JP2764227B2 - フリ―フロ―ト式スチ―ムトラップ - Google Patents

フリ―フロ―ト式スチ―ムトラップ

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JP2764227B2
JP2764227B2 JP3170502A JP17050291A JP2764227B2 JP 2764227 B2 JP2764227 B2 JP 2764227B2 JP 3170502 A JP3170502 A JP 3170502A JP 17050291 A JP17050291 A JP 17050291A JP 2764227 B2 JP2764227 B2 JP 2764227B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蒸気使用機器や蒸気配管
に取り付けて、そこに発生する復水を自動的に系外に排
出するスチ―ムトラップに関し、特に弁室内に自由状態
で配置した球形のフロ―ト弁で直接弁口を開閉するフリ
―フロ―ト式スチ―ムトラップの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフリ―フロ―ト式スチ―ムトラッ
プは、例えば特公昭55−47279号公報に示されて
いる。これは、入口と出口を有する弁ケ―シング内に弁
室を形成し、弁室と出口を連通する弁口を開けた弁座部
材を弁室の底部に取り付け、球形のフロ―ト弁を弁室内
に自由状態で配置し、弁室内に溜る復水の水位に応じて
フロ―ト弁が浮上降下し、その外表面で直接弁口を開閉
して復水を出口から排出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のものでは、弁室
の水位変化に応じてフロ―トが連続的に上下動するの
で、復水が少量づつ弁室に流入する場合には、フロ―ト
が僅かに弁口を開けた位置で小刻みな開閉弁を繰り返
す。この微振動的作動のために、弁部の摩耗が激しく、
耐久性に劣る問題があった。また出口から排出された少
量の復水は再蒸発するので、蒸気漏れと見間違い好まし
くなかった。
【0004】従って本発明の技術的課題は、フロ―ト弁
が弁座から完全に離れて弁口を全開し、歯切れのよい間
欠的な作動をするフリ―フロ―ト式スチ―ムトラップを
得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために講じた本発明の技術的手段は、入口と出口を
有する弁ケーシング内に弁室を形成し、弁室と出口を連
通する弁口を開けた弁座部材を弁室の底部に取り付け、
弁座部材に離着座して弁口を開閉する球形のフロート弁
を弁室内に自由状態で配置したものにおいて、フロート
弁に作用する浮力よりも流体圧力による閉弁力が大きく
なるように弁口の開口面積を大きく形成し、所定温度以
下でフロー卜弁を開弁せしめる温度応動部材を弁室内に
配置し、フロート弁が浮力の増加だけでは開弁できず温
度応動部材によって開弁せしめられることを特徴とする
ものである。
【0006】
【作用】上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
フロ―ト弁に作用する浮力よりも流体圧力による閉弁力
が大きくなるように弁口の開口面積を大きく形成してい
るので、フロ―ト弁は弁室の水位が上昇しても浮力によ
って浮上できず、閉弁状態を保つ。弁室内に溜る復水量
が多くなり、弁室内の温度が低下することにより、温度
応動部材がフロ―ト弁を開弁せしめる。一旦開弁する
と、流体圧力による閉弁力が急激に減少するので、フロ
―ト弁は全開する。低温復水の排出によって、弁室内に
高温復水あるいは蒸気が流入してくると、温度応動部材
はフロ―ト弁の作動に関与しなくなる。そして、復水の
排出によって水位が低下すると、フロ―ト弁は降下して
弁口を閉じる。
【0007】
【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する(図1参照)。
【0008】本体1に蓋2をボルト3で締結し、内部に
弁室4を有する弁ケ―シングを形成する。本体1と蓋2
の間にはガスケット5を介在せしめて両者の気密を保
つ。本体1の上部に入口6と出口7を同一軸上に形成す
る。入口6と出口7にはそれぞれ配管接続用のめねじを
形成する。入口6は円筒形状のスクリ―ン8を介して弁
室4に連通する。出口7は弁室4の下部側壁に開けた弁
座部材取付口9と排出通路10を通して弁室4に連通し
ている。
【0009】弁座部材取付口9に弁口11を開けた弁座
部材12を挿入し、プラグ13で保持する。弁座部材1
2の外周にはOリング14を配置して弁座部材挿入口9
との気密を保つ。従って、弁室4は弁口11と排出通路
10を介して出口7に連通する。弁室4内に中空の球形
フロ―ト弁15を自由状態で配置する。フロ―ト弁15
はその外表面が直接弁座部材12に離着座し弁口11を
開閉する。弁口11の開口面積はフロ―ト弁15に作用
する浮力よりも流体圧力による閉弁力が大きくなるよう
に大きく形成している。
【0010】弁室4の底壁にフロ―ト弁15を閉弁位置
で保持するフロ―ト座16を形成する。フロ―ト座16
の周囲に環状の溝を設け、温度応動部材としてのコイル
形状の形状記憶合金17を配置する。形状記憶合金17
は弁室4内の温度に応じて変形する。所定温度以下であ
れば、母相からマルテンサイト相にマルテンサイト変態
して予め伸び記憶させておいた長い形状に変形し、所定
温度以上になれば、マルテンサイト相から母相に逆変態
して縮み記憶させておいた短い形状になる。
【0011】図示の状態は弁室4内の温度が所定以上で
あり、形状記憶合金17は逆変態し、その先端がフロ―
ト座16よりも僅かに後退してフロ―ト弁15の閉弁を
妨げていない。弁室4の水位の上昇と共にフロ―ト弁1
5の浮力は増すが、弁口11の開口面積を大きく形成し
ているので、フロ―ト弁15は閉弁を維持する。弁室4
内の温度が所定以下になると、形状記憶合金17がマル
テンサイト変態して伸長し、フロ―ト弁15を持上げ
て、開弁せしめる。低温復水の排出によって、弁室4内
に高温復水あるいは蒸気が流入してくると、形状記憶合
金17が逆変態してフロ―ト弁15の作動に関与しなく
なる。そして、復水の排出によって水位が低下すると、
フロ―ト弁15は降下して弁口11を閉じる。
【0012】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、弁室に復
水を溜め、温度が所定以下になってから一気に開弁する
ので、フロ―ト弁は弁座部材から完全に離れて弁口を全
開でき、歯切れのよい間欠的な作動をすることができ
る。従って、弁部の摩耗を低減でき、また蒸気漏れと見
間違うこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のフリ―フロ―ト式スチ―ムト
ラップの断面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 蓋 4 弁室 6 入口 7 出口 11 弁口 12 弁座部材 15 フロ―ト弁 17 形状記憶合金

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口と出口を有する弁ケーシング内に弁
    室を形成し、弁室と出口を連通する弁口を開けた弁座部
    材を弁室の底部に取り付け、弁座部材に離着座して弁口
    を開閉する球形のフロート弁を弁室内に自由状態で配置
    したものにおいて、フロート弁に作用する浮力よりも流
    体圧力による閉弁力が大きくなるように弁口の開口面積
    を大きく形成し、所定温度以下でフロート弁を開弁せし
    める温度応動部材を弁室内に配置し、フロート弁が浮力
    の増加だけでは開弁できず温度応動部材によって開弁せ
    しめられることを特徴とするフリーフロート式スチーム
    トラップ。
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