JPS5911506Y2 - プリント板係止機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子・通信機器装置等のプリント板装着部のプ
リント板が不要に脱出しないよう、装着されたプリント
板を一括して阻止する係止機構に関する。

従来例えば第１図の要部概略斜視図に示すように、多数
プリント板１か゛並列して水平方向にプラグイン式に案
内挿入されるプリント板装着ユニット２は、装着された
プリント板１が不所望に脱出するのを防止するため開口
部の上下にそれぞれ軸支され回動自在な鉤形の係止部材
３，３を設けておき、プリント板１を案内部に沿わせて
装着後第２図平面図に示すよう矢印方向に回動させ第３
図に示すようにプリント板端面に鉤部を係合させ脱出方
向に対して係止していた。

このような構造によれば装着されるプリント板単位にそ
の上下に係止部材が必要であり、操作が煩雑で、組み付
け工数とともにコスト高になるのはやむを得なかった。

本考案は上述の点に鑑みなされたもので、プリント板単
位に係止部材を設けることなく装着されるプリント板を
一括して横バーで係止することのできるプリント板係止
機構の提供を目的とし、このため本考案の構戊はプリン
ト板装着部の開口両側面に、プリント板の脱出を一括し
て阻止係止する横バーを上下方向に案内する案内支持手
段を具え、前記横バーを上端に引き上げた状態で前記案
内手段に対して回動可能としたことを特徴としている。

このようにして構或部品数も少なくしたものであり、操
作が容易となる。

次に本考案の実施例につき以下図面を参照しながら説明
する。

第４図は本考案一実施例になるプリント板係止装置の設
けられたプリント板装着ユニットの要部概略斜視図であ
って、プリント板装着ユニット２の側面開口から図示し
ない案内部に沿ってそれぞれ所定位置にプリント板１が
水平方向から挿入装着されている（図は３枚を示してい
る）。

このプリント板２の前端面に沿って左右方向に横パー４
が横切り、その横バーの左右端は装着ユニット２の両側
壁面２１．２２に対向方向に突出している方形の突出部
材５に案内支持されているアーム６，６に固定されてい
る（図は一方の突出部材を図示していない）。

なお図示状態において横パー４は突出部材５よりも上方
に位置し、アーム６はその溝６１に沿って上下方向に移
動自在であるとともに溝６１の上端と突出部材５と当接
している。

また溝６１と突出部材５との関係はアーム６を上下方向
に案内支持可能であるのみで回動方向は規定している。

アーム６の溝６１の下端部は円形孔６２に連通し２てい
る。

上記構成の状態を第５図ａの内部側面図に示す。

図から明らかなように各プリント板１の前縁に横パー４
が接するように位置し、かつ紙面に対して横方向には移
動を抱束されているので装着されたプリント板１は一括
して上記横パー４によって脱出方向に阻止され係止され
ている。

次に第５図ｂに示すように横パー４を矢印で示す上方に
引き上げると両端のアーム６の溝６１が突出部材５に案
内され、その結果溝６１に連通している円形孔６２に突
出部材５が入り込む。

この円形｛Ｌ６２の内寸は方形突出部材５の対角長さと
ほは゛等しくこれを中心に回動自在な関係にある。

従ってこの状態でＣ図に示すように突出部材５を中心に
アーム６を前方に傾動させ矢印方向に横パー４を回動さ
せると、この横パー４は装着される或いはされたプリン
ト板の挿脱時の下縁端よりも下方の位置に回動する。

この状態で任意にプリント板１の装着，取り出し操作が
行なえる。

装着されたプリント板の脱出阻止のための係止を行なう
のには上記手順を逆に行なってａ図の状態にすればよく
、容易にプリント板を一括して係止することか′できる
。

上述のことは単に装着されたプリント板１が装着ユニッ
ト２からの脱出を阻止し係止することにあるが、本考案
はそのほか図示しないが例えば横パー４のプリント板１
前縁と接する面に軟質ゴム，フエルト或いはスポンジ状
シート等を貼着し、これでもってプリント板を挿入方向
にそれぞれ押圧するようにしておけば振動等によってプ
リント板が振動したりがた付いたりするのを防げる。

また、第６図に示すように突出部材５の部分にねじを設
けて蝶ねじ７でアーム６の上下動ができないように締め
付けるとさらに振動・衝撃の激しい場合にも装着された
プリント板を係止することができ、不用意に取り外され
ることも防止できる。

そのほか装着係止状態での横バー或いはアーム面の正面
適宜個所にねし孔を設けて（図示せず）おけば図示しな
い表面板カバー，パネル等をこのねじ孔を用いて取着す
ることができる。

以上説明したように本考案によれば一本の横バーで装着
されたプリント板を一括して係止することができ、構或
部品数が極めて少ないので操作性が向上するとともにコ
スト低減が可能となる。

そのほか表面板を外した状態で保守点検中に不用意にプ
リント板が抜け出すことがない。

また係止状態にしない限り表面板を取着することができ
ない構造にもできるため係止忘れかないなど実用上優れ
た効果を示す。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の要部概略斜視図、第２図，第３図は第１
図における機能説明図、第４図は本考案一実施例になる
プリント板係止装置の設けられたプノント板装着ユニッ
トの要部概略斜視図、第５図ａ，ｌ），Ｃはプリント板
係止装置の機能動作説明図、第６図は本考案の応用実施
例要部を示す。 図において、１はプリント板、２はプリント板装着ユニ
ット、３は係止部材、４は横バー、５は突出部材、６は
アーム、２１は側壁面、６１は溝、６２は円形孔である
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 並列して水平方向挿脱可能にプリント板を装着するプリ
   ント板装着部の開口両側面に、前記装着されたプリント
   板の脱出を一括して阻止係止する横バーを上下方向に案
   内する案内支持手段を具え前記横バーを上端に引き上げ
   た状態で前記案内手段に対して回動可能としたことを特
   徴とするプリント板係止機構。