JPS5911691B2 - 紡績糸風糸およびその製造方法 - Google Patents
紡績糸風糸およびその製造方法Info
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- JPS5911691B2 JPS5911691B2 JP49061811A JP6181174A JPS5911691B2 JP S5911691 B2 JPS5911691 B2 JP S5911691B2 JP 49061811 A JP49061811 A JP 49061811A JP 6181174 A JP6181174 A JP 6181174A JP S5911691 B2 JPS5911691 B2 JP S5911691B2
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- JP
- Japan
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- spun
- filament
- single fibers
- cut
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔本発明の技術分野〕
本発明は、糸条表面に毛羽のある糸およびその製造方法
に関するものである。
に関するものである。
更には糸として斑の非常に少ない均−太さの紡績光風糸
とその製造方法を提供するにある。
とその製造方法を提供するにある。
従来糸条表面に毛羽のある糸として、紡績糸あるいはフ
ィラメントの毛羽加工糸が良く知られている。
ィラメントの毛羽加工糸が良く知られている。
紡績糸は、糸の太さ斑が大きく、構成しているステーブ
ル繊維の統計確率的に見てもU%は80/r (n :
糸の断面構成繊維本数)以下になることはなく、通常8
0/而の1.5倍程度である。
ル繊維の統計確率的に見てもU%は80/r (n :
糸の断面構成繊維本数)以下になることはなく、通常8
0/而の1.5倍程度である。
この糸の太さ斑そのものが大きな欠点であるが、太さ斑
に起因する糸強力斑が布帛になるまでの工程で度々障害
となる。
に起因する糸強力斑が布帛になるまでの工程で度々障害
となる。
また精紡での糸切れにも関係し、nが40以下では精紡
できず、現実にはnが50以上のようである。
できず、現実にはnが50以上のようである。
このため、細番手の紡績糸は得難いのである。
一方、紡績糸のもつかかる欠点を除去すべく、そのまま
でも衣料用として使用できるマルチフィラメント糸に毛
羽を発生させて紡績糸風に改質する試みが数多く知られ
ている。
でも衣料用として使用できるマルチフィラメント糸に毛
羽を発生させて紡績糸風に改質する試みが数多く知られ
ている。
しかし、毛羽の量が少ない、嵩高が少ない等フィラメン
ト風合の域を脱しきれず、また布帛にした場合毛玉の発
生に悩まされているのが現状である。
ト風合の域を脱しきれず、また布帛にした場合毛玉の発
生に悩まされているのが現状である。
また他の公知例として特開昭48−72415号公報が
みられるが、この公知例は、ポリエステルマルチフィラ
メント糸の各フィラメントに3Crrl以下の未延伸部
がランダムに形成された糸に関し、更にはその製法とし
て、ポリエステル未延伸糸を緊張下にT、+30≧Tg
10(G)(Tgは二次転位温度)の温度で熱処理
し、次いで延伸する方法が示されている。
みられるが、この公知例は、ポリエステルマルチフィラ
メント糸の各フィラメントに3Crrl以下の未延伸部
がランダムに形成された糸に関し、更にはその製法とし
て、ポリエステル未延伸糸を緊張下にT、+30≧Tg
10(G)(Tgは二次転位温度)の温度で熱処理
し、次いで延伸する方法が示されている。
更に具体的には60〜100℃程度の温度下で緊張熱処
理することが示されている。
理することが示されている。
しかしかかる公知技術では、未延伸状態の太い部分の位
相が揃ってしまうため、構成単繊維を切断しようとする
と糸条全体が切れてしまい、糸条として連続性を保てな
くなるという欠点を有する。
相が揃ってしまうため、構成単繊維を切断しようとする
と糸条全体が切れてしまい、糸条として連続性を保てな
くなるという欠点を有する。
更に上記公知例の糸では太い部分は依然として未延伸状
態にあるため、仮に流体処理を施しても未延伸部分は更
に伸ばされるのみで切断されることはないという不都合
を有し、別に延伸工程を付加してもこの未延伸部が伸ば
されて延伸部となってから、流体の処理を受けることに
なり、切断は生じず紡績糸風の糸を作ることはできなか
ったのである。
態にあるため、仮に流体処理を施しても未延伸部分は更
に伸ばされるのみで切断されることはないという不都合
を有し、別に延伸工程を付加してもこの未延伸部が伸ば
されて延伸部となってから、流体の処理を受けることに
なり、切断は生じず紡績糸風の糸を作ることはできなか
ったのである。
本発明は、上記の如き従来紡績糸あるいは紡績糸凧糸の
欠点を除去するとともにすぐれた性能を具備する紡績糸
風の糸条及びその製造法を提供するものである。
欠点を除去するとともにすぐれた性能を具備する紡績糸
風の糸条及びその製造法を提供するものである。
より具体的には、糸の長さ方向の太さが糸として均一で
あり、斑が非常に少ない糸を提供すると同時に、効率の
よい製造方法を提供する。
あり、斑が非常に少ない糸を提供すると同時に、効率の
よい製造方法を提供する。
本発明は次の構成を有する。
(1) 実ff的に無ヨリ状のポリエチレンテレフタ
レート系マルチフィラメント糸を構成する単繊維がラン
ダムな長さ、ランダムな位置で切断され、かつ該単繊維
相互が交絡している糸条であり、該単繊維端の平均断面
積が該単繊維の平均断面積よりも大きく、糸の長さ方向
において糸を構成する繊維本数が実質的に一定であるこ
とを特徴とする紡績糸凧糸。
レート系マルチフィラメント糸を構成する単繊維がラン
ダムな長さ、ランダムな位置で切断され、かつ該単繊維
相互が交絡している糸条であり、該単繊維端の平均断面
積が該単繊維の平均断面積よりも大きく、糸の長さ方向
において糸を構成する繊維本数が実質的に一定であるこ
とを特徴とする紡績糸凧糸。
(2) 実質的に無ヨリ状のポリエチレンテレフタレ
ート系未延伸マルチフィラメント糸を、該フィラメント
の結晶化温度以上融解温度以下に加熱された帯域にて、
該フィラメントの自然延伸比以下の延伸比で延伸し、次
いで熱処理を行なった後実質的にケン切することなく、
流体乱流域を通過させることによって少なくとも一部の
フィラメントを切断せしめることを特徴とする紡績糸凧
糸の製造方法。
ート系未延伸マルチフィラメント糸を、該フィラメント
の結晶化温度以上融解温度以下に加熱された帯域にて、
該フィラメントの自然延伸比以下の延伸比で延伸し、次
いで熱処理を行なった後実質的にケン切することなく、
流体乱流域を通過させることによって少なくとも一部の
フィラメントを切断せしめることを特徴とする紡績糸凧
糸の製造方法。
本発明の第1番目の発明について説明する。
まず本発明の糸は、糸条を構成する単繊維がランダムな
長さ、ランダムな位置で切断されているため、一見ステ
ーブル繊維から構成された紡績糸の如き糸構造となって
いるのである。
長さ、ランダムな位置で切断されているため、一見ステ
ーブル繊維から構成された紡績糸の如き糸構造となって
いるのである。
しかもランダムに切断されているので、糸条としての連
続性がよい。
続性がよい。
また繊維端すなわち毛羽が太繊度であるため、単繊維繊
度を細く、かつ細番手の糸となしても、あたかも太繊度
使いの紡績糸の風合を有するのである。
度を細く、かつ細番手の糸となしても、あたかも太繊度
使いの紡績糸の風合を有するのである。
次に本発明糸においては単繊維相互が交絡していること
が必要である。
が必要である。
ここで交絡とは実撚等を云うのではなく、単繊維が相互
にランダムに絡み合うことをいう。
にランダムに絡み合うことをいう。
かかる交絡は流体噴射により得ることができる。
また前記交絡は、単繊維が互いに絡み合っているので、
系全体としての強力を向上する作用を有する。
系全体としての強力を向上する作用を有する。
更に交絡は空隙を多く作るので嵩高性、風合を良好にす
るという作用も有する。
るという作用も有する。
よって本発明糸はフィラメント特有の固く締った冷い感
触の糸からは遠く離れたものとなり、無ヨリでありなが
ら真の実撚紡績糸に近い柔かい風合と嵩高性を有する。
触の糸からは遠く離れたものとなり、無ヨリでありなが
ら真の実撚紡績糸に近い柔かい風合と嵩高性を有する。
次に本発明糸においては糸の長さ方向において糸を構成
する繊維本数が実質的に一定であることが必要である。
する繊維本数が実質的に一定であることが必要である。
ここで繊維本数が実質的に一定であるとは、糸の長さ方
向における繊維本数にバラツキが極めて小さいことを意
味する。
向における繊維本数にバラツキが極めて小さいことを意
味する。
バラツキが極めて小さいという具体的範囲としては、一
次平均において繊維本数G)のバラツキが、80/rn
係以下であることである。
次平均において繊維本数G)のバラツキが、80/rn
係以下であることである。
これにより極めて均斉な太さの糸とすることができ、外
観品位は従来見られなかった程すばらしいものとするこ
とができる。
観品位は従来見られなかった程すばらしいものとするこ
とができる。
また繊維本数のバラツキが少ないので、極めて細番手の
糸(具体的には繊維本数が40本以下のもの)も作るこ
とができる。
糸(具体的には繊維本数が40本以下のもの)も作るこ
とができる。
かかる点従来技術では、紡績におけるダブリング工程、
またはフィラメントをケン切して紡績糸とする際はケン
切工程において斑が発生し、上記太さの均斉な糸は到底
できないのであった。
またはフィラメントをケン切して紡績糸とする際はケン
切工程において斑が発生し、上記太さの均斉な糸は到底
できないのであった。
次に本発明の第2番目の発明について説明する。
本発明方法においては、実質的に無ヨリ状のポリエチレ
ンテレフタレート系未延伸マルチフィラメント糸を、該
フィラメントの結晶化温度以上融解温度以下に加熱され
た帯域にて、該フィラメントの自然延伸比以下の延伸比
で延伸する。
ンテレフタレート系未延伸マルチフィラメント糸を、該
フィラメントの結晶化温度以上融解温度以下に加熱され
た帯域にて、該フィラメントの自然延伸比以下の延伸比
で延伸する。
これにより該フィラメントは均一に延伸されず太さ斑と
なる。
なる。
太い部分は未延伸あるいは低延伸であるため、分子配向
度が低く、結晶化すると脆くなる。
度が低く、結晶化すると脆くなる。
この脆い部分が該マルチフィラメント糸の長さ方向及び
断面でランダムにできる。
断面でランダムにできる。
このためには該マルチフィラメント糸の集束性は弱い方
が良く、該加熱帯域は非接触式の加熱体が好ましい。
が良く、該加熱帯域は非接触式の加熱体が好ましい。
他に接触式でも曲率の小さい加熱体であれば良いが、曲
率の大きなもの例えば熱ビンと称されている程度のもの
は延伸点の位置が固定されてしまい目的を達成できない
。
率の大きなもの例えば熱ビンと称されている程度のもの
は延伸点の位置が固定されてしまい目的を達成できない
。
脆い部分の数、長さは、延伸倍率、延伸域の長さ、加熱
帯域の温度、加熱体と接触する場合には接触状態等によ
って決定される。
帯域の温度、加熱体と接触する場合には接触状態等によ
って決定される。
本発明方法において上記「結晶化温度」とは、結晶化が
急激に始まる温度をいい、ポリエチレンテレフタレート
の場合は未延伸糸は通常110℃近辺である。
急激に始まる温度をいい、ポリエチレンテレフタレート
の場合は未延伸糸は通常110℃近辺である。
かかる温度は示差分析計(DTA)又は走査型熱量分析
計(DSC)によって、吸熱ピークとして測定すること
ができる。
計(DSC)によって、吸熱ピークとして測定すること
ができる。
また「融解温度」とは、ポリエステル未延伸糸の場合2
30〜240℃程度である。
30〜240℃程度である。
更に上記「自然延伸比」とは、引張り試験機で測定する
ことができる未延伸糸の強度−伸長曲線(S−Sカーブ
)において、破断開始に至る張力の連続増加減にあって
、該領域よりも低い倍率域の最高張力と等しい張力を示
す点の延伸倍率をいう。
ことができる未延伸糸の強度−伸長曲線(S−Sカーブ
)において、破断開始に至る張力の連続増加減にあって
、該領域よりも低い倍率域の最高張力と等しい張力を示
す点の延伸倍率をいう。
上記の如く延伸した糸条を、次いで2度目の熱処理を行
なう。
なう。
この工程では、前工程でランダムに形成された繊維の太
さ斑のうち、特に繊維の太い部分が糸長方向の同じ部分
に数多く集まった斑部分を分散減少させる作用、脆い部
分と他の部分の強力差を助長する。
さ斑のうち、特に繊維の太い部分が糸長方向の同じ部分
に数多く集まった斑部分を分散減少させる作用、脆い部
分と他の部分の強力差を助長する。
対熱寸法安定性を良くする均斉性を良くする等の目的で
行なう。
行なう。
このためには、1度目の熱処理より高温で処理した方が
良くマルチフィラメント糸内のフィラメント相互の移動
が拘束されていた方が良く、緊張状態で処理した方が良
い。
良くマルチフィラメント糸内のフィラメント相互の移動
が拘束されていた方が良く、緊張状態で処理した方が良
い。
これには仮撚加工が適しているが、延伸工程に続いてそ
のままの状態で熱処理しても良い。
のままの状態で熱処理しても良い。
場合によってはこの工程を省いても良い。次いで流体乱
流域を通過させる。
流域を通過させる。
フィラメントの太い部分つまり脆く強力の低い部分が切
断されるとともにフィラメント相互およびフィラメント
とフィラメントの切断端とが交絡するのである。
断されるとともにフィラメント相互およびフィラメント
とフィラメントの切断端とが交絡するのである。
脆い部分のうち切断される割合が少なく、目的に合致し
たものが得られないときは、前記熱処理条件を選択する
外、熱処理後緊張処理してから流体乱流域を通過される
と該割合が増加する。
たものが得られないときは、前記熱処理条件を選択する
外、熱処理後緊張処理してから流体乱流域を通過される
と該割合が増加する。
また流体乱流域を通過させる際に糸条をオーバフィード
させて供給するとループ、たるみを形成させ嵩高糸とす
ることができる。
させて供給するとループ、たるみを形成させ嵩高糸とす
ることができる。
次に本発明方法を図面を用いて説明する。
第1図は本発明の一実施態様を示す概略図であるが、該
図において、巻糸体P1から引き出されてくるポリエチ
レンテレフタレート系未延伸マルチフィラメント糸を、
第1加熱装置2で加熱された帯域にて、第1糸送装置1
と第2糸送装置3との間で延伸する。
図において、巻糸体P1から引き出されてくるポリエチ
レンテレフタレート系未延伸マルチフィラメント糸を、
第1加熱装置2で加熱された帯域にて、第1糸送装置1
と第2糸送装置3との間で延伸する。
次いで仮撚装置5で仮撚を付与しつつ、仮撚加熱域を第
2加熱装置4にて加熱し、仮撚装置5を通過した後第3
糸送装置6で引き取る、所謂仮撚加工を行なう。
2加熱装置4にて加熱し、仮撚装置5を通過した後第3
糸送装置6で引き取る、所謂仮撚加工を行なう。
次いで流体乱流装置7を通過させ、第4糸送装置8で引
き取り、巻取装置9にて巻糸体P2に巻き取る。
き取り、巻取装置9にて巻糸体P2に巻き取る。
上記工程において、4つの糸送装置で区画される3つの
工程を第1図に示す如く連続して行なっても良く、また
各工程の能力を過不足なく利用するよう各工程を分割し
ても良い。
工程を第1図に示す如く連続して行なっても良く、また
各工程の能力を過不足なく利用するよう各工程を分割し
ても良い。
流体乱流装置7にて短かく切断されたフィラメント(脆
い部分のみで構成されていることが多い)が、飛散する
ことがあるがこの場合には飛散物を吸引する装置を設け
ると良い。
い部分のみで構成されていることが多い)が、飛散する
ことがあるがこの場合には飛散物を吸引する装置を設け
ると良い。
仮撚装置5にてフィラメントが切断されマルチフィラメ
ント糸に毛羽ができて工程通過性あるいは巻糸体P2に
巻き取られた糸条に欠陥が生じる場合には、仮撚数の低
下、仮撚張力の低下あるいは仮撚部材の変更、仮撚方式
の選択等必要な策を講じる。
ント糸に毛羽ができて工程通過性あるいは巻糸体P2に
巻き取られた糸条に欠陥が生じる場合には、仮撚数の低
下、仮撚張力の低下あるいは仮撚部材の変更、仮撚方式
の選択等必要な策を講じる。
仮撚工程は必ずしも設ける必要はなく、単に熱処理だけ
でも良く、省いても良い。
でも良く、省いても良い。
第2図は本発明の糸条を模式的に示す概略図である。
流体乱流でフィラメントを切断すると切断端は糸条表面
に出ることが多い。
に出ることが多い。
上記流体乱流域を通過させる以前に、ケン切をすること
は、糸のムラ発生機構が増大するものであり、所望の均
斉な糸条が得られなくなるので、避けなくてはならない
。
は、糸のムラ発生機構が増大するものであり、所望の均
斉な糸条が得られなくなるので、避けなくてはならない
。
ここで、ケン切とは糸の伸度を超えて伸長することであ
る。
る。
なお、前述の仮撚加工工程中においては少量のフィラメ
ントの切断が生じても糸の均斉さに与える影響は小さく
、極端な場合を除き一般にはさほど差支えないものであ
る。
ントの切断が生じても糸の均斉さに与える影響は小さく
、極端な場合を除き一般にはさほど差支えないものであ
る。
本発明は上記機成を採ることによって次の効果を奏する
。
。
(1)従来紡績工程に比べ、大幅に工程が短縮され、か
つ簡便な装置で行なえるため、安価に紡績糸凧糸を製造
できる。
つ簡便な装置で行なえるため、安価に紡績糸凧糸を製造
できる。
(2)従来紡績糸凧糸に比べ、極めて紡績糸に近い風合
の糸条を得ることができる。
の糸条を得ることができる。
(3)前述した如きすぐれた性能の紡績糸凧糸を得るこ
とができる外、フィラメントの切断端が脆いので、布帛
にした場合、毛玉の発生が少ない。
とができる外、フィラメントの切断端が脆いので、布帛
にした場合、毛玉の発生が少ない。
(4)実質的に無ヨリ状態でありかつ交絡しているので
極めて柔軟性に富む。
極めて柔軟性に富む。
(5)従来紡績糸では不可能とされている80/fn以
下のU%(U%とはウースター斑等の糸の斑を表わす尺
度をいう)の糸条であるため、紡績糸に比べ極めて均斉
な糸条である。
下のU%(U%とはウースター斑等の糸の斑を表わす尺
度をいう)の糸条であるため、紡績糸に比べ極めて均斉
な糸条である。
(6) U%が小さいため、従来紡線糸では不可能と
されている繊維本数nが40以下の糸条になり得るので
極めて細番手の糸条となり得る。
されている繊維本数nが40以下の糸条になり得るので
極めて細番手の糸条となり得る。
(7)単繊維繊度を細くかつ細番手の糸条としても、繊
維端が太繊度であるため、あたかも太繊度使いの紡績糸
の風合を有する。
維端が太繊度であるため、あたかも太繊度使いの紡績糸
の風合を有する。
上記性能を単独あるいは複合して備える糸条によって衣
料文化を豊かにすることができる。
料文化を豊かにすることができる。
以下実施例により説明する。
実施例
ポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸して、2500
IV/rr1inで引き取り、太さ120デニール、フ
ィラメント本数36本の実質的に無ヨリの未延伸マルチ
フィラメント糸からなる巻糸体P1を得、第1図に示す
態様にて前記方法で加工した。
IV/rr1inで引き取り、太さ120デニール、フ
ィラメント本数36本の実質的に無ヨリの未延伸マルチ
フィラメント糸からなる巻糸体P1を得、第1図に示す
態様にて前記方法で加工した。
条件は次の通りである。
第1糸送装置1の糸送り速度 200m/m i n
第1加熱装置2の温度 150℃第2糸送装置
3の糸送り速度 300 m/m i n第2加熱装
置4の温度 210℃仮撚装置5による仮撚数
1500回/m第3糸送装置6の糸送り速度
310m/m i n流体乱流装置7の流体(空気)圧
5.5Km4第4糸送装置8の糸送り速度 300m
/m i nなお、未延伸マルチフィラメント糸の自然
延伸比は1.68で、結晶化ピーク温度は110℃であ
った。
第1加熱装置2の温度 150℃第2糸送装置
3の糸送り速度 300 m/m i n第2加熱装
置4の温度 210℃仮撚装置5による仮撚数
1500回/m第3糸送装置6の糸送り速度
310m/m i n流体乱流装置7の流体(空気)圧
5.5Km4第4糸送装置8の糸送り速度 300m
/m i nなお、未延伸マルチフィラメント糸の自然
延伸比は1.68で、結晶化ピーク温度は110℃であ
った。
得られた糸条は、糸条表面に短かい多数の毛羽を有して
いて、24ゲージ、モツクミラノリプに編成したところ
ウール様の風合を有していた。
いて、24ゲージ、モツクミラノリプに編成したところ
ウール様の風合を有していた。
シャツに仕立て着用したところ、毛玉の発生も少なく、
極めて着心地の良いものであった。
極めて着心地の良いものであった。
また糸の長さ方向における構成繊維本数は、一次平均に
おいてそのバラツキは1.4チであり、糸条のU%は1
.4チであった。
おいてそのバラツキは1.4チであり、糸条のU%は1
.4チであった。
糸条を構成する単繊維の平均繊度は2.1デニールで単
繊維端10mの平均繊度は2.8デニールであった。
繊維端10mの平均繊度は2.8デニールであった。
第1図は本発明の一実施態様を示す概略図である。
第2図は本発明の糸条を模式的に示す概略図である。
P 1 v P 2 :巻糸体、1:第1糸送装置、2
:第1加熱装置、3:第2糸送装置、4:第2加熱装置
、5:仮撚装置、6:第3糸送装置、7:流体乱流装置
、8:第4糸送装置、9:巻取装置。
:第1加熱装置、3:第2糸送装置、4:第2加熱装置
、5:仮撚装置、6:第3糸送装置、7:流体乱流装置
、8:第4糸送装置、9:巻取装置。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 実質的に無ヨリ状のポリエチレンテレフタレート系
マルチフィラメント糸を構成する単繊維がランダムな長
さ、ランダムな位置で切断され、かつ該単繊維相互が交
絡している糸条であり、該単繊維端の平均断面積が該単
繊維の平均面積よりも大きく、糸の長さ方向において糸
を構成する繊維本数が実質的に一定であることを特徴と
する紡績光風糸。 2 実質的に無ヨリ状のポリエチレンテレフタレート系
未延伸マルチフィラメント糸を、該フィラメントの結晶
化温度以上融解温度以下に加熱された帯域にて、該フィ
ラメントの自然延伸比以下の延伸比で延伸し、次いで熱
処理を行った後実質的1/l−ン切することなく、流体
乱流域を通過させることによって少なくとも一部のフィ
ラメントを切断せしめることを特徴とする紡績光風糸の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP49061811A JPS5911691B2 (ja) | 1974-06-03 | 1974-06-03 | 紡績糸風糸およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP49061811A JPS5911691B2 (ja) | 1974-06-03 | 1974-06-03 | 紡績糸風糸およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS50154553A JPS50154553A (ja) | 1975-12-12 |
JPS5911691B2 true JPS5911691B2 (ja) | 1984-03-17 |
Family
ID=13181833
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP49061811A Expired JPS5911691B2 (ja) | 1974-06-03 | 1974-06-03 | 紡績糸風糸およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5911691B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4872415A (ja) * | 1971-12-29 | 1973-09-29 |
-
1974
- 1974-06-03 JP JP49061811A patent/JPS5911691B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4872415A (ja) * | 1971-12-29 | 1973-09-29 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS50154553A (ja) | 1975-12-12 |
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