることも勿論可能であ
る。また固着壁部材同志を向き合せたが、壁部材同志を
向きあわせたり、あるいは壁部材と固着壁部材を向き合
せることも可能である。
記のように本発明による熱応動式スチ―ムトラップは、
弁部が導出路を急激に開閉することがないので、ウォ―
タハンマを発生させることがなく、また弁部や弁座部材
が破損することもない。
全開状態を示す断面図である。
半開状態を示す断面図である。
全閉状態を示す断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 弁ケ―シングで入口と弁室と出口を形成
し、導出路を有する弁座部材を弁室と出口との間に配置
し、壁部材と、壁部材に外周縁を固着したダイヤフラム
と、壁部材とダイヤフラムとの間に封入した膨脹媒体と
から成る温度制御機素を弁室内に配置したものにおい
て、膨脹媒体の膨脹収縮温度を異ならせた複数個の温度
制御機素を導出路の軸方向に並べて配置し、導出路に対
面する温度制御機素に導出路を開閉する弁部を形成する
と共に、温度制御機素を開弁方向に付勢する弾性部材を
設けたことを特徴とする熱応動式スチ―ムトラップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30979293A JP2879521B2 (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 熱応動式スチ―ムトラップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30979293A JP2879521B2 (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 熱応動式スチ―ムトラップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07139695A JPH07139695A (ja) | 1995-05-30 |
JP2879521B2 true JP2879521B2 (ja) | 1999-04-05 |
Family
ID=17997300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30979293A Expired - Fee Related JP2879521B2 (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 熱応動式スチ―ムトラップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2879521B2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-15 JP JP30979293A patent/JP2879521B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07139695A (ja) | 1995-05-30 |
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