JPS587773Y2 - 配線板のプラグイン装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コネクタボックスに積層して内蔵される配線
板のプラグイン装置に関する。

例えば自動車配線に用いるコネクタボックスは年々多極
化され、激増する電装品及びこれに付随する電線群を集
約して手際よく接続しうるように工夫されている。

このようなコネクタボックスは、一般に、複数の配線板
を重ねて形成した積層板を下蓋に載置し、その上からボ
ックスカバーを覆着した構成を有する。

そして積層板最上段の配線板上に、各配線板の回路網に
ブスバー結合により形成した多数の端子を集約的に突出
させて配列する一方、前記カバー上面に各端子と整合す
る端子挿通孔群を設けると共に、該端子群を機能別に区
画したコネクタ挿着用ケースを設け、該ケースに、リレ
ー、ヒユーズのような所望の電気回路ユニット、各種負
荷及びスイッチ類等が接続できるように構成されている
。

しかし、上記構成によると、各配線板は単に上下に重ね
ただけであり、組立作業時に抜落ちてバラバラになり易
く、また多数の端子と端子挿通孔は製作時に必ず寸法誤
差が生ずるため、積層板とカバーないしコネクタ挿着用
ケースとの挿通組立作業が円滑に進まず、端子数が増加
する程その傾向が強くなり易い等の欠点があった。

本考案は上記のような欠点を改善するため□なされたも
ので、積層板を形成する配線板相互を簡単に固定です、
シかも積層板とボックスカバーないしコネクタケースと
の挿着が容易となる配線板のプラグイン装置を提供する
ことを目的にしている。

以下本考案を図面と共に説明すると、第１図において、
１は積層板であり、第１配線板２及び第２配線板３を重
ねて形成する。

第１配線板２は。第２図に示すように、絶縁板４上に一
枚の金属板をプレス加工等により打抜いて細巾帯状に形
成したブスバー回路５〜９群を設けて成り、各回路ト９
の一端部にプラグ１０を立設する。

プラグ１０は、リレー、ヒユーズや各種負荷。

スイッチ類等の接続用端子であり、各回路５〜９から所
望数分岐して、所定の規準に従って規則的に配列する。

１１は第２配線板３０図示しないブスバー回路より分岐
したプラグであり、第１配線板２のプラグ導入孔１２よ
り突出させたもので、このプラグ１１及び前記プラグ１
０を機能別に区画して、プラグ群１３及びプラグ群１４
を形成する。

また、第１配線板２の一側即ち絶縁板４の一側縁端４ａ
には、ヒユーズ接続用のプラグ１５ａ。

１５ｂ・・・１５ｆ群を突出させ、所定間隔で並列する
。

プラグ１５ａ、１５ｄ、１５ｅはブスバー回路５の、プ
ラグ１５ｂ、１５ｃはブスバー回路６の、プラグ１５ｆ
は スパー回路９の一部を夫々延設して形成したもので
あるが、各プラグ１５ａ〜１５ｆは絶縁板４と平行な一
平面上に整列させる。

即ち、第１配線板２には、板と直交して立設した多数の
端子１ｏ、ｉｉ群及び板面と平行なヒユーズ接続用の端
子１５ａ〜１５ｆ群が形成される。

なお、第２配線板３は第１配線板２と同様に構成される
ので説明を省略するが、１５ｇ〜１５１は該板３０図示
しないブスバー回路に設けたヒユーズ接続用の端子であ
る。

１６は端子１５ａ〜１５ｆ及び１５ｇ〜１５１を挿着し
かつ積層板１の積層状態を保持するためのコネクタハウ
ジングであり、外部両側に凸条１７．１７が、内部に前
記端子１５ａ〜１５１に対応して複数のヒユーズボック
ス１８（図にあっては６個）が設けられている。

１９は接続子で。接触板１９ａの両側を折曲して半円筒
法の弾性補強部１９ｂ、１９ｂを形成したもので、この
補強部１９ｂと接触板１９ａと間に前記各端子１５ａ〜
１５１や図示しないヒユーズ等の端子を挿入、挾持する
。

一方、コネクタボックスのボックスカバー２０の上部に
は、前記プラグ群１３．１４に対応してコネクタケース
２１．２２を形成すると共に、−側にコネクタハウジン
グ１６に対応する挿込部材２３を設け、内面両側に凸条
１７，１７と整合する縦溝２４．２４を凹設する。

またコネクタケース２１，２２０内底部には、前記積層
板１の多数のプラグｉｏ、１ｉ群と整合するプラグ挿通
孔２５群を設ける。

次にコネクタボックスの組立方法について説明する。

先ず、第１配線板２と第２配線板３とを重ね積層板１を
形成し、そのヒユーズ接続用の端子１５ａ〜１５１に夫
々接続子１９の一端を挿着した後、他端をコネクタハウ
ジング１６のヒユーズボックス１８に挿入する。

ボックス１８には、接続子１９を介して隣合う一対の端
子１５ａ−１５ｂ、１５ｃ１５ｄ・・・・１５ｋｉ５１
が夫々挿入、固定される。

その結果、積層板１は、−側縁端に突出する上下端子１
５ａ〜１５ｆ、１５ｇ〜１５１群がコネクタハウジング
１６に装着固定され、従来のように、簡単に抜落ちるこ
とはなくなる。

最後に、コネクタハウジング１６を挿込部材２３に嵌挿
する。

その際、縦溝２４．２４に凸条１７．１７が案内され円
滑に進入し、同時に積層板１上□突出した多数のプラグ
１０，１１群は自然にコネクタケース２１，２２内底部
のプラグ挿通孔２５群に導入され１貫通突出するので、
積層板１とボックスカバー２０ないし挿通孔２５群との
挿通組立作業は極めて簡単になる。

以上は、コネクタハウジング１６にヒユーズボックス１
８を設けた場合について説明したが、第３図に示すよう
に、ハウジング１６内に仕切壁２６を設け、この壁２６
に前記プラグ１５ａ〜１５１に整合するプラグ挿通孔２
７群を設けることにより、ボックスカバー２０のコネク
タケース２１．２２と同様の機能を有するようにしても
よい。

本考案は以上説明したように、各配線板の回路に配線板
の一側縁端部に突出して配列するプラグ群を設け、この
プラグ群を装着して積層板の積層状態を保持するコネク
タハウジングを設けると共に、ボックスカバーの一側に
コネクタハウジングの押込部材を設けてなるものである
から、積層板を形成する配線板相互を確実に固定するこ
とができ、積層板とボックスカバーないしコネクタケー
スとの挿着組立作業を簡単にすることができる。

また、各配線板の回路には、配線板の一側縁端に突出す
るプラグ群を設けるようにしたから、従来のように配線
板上に立設する方式と比較すると。

回路の構造が簡素化され、更に一定のスペースで多数の
接続用プラグを形成することができ、コネクタボックス
の集約化、多極化を果すことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案装置の実施例を示し、第１図はコネクタボ
ックスの要部を分解した斜視図、第２図は積層板１の平
面図、第３図はコネクタハウジングの他の実施例を示す
一部を切欠いた斜視図である。 １・・・・・・積層板、２，３・・・・・・第１、第２
配線板。 ５〜９・・・・・・回路、１０，１１・・・・・・プラ
グ、１５ａ。 １５ｂ・・・１５１・・・・・・プラグ、１６・・・・
・・コネクタハウジング、２０・・・・・・ボックスカ
バー、２１゜２２・・・・・・コネクタケース ２３・
・・・・・挿込部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の配線板よりなる積層板を内蔵し、各配線板の回路
   に立設したプラグ群をボックスカバー上面のコネクタケ
   ース内に挿通したコネクタボックスにおいて、前記各配
   線板の回路に配線板の一側端縁部に突出して配列するプ
   ラグ群を設け、該プラグ群を装着して積層板の積層状態
   を保持するコネクタハウジングを設けると共に、前記ボ
   ックスカバーの一側にコネクタハウジングの押込部材を
   設けたことを特徴とする配線板のプラグイン装置。