JP3443612B2 - 大容量スチ―ムトラップ - Google Patents

大容量スチ―ムトラップ

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JP3443612B2 JP08466095A JP8466095A JP3443612B2 JP 3443612 B2 JP3443612 B2 JP 3443612B2 JP 08466095 A JP08466095 A JP 08466095A JP 8466095 A JP8466095 A JP 8466095A JP 3443612 B2 JP3443612 B2 JP 3443612B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、蒸気配管や蒸気使用装
置で発生する復水だけを自動的に排出するスチ―ムトラ
ップに関し、特に大量の復水を排出することのできるト
ラップに関する。スチ―ムトラップは、蒸気が仕事をし
て凝縮した復水を滞留することなく速やかに、且つ蒸気
を漏洩することなく排出しなければならない。また、大
量の蒸気を使用する装置においては、大量の復水が発生
するが、この大量の復水も速やかに排出しなければなら
ない。 【0002】 【従来の技術】従来は、例えば特公昭62−6153号
公報に示されているようなスチ―ムトラップが用いられ
ていた。これは、復水の流入に応じて浮上降下するフロ
―ト弁をパイロット弁として用い、該パイロットフロ―
ト弁と比較的大径のピストン弁を連設することにより、
復水が流入してパイロットフロ―ト弁が開弁すると大径
のピストン弁が開弁して大量の復水を排出するものであ
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
構造が複雑で且つトラップとしての形状が大きくなって
しまう問題があった。これは、パイロット弁とピストン
弁をそれぞれ独立して別個に配置しているために、それ
ぞれの部材を連通する通路等が必要となり構造が複雑に
なると共に形状も大きくなってしまうのである。構造が
複雑で形状が大きくなると、故障を生じる確率が高くな
ると共に、商品としての価格が高価なものとなってしま
うのである。 【0004】従って本発明の技術的課題は、パイロット
弁とピストン弁とをそれぞれ別個に配置することなく、
構造が簡単で且つ小形の大容量スチ―ムトラップを得る
ことである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために講じた本発明の技術的手段は、トラップケー
シングで弁口を介して入口と出口を形成し、該弁口に対
向して該弁口を開閉するピストン弁体を配置して、該ピ
ストン弁体の弁口側を円錐状とし、該ピストン弁体をト
ラップケーシングに取り付けたシリンダ部材内を摺動自
に配置し、該シリンダ部材内を入口と連通する入口連
通路をピストン弁体に形成したものにおいて、出口と連
通遮断する温度応動弁を該シリンダ部材内に設けて、入
口からの流体を、入口連通路を通して温度応動弁の周囲
に供給すると共に、シリンダ部材内で温度応動弁とピス
トン弁体の円錐状部との間に、ピストン弁体を閉弁方向
に付勢する弾性部材を配置したものである。 【0006】 【作用】上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
入口から流入してきた流体は入口連通路を介してシリン
ダ部材内に至る。シリンダ部材内に設けた温度応動弁
は、流入してきた流体温度が所定温度よりも低ければ収
縮してシリンダ部材内と出口とを連通することにより、
シリンダ部材内には流体が滞留しない。従って、ピスト
ン弁体は入口からの流体圧力によりシリンダ部材を摺動
して弁口から離れて弁口を開口することにより、入口か
らの流体は弁口を経て出口側へ流下する。 【0007】入口からの流体温度が所定温度よりも高く
なると、温度応動弁が膨脹してシリンダ部材内と出口と
を遮断することにより、シリンダ部材内部に入口連通路
を介して流入してきた流体が滞留して入口側と同圧力状
態となる。従って、ピストン弁体前後の圧力状態が同一
となり、ピストン弁体は弾性部材の弾性力により弁口方
向に変位されて弁口を塞ぐことにより、流体の出口側へ
の流下を防止する。 【0008】上記のように、トラップケ―シング内に流
入してくる流体の温度が低い場合、すなわち、蒸気が凝
縮して温度が低くなった復水である場合は、弁口が開口
されて出口へ流下するが、蒸気のように温度が高い場合
は、弁口が塞がれて出口側への流下を防止するスチ―ム
トラップとしての機能を生ずるものである。 【0009】 【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する(図1参照)。本体1と蓋2でトラップケ―シン
グを形成する。トラップケ―シングで入口3と弁口4と
出口5を形成する。弁口4の周囲には環状のピストン弁
座19を設ける。弁口4に対向してピストン弁体6を配
置する。ピストン弁体6は、弁口4側を円錐状として円
筒部7を接続する。円筒部7の周囲にトラップケ―シン
グで固着した略円筒状のシリンダ部材8を取り付ける。
シリンダ部材8の下面は蓋2に形成した隔壁9で覆うと
共に、シリンダ部材8の内周をピストン弁体6の円筒部
7が摺動自在に配置する。ピストン弁体6の上端部に入
口3とシリンダ部材8内部とを連通する入口連通路10
を貫通して設ける。 【0010】シリンダ部材8の内部にパイロット弁とし
ての温度応動弁11を設ける。温度応動弁11は、上壁
部材12と下壁部材13の間にダイヤフラム14を挟み
込み、ダイヤフラム14の下面に円板状の温度応動弁体
15を溶接固着すると共に、ダイヤフラム14の上部空
間に熱膨脹媒体26を密封したものである。熱膨脹媒体
26は、水より少し沸点が低くなるようなアルコ―ル等
の流体、あるいはこれらの流体を混合したものを用い
る。温度応動弁体15の下部に貫通孔16を形成した弁
座部材17をトラップケ―シングの蓋2の隔壁9に取り
付ける。隔壁9と弁座部材17の間に通孔20,21を
開けた円筒状の保持具18を挟み込んで取り付けて、温
度応動弁11の上下壁部材12,13を保持する。上壁
部材12とピストン弁体6の円錐状部との間に、ピスト
ン弁体6を弁口4側へ付勢する弾性部材としてのコイル
バネ22を配置する。コイルバネ22と入口連通路10
の間には、入口連通路10から流入した流体中の異物を
漉し取る半球状のスクリ―ン23をバネリング25によ
り取り付ける。 【0011】次に作用を説明する。図1に示す状態は、
入口3から流入してきた流体温度が低く熱膨脹媒体6が
収縮して温度応動弁11が開弁することにより貫通孔1
6が貫通され、シリンダ部材8の内部が出口5と連通し
た状態を示す。入口3から流入してきた低温流体すなわ
ち復水は、入口連通路10とスクリ―ン23を通って温
度応動弁11の周囲に至るが、復水の温度が低いために
温度応動弁11内の熱膨脹媒体26は収縮して、ダイヤ
フラム14と温度応動弁体15が流体圧力により弁座部
材17から離座することにより、復水は出口5へ流下し
てシリンダ部材8内に滞留することはない。従って、ピ
ストン弁体6は入口3からの流体圧力により下方に変位
されて弁口4を開口することにより、入口3からの低温
復水を弁口4を介して大量に出口5へ排出することがで
きる。 【0012】入口3から流入してくる流体温度が高くな
ると、温度応動弁11の熱膨脹媒体26が膨脹してダイ
ヤフラム14と温度応動弁体15を下方へ変位させて弁
座部材17の貫通孔16を塞ぎ、シリンダ部材8内部と
出口5の間を遮断する。遮断されるとシリンダ部材8内
部には入口連通路10を介して入口3側流体が供給され
ることにより、シリンダ部材8内は入口3とほぼ同圧力
状態となり、ピストン弁体6はコイルバネ22の弾性力
により弁口4側へ変位され、ついにはピストン弁座19
に着座して弁口4を閉口し高温流体すなわち蒸気の出口
5への流下を防止する。 【0013】 【発明の効果】本発明は下記の特有の効果を生じる。上
記のように本発明によれば、パイロット弁としての温度
応動弁とピストン弁をそれぞれ別個に配置することな
く、ピストン弁すなわちシリンダ部材の内部に温度応動
弁を配置したことにより、構造が簡単になると共に、形
状も小さなものとすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の大容量スチ―ムトラップの実施例の断
面図である。 【符号の説明】 1 本体 2 蓋 3 入口 4 弁口 5 出口 6 ピストン弁体 8 シリンダ部材 10 入口連通路 11 温度応動弁 14 ダイヤフラム 22 コイルバネ 26 熱膨脹媒体

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 トラップケーシングで弁口を介して入口
    と出口を形成し、該弁口に対向して該弁口を開閉するピ
    ストン弁体を配置して、該ピストン弁体の弁口側を円錐
    状とし、該ピストン弁体をトラップケーシングに取り付
    けたシリンダ部材内を摺動自在に配置し、該シリンダ部
    材内を入口と連通する入口連通路をピストン弁体に形成
    したものにおいて、出口と連通遮断する温度応動弁を該
    シリンダ部材内に設けて、入口からの流体を、入口連通
    路を通して温度応動弁の周囲に供給すると共に、シリン
    ダ部材内で温度応動弁とピストン弁体の円錐状部との間
    に、ピストン弁体を閉弁方向に付勢する弾性部材を配置
    したことを特徴とする大容量スチームトラップ。
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